JPH0121318Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトナー現像を行う装置に係り、特に像
形成体をトナー現像し媒体に転写するプロセスを
有する装置において像形成体を再使用するため残
留するトナーをクリーニングし回収するための回
収室内部を清掃するための保守用清掃具に関す
る。

従来よりトナーを用いて現像を行い媒体に図形
文字等を出力する装置は静電写真プロセスとして
広く用いられて来ている。しかし、こうしたプロ
セスで使用するトナーは粉体であるため装置運転
時には構成体の壁面等に付着しやすく、また付着
状態によつてはかなり強くこびりついてしまう
し、一方こうした状態の部分を清掃しようとする
と布等で最終的にトナーをふきとる前に比較的腰
の強いブラシあるいはヘラ状のものではがさねば
ならず、こうした作業中にはトナーの飛散によつ
て周囲が汚されたり、作業者もよごれをかぶる結
果となり作業としてはかなり厄介なものであつ
た。また特に像形成体に付着した残留トナーをク
リーニングする回収室部はトナーがひんぱんに付
着しやすい部分であつて構造的には細くて奥行が
深いため作業はむつかしかつた。

本考案はこうした背景にかんがみ清掃作業を効
率化するための改良された清掃具を提供すること
を目的とし、本考案の特徴は上記目的を両端に開
口部を有し、管壁に吸気用の複数の開口を有する
中空パイプと、該中空パイプの管壁の外側に構成
された清掃用ブラシと中空管の一方の端に着脱可
能に取付られるふたと、他端に回転方向には摺動
可能に取付られたバルブを有しバルブの一端にバ
キユームクリーナとの接続部を有することを特徴
とする回収室清掃具。

以下本考案をより具体的に実施例によつて説明
する。

第１図は概念説明図で、本考案の清掃具が適用
される対象装置の説明図、第２図は本考案の一実
施例の説明図である。図中、１は感光ドラム、２
は帯電チヤージヤ、３は書込部、４はトナー現像
部、５は転写部、６は除帯電ランプ、７はトナー
回収部のケーシング、９はトナー回収部のフアー
ブラシ、８はトナー回収部の排気ダクトでトナー
回収系の吸引ブロア（図示略）に接続している。
また１０は用紙である。こうした構成の装置にお
いてトナーの動きを注目すると感光ドラム面に書
き込まれた帯電潜像にトナー現像部４によつてト
ナーを付着させ転写部５で用紙１０に転写し残留
した分については除帯電ランプで除電してトナー
回収部においてフアーブラシ９によつてふきとり
排気ダクト８を介して空気とともにトナー回収系
に回収される。こうしたプロセスにおいて保守上
のもんだいはフアーブラシ９、ケーシング７の内
壁あるいは排気ダクト８の内壁にトナーが蓄積す
ることであり、定期的に清掃せねばならないが、
特にケーシング７の内壁は手が入りにくく内壁を
一部分解構成にしても清掃保守しにくい部分であ
つた。これに対して第２図は本考案の一実施例で
ある清掃具の断面図であり、１１は孔付の中空パ
イプ、１１ａは開孔、１２はブラシ、１３はふ
た、１４はバルブ、１５は必要に応じて付加され
るぬけ止め兼パツキン、１１ｂは必要に応じて付
加される操作用のフランジである。

図からも明らかな様に本清掃具は側壁に多数の
開孔１１ａを有する中空パイプ１１の側壁表面に
清掃用のブラシ１２を有し、パイプの一方の中空
孔にふた１３が着脱可能に装着され、他方はバル
ブ１４と回転方向には摺動可能に結合されてい
る。またブラシ１２の外径は好ましくは装置のケ
ーシング７の内壁の径と等価かやや大きく構成さ
れ、バルブ１４の結合部１４に保守用のバキユー
ムクリーナ（図示略）を装着して前記フアーブラ
シ９を装置から外したあとに本清掃具をさし込
み、必要あれば、ぬきさし、回転させることによ
り清掃の目的を達成するものである。

なお、ふた１３はこうして装置を清掃したあと
清掃具の中空パイプを清掃するに便ならしめるも
のである。またバルブ１４と中空ブラシ間の摺動
回動可能な具体的な構成は通常の他の構成で代用
可能である。

また第３図は第２図のブラシ１２と開孔１１ａ
の構成の一例を示す図である。第３図においてブ
ラシ１２は中空パイプ上にらせん状に構成され、
該らせん状のブラシの間にらせん状に略等間隔に
開孔１１ａを配置したものである。この様に配置
構成することにより本清掃具自体を清掃しやすく
なると云う効果を生ずる。

以上説明して来た様に本考案によればトナーを
飛散さすことなく、またケーシングもあまり分解
することなく効果的にケーシング内の清掃が可能
となるし清掃具自体も簡単に清掃できるので保守
作業が効率化するという効果を生ずる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の清掃具が適用される対象装置
の説明図、第２図は本考案の一実施例の説明図、
第３図は第２図のブラシと開孔の構成の１例を示
す図である。 図中、１は感光ドラム、４はトナー現像部、６
は除帯電ランプ、７はトナー回収部のケーシン
グ、８は同排気ダクト、９は同フアーブラシ、１
１は孔付の中空パイプ、１２はブラシ、１３はふ
た、１４はバルブである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両端に開口部を有し、管壁に吸気用の複数の開
   口を有する中空パイプと、該中空パイプの管壁の
   外側に構成された清掃用ブラシと中空管の一方の
   端に着脱可能に取付られるふたと、他端に回転方
   向には摺動可能に取付けられたバルブを有しバル
   ブの一端にバキユームクリーナとの接続部を有す
   ることを特徴とするトナー回収室清掃具。