JPS5937798Y2 - 感光体のクリ−ニング装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、感光体表面の残留トナーのクリーニング装置
の改良に係り、トナーを濾過するフィルタの目づまりを
防止することを目的とする。

一般に、ベルト又はドラム状の光導電体層より取る感光
体を帯電、露光し静電像を形成した後、粉体トナーを前
記感光体上の静電像に付着せしめ可視像となし、このト
ナー可視像を複写紙に転写した後、トナーを複写紙に定
着せしめ、永久画像となす電子写真複写機において、前
記感光体表面に付着したトナーは、複写紙に完全には転
写されないため、感光体表面に残ったまま次の複写動作
に移っていき、次の原稿の複写の際に複写紙の汚れとな
る不都合があった。

このため、感光体表面の転写されなかったトナーをクリ
ーニングするための装置として、種々のものが提案され
ているが、その１つとして、感光体表面にクリーニング
ブラシを回転、接触させ、感光体表面の残留トナーを清
掃し、清掃したトナーをトナー除去フィルタを介してエ
ア吸引ファン等で吸引するようにした装置がある。

この種クリーニング装置は、トナーを機外へ出さないよ
うにするため、前記の如く、トナー吸引径路中にフィル
タを用いるが、フィルタにトナー粒子が蓄積してくると
、フィルタが目づまりを起こし、吸引ファンによるエア
ーの吸引量が低下し、クリーニングブラシによって清掃
されたトナーがブラシ繊維に付着してしまう等してクリ
ーニング効果が低下する欠点があった。

このため、前記フィルタを定期的に交換したり、機外に
取り出してフィルタ自体を清掃することをしなければな
らず、使用者にとっては、不都合な点が多かった。

本考案は上記の点にかんがみてなされたものでフィルタ
を機外に出すことなく外部からの操作により、フィルタ
面についたトナーを落とすことにより、エアーの吸引量
を回復せしめるようになしたクリーニング装置を提供す
るものである。

以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。

図において、１１は表面にブラシを植毛した回転ブラシ
１２を内蔵した本体、１３は同じく本体１１に摺動自在
に内蔵されるトナー受は皿、１４は同じく本体１１に内
蔵されるフィルタで、シールゴム１５でフィルタ上部と
下部が分離密閉されている。

１６はチリ落とし支持部で、バネ１７を有する回転部１
８が回転自在に固着されている。

回転部１８はチリ落としモータ１９の軸に固着されてい
る。

２０は回転ブラシ１２に固着されているプーリで、回転
ブラシ用モータ２１の軸に固着されているプーリ２２と
ベルト （図示していない）により連動する。

２３は吸引ファン用モータで、この軸にはプーリ２４が
固着されており、軸受２５に軸支されたファン軸２６の
一端に固着されたプーリ２７とベルｌ−（図示していな
い）により連動する。

ファン軸の他端はファンケース２８に内蔵されるインペ
ラ（図示していない）が固着してお・り吸引ファン用モ
ータ２３と連動して回転する。

２９、３０はそれぞれファンケース２８の排気口と吸気
口である。

３１はエア吸引路、３２は感光体のドラム、３３は回転
ブラシ１２に付着したトナーを落とすためのはたき棒、
３４はトナー受は皿１３にビスにより固着されたバネな
どで弾性体からなる除塵子で、この先端は上記受は皿１
３の摺動過程でフィルタ１４に接触するようになされて
いる。

上記構成において、コピ一時に回転ブラシ用モータ２１
及び吸引ファン用モータ２３を始動すると、これと連動
する回転ブラシ１２及びファンケース２８尚のインペラ
（図示しない）が回転する。

この結果、前記回転ブラシ１２により感光体のドラム上
のトナーがかき落とされ、次に吸引ファンにより吸引さ
れ、エア吸引路３１を通り、フィルタ１４で濾過され、
トナーは除去される。

次に濾過された清浄な空気は、吸気口３０を通り、排気
口２９から排出される。

次にコピー終了後、モータ２１．２３が停止中の内の一
定時間のみ、チリ落としモータ１９を運転することによ
り、チリ落としモータ１９の軸に固着し、連動するバネ
１７により、フィルタ１４は打撃を受け、同フィルタ１
４に付着したトナーは、このショックで落とされる。

トナー受は皿１３に、トナーが集留され、捕集トナーを
処分する場合、トナー受は皿１３を引き出すが、この時
、トナー受は皿１３に固着された除塵イ３４の先端がフ
ィルタ１４に当接し、フィルタに沿って摺動することに
より、連続した振動が与えられる。

この振動によりフィルタ面に強固に付着したＩ・ナーが
落とされることになる。

又、この除塵イ３４は弾性があれば、板バネ、プラスチ
ックなどその材質は特に限定されない。

なお、トナー受は皿１３の本体への挿入時にも旧株の振
動効果が得られる。

このように本考案によれば、トナー受は皿に其留された
トナーを処分する場合、トナー受は皿の脱着時にトナー
受は皿に固着した除塵子により直接フィルタ面を振動さ
せ、フィルタに強固に信義したトナーを除去できる。

すなわち、フィルタを機外に出すことなく、外部からの
操作でフィルタの目づまりを解消でき、フィルタを交換
することなく、従来のものより、さらに長期間使用でき
る効果を奏し、その実用的価値はきわめて大である

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例におけるクリーニング装置の
正面断面図、第２図は同平面図、第３図は要部を切欠し
た同側面図、第４図はトナー受は皿の斜視図、第５図は
フィルタの斜視図である。 １３・・・・・・トナー受は皿、１４・・・・・・フィ
ルタ、２３・・・・・吸引ファン、１２・・・・・・回
転ブラシ、３４・・・・・・除塵子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 感光体の表面から残留トナーを拭いとる回転ブラシと、
   上記残留トナーを吸引する吸引ファンと吸引されたトナ
   ーを濾過するフィルタと、上記フィルタの下方に着脱自
   在に設けられたトナー受は皿とを有し、上記トナー受は
   皿の一部に除塵子を固着し、この除塵子の端部をフィル
   タ面に臨ませ上記Ｉ・ナー受は皿の脱着時に上記除塵子
   がフィルタ面を摺動して除塵するように槽底したことを
   特徴とする感光体のクリーニング装置。