JPH1128780A - ガスバリアー性を有する導電性積層フィルム - Google Patents

ガスバリアー性を有する導電性積層フィルム

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JPH1128780A
JPH1128780A JP9185033A JP18503397A JPH1128780A JP H1128780 A JPH1128780 A JP H1128780A JP 9185033 A JP9185033 A JP 9185033A JP 18503397 A JP18503397 A JP 18503397A JP H1128780 A JPH1128780 A JP H1128780A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本来のポリエステルフィルムのような構造形
成体の優れた点を生かしつつ、その欠点である静電気障
害を克服するのに充分な帯電防止性を与えかつガスバリ
アー性を有することを目的とする。 【解決手段】 熱可塑性フィルムの少なくとも片面に、
アルコキシ基置換アミノベンゼンスルホン酸を主成分と
するスルホン化ポリアニリン100重量部、スルホン酸
基及び/またはそのアルカリ金属塩基の結合した水溶性
または水分散性共重合ポリエステルを10〜2000重
量部、非イオン系界面活性剤を0.001〜1000重
量部を含んでなる導電層が積層されたことを特徴とする
導電性積層フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスバリアー性を
有した導電性積層フィルムに関するものであり、さらに
詳しくは、低湿度下でも帯電防止性および導電性の優れ
たガスバリアー性を有した導電性積層フィルム、中でも
ポリエステルフィルムに関するものであり、具体的には
食品、医薬品、電子部品等の機密性及び導電性が要求さ
れる包装材料等に関する物である。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリエステル、ナイロン等の
熱可塑性フィルムは、耐熱性、寸法安定性、機械的強度
等に優れるため、包装用フィルム、工業用フィルムとし
て、多量かつ広い範囲に使われている。また、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等は耐熱性は劣
るが、成形性の良さ、安価である等の理由で包装材料と
して一般的に用いられている。合成樹脂は一般的に疎水
性であるため、合成樹脂からなる構造形成体の表面に静
電気が発生しやすく、ほこり等が表面に付着しやすくな
り、様々なトラブルを引き起こしている。一般的にはフ
ィルム、包装材料等の帯電防止剤として界面活性剤が用
いられるが、界面活性剤では塵、ほこり等の付着を抑制
するのに充分な表面抵抗(1010Ω/□以下)が得られ
ないのみならず、帯電防止能が周囲の湿気や水分の影響
を受け変化しやすい。特に界面活性剤により低下したフ
ィルムの表面抵抗が、低湿度下では大幅に増大して所望
の帯電防止能が得られなくなる欠点がある。その結果、
フィルム、包装材料表面へのほこりの付着が起こり、様
々なトラブルの原因となる。よりハイテク化した今日、
低湿度環境下で静電気障害のないフィルムが求められつ
つあり、そのためには低湿度下で1010Ω/□以下の表
面抵抗値を与える帯電防止剤の出現が望まれている。こ
のような低表面抵抗値を与える素材として、ポリアニリ
ン、ポリピロール等の導電性高分子が知られているが、
いずれも、特定の有機溶剤には可溶であるが、水や水/
アルコール混合溶媒系には不溶または分散不可であった
ため、芳香環にスルホン酸基を結合させる方法等が行わ
れ、かつ単独では充分な膜特性が出ないため、水溶性ま
たは水分散性樹脂を混合する方法が行われてきた。しか
しスルホン化したポリアニリンとの相溶性の良い樹脂を
用いた場合は所定の表面抵抗値が出ず、反対に所定の表
面抵抗値が出る場合は、表面が白濁してフィルム本来の
透明性を損なうという問題が生じていた。ガスバリア性
のすぐれたフィルムとしては、プラスチックフィルム上
にアルミニウムを積層したもの、塩化ビニリデンやエチ
レンビニールアルコール共重合体をコーティングしたも
のが知られている。また、無機薄膜を利用したものとし
ては、酸化珪素、酸化アルミニウム薄膜等を積層したも
のが知られている。このような従来のガスバリア性フィ
ルムは、次のような課題を有していた。アルミニウム積
層品は、経済性、ガスバリア性の優れたものではある
が、不透明なため、包装時の内容物が見えず、また、マ
イクロ波を透過しないため電子レンジの使用ができな
い。塩化ビニリデンやエチレンビニールアルコール共重
合体をコーティングしたものは、水蒸気、酸素等のガス
バリア性が十分でなく、特に高温処理においてその低下
が著しい。また、塩化ビニリデン系については、焼却時
の塩素ガスの発生等があり、地球環境への影響も懸念さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目して鋭意研究の結果なされたものであり、その
目的は、本来の熱可塑性フィルムのような構造形成体の
優れた点を生かしつつ、低湿度下でも静電気障害を克服
するに充分な帯電防止能を持ち、かつ透明性を失わない
安価なガスバリアー性を有する熱可塑性フィルムを提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性フィ
ルムの少なくとも片面に、導電性高分子含む導電層と、
ガスバリアー層として無機薄膜層とが積層されたことを
特徴とするガスバリアー性を有した導電性熱可塑性フィ
ルム。
【0005】本発明における熱可塑性フィルムとして
は、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリスチレン等の単一ポリマーによるもの、あ
るいはそれらを混合したもの、積層したものでも構わな
い。また、前記熱可塑性フィルムに非相溶な熱可塑性樹
脂を混合して得られたシート状物を少なくとも一軸に延
伸することにより得られる空洞含有フィルムでも構わな
い。
【0006】本発明における導電性高分子とはポリアセ
チレンに代表される脂肪族、ポリパラフェニレンなどの
芳香族、ポリピロール、ポリチオフェンなどの複素環、
ポリアニリンなどの芳香族アミン類などの共役系高分子
が挙げられる。特にポリアニリンは導電性が優れ、塗料
化が容易な為、導電性塗料として使用される。その中で
も特にスルホン化ポリアニリンは容易に水性塗料化が可
能である。スルホン化ポリアニリンとしては、アルコキ
シ基置換アミノベンゼンスルホン酸を主成分とするアニ
リン系共重合体スルホン化物が本発明の導電性組成物の
基本素材に好適であり、特にアミノアニソールスルホン
酸が好適である。さらに、本発明の導電性組成物の塗布
性、延展性、塗布体の硬度の向上の点において、5−ス
ルホイソフタル酸単位を4モル%以上10モル%以下含
む該共重合ポリエステルの併用はさらに好適である。こ
こで、アミノアニソールスルホン酸類の具体例として、
2−アミノアニソール−3−スルホン酸、2−アミノア
ニソール−4−スルホン酸、2−アミノアニソール−5
−スルホン酸、2−アミノアニソール−6−スルホン
酸、3−アミノアニソール−2−スルホン酸、3−アミ
ノアニソール−4−スルホン酸、3−アミノアニソール
−5−スルホン酸、3−アミノアニソール−6−スルホ
ン酸、4−アミノアニソール−2−スルホン酸、4−ア
ミノアニソール−3−スルホン酸等を挙げることができ
る。アニソールのメトキシ基がエトキシ基、iso−プ
ロポキシ基等のアルコシキ基に置換された化合物を用い
ることも可能である。しかし、2−アミノアニソール−
3−スルホン酸2−アミノアニソール−4−スルホン
酸、2−アミノアニソール−5−スルホン酸、2−アミ
ノアニソール−6−スルホン酸、3−アミノアニソール
−2−スルホン酸、3−アミノアニソール−4−スルホ
ン酸、3−アミノアニソール−6−スルホン酸が好まし
く用いられる。アミノアニソールスルホン酸を主成分と
するスルホン化ポリアニリン共重合体が本発明の積層フ
ィルムの1成分に用いられる。前述したように、本発明
に用いられるスルホン化ポリアニリン共重合体は、スル
ホン酸基が芳香環に対して70%以上、好ましくは80
%以上、さらに好ましくは100%である。また、スル
ホン酸基を含む芳香環と含まない芳香環が混在したり、
交互に並んだりしても、本発明の目的には問題はない。
該スルホン化ポリアニリン共重合体のスルホン酸基含有
率が70%未満であると該共重合体の水、アルコールま
たはそれらの混合溶媒系等への溶解性または分散性が不
充分になり、結果として基体への塗布性及び延展性が悪
くなり、得られる塗布膜の導電性が著しく低下する傾向
になる。本発明に用いられるスルホン化ポリアニリン共
重合体の数平均分子量は300〜500000で100
0以上が前記溶媒への溶解性及び塗布膜の強度の点で好
ましい。該スルホン化ポリアニリン共重合体の使用割合
は溶剤100重量部に対して0.01−10重量部であ
り、好ましくは0.1−2重量部である。該スルホン化
ポリアニリン共重合体の使用割合が0.01重量部未満
では、溶液の長期保存性が悪くなり、表面のコート層に
ピンホールが発生しやすくなりコート面の導電性が著し
く劣る。また、使用割合が10重量部を越えると該共重
合体の水又は水/有機溶媒系への溶解性、分散性及びコ
ート層の塗布性が悪くなる傾向があり、好ましくない。
前記溶媒は、ポリエステルフィルム等の基体を溶解また
は膨潤させないならば、いかなる有機溶媒も使用可能で
あるが、水または水/アルコール等の有機溶媒との混合
溶媒を用いる方が、使用環境面で好ましいのみならず、
支持体への塗布性及び導電性が向上する場合もある。有
機溶媒はメタノール、エタノール、プロパノール、イソ
プロピルアルコール等のアルコール類、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン
類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のセロソル
ブ類、メチルプロピレングリコール、エチルプロピレン
グリコールなどのプロピレングリコール類、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、N
−メチルピロリドン、N−エチルピロリドンなどのピロ
リドン類などが好ましく用いられる。これらは、水と任
意の割合で混合して用いられる。この例として、具体的
には、水/メタノール、水/エタノール、水/プロパノ
ール、水/イソプロパノール、水/メチルプロピレング
リコール、水/エチルプロピレングリコールなどを挙げ
ることができる。用いられる割合は水/有機溶媒=1/
10〜10/1が好ましい。
【0007】本発明で用いられるスルホン酸基およびそ
のアルカリ金属塩基からなる群より選択される少なくと
も1種の基が結合した共重合ポリエステル(以下、スル
ホン酸基含有共重合ポリエステルという)とは、ジカル
ボン酸成分および/またはグリコール成分の一部にスル
ホン酸基およびそのアルカリ金属塩基からなる群より選
択される少なくとも1種の基が結合したポリエステルを
いい、中でも、スルホン酸基およびそのアルカリ金属塩
基からなる群より選択される少なくとも1種の基を含有
した芳香族ジカルボン酸成分を全酸成分に対して4〜1
0モル%の割合で用いて調整した共重合ポリエステル
が、本発明の導電性積層フィルムの表面硬度が高いとい
う点で好ましい。このようなジカルボン酸の例として
は、5−ナトリウムスルホイソフタル酸が好適である。
【0008】他のジカルボン酸成分としては、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、フタル酸、p−β−オキシエトキ
シ安息香酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,
4’−ジカルボキシジフェニル、4,4’−ジカルボキ
シベンゾフェノン、ビス(4−カルボキシフェニル)エ
タン、アジピン酸、セバシン酸、シクロヘキサン−1,
4−ジカルボン酸などが挙げられる。本発明の導電性積
層フィルムの表面硬度の向上の点から、テレフタル酸お
よびイソフタル酸が好ましい。
【0009】共重合ポリエステルを調整するためのグリ
コール成分としては、エチレングリコールが主として用
いられ、この他に、プロピレングリコール、ブタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコー
ル、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールAの
エチレンオキサイド付加物、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ールなどが用いられ得る。中でも、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブタンジオール、ネオペン
チルグリコール、ジエチレングリコール、シクロヘキサ
ンジメタノールなどを共重合成分として用いると、スル
ホン化ポリアニリンとの相溶性が向上するという点で好
ましい。
【0010】この他、共重合成分として、少量のアミド
結合、ウレタン結合、エーテル結合、カーボネート結合
などを含有するジカルボン酸成分、グリコール成分を含
んでも良い。さらに得られる本発明の導電層を基材に塗
布して得られる塗膜の表面硬度を向上させるために、ト
リメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、無水ト
リメリット酸、無水ピロメリット酸などの多カルボキシ
基含有モノマーを5モル%以下の割合で上記ポリエステ
ルの共重合成分として用いることも可能である。5モル
%を越える場合には、得られるスルホン酸基含有共重合
ポリエステルが熱的に不安定となり、ゲル化しやすく、
本発明の導電層の成分として好ましくない。
【0011】上記スルホン酸基含有共重合ポリエステル
は、例えば、上記ジカルボン酸成分、上記グリコール成
分、および必要に応じて、上記多カルボキシル基含有モ
ノマーを用いて、常法により、エステル交換反応、重縮
合反応などを行うことにより得られる。得られたスルホ
ン酸基含有共重合ポリエステルは、例えば、n−ブチル
セロソルブのような溶媒とともに加熱撹はんされ、さら
に撹はんしながら徐々に水を加えることにより、水溶液
または水分散液とされて用いられ得る。
【0012】上記スルホン酸基含有共重合ポリエステル
の含有割合は、得られる導電性積層フィルムの導電性お
よび機械的特性から、スルホン化ポリアニリン100重
量部に対して50〜2000重量部が好ましく、さらに
好ましくは100〜1500重量部、最も好ましくは2
00〜1000重量部である。
【0013】本発明の導電層は、通常溶剤に溶解または
分散させて、所望の基体表面に塗布される。ここで用い
られる溶剤は、基材(例えば、ポリエステルフィルム
等)を溶解または膨潤させないならば、いかなる有機溶
媒も使用可能である。水、または水と有機溶媒との混合
溶媒を用いることにより、使用環境面で好ましいだけで
なく、得られる本発明の導電性積層フィルムの帯電防止
性が向上する場合もある。
【0014】上記有機溶媒しては、メタノール、エタノ
ール、プロパノール、イソプロパノール、などのアルコ
ール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトンなどのケトン類、メチルセロソルブ、エチル
セロソルブなどのセロソルブ類、メチルプロピレングリ
コール、エチルプロピレングリコールなどのプロピレン
グリコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミドなどのアミド類、N−メチルピロリドン、N−エ
チルピロリドンなどのピロリドン類などが好ましく用い
られる。これらの有機溶媒は、水と任意の割合で混合し
て用いられ得る。混合の例としては、水/メタノール、
水/エタノール、水/プロパノール、水/イソプロパノ
ール、水/メチルプロピレングリコール、水/エチルプ
ロピレングリコールなどが挙げられる。その混合割合
は、水/有機溶媒=1/10〜10/1が好ましい。
【0015】溶剤の使用割合は特に制限されないが、通
常スルホン化ポリアニリン100重量部に対して、10
00〜20000重量部である。溶剤の使用量が極端に
多い場合は、得られる本発明の導電性積層フィルムの塗
布性が悪くなる恐れがある。従って、導電層にピンホー
ルが発生しやすくなり、この導電性積層フィルムの導電
性が著しく低下、すなわち帯電防止性が低下する恐れが
ある。溶剤の使用量が極端に少ない場合は、このスルホ
ン化ポリアニリンの上記溶剤への溶解性または分散性が
不十分となり、得られる導電層の表面が平坦になりにく
くなる恐れがある。
【0016】本発明の導電層は、上記成分のみでも、塗
布性および延展性が優れており、得られる導電層の表面
硬度も良好であるが、上記溶剤に可溶な界面活性剤及び
/または高分子化合物をさらに併用することにより、濡
れ性の悪い熱可塑性フィルムへの塗布も可能となる。
【0017】上記界面活性剤としては、例えば、ポリオ
キシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤及びフルオ
ロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン
酸、パーフルオロアルキルベンゼンスルホン酸、パーフ
ルオロアルキル4級アンモニウム、パーフルオロアルキ
ルポリオキシエチレンエタノールなどのフッ素系界面活
性剤が用いられる。
【0018】本発明に用いられる界面活性剤の量は、ス
ルホン化ポリアニリン100重量部に対して、0.00
1重量部以上10重量部以下である。
【0019】上記界面活性剤が10重量部を越えると非
コート面にコート層中の界面活性剤が裏移りして、2次
加工等で問題を生じてしまう。
【0020】本発明の導電層に含有され得る高分子化合
物としては、例えば、ポリアクリルアミド、ポリビニル
ピロリドンなどの水溶性樹脂、水酸基またはカルボン酸
基を含んだ水溶性または水分散性共重合ポリエステル、
ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸などのアクリル酸樹
脂、ポリアクリル酸エステルポリメタクリル酸エステル
などのアクリル酸エステル樹脂、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、などのエステル
樹脂、ポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、ポリ
クロロメチルスチレン、ポリスチレンスルホン酸、ポリ
ビニルフェノールなどのスチレン樹脂、ポリビニルメチ
ルエーテル、ポリビニルエチルエーテルなどのビニルエ
ーテル樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルホルマ
ール、ポリビニルブチラールなどのポリビニルアルコー
ル類、ノボラック、レゾールなどのフェノール樹脂など
が用いられ得る。中でも上記スルホン化ポリアニリンと
の相溶性の点から、およびポリエステルなどからなる基
材との接着性の点から水酸基またはカルボン酸基を含ん
だ水溶性または水分散性共重合ポリエステルおよびポリ
ビニルアルコール類が好ましい。
【0021】上記高分子化合物量は、好ましくは、スル
ホン化ポリアニリン100重量部に対して、0〜100
0重量部、さらに好ましくは、0〜500重量部であ
る。高分子化合物の量が1000重量部以上では、スル
ホン化ポリアニリンの導電性が現れず、本来の帯電防止
機能が発揮されない。
【0022】本発明の導電層には、上記の他に、種々の
添加剤が含まれ得る。このような添加剤としては、Ti
2 、SiO2 、カオリン、CaCO3 、Al2 3
BaSO4 、ZnO、タルク、マイカ、複合粒子などの
無機粒子;ポリスチレン、ポリアクリレート、またはそ
れらの架橋体で構成される有機粒子などが挙げられる。
導電性のさらなる向上を目的として、SnO2 、(酸化
スズ)、ZnO(酸化亜鉛)の粉末、それらを被覆した
無機粒子(TiO2 、BaSO4 など)、カーボンブラ
ック、黒鉛、カーボン繊維などのカーボン系導電性フィ
ラーなどを添加することも可能である。上記添加剤の含
有量は、スルホン化ポリアニリン100重量部に対し
て、4000重量部以下の割合であることが好ましい。
4000を越える場合には、導電層の粘度アップにより
塗布ムラの原因となるおそれがある。
【0023】熱可塑性フィルム表面に導電層を積層する
方法としては、グラビアロールコーティング法、リバー
スロールコーティング法、ナイフコータ法、ディップコ
ート法、スピンコート法などがあるが、導電性組成物に
適したコート法は特に制限はない。フィルムへの塗布を
製膜工程内で同時に行うインラインコート法と製膜ロー
ル製造後独立して行うオフラインコート法があるが、用
途に応じて好ましい方法を選ぶことが可能で、特に制限
はない。本発明で用いるスルホン化ポリアニリンは25
0℃以上の高温では不安定であるが、200℃で約3分
間も熱安定性が良好であるので、共存する高分子化合物
及び添加剤の種類にもよるが、通常短時間の200℃加
熱ならば導電性に悪影響を与えない。
【0024】無機薄膜層からなるバリアー層は、特公昭
51−48511号に、合成樹脂体表面にSixOy
(例えばSiO2 )を蒸着したガスバリアフィルムが提
案されている。ガスバリア性の良好なSiOx系(x=
1.3〜1.8)は、やや褐色を有しており、透明ガス
バリアフィルムとしては、不十分なものである。酸化ア
ルミニウムを主体としたものとして(特開昭62−10
1428)に見られるようなものもあるが、酸素バリア
性若干劣る事や、耐屈曲性の問題もある。又、レトルト
性を有するガスバリアフィルムとしてのAl2 3 ・S
iO2 系の例としては、(特開平2−194944)に
提案されているものもあるが、Al2 3 とSiO2
積層したものであり、装置が大がかりなものとなる。ま
た、これらの薄膜系ガスバリアフィルムについても、そ
のガスバリア特性、耐屈曲性は、まだまだ劣る。すなわ
ち食品包装材として使用する場合、耐レトルト性を有す
るためには、ある程度以上(例えば2000Å)の薄膜
の厚みが要求されるのに対し、耐屈曲性を向上させるに
は、できるだけ薄い方がよいという問題を有しており、
現在レトルト用として使用されているものは、その取扱
いに注意を要するものである。このように、充分な酸素
バリア性と水蒸気バリア性を兼ね備え、耐レトルトを有
し、屈曲性の高い透明バリア層は非常に少ないが、実用
上問題がなければ特に制限は無い。唯一、酸化アルミニ
ウム・酸化硅素薄膜はバリアー性、耐レトルト性に優
れ、かつ、耐屈曲性の高く、折り曲げなどの耐久性にも
優れる。
【0025】酸化アルミニウム・酸化硅素薄膜は酸化ア
ルミニウムと酸化硅素の混合物、あるいは化合物等とか
ら成り立っていると考えられる。ここでいう酸化アルミ
ニウムとは、Al,AlO,Al2 3 等の各種アルミ
ニウム酸化物の混合物から成り立ち、酸化アルミニウム
内での各々の含有率等は作成条件で異なる。酸化珪素と
は、Si,SiO,SiO2 等から成り立っていると考
えられ、これらの比率も作成条件で異なる。本発明にお
ける該薄膜の酸化アルミニウムの比率としては、20重
量%以上、99重量%以下であって、好ましくは30重
量%以上、95重量%以下である。また、この成分中
に、特性が損なわれない範囲で微量(全成分に対して高
々3%まで)の他成分を含んでもよい。該薄膜の厚さと
しては、特にこれを限定するものではないが、ガスバリ
ア性及び可尭性の点からは、50〜8000Åが好まし
く、更に好ましくは、70〜5000Åであるが、該薄
膜内の組成比率、及び薄膜の厚さは、各使用用途におけ
る要求品質にあわせて無機薄膜組成を選択すればよい。
【0026】該酸化アルミニウム・酸化硅素系薄膜の作
成には、真空蒸着法、スパッタ−法、イオンプレ−テイ
ングなどのPVD法(物理蒸着法)、あるいは、CVD
法(化学蒸着法)などが適宜用いられる。例えば、真空
蒸着法においては、蒸着源材料としてAl2 3 とSi
2 やAlとSiO2 の混合物等が用いられ、また、加
熱方式としては、抵抗加熱、高周波誘導加熱、電子ビ−
ム加熱等を用いることができる。また、反応性ガスとし
て、酸素、窒素、水蒸気等を導入したり、オゾン添加、
イオンアシスト等の手段を用いた反応性蒸着を用いても
よい。また、基板にバイアス等を加えたり、基板温度を
上昇、あるいは、冷却したり等、本発明の目的を損なわ
ない限りに於て、作成条件を変更してもよい。スパッタ
−法やCVD法等のほかの作成法でも同様である。
【0027】該酸化アルミニウム・酸化硅素系薄膜と導
電層は熱可塑性フィルムの片面に順不同で積層しても良
いし、両面に各々の層を形成しても良い。
【0028】
【作用及び効果】本発明のガスバリアー制を有する導電
性積層フィルムを、工業用、包装用フィルムとして用い
ると、ガスバリアー性を有する、かつ強い表面強度、透
明性を維持しつつ、低湿度下でも帯電防止性を与え、る
ことができる。
【0029】実施例 次に本発明の実施例及び比較例を示すが、本発明はこれ
に限定されない。また本発明に用いる評価法を以下に示
す。
【0030】1)導電層の白化の有無 導電層表面にブロムライトで光を照射し、白化の有無を
以下のように評価した。 ・導電層表面に白化部が全く無い。 :○ ・導電層表面の一部が白化している。:×
【0031】2)表面抵抗値 タケダ理研社製表面抵抗測定器で印加電圧500V、2
5℃、15%RHの条件下で測定した。
【0032】3)導電層の熱可塑性フィルムへの密着性
の評価 導電層表面からセロテープを剥し、導電層が熱可塑性フ
ィルムから剥離するかどうかで以下のように評価した。 ・導電層が剥離せず、セロテープに全く付着しない。:
○ ・導電層が僅かに剥離し、セロテープに付着する。 :
△ ・導電層が完全に剥離し、セロテープに付着する。 :
×
【0033】4)耐擦傷性 200gの荷重で導電層表面をガーゼで10往復擦り、
導電層表面の傷の付き具合いを以下のように評価した。 ・導電層表面に傷が全く付いていない。
:○ ・導電層表面に細い傷が数本付いている。
:△ ・導電層表面に目視ではっきりわかる傷が付いてい
る。:×
【0034】5)裏移り性 導電層表面と熱可塑性フィルムの反対面を重ねあわせ、
170kg/cm2 の荷重を室温で10分間かけた後、反対
面に導電層の1部が裏移りしているかどうかを目視及び
表面抵抗値で評価した。
【0035】6)耐水性 水を含ませた市販のティッシュペーパーを用いて、一定
圧で導電層表面を10回拭き、導電層が全く拭き取られ
ない場合を○、僅かに拭き取られる場合を△、完全に拭
き取られる場合を×とした。
【0036】7)酸素透過率の測定方法 作成したガスバリアフィルムの酸素透過率を酸素透過率
測定装置(モダンコントロールズ社製 OX−TRAN
100)を用いて測定した。
【0037】8)耐屈曲疲労性(以下ゲルボ特性)のテ
スト方法 耐屈曲疲労性は、いわゆるゲルボフレックステスター
(理学工業(株)社製)を用いて評価した。条件として
は(MIL−B131H)で112inch×8inc
hの試料片を直径3(1/2)inchの円筒状とし、
両端を保持し、初期把持間隔7inchとし、ストロー
クの3(1/2)inchで、400度のひねりを加え
るものでこの動作の繰り返し往復運動を40回/min
の速さで、20℃、相対湿度65%の条件下で行った。
【0038】(合成例1)スルホン酸基含有ポリエステ
ル及び水分散液の調整まずスルホン酸基含有ポリエステ
ルを次の方法により合成、さらにその分散液を調整し
た。ジカルボン酸成分としてジメチルテレフタレート4
6モル%、ジメチルイソフタレート47モル%及び5−
スルホイソフタル酸ナトリウム7モル%を使用し、グリ
コール成分としてエチレングリコール50モル%及びネ
オペンチルグリコール50モル%を用いて、常法により
エステル交換反応及び重縮合反応を行った。得られたス
ルホン酸基含有ポリエステルのガラス転移温度は69℃
であった。このスルホン酸基含有ポリエステル300部
とn−ブチルセロソルブ150部とを加熱撹はんして、
粘ちょうな溶液とし、さらに撹はんしつつ水550部を
徐々に加えて、固形分30重量%の均一な淡白色の水分
散液を得た。この分散液をさらに水とイソプロパノール
の等量混合液中に加え、固形分が8重量%のスルホン酸
基含有ポリエステル水分散液を調整した。
【0039】(合成例2)スルホン酸基含有ポリアニリ
ン塗布液の調整 2−アミノアニソール−4−スルホン酸100mmol
を23℃で4モル/リットルのアンモニア水溶液に撹は
ん溶解し、ペルオキソ二硫酸アンモニウム100mmo
lの水溶液を滴下した。滴下終了後23℃で10時間さ
らに撹はんした後、反応生成物を濾別洗浄、乾燥し、粉
末状の共重合体を13gを得た。この共重合体の体積固
有抵抗値は12.3Ωcmであった。上記重合体3重量部
を0.3モル/リットルの硫酸水溶液100重量部に室
温で撹はん溶解し導電性組成物を調整した。この時のス
ルホン化ポリアニリンのスルホン酸基の含有量は100
%であった。上記スルホン化ポリアニリン2.0重量部
を、水50重量部及びイソプロパノール50重量部に溶
解した。この液を合成例1で示した分散液と混合した液
を、熱可塑性フィルムの片面に塗布した。この塗布液は
濃黄色で外観上は不溶物が全く見られなかった。
【0040】(実施例1) (基材フィルムの作製)平均粒径0.5μmの炭酸カル
シウム微粒子が4000ppmので分散されたポリエチ
レンテレフタレートを290℃で溶融押し出しし、30
℃の冷却ロールで冷却して、厚さ約180μmの未延伸
フィルムを得た。この未延伸フィルムを、85℃に加熱
された周速の異なる一対のロール間で縦方向に3.5倍
延伸して基材フィルムとした。 (積層フィルムの作製)得られた厚さ約50μmの基材
(PET)フィルム上に固形分濃度4%に調整した下記
塗布液を厚さ約10μmで塗布、乾燥後、さらに横方向
に3.5倍に延伸し、本発明の導電性積層フィルムを作
製した。塗布液はスルホン化ポリアニリンとスルホン酸
基含有ポリエステルの固形分比が30/70、さらに、
界面活性剤エマルゲン810(花王製)をスルホン化ポ
リアニリンとの比が8/100になるように添加した。 (ガスバリアー層の作成)蒸着源として、3〜5mm程
度の大きさの粒子状のAl2 3 (純度99.5%)と
SiO2 (純度99.9%)を用い、電子ビ−ム蒸着法
で、上記導電性フィルムの導電層の反対面に、酸化アル
ミニウム酸化硅素薄膜の形成を行った。蒸着材料は、混
合せずに、ハ−ス内をカ−ボン板で2つに仕切り、加熱
源として一台の電子銃(以下EB銃)を用い、Al2
3 とSiO2 のそれぞれを時分割で加熱した。その時の
EB銃のエミッション電流を2A、Al2 3 とSiO
2 への加熱比は、35:10としAl2 3 とSiO2
の組成比は40:60重量比で、フィルム送り速度は5
0m/min、800Å厚の膜を作った。又、蒸気圧
は、8.5×10-4Torrであった。
【0041】(実施例2)合成例1でジメチルテレフタ
レートを47モル%、ジメチルイソフタレートを47モ
ル%及び5−スルホイソフタル酸ナトリウムを6モル%
にし、かつ合成例2で硫酸水溶液の濃度を0.25モル
/リットルにする以外は実施例1と同様に行った。
【0042】(実施例3)スルホン化ポリアニリンとス
ルホン酸基含有ポリエステルの固形分比を20/80に
し、かつ界面活性剤の添加比を40/100にする以外
は実施例1と同様に行った。
【0043】(実施例4)合成例1でジメチルテレフタ
レートを48モル%、ジメチルイソフタレートを47モ
ル%及び5−スルホイソフタル酸ナトリウムを5%に、
合成例2で硫酸水溶液の濃度を0.2モル/リットルに
し、かつスルホン化ポチアニリンとスルホン酸基含有ポ
リエステルの固形分比を10/90にし、さらに界面活
性剤の添加比を50/100にする以外は実施例1と同
様に行った。
【0044】(実施例5)合成例1でジメチルテレフタ
レートを49モル%、ジメチルイソフタレートを49モ
ル%及び5−スルホイソフタル酸ナトリウムを2%に、
かつ界面活性剤の添加比を40/100にする以外は実
施例1と同様に行った。
【0045】(実施例6)合成例2で硫酸水溶液中での
撹はんを行わない以外は実施例1と同様に行った。
【0046】(実施例7)合成例2で硫酸水溶液の濃度
を0.18モル/リットルにし、かつ界面活性剤の添加
比を600/10にする以外は実施例1と同様に行っ
た。
【0047】(実施例8)スルホン化ポリアニリンとス
ルホン酸基含有ポリエステルの固形分比を100/0に
する以外は実施例1と同様に行った。
【0048】(実施例9)蒸着源としてAl2 3 (純
度99.5%)のみを用い、電子ビ−ム蒸着法で、上記
導電性フィルムの導電層の反対面に、酸化アルミニウム
の形成を行い、800Å厚の膜にした以外は実施例1と
同様に行った。
【0049】(実施例10)蒸着源としてSiO2 (純
度99.9%)のみを用い、電子ビ−ム蒸着法で、上記
導電性フィルムの導電層の反対面に、酸化珪素の形成を
行い、800Å厚の膜にした以外は実施例1と同様に行
った。
【0050】(比較例1)塗布液としてスルホン酸基含
有ポリエステルのみとし、界面活性剤エマルゲン810
(花王製)をスルホン化ポリアニリンとの比が8/10
0になるように添加した以外は実施例1と同様に行っ
た。
【0051】(比較例2)蒸着層を積層しない事以外は
実施例1と同様に行った。
【0052】以上の結果を表1に示した。表1に示す様
に、実施例1〜4の何れも、白化性、表面抵抗値、密着
性、耐擦傷性、裏移り性、耐水性、ガスバリアー層の耐
久性が優れていた。一方、実施例5、6は白化部があ
り、透明性が若干劣り、実施例7は界面活性剤の添加量
が多いため裏移りがみられる。さらに実施例8はスルホ
ン化ポリアニリンのみで、スルホン酸基含有ポリエステ
ルを含まないため、導電層の密着性、耐擦傷性、耐水性
が若干劣り、実施例9、10はガスバリアー層の耐久性
が不十分である。しかし各用途別に使用目的に合わせれ
ば問題のないレベルである。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明かな様に、本発明のガ
スバリアー性を有する導電性積層フィルムは、ガスバリ
アー性、透明性に優れ、かつ低湿度下でも優れた帯電防
止性を発揮する。本発明の導電性積層フィルムは、磁気
テープ、OHP用フィルム、シールド材、LCDの導電
層などの各種工業用フィルム;キャリアテープ、トレ
ー、マガジン、IC・LSIパッケージ等の各種包装用
フィルムなどに好適である。
【0054】
【表1】
フロントページの続き (72)発明者 伊関 清司 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性フィルムの少なくとも片面に、導
    電性高分子を含む導電層と、ガスバリアー層として無機
    薄膜層とが積層されたことを特徴とするガスバリアー性
    を有した導電性熱可塑性フィルム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の導電層が、ポリアニリン及
    び/またはその誘導体を含むことを特徴とするガスバリ
    アー性を有する導電性熱可塑性フィルム。
  3. 【請求項3】請求項1記載の導電層が、アルコキシ基置
    換アミノベンゼンスルホン酸を主成分とするスルホン化
    ポリアニリン100重量部、スルホン酸基及び/または
    そのアルカリ金属塩基の結合した水溶性または水分散性
    共重合ポリエステルを10〜2000重量部、非イオン
    系界面活性剤を0.001〜1000重量部を含んでな
    る導電層であることを特徴とするガスバリアー性を有す
    る導電性熱可塑性フィルム。
  4. 【請求項4】請求項1記載の導電層の表面抵抗値が、2
    5℃、15%RHで106 〜1012Ω/□であることを
    特徴とするガスバリアー性を有した導電性熱可塑性フィ
    ルム。
  5. 【請求項5】請求項1記載の無機薄膜層の組成が酸化ア
    ルミニウムと酸化珪素からなる無機薄膜層とが積層され
    たことを特徴とするガスバリアー性を有する導電性熱可
    塑性フィルム。
  6. 【請求項6】請求項3記載の水溶性または水分散性共重
    合ポリエステルが5−スルホイソフタル酸単位を4〜1
    0モル%含むことを特徴とするガスバリアー性を有する
    導電性熱可塑性フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003011263A (ja) * 2001-06-29 2003-01-15 Toppan Printing Co Ltd 蒸着フイルム及びその製造方法
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JP2010221716A (ja) * 2010-05-28 2010-10-07 Fujifilm Corp 水蒸気バリアフィルム

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