JPH0768383B2 - 導電性フィルム又はシート - Google Patents
導電性フィルム又はシートInfo
- Publication number
- JPH0768383B2 JPH0768383B2 JP63041833A JP4183388A JPH0768383B2 JP H0768383 B2 JPH0768383 B2 JP H0768383B2 JP 63041833 A JP63041833 A JP 63041833A JP 4183388 A JP4183388 A JP 4183388A JP H0768383 B2 JPH0768383 B2 JP H0768383B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductive
- sheet
- conductive film
- film
- byron
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- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Non-Insulated Conductors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は導電性カーボンブラックを含有する導電性塗料
を塗布してなる導電性フィルム又はシートに関し、更に
詳しくは密着性に優れ、硬度が高くかつ耐薬品性および
耐溶剤性に優れた導電性フィルム又はシートに関する。
を塗布してなる導電性フィルム又はシートに関し、更に
詳しくは密着性に優れ、硬度が高くかつ耐薬品性および
耐溶剤性に優れた導電性フィルム又はシートに関する。
一般にプラスチックフィルム又はシートは表面抵抗値が
1014Ω以上あり、容易に帯電する為、ゴミを付着し易
く、また、IC又はLSI等の超精密電子部品の包装にそれ
らを使用した場合、静電気による絶縁破壊を起こすこと
があり多くの問題が発生している。このような欠点を改
善する為、従来より導電物質を含有した導電性塗料を塗
布することによって導電性を付与した導電性フィルム又
はシートが種々提案されている。導電性フィルム又はシ
ートの用途としてはその表面抵抗値により、帯電防止材
料、電磁波吸収材料、防塵用壁及び床材料、面発熱材料
等が挙げられる。
1014Ω以上あり、容易に帯電する為、ゴミを付着し易
く、また、IC又はLSI等の超精密電子部品の包装にそれ
らを使用した場合、静電気による絶縁破壊を起こすこと
があり多くの問題が発生している。このような欠点を改
善する為、従来より導電物質を含有した導電性塗料を塗
布することによって導電性を付与した導電性フィルム又
はシートが種々提案されている。導電性フィルム又はシ
ートの用途としてはその表面抵抗値により、帯電防止材
料、電磁波吸収材料、防塵用壁及び床材料、面発熱材料
等が挙げられる。
導電物質として金属微粉を含有した導電性塗料を塗布し
て得られる導電性フィルム又はシートは、その導電性に
は極めて優れているというものの、酸により腐食されや
すく、また用いる金属微粉が高価であるという欠点があ
る。
て得られる導電性フィルム又はシートは、その導電性に
は極めて優れているというものの、酸により腐食されや
すく、また用いる金属微粉が高価であるという欠点があ
る。
また、導電性カーボンブラックを含有した導電性塗料を
塗布することによって得られる通常の導電性フィルム又
はシートは、一般に安価に得られるが、形成された導電
塗膜の基材フィルム又はシートへの密着性が悪く、硬
度、耐薬品性、耐溶剤性等に劣るという欠点がある。
塗布することによって得られる通常の導電性フィルム又
はシートは、一般に安価に得られるが、形成された導電
塗膜の基材フィルム又はシートへの密着性が悪く、硬
度、耐薬品性、耐溶剤性等に劣るという欠点がある。
導電性カーボンブラックを含有した導電性塗料を塗布す
ることによって得られる導電性フィルム又はシートであ
って、基材フィルム又はシートと該塗料層との密着性に
優れ、硬度が高く、耐薬品性、耐溶剤性に優れたものが
望まれている。
ることによって得られる導電性フィルム又はシートであ
って、基材フィルム又はシートと該塗料層との密着性に
優れ、硬度が高く、耐薬品性、耐溶剤性に優れたものが
望まれている。
導電性カーボンブラックを含有した導電性塗料を塗布し
て、基材フィルム又はシートとの密着性に優れ、硬度が
高く、耐薬品性、耐溶剤性に優れた、導電性フィルム又
はシートを得るべく鋭意研究を重ねた結果本発明に到っ
た。即ち、本発明はプラスチックフィルム又はシートに
導電性カーボンブラック、ガラス転移転が30℃未満の線
状飽和ポリエステル樹脂、ガラス転移点が30℃以上の線
状飽和ポリエステル樹脂およびイソシアネート化合物を
含有する導電性塗料を塗布してなる導電性フィルム又は
シートを提供する。
て、基材フィルム又はシートとの密着性に優れ、硬度が
高く、耐薬品性、耐溶剤性に優れた、導電性フィルム又
はシートを得るべく鋭意研究を重ねた結果本発明に到っ
た。即ち、本発明はプラスチックフィルム又はシートに
導電性カーボンブラック、ガラス転移転が30℃未満の線
状飽和ポリエステル樹脂、ガラス転移点が30℃以上の線
状飽和ポリエステル樹脂およびイソシアネート化合物を
含有する導電性塗料を塗布してなる導電性フィルム又は
シートを提供する。
本発明において基材として用いられるプラスチックフィ
ルム又はシートとしては、オリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート、ポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリスルホン等が挙げら
れるが、機械特性及び耐薬品性の面からポリエステルフ
ィルムが好ましい。そしてそのフィルム又はシートの膜
厚は通常１〜500μｍより好ましくは10〜100μｍであ
る。
ルム又はシートとしては、オリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート、ポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリスルホン等が挙げら
れるが、機械特性及び耐薬品性の面からポリエステルフ
ィルムが好ましい。そしてそのフィルム又はシートの膜
厚は通常１〜500μｍより好ましくは10〜100μｍであ
る。
本発明で用いられる導電性カーボンブラックとしては、
一般の導電性塗料の製造に慣用されているカーボンブラ
ックの中から任意に選ぶことができる。その具体例とし
ては、導電性ファーネスブラック、アセチレンブラッ
ク、チャンネルブラック等を挙げることができるが、特
に導電性が良好なケッチェンブラック（アクゾ社製、商
品名Ketjenblack EC）が好ましく、更に単独もしくは２
種以上を配合して用いることができる。これらの導電性
カーボンブラックの添加量は導電性塗料固形分に対して
通常30〜150重量％、より好ましくは50〜100重量％であ
る。添加量が30重量％より少ない場合は、その塗膜に十
分な導電性が得られず、静電防止の効果が十分でない。
一方、添加量が150重量％より多くなると、塗膜の表面
状態が悪くなり、密着性が劣るため、好ましくない。
一般の導電性塗料の製造に慣用されているカーボンブラ
ックの中から任意に選ぶことができる。その具体例とし
ては、導電性ファーネスブラック、アセチレンブラッ
ク、チャンネルブラック等を挙げることができるが、特
に導電性が良好なケッチェンブラック（アクゾ社製、商
品名Ketjenblack EC）が好ましく、更に単独もしくは２
種以上を配合して用いることができる。これらの導電性
カーボンブラックの添加量は導電性塗料固形分に対して
通常30〜150重量％、より好ましくは50〜100重量％であ
る。添加量が30重量％より少ない場合は、その塗膜に十
分な導電性が得られず、静電防止の効果が十分でない。
一方、添加量が150重量％より多くなると、塗膜の表面
状態が悪くなり、密着性が劣るため、好ましくない。
本発明でバインダー樹脂として用いられる線状飽和ポリ
エステル樹脂は実用上例えばエチレンテレフタレートと
エチレンイソフタレートとの共重合エステル；エチレン
テレフタレートとジメチルトリメチレンテレフタレート
との共重合エステル；エチレンイソフタレートとジメチ
ルトリメチレンイソフタレートとの共重合エステル；エ
チレンテレフタレートと2,2−ビス〔４−（β−ヒドロ
キシエトキシ）フェニル〕プロパンテレフタレートとの
共重合エステル；エチレンイソフタレートと2,2−ビス
〔４−（β−ヒドロキシエトキシ）フェニル〕プロパン
テレフタレートとの共重合エステル；エチレンイソフタ
レートとヘキサメチレンイソフタレートとの共重合エス
テル；ビス（β−ヒドロキシエチル）テレフタレートと
2,2−ビス〔４−（β−ヒドロキシエトキシ）フェニ
ル〕プロパンテレフタレートとの共重合エステル；ジフ
ェニルテレフタレートとジフェニルイソフタレートとの
共重合エステル等が挙げられる。その分子量は通常15,0
00〜25,000である。ガラス転移点30℃未満の線状飽和ポ
リエステル樹脂の具体例としては、バイロン300、バイ
ロン500、バイロン550、バイロン560、バイロン630、バ
イロン650、（何れも東洋紡績（株）社製）等を挙げる
ことができる。一方、ガラス転移点30℃以上線状飽和ポ
リエステル樹脂の具体例としては、バイロン103、バイ
ロン200、バイロン290、バイロン600（何れも東洋紡績
（株）社製）等を挙げることができる。ガラス転移点30
℃未満の線状飽和ポリエステル樹脂とガラス転移点30℃
以上の同樹脂との配合の重量比は通常2:8〜8:2である。
これらの範囲を越えると密着性及び硬度を十分に得るこ
とができなくなるおそれがある 前記導電性カーボンブラックと線状飽和ポリエステル樹
脂は塗料を得るために有機溶媒に溶解、分散されるが、
その有機溶媒としては線状飽和ポリエステル樹脂を溶解
し得る有機溶剤であればよいが、その具体例としてはベ
ンゼン、トルエン、キシレン、塩化メチレン、トリクレ
ン等の炭化水素類、メチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノン、酢酸エチル、ジオキサン等の含酸素化合物が挙げ
られる。また、これらの混合溶媒でもよく、例えばトル
エン−メチルエチルケトン、トルエン−メチルエチルケ
トン−酢酸エチル等が使用される。このような有機溶媒
は、導電性塗料を基材フィルム又はシートに塗布し得る
粘度となるような量で用いられるが、一般的には塗料全
量に対し50〜95重量％が好ましい。
エステル樹脂は実用上例えばエチレンテレフタレートと
エチレンイソフタレートとの共重合エステル；エチレン
テレフタレートとジメチルトリメチレンテレフタレート
との共重合エステル；エチレンイソフタレートとジメチ
ルトリメチレンイソフタレートとの共重合エステル；エ
チレンテレフタレートと2,2−ビス〔４−（β−ヒドロ
キシエトキシ）フェニル〕プロパンテレフタレートとの
共重合エステル；エチレンイソフタレートと2,2−ビス
〔４−（β−ヒドロキシエトキシ）フェニル〕プロパン
テレフタレートとの共重合エステル；エチレンイソフタ
レートとヘキサメチレンイソフタレートとの共重合エス
テル；ビス（β−ヒドロキシエチル）テレフタレートと
2,2−ビス〔４−（β−ヒドロキシエトキシ）フェニ
ル〕プロパンテレフタレートとの共重合エステル；ジフ
ェニルテレフタレートとジフェニルイソフタレートとの
共重合エステル等が挙げられる。その分子量は通常15,0
00〜25,000である。ガラス転移点30℃未満の線状飽和ポ
リエステル樹脂の具体例としては、バイロン300、バイ
ロン500、バイロン550、バイロン560、バイロン630、バ
イロン650、（何れも東洋紡績（株）社製）等を挙げる
ことができる。一方、ガラス転移点30℃以上線状飽和ポ
リエステル樹脂の具体例としては、バイロン103、バイ
ロン200、バイロン290、バイロン600（何れも東洋紡績
（株）社製）等を挙げることができる。ガラス転移点30
℃未満の線状飽和ポリエステル樹脂とガラス転移点30℃
以上の同樹脂との配合の重量比は通常2:8〜8:2である。
これらの範囲を越えると密着性及び硬度を十分に得るこ
とができなくなるおそれがある 前記導電性カーボンブラックと線状飽和ポリエステル樹
脂は塗料を得るために有機溶媒に溶解、分散されるが、
その有機溶媒としては線状飽和ポリエステル樹脂を溶解
し得る有機溶剤であればよいが、その具体例としてはベ
ンゼン、トルエン、キシレン、塩化メチレン、トリクレ
ン等の炭化水素類、メチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノン、酢酸エチル、ジオキサン等の含酸素化合物が挙げ
られる。また、これらの混合溶媒でもよく、例えばトル
エン−メチルエチルケトン、トルエン−メチルエチルケ
トン−酢酸エチル等が使用される。このような有機溶媒
は、導電性塗料を基材フィルム又はシートに塗布し得る
粘度となるような量で用いられるが、一般的には塗料全
量に対し50〜95重量％が好ましい。
本発明において硬化剤として用いられるイソシアネート
化合物としてはトルイレンジイソシアネートとトリメチ
ロールプロパンの縮合物、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート等が用いられその具体例としては、コロネートＬ、
コロネート2030、コロネート2031、コロネート330、コ
ロネート340、コロネート3240、コロネート3340、コロ
ネートEH、コロネートHK、コロネート2094、コロネート
Ｎ、コロネートHL、（何れも日本ポリウレタン工業社
製）等を挙げることができる。その添加量としてはバイ
ンダー樹脂中のヒドロキシル基に対し、NCO基１から２
倍モル相当添加するのが好ましい。
化合物としてはトルイレンジイソシアネートとトリメチ
ロールプロパンの縮合物、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート等が用いられその具体例としては、コロネートＬ、
コロネート2030、コロネート2031、コロネート330、コ
ロネート340、コロネート3240、コロネート3340、コロ
ネートEH、コロネートHK、コロネート2094、コロネート
Ｎ、コロネートHL、（何れも日本ポリウレタン工業社
製）等を挙げることができる。その添加量としてはバイ
ンダー樹脂中のヒドロキシル基に対し、NCO基１から２
倍モル相当添加するのが好ましい。
本発明においては用いられる導電性カーボンブラックの
分散性を向上させ、再凝集を防ぐ目的で、界面活性剤を
添加することができる。更に、必要に応じて安定剤、難
燃剤、シランカップリング剤等の助剤を添加することが
できる。
分散性を向上させ、再凝集を防ぐ目的で、界面活性剤を
添加することができる。更に、必要に応じて安定剤、難
燃剤、シランカップリング剤等の助剤を添加することが
できる。
前記したような導電性カーボンブラック、ガラス転移点
が30℃未満及び30℃以上の線状飽和ポリエステル樹脂及
びイソシアネート化合物を溶剤に溶解、分散しさらにボ
ールミル等で処理して均一な塗料を得る。このようにし
て得られた導電性塗料は基材フィルム又はシートに、従
来公知の塗布法、例えばバーコート法、スプレー法、ロ
ールコート法等によって塗布され、乾燥、エージングす
ることによって、導電性フィルム又はシートが得られ
る。乾燥、エージング温度は50〜150℃、より好ましく
は70〜120℃がよく、その時間は温度によるが、10〜100
時間が好ましい。
が30℃未満及び30℃以上の線状飽和ポリエステル樹脂及
びイソシアネート化合物を溶剤に溶解、分散しさらにボ
ールミル等で処理して均一な塗料を得る。このようにし
て得られた導電性塗料は基材フィルム又はシートに、従
来公知の塗布法、例えばバーコート法、スプレー法、ロ
ールコート法等によって塗布され、乾燥、エージングす
ることによって、導電性フィルム又はシートが得られ
る。乾燥、エージング温度は50〜150℃、より好ましく
は70〜120℃がよく、その時間は温度によるが、10〜100
時間が好ましい。
本発明における導電性塗膜の抵抗値は、塗膜中の導電性
カーボンブラックの含有率を調整することにより及び／
又は塗膜の厚みを調整することにより102〜107の範囲に
容易に調整することができる。塗膜の厚みは５〜80μ
ｍ、より好ましくは10〜40μｍである。
カーボンブラックの含有率を調整することにより及び／
又は塗膜の厚みを調整することにより102〜107の範囲に
容易に調整することができる。塗膜の厚みは５〜80μ
ｍ、より好ましくは10〜40μｍである。
以下の実施例により本発明を更に詳しく説明する。尚、
実施例において部は重量部をあらわす。また、実施例中
の表面抵抗値、密着性、硬度、対薬品性及び、対溶剤性
の測定の方法は以下の通りである。
実施例において部は重量部をあらわす。また、実施例中
の表面抵抗値、密着性、硬度、対薬品性及び、対溶剤性
の測定の方法は以下の通りである。
表面抵抗値：テスターにて試験片表面5cm間の抵抗値を
測定した。
測定した。
密着性：基盤目試験（JIS K 5400）に準拠して評価し
た。
た。
硬度：鉛筆ひっかき試験（JIS K 5400）に準拠して評価
した。
した。
耐薬品性:20％塩酸水溶液に各サンプルを浸漬し、超音
波を室温で１分かけた後、剥離の全く見られないものを
（◎）、剥離のみられるものを（×）とした。
波を室温で１分かけた後、剥離の全く見られないものを
（◎）、剥離のみられるものを（×）とした。
耐溶剤性：トルエン溶液に各サンプルを浸漬し、超音波
を室温で１分かけた後、剥離の全く見られないもの
（◎）、剥離のみられるものを（×）とした。
を室温で１分かけた後、剥離の全く見られないもの
（◎）、剥離のみられるものを（×）とした。
実施例1. 撹拌機を備えた混合槽にトルエンとメチルエトルケトン
を重量比で8:2に混合した溶媒76部に、バイロン300（ガ
ラス転移点７℃、東洋紡績（株）社製）６部、バイロン
200（ガラス転移点67℃、東洋紡績（株）社製）６部を
加えて透明な樹脂溶液を得た。ケッチェンブラックEC
（導電性ファーネスブラック、アクゾ社製）12部を徐々
に添加した後、ボールミルにて10時間混合した。得られ
た塗料溶液にコロネートＬ（イソシアネート化合物、日
本ポリウレタン工業社製）1.6部を添加し、よく撹拌す
ることによって導電性塗料を得た。
を重量比で8:2に混合した溶媒76部に、バイロン300（ガ
ラス転移点７℃、東洋紡績（株）社製）６部、バイロン
200（ガラス転移点67℃、東洋紡績（株）社製）６部を
加えて透明な樹脂溶液を得た。ケッチェンブラックEC
（導電性ファーネスブラック、アクゾ社製）12部を徐々
に添加した後、ボールミルにて10時間混合した。得られ
た塗料溶液にコロネートＬ（イソシアネート化合物、日
本ポリウレタン工業社製）1.6部を添加し、よく撹拌す
ることによって導電性塗料を得た。
この導電性塗料をバーコーター（＃50）にてポリエステ
ルフィルム（厚さ75μｍ、東レ製）に塗布し、100℃で1
5時間乾燥、エージングすることによって導電性フィル
ムを得た。得られた導電性フィルムの乾燥膜厚は15μｍ
であった。
ルフィルム（厚さ75μｍ、東レ製）に塗布し、100℃で1
5時間乾燥、エージングすることによって導電性フィル
ムを得た。得られた導電性フィルムの乾燥膜厚は15μｍ
であった。
表面抵抗値、密着性、硬度、耐薬品性及び耐溶剤性を測
定した結果を表−１に示す。
定した結果を表−１に示す。
実施例2. 実施例１においてバイロン200に替えてバイロン290（ガ
ラス転移点77℃、東洋紡績（株）社製）６部を用いた他
は実施例１と同様にして導電性フィルムを得た。得られ
た導電性フィルムの乾燥膜厚は15μｍであった。
ラス転移点77℃、東洋紡績（株）社製）６部を用いた他
は実施例１と同様にして導電性フィルムを得た。得られ
た導電性フィルムの乾燥膜厚は15μｍであった。
表面抵抗値、密着性、硬度、耐薬品性及び耐溶剤性を測
定した結果を表−１に示す。
定した結果を表−１に示す。
実施例3. 実施例１においてケッチェンブラックEC（アクゾ社製）
12部に替えて同６部を用いた他は実施例１と同様にして
導電性フィルムを得た。得られた導電性フィルムの乾燥
膜厚は12μｍであった。
12部に替えて同６部を用いた他は実施例１と同様にして
導電性フィルムを得た。得られた導電性フィルムの乾燥
膜厚は12μｍであった。
表面抵抗値、密着性、硬度、耐薬品性及び耐溶剤性を測
定した結果を表−１に示す。
定した結果を表−１に示す。
実施例4. 実施例１においてバイロン300に替えてバイロン500（ガ
ラス転移点４℃、東洋紡績（株）社製）６部を用いた他
に実施例１と同様にして導電性フィルムを得た。得られ
た導電性フィルムの乾燥膜厚は15μｍであった。
ラス転移点４℃、東洋紡績（株）社製）６部を用いた他
に実施例１と同様にして導電性フィルムを得た。得られ
た導電性フィルムの乾燥膜厚は15μｍであった。
表面抵抗値、密着性、硬度、耐薬品性及び耐溶剤性を測
定した結果を表−１に示す。
定した結果を表−１に示す。
実施例5. 実施例１においてコロネートＬに替えてコロネートHL
（日本ポリウレタン工業社製）1.6部を用いた他は実施
例１と同様にして導電性フィルムを得た。得られた導電
性フィルムの乾燥膜厚は15μｍであった。
（日本ポリウレタン工業社製）1.6部を用いた他は実施
例１と同様にして導電性フィルムを得た。得られた導電
性フィルムの乾燥膜厚は15μｍであった。
表面抵抗値、密着性、硬度、耐薬品性及び耐溶剤性を測
定した結果を表−１に示す。
定した結果を表−１に示す。
比較例1. 実施例１においてバイロン300 ６部、バイロン200 ６
部に替えてバイロン300のみ12部を用いた他は実施例１
と同様にして導電性フィルムを得た。得られた導電性フ
ィルムの乾燥膜厚は15μｍであった。
部に替えてバイロン300のみ12部を用いた他は実施例１
と同様にして導電性フィルムを得た。得られた導電性フ
ィルムの乾燥膜厚は15μｍであった。
表面抵抗値、密着性、硬度、耐薬品性及び耐溶剤性を測
定した結果を表−１に示す。
定した結果を表−１に示す。
比較例2. 実施例１においてコロネートＬ 1.6部を用いない他は
実施例１と同様にして導電性フィルムを得た。得られた
導電性フィルムの乾燥膜厚は15μｍであった。
実施例１と同様にして導電性フィルムを得た。得られた
導電性フィルムの乾燥膜厚は15μｍであった。
表面抵抗値、密着性、硬度、耐薬品性及び耐溶剤性を測
定した結果を表−１に示す。
定した結果を表−１に示す。
〔発明の効果〕 本発明の導電性フィルム又はシートは、基材との密着性
に優れ、硬度が高く、更に耐薬品性及び耐溶剤性に優れ
ており、静電気防止材料、電磁波吸収材料、面発熱材料
等に有用である。
に優れ、硬度が高く、更に耐薬品性及び耐溶剤性に優れ
ており、静電気防止材料、電磁波吸収材料、面発熱材料
等に有用である。
Claims (1)
- 【請求項１】プラスチックフィルム又はシートに導電性
カーボンブラック、ガラス転移点が30℃未満の線状飽和
ポリエステル樹脂、ガラス転移点が30℃以上の線状飽和
ポリエステル樹脂及びイソシアネート化合物を含有する
導電性塗料を塗布してなる導電性フィルム又はシート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63041833A JPH0768383B2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | 導電性フィルム又はシート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63041833A JPH0768383B2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | 導電性フィルム又はシート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01217043A JPH01217043A (ja) | 1989-08-30 |
| JPH0768383B2 true JPH0768383B2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=12619263
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63041833A Expired - Fee Related JPH0768383B2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | 導電性フィルム又はシート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0768383B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4630426B2 (ja) * | 2000-06-29 | 2011-02-09 | 株式会社白元 | 静電気障害防止カイロ |
| US8840812B2 (en) | 2007-10-05 | 2014-09-23 | Shin-Etsu Polymer Co., Ltd. | Conductive polymer solution, conductive coating film, and input device |
| JP5244361B2 (ja) * | 2007-10-05 | 2013-07-24 | 信越ポリマー株式会社 | 抵抗膜式タッチパネル |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54150442A (en) * | 1978-05-18 | 1979-11-26 | Fuji Photo Film Co Ltd | Thermal adhesive polyester film |
| JPS6021673A (ja) * | 1983-07-15 | 1985-02-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 垂直偏向回路 |
| JPS6041235B2 (ja) * | 1976-08-16 | 1985-09-14 | 富士電機株式会社 | 水力機械における給排気および排水装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6041235U (ja) * | 1983-08-30 | 1985-03-23 | 凸版印刷株式会社 | 包装材料 |
-
1988
- 1988-02-26 JP JP63041833A patent/JPH0768383B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6041235B2 (ja) * | 1976-08-16 | 1985-09-14 | 富士電機株式会社 | 水力機械における給排気および排水装置 |
| JPS54150442A (en) * | 1978-05-18 | 1979-11-26 | Fuji Photo Film Co Ltd | Thermal adhesive polyester film |
| JPS6021673A (ja) * | 1983-07-15 | 1985-02-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 垂直偏向回路 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01217043A (ja) | 1989-08-30 |
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