JPH01218738A - Cr含有鋼連続鋳造鋳片の中心部欠陥の防止方法 - Google Patents
Cr含有鋼連続鋳造鋳片の中心部欠陥の防止方法Info
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- JPH01218738A JPH01218738A JP4386588A JP4386588A JPH01218738A JP H01218738 A JPH01218738 A JP H01218738A JP 4386588 A JP4386588 A JP 4386588A JP 4386588 A JP4386588 A JP 4386588A JP H01218738 A JPH01218738 A JP H01218738A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、Cr含有鋼の連続鋳造に際してみられる鋳片
の中心部欠陥の発生防止方法、特にCrMo鋼およびC
r系ステンレス鋼の連続鋳造に際してみられる鋳片の中
心部欠陥(以下、「キャビティ」とも云う)の抑制技術
に関するものである。
の中心部欠陥の発生防止方法、特にCrMo鋼およびC
r系ステンレス鋼の連続鋳造に際してみられる鋳片の中
心部欠陥(以下、「キャビティ」とも云う)の抑制技術
に関するものである。
(従来の技術)
管材用等のCrMo鋼およびCr系ステンレス鋼におい
ては、従来より連続鋳造の段階にて、鋳片の中心部欠陥
、つまり鋳片の中心部のキャビティ生成が激しく、圧延
によって製品としたときの鋼管内面底等の原因となる場
合がある。
ては、従来より連続鋳造の段階にて、鋳片の中心部欠陥
、つまり鋳片の中心部のキャビティ生成が激しく、圧延
によって製品としたときの鋼管内面底等の原因となる場
合がある。
かかるキャビティ抑制対策としては、従来、主に次の3
つの方法がとられてきた。
つの方法がとられてきた。
■鋳込速度の低下
■溶鋼加熱温度の低下
■電磁攪拌の採用
上記3つの方法は、いずれも、凝固組織の改善、すなわ
ち、等軸晶生成促進により中心部へのキャビティの集中
を避け、中心部周囲へ分散生成させることを目的とする
ものである。
ち、等軸晶生成促進により中心部へのキャビティの集中
を避け、中心部周囲へ分散生成させることを目的とする
ものである。
しかしながら、上記方法には、以下に示すような問題点
がある。
がある。
■に関する問題点としては生産性の低下およびタンデイ
ツシュスライディングノズル閉塞による鋳込中断がある
。
ツシュスライディングノズル閉塞による鋳込中断がある
。
■に関する問題点としてはタンデイツシュスライディン
グノズル閉塞による鋳込中断がある。
グノズル閉塞による鋳込中断がある。
■に関する問題点としては改善効果に限界があることで
ある。
ある。
このような問題から、従来法における上記■、■、■の
キャビティ抑制対策は、実際の操業への適用に際して限
界が生じてくる。
キャビティ抑制対策は、実際の操業への適用に際して限
界が生じてくる。
(発明が解決しようとする課題)
本発明の目的はCr含有鋼の連続鋳造時にみられる鋳片
の中心部欠陥を効果的に防止する方法を提供することで
ある。
の中心部欠陥を効果的に防止する方法を提供することで
ある。
本発明のさらに具体的目的は、Cr5%以上含有するC
rMo鋼およびCr系ステンレス鋼等のCr含有鋼の連
続鋳造時にみられる鋳片の中心部欠陥を防止する方法を
提供することである。 □(課題を解決するため
の手段) 連続鋳造片におけるキャビティ生成は、従来より第1図
に示すような機構によると考えられている。
rMo鋼およびCr系ステンレス鋼等のCr含有鋼の連
続鋳造時にみられる鋳片の中心部欠陥を防止する方法を
提供することである。 □(課題を解決するため
の手段) 連続鋳造片におけるキャビティ生成は、従来より第1図
に示すような機構によると考えられている。
すなわち、鋳型に注入された溶鋼1はメニスカス2の部
分から凝固を開始し、凝固シヱル3が鋳型壁から成長し
、中心部に向かう。固相線4と液相線5との間にはデン
ドライト相6が成長している。この領域は固液共存域で
ある。完全固相において凝固収縮により生成した鋳片中
心部の凝固収縮孔へ、本来給湯されるべき溶鋼が、固液
共存域の存在により給湯を阻害され、その結果、収縮孔
が残存しキャビティ7が生成するものと考えられる。従
って、キャビティ生成は、給湯を阻害する固液共存域、
すなわち第1図の模式図に示す凝固区間距離(Δf)が
長くなるほど、激しくなる傾向がある。
分から凝固を開始し、凝固シヱル3が鋳型壁から成長し
、中心部に向かう。固相線4と液相線5との間にはデン
ドライト相6が成長している。この領域は固液共存域で
ある。完全固相において凝固収縮により生成した鋳片中
心部の凝固収縮孔へ、本来給湯されるべき溶鋼が、固液
共存域の存在により給湯を阻害され、その結果、収縮孔
が残存しキャビティ7が生成するものと考えられる。従
って、キャビティ生成は、給湯を阻害する固液共存域、
すなわち第1図の模式図に示す凝固区間距離(Δf)が
長くなるほど、激しくなる傾向がある。
ところで、その凝固区間距離Δfは、溶質元素の偏析を
考慮した凝固解析により求めることができる。計算結果
を第2図にグラフで示す。対象鋼種および解析を実施す
るにあたり想定した鋳込条件を第1表ないし第3表に、
まとめて示す。
考慮した凝固解析により求めることができる。計算結果
を第2図にグラフで示す。対象鋼種および解析を実施す
るにあたり想定した鋳込条件を第1表ないし第3表に、
まとめて示す。
このようにして得られた凝固区間距離ΔfとC量との関
係をCr系ステンレス鋼である鋼種A−CおよびCrM
otiJIである鋼種りについてグラフにまとめると第
3図の通りである。これによりCr系ステンレス鋼およ
びCrMo鋼においては、この距離はCr含有量によら
ずむしろC含有量の増加にしたがい長くなる傾向にある
ことが判明した。
係をCr系ステンレス鋼である鋼種A−CおよびCrM
otiJIである鋼種りについてグラフにまとめると第
3図の通りである。これによりCr系ステンレス鋼およ
びCrMo鋼においては、この距離はCr含有量によら
ずむしろC含有量の増加にしたがい長くなる傾向にある
ことが判明した。
第1表 化学成分 (wt%)
(注) * Mo含有
第2表 鋳込条件
第3表 水流密度分布
(注) M/D:モールド Sニス1)4M:ミスト
このように、高CのCr含有鋼であってもある限度以内
にC量を制限することによって凝固区間距離を短くする
ことができることが判明したが、具体的のどの程度の凝
固区間であれば実用上十分であるか、換言すればC量で
あれば良いかについて、次に検討した。またそのときの
鋳造条件はどのようなものであるかについても検討した
。
にC量を制限することによって凝固区間距離を短くする
ことができることが判明したが、具体的のどの程度の凝
固区間であれば実用上十分であるか、換言すればC量で
あれば良いかについて、次に検討した。またそのときの
鋳造条件はどのようなものであるかについても検討した
。
そこで、まず凝固区間距離とキャビティ評点との関連に
ついて検討した。ここに、キャビティ評点とは、第4図
に示すように、試片(寸法−410x 150 x 1
0mm)として採取したブルーム縦断面のキャビティ開
口率から図示のように0%、25%、50%、75%、
そして100%と評点化するである。
ついて検討した。ここに、キャビティ評点とは、第4図
に示すように、試片(寸法−410x 150 x 1
0mm)として採取したブルーム縦断面のキャビティ開
口率から図示のように0%、25%、50%、75%、
そして100%と評点化するである。
その結果、第5図に示す凝固区間距離とキャビティ評点
との関係が得られた。凝固区間距離が長くなればキャビ
ティ評点は悪くなる傾向になる。すなわち、キャビティ
を抑制するには、凝固区間距離を短くすることが重要で
あり、C含有量を低下させることは極めて有効な手段と
なる。
との関係が得られた。凝固区間距離が長くなればキャビ
ティ評点は悪くなる傾向になる。すなわち、キャビティ
を抑制するには、凝固区間距離を短くすることが重要で
あり、C含有量を低下させることは極めて有効な手段と
なる。
ここでキャビティ開口率(キャビティ評価点P)は下記
式で表すことができる。
式で表すことができる。
Σl。
P = −xlOO(%) ・・・(1)1 :1
番目のキャビティ長さ(mm)L : 測定した鋳片の
鋳込方向の長さ(mm)これらの関係について定量的に
考察すると、第5図からも分かるように、まず、凝固区
間距離とキャビティ評点との関係からは、凝固区間距離
Δfが、 Δf≦5.5(m) ・・・(2) のときキャビティ評点≦20%となり製品の品質が良好
であることが分かる。
番目のキャビティ長さ(mm)L : 測定した鋳片の
鋳込方向の長さ(mm)これらの関係について定量的に
考察すると、第5図からも分かるように、まず、凝固区
間距離とキャビティ評点との関係からは、凝固区間距離
Δfが、 Δf≦5.5(m) ・・・(2) のときキャビティ評点≦20%となり製品の品質が良好
であることが分かる。
次に、鋳込条件と凝固区間距離との関係についてみると
、第6図に示すように、鋳込速度を上げても410mu
+ tのブルーム厚の凝固区間距離Δfは例えばC,、
=0.07%とする鋼種Cについては、鋳込速度を0.
45m/minと上昇させてもΔfが5.5mを超える
ことはない。また、第6図に示すように、鋳込み速度を
制限することにより、凝固区間距離Δf、換言すればキ
ャビティ評点は上昇する。さらにこのキャビティ評点ブ
ルーム厚にも依存する。
、第6図に示すように、鋳込速度を上げても410mu
+ tのブルーム厚の凝固区間距離Δfは例えばC,、
=0.07%とする鋼種Cについては、鋳込速度を0.
45m/minと上昇させてもΔfが5.5mを超える
ことはない。また、第6図に示すように、鋳込み速度を
制限することにより、凝固区間距離Δf、換言すればキ
ャビティ評点は上昇する。さらにこのキャビティ評点ブ
ルーム厚にも依存する。
このように、鋳込速度およびブルーム厚の減少は、凝固
区間距離短縮に有効であり、ひいては、キャビティ抑制
には有効となる。
区間距離短縮に有効であり、ひいては、キャビティ抑制
には有効となる。
このように、発明者らは、鋳造条件の中で、C含有量、
鋳込速度、およびブルーム厚さをある一定の条件によっ
て制限することにより、キャビティを効果的に抑制でき
ることを知見して本発明を完成した。なお、上記ブルー
ム厚さは鋳型厚さに相関する。
鋳込速度、およびブルーム厚さをある一定の条件によっ
て制限することにより、キャビティを効果的に抑制でき
ることを知見して本発明を完成した。なお、上記ブルー
ム厚さは鋳型厚さに相関する。
ここに、本発明は、5重量%以上のCrを含有するCr
含有鋼を連続鋳造するに際し、下記の式で表わされる条
件下で連続鋳造することを特徴とするCr含有鋼連続鋳
造鋳片の中心部欠陥の防止方法である。
含有鋼を連続鋳造するに際し、下記の式で表わされる条
件下で連続鋳造することを特徴とするCr含有鋼連続鋳
造鋳片の中心部欠陥の防止方法である。
vc
5.5≧(12,64Co +21.76θ2−i、3
’i) x −・−+310.3 ここで、CO:鋼炭素量(%) θ:連連続鋳造型型厚m) vc:鋳込み速度(m/min) 無欠陥連続鋳造片を製造するには、すでに述べたように
、鋳込速度を可能な限り低下させる必要があるが、これ
には前記問題点のため限界がある。
’i) x −・−+310.3 ここで、CO:鋼炭素量(%) θ:連連続鋳造型型厚m) vc:鋳込み速度(m/min) 無欠陥連続鋳造片を製造するには、すでに述べたように
、鋳込速度を可能な限り低下させる必要があるが、これ
には前記問題点のため限界がある。
しかし、本発明による(3)式に示されるようにC含有
量を減少させることにより、鋳込速度を低下させること
なく中心部無欠陥連続鋳片を製造することが可能であり
、むしろ更に鋳込速度を上昇させることもできるのであ
り、本発明の意義は大きい。
量を減少させることにより、鋳込速度を低下させること
なく中心部無欠陥連続鋳片を製造することが可能であり
、むしろ更に鋳込速度を上昇させることもできるのであ
り、本発明の意義は大きい。
(作用)
次に、本発明をさらに具体的に説明する。
本発明の適用鋼種はCr含有量が5重量%以上のものに
制限するが、これはCr量が5%未満では連続鋳造時の
キャビティ発生が問題にならず、その理由はS含有量が
特に高い場合を除き、溶鋼の粘度、硬さ等の性質に由来
するからである。その他適用鋼種については制限はない
が、代表例を示せばJr’S 5TPA、 5US42
0J1等のCrMo鋼およびCr含有ステンレス鋼、つ
まりフェライト系またはマルテンサイト系ステンレス鋼
である。オーステナイト系の場合にもCr含有量が5%
以上であれば適用可能であるが、−gにオーステナイト
系の場合にはもともとC量はかなり低いためキャビティ
発生がそれほど問題にならない。
制限するが、これはCr量が5%未満では連続鋳造時の
キャビティ発生が問題にならず、その理由はS含有量が
特に高い場合を除き、溶鋼の粘度、硬さ等の性質に由来
するからである。その他適用鋼種については制限はない
が、代表例を示せばJr’S 5TPA、 5US42
0J1等のCrMo鋼およびCr含有ステンレス鋼、つ
まりフェライト系またはマルテンサイト系ステンレス鋼
である。オーステナイト系の場合にもCr含有量が5%
以上であれば適用可能であるが、−gにオーステナイト
系の場合にはもともとC量はかなり低いためキャビティ
発生がそれほど問題にならない。
かかる観点からは、本発明の好適態様にあっては本来高
C含有を必要とする鋼種に制限されるのであり、一方、
本発明によりC:含有量を(3)式の範囲内に制限され
た後は、C低域に伴う強度低下を防くため、Nb、 V
、 Ti、 B等の合金元素の添加等の手段によって
そのような低C化を補償するのが好ましい。
C含有を必要とする鋼種に制限されるのであり、一方、
本発明によりC:含有量を(3)式の範囲内に制限され
た後は、C低域に伴う強度低下を防くため、Nb、 V
、 Ti、 B等の合金元素の添加等の手段によって
そのような低C化を補償するのが好ましい。
本発明の好適態様にあってその対象とする鋼組成は次の
通りである。
通りである。
c : o、so%以下、 Si :0.01〜1.
00%、Mn: 0.01〜1.50%、P :0.0
4%以下、S : 0.03%以下、 Cr:5%以
上、残部Feおよび不可避的不純物。
00%、Mn: 0.01〜1.50%、P :0.0
4%以下、S : 0.03%以下、 Cr:5%以
上、残部Feおよび不可避的不純物。
上記鋼組成にはMo:0.01〜3.00%含有されて
もよいが、その場合、C: 0.30%以下とする。
もよいが、その場合、C: 0.30%以下とする。
さらに、Moを含有しない場合および含有する場合を含
めて、本発明の対象とする鋼組成は、さらに、Nb:0
.01〜0.20%、V:0.01〜0.20%、Ti
:0.01〜0.20%、およびB :Q、0015
〜0.0080%の1種または2種以上を含有してもよ
い。
めて、本発明の対象とする鋼組成は、さらに、Nb:0
.01〜0.20%、V:0.01〜0.20%、Ti
:0.01〜0.20%、およびB :Q、0015
〜0.0080%の1種または2種以上を含有してもよ
い。
このように各組成を限定′した理由は次の通りである。
C:0.80 %・以下:
C含有量は中心部欠陥除去という観点からは可及的に少
ないほうがよいが、しかしある程度の機械的特性を確保
するには必要であり、本発明にあっては0.80%以下
に制限する。
ないほうがよいが、しかしある程度の機械的特性を確保
するには必要であり、本発明にあっては0.80%以下
に制限する。
Si:O’、01〜1.00%:
Siは脱酸材として添加されるのであって、また一部高
温強度を改善するためにも添加されるのであって、した
がって、本発明において広い範囲の添加が許容される。
温強度を改善するためにも添加されるのであって、した
がって、本発明において広い範囲の添加が許容される。
Mn: 0.01〜1.50%ニ
一般には強度、靭性改善に添加されるのであるが、本発
明にあっては0,01〜1.50%という広い範囲で添
加されても特にキャビティ評価には直接関係しない。
明にあっては0,01〜1.50%という広い範囲で添
加されても特にキャビティ評価には直接関係しない。
Cr: 5%以上:
連続鋳造に際しての中心部欠陥は特にCr5%以上の鋼
においてよく見られるのであって、したがって、それら
の解消を目的とする本発明にあってはその対象鋼のCr
含有量を5%以上に制限するのである。
においてよく見られるのであって、したがって、それら
の解消を目的とする本発明にあってはその対象鋼のCr
含有量を5%以上に制限するのである。
P :0;O’4”%以下、S :’0.03%以下:
これらは一般には不純物として存在するのであって、そ
れぞれ0.04%以下、0.03%以下に制限する。
これらは一般には不純物として存在するのであって、そ
れぞれ0.04%以下、0.03%以下に制限する。
Mo:0.01〜3.00%:
Moは、Crljl本来の特徴である高温特性をさらに
一層改善するために添加されるのであって、高温強度、
靭゛性の改善効果がみられる。Mo添加が見られる場合
には、C量低減による機械的特性の劣化も少ないため、
C含有量の上限を0.30%以下とすることができる。
一層改善するために添加されるのであって、高温強度、
靭゛性の改善効果がみられる。Mo添加が見られる場合
には、C量低減による機械的特性の劣化も少ないため、
C含有量の上限を0.30%以下とすることができる。
Nb、 V 、 Ti、 B:
さらに、Moを含有しない場合および含有する場合を含
めて、本発明の対象とする鋼組成は、さらに、Nb:0
.01〜0.20%、V:0.01〜0.20%、Ti
:0.01〜0.20%、およびB :0.0015〜
0.0080%の1種または2種以上を含有してもよい
が、これはC含有量の低下に伴う機械的特性の低減を補
償するために必要に応゛じ添加することができる。
めて、本発明の対象とする鋼組成は、さらに、Nb:0
.01〜0.20%、V:0.01〜0.20%、Ti
:0.01〜0.20%、およびB :0.0015〜
0.0080%の1種または2種以上を含有してもよい
が、これはC含有量の低下に伴う機械的特性の低減を補
償するために必要に応゛じ添加することができる。
その他、本発明の対象となる鋼はときによってはその特
定用途に応じてNi、 Cu、 W、 Zrなどの追加
元素を添加されることがあるが、そのようなものであっ
ても本発明にかかる連続鋳造条件に従う限り、本発明に
範囲内にあることは明らかであろう。
定用途に応じてNi、 Cu、 W、 Zrなどの追加
元素を添加されることがあるが、そのようなものであっ
ても本発明にかかる連続鋳造条件に従う限り、本発明に
範囲内にあることは明らかであろう。
本発明において、連続鋳造操作それ自体は何ら制限はさ
れず、例えば従来のものをそのまま使用すればよい。ま
た、キャビティ防止に当たっては、他の防止対策ととも
に本発明の方法を採用してもよい。
れず、例えば従来のものをそのまま使用すればよい。ま
た、キャビティ防止に当たっては、他の防止対策ととも
に本発明の方法を採用してもよい。
前述のように、本発明にあっては、特定式に従って連続
鋳造条件を設定、制御するのであるが、その場合の制御
式は下記式(4)のように記述される。
鋳造条件を設定、制御するのであるが、その場合の制御
式は下記式(4)のように記述される。
これは一連の試験結果にもとすいて実験的に求めたもの
である。
である。
すなわち、凝固区間距離へfを(C)含有量および鋳込
条件(鋳込速度、連続鋳造鋳型厚)の関数として表すと
下記(4)式となる。
条件(鋳込速度、連続鋳造鋳型厚)の関数として表すと
下記(4)式となる。
c
Co:(C)含有量に)、θ:鋳型厚(m)、vc:
鋳込み速度(m/m1n) すなわち、上記(4)式より求める凝固区間距離Δfが
(1)の関係を満たすような(C)含有量および鋳込条
件がキャビティ制御に必要である。
鋳込み速度(m/m1n) すなわち、上記(4)式より求める凝固区間距離Δfが
(1)の関係を満たすような(C)含有量および鋳込条
件がキャビティ制御に必要である。
なお、上記鋳型厚(θ)は鋳型内鋳込空間横断面の短辺
側の長さをいうのであって、鋳片の短辺長さに同じであ
る。一般にスラブでは150〜250mm 。
側の長さをいうのであって、鋳片の短辺長さに同じであ
る。一般にスラブでは150〜250mm 。
ブルームでは300〜500開の範囲内である。
次に、本発明を実施例によってさらに具体的に説明する
。
。
(実施例)
慣用の連続鋳造設備(ブルーム厚410mm)で、第4
表に示す基本組成を有する一連のCrMo鋼およびCr
系ステンレス鋼を、鋳込速度、C含有量を適宜噴0 変化させた一連の連続鋳造条件下で鋳造した。そして、
それぞれのキャビティ発生状況を調査した。
表に示す基本組成を有する一連のCrMo鋼およびCr
系ステンレス鋼を、鋳込速度、C含有量を適宜噴0 変化させた一連の連続鋳造条件下で鋳造した。そして、
それぞれのキャビティ発生状況を調査した。
鋳込み条件は第5表にまとめて示す。
第4表 化学成分 (wt%)
第5表 鋳込み条件
結果を第7図にグラフで示す。製品にて品質が良好とな
るキャビティ評点20%以下を達成することのできる上
限の鋳込速度は、連続鋳造鋳型厚に応じてC含有量を減
少させることにより、さらに上昇させることができた。
るキャビティ評点20%以下を達成することのできる上
限の鋳込速度は、連続鋳造鋳型厚に応じてC含有量を減
少させることにより、さらに上昇させることができた。
なお、第7図において第5表に示す鋳込み条件下で(3
)式は下記の式で表される。
)式は下記の式で表される。
12.64co + 2.308
第1図は、キャビティ生成機構を示す模式図;第2図は
、凝固区間距離Δfの算出結果を示すグラフ; 第3図は、凝固区間距離とC含有量との関係を示すグラ
フ; 第4図は、キャビティ評点の評価の説明図;第5図は、
キャビティ評点と凝固区間距離との関係を示すグラフ: 第6図は、鋳込み速度と凝固区間距離との関係を示すグ
ラフ;および 第7図は、本発明における実施例の結果を示すグラフで
ある。 1:溶鋼 2: メニスカス 3:凝固シェル 4: 固相線 5:液相線 6: デンドライト7:キャビティ
、凝固区間距離Δfの算出結果を示すグラフ; 第3図は、凝固区間距離とC含有量との関係を示すグラ
フ; 第4図は、キャビティ評点の評価の説明図;第5図は、
キャビティ評点と凝固区間距離との関係を示すグラフ: 第6図は、鋳込み速度と凝固区間距離との関係を示すグ
ラフ;および 第7図は、本発明における実施例の結果を示すグラフで
ある。 1:溶鋼 2: メニスカス 3:凝固シェル 4: 固相線 5:液相線 6: デンドライト7:キャビティ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)5重量%以上のCrを含有するCr含有鋼を連続
鋳造するに際し、下記の式で表わされる条件下で連続鋳
造することを特徴とするCr含有鋼連続鋳造鋳片の中心
部欠陥の防止方法。 5.5≧(12.64Co+21.76θ^2−1.3
5)×Vc/0.3 ここで、Co:鋼炭素量(%) θ:連続鋳造鋳型厚(m) Vc:鋳込み速度(m/min) (2)前記Cr含有鋼が下記鋼組成を有する請求項(1
)記載の方法。 重量%で、 C:0.80%以下、Si:0.01〜1.00%、M
n:0.01〜1.50%、P:0.04%以下、S:
0.03%以下、Cr:5%以上、 残部Feおよび不可避的不純物。 (3)前記Cr含有鋼が下記鋼組成を有する請求項(1
)記載の方法。 重量%で、 C:0.30%以下、Si:0.01〜1.00%、M
n:0.01〜1.50%、P:0.04%以下、S:
0.03%以下、Cr:5%以上、 Mo:0.01〜3.00%、 残部Feおよび不可避的不純物。 (4)前記Cr含有鋼が下記鋼組成を有する請求項(1
)記載の方法。 重量%で、 C:0.80%以下、Si:0.01〜1.00%、M
n:0.01〜1.50%、P:0.04%以下、S:
0.03%以下、Cr:5%以上、 さらに、Nb:0.01〜0.20%、V:0.01〜
0.20%、Ti:0.01〜0.20%、およびB:
0.0015〜0.0080%の1種または2種以上、 残部Feおよび不可避的不純物。 (5)前記Cr含有鋼が下記鋼組成を有する請求項(1
)記載の方法。 重量%で、 C:0.30%以下、Si:0.01〜1.00%、M
n:0.01〜1.50%、P:0.04%以下、S:
0.03%以下、Cr:5%以上、 Mo:0.01〜3.00%、 さらに、Nb:0.01〜0.20%、V:0.01〜
0.20%、Ti:0.01〜0.20%、およびB:
0.0015〜0.0080%の1種または2種以上、 残部Feおよび不可避的不純物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4386588A JPH07121437B2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | Cr含有鋼連続鋳造鋳片の中心部欠陥の防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4386588A JPH07121437B2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | Cr含有鋼連続鋳造鋳片の中心部欠陥の防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01218738A true JPH01218738A (ja) | 1989-08-31 |
JPH07121437B2 JPH07121437B2 (ja) | 1995-12-25 |
Family
ID=12675590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4386588A Expired - Lifetime JPH07121437B2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | Cr含有鋼連続鋳造鋳片の中心部欠陥の防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07121437B2 (ja) |
-
1988
- 1988-02-26 JP JP4386588A patent/JPH07121437B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07121437B2 (ja) | 1995-12-25 |
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