JPH01217043A

JPH01217043A - 導電性フィルム又はシート

Info

Publication number: JPH01217043A
Application number: JP63041833A
Authority: JP
Inventors: Tatsuya Numa; 達也沼; Kazuaki Sano; 佐野　和明
Original assignee: Nippon Kayaku Co Ltd
Current assignee: Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date: 1988-02-26
Filing date: 1988-02-26
Publication date: 1989-08-30
Anticipated expiration: 2010-07-26
Also published as: JPH0768383B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は導電性カーボンブラックを含有する導電性塗料
を塗布してなる導電性フィルム又はシートに間し、更に
詳しくは密着性に優れ、硬度が高くかつ耐薬品性および
耐溶剤性に優れた導電性フィルム又はシートに間する。

〔従来の技術〕

一般にプラスチックフィルム又はシートは表面抵抗値が
１０１４Ω以上あり、容易に帯電する為、ゴミを付着し
易く、また、　ＩＣ又はＬＳＩ等の超精密電子部品の包
装にそれらを使用した場合、静電気による絶縁破壊を起
こすことがあり多くの問題が発生している。このような
欠点を改善する為、従来より導電物質を含有した導電性
塗料を塗布することによって導電性を付与した導電性フ
ィルム又はシートが種々提案されている。導電性フィル
ム又はシートの用途としてはその表面抵抗値により、帯
電防止材料、電磁波吸収材料、防塵用壁及び床材料、面
発熱材料等が挙げられる。

導電物質として金属微粉を含有した導電性塗料を塗布し
て得られる導電性フィルム又はシートは、その導電性に
は極めて優れているというものの、酸により腐食されや
すく、また用いる金属微粉が高価であるという欠点があ
る。

また、導電性カーボンブラックを含有した導電性塗料を
塗布することによって得られる通常の導電性フィルム又
はシートは、一般に安価に得られるが、形成された導電
塗膜の基材フィルム又はシートへの密着性が悪く、硬度
、耐薬品性、耐溶剤性等に劣るという欠点がある。

〔発明が解決しようとする課題〕

導電性カーボンブラックを含有した導電性塗料を塗布す
ることによって得られる導電性フィルム又はシートであ
って、基材フィルム又はシートと該塗料層との密着性に
優れ、硬度が高く、耐薬品性、耐溶剤性に優れたものが
望まれている。

Ｃｆ！題を解決するための手段〕導電性カーボンブラックを含有した導電性塗料を塗布し
て、基材フィルム又はシートとの密着性に優れ、硬度が
高く、耐薬品性、耐溶剤性に優れた、導電性フィルム又
はシートを得るべく鋭意研究を重ねた結果本発明に到っ
た。即ち、本発明はプラスチックフィルム又はシートに
導電性カーボンブラック、ガラス転移転が３０℃未満の
線状飽和ポリエステル樹脂、ガラス転移点が３０℃以上
の線状飽和ポリエステル樹脂およびイソシアネート化合
物を含有する導電性塗料を塗布してなる導電性フィルム
又はシートを提供する。

本発明において基材として用いられるプラスチックフィ
ルム又はシートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート、ポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリスルホン等が挙げら
れるが、機械特性及び耐薬品性の面からポリエステルフ
ィルムが好ましい、そしてそのフィルム又はシートの膜
厚は通常ｌ〜５００μ−より好ましくは１０〜１００μ
ｍである。

本発明で用いられる導電性カーボンブラックとしては、
一般の導電性塗料の製造に慣用されているカーボンブラ
ックの中から任意に選ぶことができる。その具体例とし
ては、導電性ファーネスブラック、アセチレンブラック
、チャンネルブラ・ツク等を挙げることができるが、特
に導電性が良好なケッチエンブラック（アクゾ社製、商
品名にｅｔｊｅｎｂｌａｃｋ　ＥＣ）が好ましく、更に
単独もしくは２種以上を配合して用いることができる。

これらの導電性カーボンブラックの添加量は導電性塗料
固形分に対して通常３０〜１５０重量％、より好ましく
は６０〜１００重量％である。添加量が３０重量％より
少ない場合は、その塗膜に十分な導電性が得られず、静
電防止の効果が十分でない。一方、添加量が１５０重量
％より多くなると、塗膜の表面状態が悪くなり、密着性
が劣るため、好ましくない。

本発明でバインダー樹脂として用いられる線状飽和ポリ
エステル樹脂は実用上例えばエチレンテレフタレートと
エチレンイソフタレートとの共重合エステル；　エチレ
ンテレフタレートとジメチルトリメチレンテレフタレー
トとの共重合エステル；エチレンイソフタレートとジメ
チルトリメチレンイソフタレートとの共重合エステル；
　エチレンテレフタレートと２．２−ビス〔４−（β−
ヒドロキシエトキシ）フェニル〕プロパンテレフタレー
トとの共重合エステル：エチレンイソフタレートと２．
２−ビス〔４−（β−ヒドロキシエトキシ）フェニル〕
プロパンテレフタレートとの共重合エステル：エチレン
イソフタレートとへキサメチレンイソフタレートとの共
重合ニス、チル：　ビス（β−ヒドロキシエチル）テレ
フタレートと２．２−ビス（４−（β−ヒドロキシエト
キシ）フェニル〕プロパンテレフタレートとの共重合エ
ステル：ジフェニルテレフタレートとジフェニルイソフ
タレートとの共重合エステル等が挙げられる。その分子
量は通常１５．０００〜２５，０００である。

ガラス転移点３０℃未満の線状飽和ポリエステル樹脂の
具体例としては、バイロン３００、バイロン５００．バ
イロン５５０、バイロン５６０、バイロン６３０、バイ
ロン６５０、　（何れも東洋紡績■社製）等を挙げるこ
とができる。

一方、ガラス転移点３０℃以上線状飽和ポリエステル樹
脂の具体例としては、バイロン１０３、バイロン２００
、バイロン２９ｏ、バイａン６００（何れも東洋紡績−
社製）等を挙げることができる。ガラス転移点３０℃未
満の線状飽和前記導電性カーボンブラックと線状飽和ポ
リエステル樹脂は塗料を得るために有機溶媒に溶解、分
散されるが、その有機溶媒としては線状飽和ポリエステ
ル樹脂を溶解し得る有機溶剤であればよいが、その具体
例としてはベンゼン、トルエン、キシレン、塩化メチレ
ン、トリクレン等の炭化水素量、メチルエチルケトン、
シクロヘキサノン、酢酸エチル、ジオキサン等の含酸素
化合物が挙げられる。また、これらの混合溶媒でもよく
、例えばトルエン−メチルエチルケトン、トルエン−メ
チルエチルケトン−酢酸エチル等が使用される。このよ
うな有機溶媒は、導電性塗料を基材フィルム又はシート
に塗布し得る粘度となるような量で用いられるが、−船
釣には塗料全量に対し５０〜９５重量％が好ましい。

本発明において硬化剤として用いられるイソシアネート
化合物としてはトルイレンジイソシアネートとトリメチ
ロールプロパンの縮合物、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート等が用いられその具体例としては、コロネートし、
コロネー）　２０３０１　　コロネート２０３１、コロ
ネート３３０、コロネート３４０、コロネート３２４０
、コロネート３３４０、コロネー）ＥＨ、コロネートＨ
Ｋ、　　コロネー）２０９４、コロネートＮ、コロネー
トＨＬ、　（何れも日本ポリウレタン工業社％１）等を
挙げることができる。その添加量としてはバインダー樹
脂中のヒドロキシル基に対し、ＮＣＯ基ｌから２倍モル
相当添加するのが好ましい。

本発明においては用いられる導電性カーボンブラックの
分散性を向上させ、再凝集を防ぐ目的で、界面活性剤を
添加することができる。更に、必要に応じて安定剤、難
燃剤、シランカップリング剤等の助剤を添加することが
できる。

前記したような導電性カーボンブラック、ガラス転移点
が３０℃未満及び３０℃以上の線状飽和ポリエステル樹
脂及びイソシアネート化合物を溶剤に溶解、分散しさら
にボールミル等で処理して均一な塗料を得る。このよう
にして得られた導電性塗料は基材フィルム又はシートに
、従来公知の塗布法、例えばバーコード法、スプレー法
、ロールコート法等によって塗布され、乾燥、エージン
グすることによって、導電性フィルム又はシートが得ら
れる。乾燥、ニーソング温度は５０〜１５０℃、より好
ましくは７０〜１２０℃がよく、その時開は温度による
が、１０−１００時間が好ましい。

本発明における導電性塗膜の抵抗値は、塗膜中の導電性
カーボンブラックの含有率を調整することにより及び／
又は塗膜の厚みをｙＩ整することによりｌＯ２〜１０’
の範囲に容易にＦｌ！！することができる。塗膜の厚み
は６〜８０μ綱、より好ましくは１０〜４０μ曙である
。

〔実施例〕

以下の実施例により本発明を更に詳しく説明する。尚、
実施例において部は重量部をあられす、また、実施例中
の表面抵抗値、密着性、硬度、耐薬品性及び、耐溶剤性
の測定の方法は以下の通りである。

表面抵抗ｌａ：　テスターにて試験片表面５１間の抵抗
値を測定した。

密着性二基盤目試験（ＪＩＳに５４００）に準拠して評
価した。

硬度：　鉛筆ひつかき試験（ＪＩＳに５４００）に準拠
して評価した。

耐薬品性＝　２０％塩酸水溶液に各サンプルを漫潰し、
超音波を室温で１分かけた後、剥離の全く見られないも
のを（◎）、剥離のみられるものを（Ｘ）とした。

耐溶剤性：　トルエン溶液に各サンプルを浸漬し、超音
波を室温で１分かけた後、剥離の全く見られないもの（
◎）、剥離のみられるものを（×）とした。

実施例】。

攪拌機を備えた混合槽にトルエンとメチルエトルケトン
を重量比で８：２に混合した溶媒７６部に、バイロン３
００（ガラス転移点７℃、東洋紡績−社ＩＩ）　６部、
バイロン２００　（ガラス転移点６７℃、東洋紡績−社
！１）６部を加えて透明な樹脂溶液を得た。ケッチエン
ブラックＥＣ（導電性ファーネスブラック、アクゾ社製
）１２部を徐々に添加した後、ボールミルにて１０時間
混合した。得られた塗料溶液にコロネー）Ｌ（イソシア
ネート化合物、日本ポリウレタン工業社製）１．６部を
添加し、よく攪拌することによって導電性塗料を得た。

この導電性塗料をバーコーター（＃５０）にてポリエス
テルフィルム（厚さ７５μｍ　東し製）に塗布し、１０
０℃で１５時間乾燥、エージングすることによフて導電
性フィルムを得た。得られた導電性フィルムの乾燥膜厚
は１５μｍであった。

表面抵抗値、密着性、硬度、耐薬品性及び耐溶剤性を測
定した結果を表−１に示す。

実施例２゜実施例１においてバイロン２００に替えてバイロン２９
０（ガラス転移点７７℃、東洋紡績−社製）６部を用い
た他は実施例１と同様にして導電性フィルムを得た。得
られた導電性フィルムの乾燥膜厚は１．５ν園であった
。

実施例３゜実施例１おいてケッチエンブラックＥＣ（アクゾ社！り
１２部に替えて同６部を用いた他は実施例］と同様にし
て導電性フィルムを得た。

得られた導電性フィルムの乾燥膜厚は１２μ閘であフた
。

実施例４゜実施例１においてバイロン３００に替えてバイロン５０
ｏ（ガラス転移点４℃、東洋紡績■社製）６部を用いた
他に実施例１と同様にして導電性フィルムを得た。得ら
れた導電性フィルムの乾燥膜厚は１５μｍであった。

実施例５゜実施例１においてコロネートしに替えてコロネートＨＬ
（日本ポリウレタン工業社！ｌ）１．６部を用いた他は
実施例１と同様にして導電性フィルムを得た。得られた
導電性フィルムの乾燥膜厚は１５μ■であった。

比較ｆ５１１゜実施例１においてバイロン３００　６８Ｂ、バイロン２
００　６部に賛えてバイロン３００のみ１２部を用いた
他は実施例１と同様にして導電性フィルムを得た。得ら
れた導電性フィルムの乾燥膜厚は１５μ−であった。

比較例２゜実施例１においてコロネー）Ｌ　　１．６部を用いない
他は実施例１と同様にして導電性フィルムを得た。得ら
れた導電性フィルムの乾燥膜厚は１５μｍであった。。

艮二１〔発明の効果〕本発明の導電性フィルム又はシートは、基材との密着性
に優れ、硬度が高く、更に耐薬品性及び耐溶剤性に優れ
ており、静電気防止材料、１１ｉ１＋１波吸収材料、面
発熱材料等に有用である。

Claims

【特許請求の範囲】

１、プラスチックフィルム又はシートに導電性カーボン
ブラック、ガラス転移点が３０℃未満の線状飽和ポリエ
ステル樹脂、ガラス転移点が３０℃以上の線状飽和ポリ
エステル樹脂及びイソシアネート化合物を含有する導電
性塗料を塗布してなる導電性フィルム又はシート。