JPS6327874A - クリ−ニング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明はたとえば複写機等に採用され、感光面等の像形
成面に残留している未転写の現像剤を除去するクリーニ
ング装置に関する。

（従来の技術） 従来、たとえば複写機においては、被複写画像に対応す
る静電潜像を感光体の感光面に形成する潜像形成工程と
、現像剤により潜像を現像可視化して感光面に現像剤像
を形成する現像工程と、感光面に形成された現像剤像を
被転写体に転写する転写工程と、被転写体に転写された
現像剤像を永久定着する定着工程とを順に経て被転写体
に永久複写画像を形成するようにしている。

しかしながら、通常感光面に形成されている現像剤像の
現像剤は１００パーセント被転写体に転写されることは
なく、最良の状態でも７０〜８０パーセントの現像剤し
か転写されず、残りの２０〜３０パーセントの現像剤は
感光面に残留する。

したがって、感光体の感光面をくり返し使用するような
ものにおいては、感光面に残留している現像剤を除去し
て感光面をクリーニングし、次の複写に悪影響が生じな
いようにする必要がある。

そこで、従来このように感光面に残留している現像剤を
除去するものとして、比較的優れたクリーニング能力を
有し、しかも安価であるファーブラシ式のクリーニング
装置がある。このファーブラシ式のクリーニング装置は
ファーブラシを感光面に摺擦するように設け、このファ
ーブラシによって感光面に残留している未転写の現像剤
を抜落す（なお、未転写の現像剤および感光面は予め除
電される）ようにしている、このとき、ファーブラシに
は摩擦帯電によって一部の現像剤が付着するが、その付
着力は弱く、ファーブラシをくり返し使用していると、
ファーブラシが保持できる現像剤の許容範囲を越えて逆
に現像剤を飛散させ感光面を汚すことになる。そのため
、一般にこのファーブラシ式のクリーニング装置には、
現像剤を吸引する吸引ファンと、現像剤を捕獲し溜めて
おくフィルタとが設けられている。

しかしながら、クリーニング装置に吸引ファンおよびフ
ィルタを設けると、クリーニング装置が複写機の本体部
分の１／３を占めることになり、機体の大型化を惹起す
るばかりか、定期的にフィルタを交換しなければならな
いという欠点がある。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は上記事情にもとづいてなされたもので。

吸引ファンおよびフィルタを用いることなく現像剤の飛
散防止および回収ができ、これにより良好な像形成面が
得られるとともに小型化および低価格化が図れるように
したクリーニング装置を提供することを目的とする。

【発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記問題点を解決するために、像形成面に形成
された静電潜像を現像剤を用いて現像可視化することに
より形成された現像剤像を被転写体に転写した後に潜像
形成面に摺擦してその表面に残留している未転写の現像
剤を除去するクリーニングブラシを有するものにおいて
、上記クリーニングブラシの毛体を導電性繊維によって
形成するとともに上記像形成面の表面電位よりも絶対値
が大きな直流電圧にＰ−Ｐ値が１００Ｖから３ｋＶ、周
波数が１００）１ｚから１０ｋＨｚの交流電圧を重畳し
た交番電圧を上記毛体に印加するようにしたものである
。

（作　用） すなわち、本発明は上記構成とすることにより、クリー
ニングブラシは現像剤のクリーニング力を強化すること
が可能となる。したがって、従来のように吸引ファンお
よびフィルタを用いることなく現像剤の飛散防止および
回収を行なうことができて良好な像形成面が得られると
ともに小型化および低価格化が図れるものである。

（実施例） 以下、本発明を図面に示す一実施例を参照しながら説明
する。第１図は本発明のクリーニング装置を採用した複
写機の基本的構成を示したものである。図中、（１）は
複写機の本体で、この本体（１）の上面には原稿載置台
（２）が設けられているとともに原稿載置台（２）に載
置された原稿を押える開閉自在の押えゴム板（３）が枢
着されている。上記本体（１）内のほぼ中央部には複写
工程に伴って回転する円筒状の感光体（４）が軸支され
ている。感光体（４）と原稿載置台（２）との間にはラ
ンプ（５）、集束性光伝送体（６）などからなる露光系
（７）が設けられ、原稿載置台（２）上にある原稿を感
光体（４）の回転と同期的に移動照射し、その反射光を
感光体（４）の潜像形成面としての感光面（８）に導び
いて原稿像を結像するようになっている。この結像位置
から感光体（４）の回転方向に沿って順に現像装置（９
）、転写装置（ｌＯ）、未転写現像剤除電装置（１１）
、後述するクリーニング装置（１２）、感光体除電装置
（１３）、および帯電装置（１４）が配設されている。

上記現像装置（９）は上記露光系（７）によって感光体
（４）の感光面（８）に形成される原稿の静電潜像に現
像剤としてのトナー（ａ）を付着させて静電潜像を現像
可視化し、トナー像を形成するものである。

上記転写装置（１０）は感光体（４）の感光面（８）に
形成されるトナー像を被転写体としての複写紙（Ｐ）に
転写するものであり、上記クリーニング装置（１２）は
感光体（４）の感光面（８）に残留する未転写のトナー
（ａ）を除去するものである。

また、上記本体（１）の底部には複写紙ＣＰ＞を収容す
る着脱自在なカセット（１５）と、上記複写紙（Ｐ）を
給出する給紙ローラ（１６）とからなる給紙装置（１７
）が設けられている。さらに１本体（１）の底部には定
着装置（１８）および搬出ローラ（１９）が設けられ、
上記転写装置（ｌＯ）によって画像が転写された複写紙
（Ｐ）を定着した後、トレイ（２０）に搬出するように
なっている。

さらに、上記クリーニング装置（１２）について説明を
加えると、第２図および第３図にも示すように、感光面
（８）に対向して開口部（２１）を臨ませた容器（２２
）が配設されている。この容器（２２）内には上記開口
部（２１）から一部外周部を突出して上記感光面（８）
に接するクリーニングブラシとしてのクリーニングブラ
シローラ（２３）と、このクリーニングブラシローラ（
２３）に接する回収ローラ（２４）およびこの回収ロー
ラ（２４）に接するブレード（２５）からなる現像剤回
収器（２６）とが設けられている。上記クリーニングブ
ラシローラ（２３）は導電性繊維、たとえはカーボンを
含有した化学繊維、さらに具体的に言えばレーヨンにカ
ーボンを分散させ、固有抵抗率を１０’Ω・ｅｍ以上に
設定したＲＥＣ（ユニチカ製）という化学繊維からなる
柔軟な毛体（２７）を紙管またはプラスチック管などの
回転軸兼用の芯体（２８）の局面に導電性接着剤（２９
）を介して植設したものである。なお、上記固有抵抗率
の値は、１０’Ω・Ｃｍよりも小さくすると、後述する
印加交番電圧の大きさによって感光面（８）が絶縁破壊
を起すおそれがある。また、このクリーニングブラシロ
ーラ（２３）は芯体（２８）の端部が取付フランジ（３
０）によって支持されているとともに感光面（８）の幅
方向に亘って配設されていて、回転に伴ない上記毛体（
２７）が感光面（８）に適度な接触圧で摺擦するように
なっている。また、クリーニングブラシローラ（２３）
は上記取付フランジ（３０）を介して交番電圧印加手段
（３１）の電源（３２）に接続されている。すなわち、
交番電圧印加手段（３１）は一方の端子を上記取付フラ
ンジ（３０）および導電性接着剤（２９）を介して毛体
（２７）に接続するとともに他方の端子を接地して構成
されていて、上記毛体（２７）に交番電圧を印加して感
光面（８）に残留する未転写のトナー（ａ）と感光面（
８）の電荷を除電することによって感光面（８）とトナ
ー（ａ）との間に作用する静電引力を除去し、転写工程
後に感光面（８）に残留している未転写のトナー（ａ）
を毛体（２７）で摺擦し、クリーニングするようになっ
ている。また、クリーニングブラシローラ（２３）は毛
体（２７）に吸着したトナー（ａ）を回転に伴って上記
回収ローラ（２４）側へ移送するようになっている。

上記回収ローラ（２４）は導電性ゴムローラからなり、
回転軸兼用の芯体（３３）を介してバイアス電圧印加手
段（３４）の電源（３５）に接続されている。すなわち
、バイアス電圧印加手段（３４）は電源（３５）のトナ
ー（ａ）と異極性側の端子を回収ローラ（２４）の芯体
（３３）に接続するとともに同極性側の端子を接地して
構成されていて、上記回収ローラ（２４）にトナー（、
）と異極性のかつ毛体（２７）に印加される交番電圧よ
りも高いバイアス電圧を印加して回収ローラ（２４）を
帯電させ１毛体（２７）とトナー（ａ）との間に作用す
る静電引力よりも強い静電引力を回収ローラ（２４）と
トナー（ａ）との間に作用させて毛体（２７）に吸着さ
れつつ移送されてくるトナー（ａ）を回収ローラ（２４
）に吸着させるようになっている。

上記ブレード（２５）は回収ローラ（２４）に吸着され
回収されたトナー（ａ）をかき落すものであり、かき落
されたトナー（ａ）は上記容器（２２）の下側開口部（
３７）に対向して設けられた着脱自在のトナー収納箱（
３６）に収納されるようになっている。

しかして、＠示しない操作スイッチを操作することによ
り感光体（４）が回転するとともに各種装置が稼動する
。すると、感光面（８）がＰ型の光伝導性薄層からなる
場合、帯電装置（１４）によって感光面（８）に正の静
電荷が与えられ、露光系（７）の画像露光によってこれ
を減衰させ、静電潜像を形成する。この静電潜像は現像
装置（９）にて負電荷を帯電したトナー（ａ）を吸着し
て現像可視化され。

トナー像が形成される。このトナー像は転写装置（１０
）によって複写紙（Ｐ）に転写され、定着装置（１８）
によって永久定着される。

一方、転写されず感光面（８）に残留している未転写の
トナー（ａ）は未転写現像剤除電装置（１１）によって
除電された後、クリーニング装置（１２）のクリーニン
グブラシローラ（２３）の毛体（２７）に摺擦される。

このとき、毛体（２７）は交番電圧印加手段（３１）に
よって交番電圧が印加され、感光面（８）を摺擦するこ
とにより、感光面（８）とトナー（ａ）との間に作用す
る静電引力を除去しトナー（ａ）を払い落とす、そして
、毛体（２７）に吸着しているトナー（、）を回転に伴
って回収ローラ（２４）側へ移送する。

したがって、クリーニングブラシローラ（２３）に交番
電圧を印加することによりクリーニングブラシローラ（
２３）のトナー（ａ）のクリーニング力が強化されるか
ら、良好な感光面（８）が得られる。

なお、以上述べた作用効果は以下の条件により得られた
。すなわち、クリーニングブラシローラ（２３）に印加
する交番電圧は直流電圧に交流電圧を重畳したものとす
る。さらに、上記直流電圧は感光面（８）の表面電位と
同極性かつ感光面（８）の表面電位よりも絶対値を大き
くシ、またこの直流電圧に重畳する上記交流電圧はＰ−
Ｐ値が１００Ｖ〜３ｋＶで、周波数が１００Ｈｚ〜１０
ｋＨｚとする。このような条件にすることにより最も顕
著に上記作用、効果が得られた。なお、上記条件以外の
場合は、特に上記交流電圧による作用（感光面（８）に
付着したトナー（ａ）を活性化し、剥れ易い状態とする
）が弱すぎたり、あるいは強すぎて逆にトナー（ａ）を
感光面（８）に付着させる結果となり、良い作用、効果
が得られなかった。

一方、毛体（２７）に保持されたトナー（ａ）は回収ロ
ーラ（２４）に摺擦する。このとき、回収ローラ（２４
）は直流バイアス電圧印加手段（３４）によってバイア
ス電圧が印加されることにより帯電し、毛体（２７）と
トナー（ａ）との間に作用する静電引力よりも強い静電
引力をトナー（ａ）との間に作用させてトナー（ａ）を
吸着し回収する。

したがって、クリーニングブラシローラ（２３）に許容
量以上のトナー（ａ）を吸着保持させることはなく、ト
ナー（ａ）の飛散を一層効果的に防止できる。そして１
回収ローラ（２４）に回収されたトナー（ａ）はブレー
ド（２５）によってかき落され、トナー収納箱（３６）
に収納される。なお、収納されたトナー（ａ）は定期的
に捨てるか、再度現像装置ｔ！（９）に戻し再利用して
もよい。

トナー（ａ）が除去された感光面（８）は感光体除電装
置（１３）によって除電され、１周期の複写工程が完了
する。

なお、上記実施例では、クリーニングブラシローラ（２
３）の毛体（２７）の材質に、レーヨンにカーボンを分
散させたＲＥＣ（商品名：ユニチカ製）という化学繊維
を使用したが、本発明はこれに限定されず、例えばナイ
ロンにカーボンを分散させたメガ−（ユニチカ製）もし
くはアクリルにカーボンを含有させたベルトロン（カネ
ボウ製）または５Ａ−７（東し製）などのカーボンを含
有した化学繊維でもよ−く、要するに毛体（２７）を導
電性繊維によって形成すればよいことは勿論である。

また、本発明は回収ローラ（２４）を導電性ゴムローラ
から構成した本実施例に限定されず、シリコンローラま
たはテフロン（４弗化エチレン）をコーティングしたロ
ーラでも良いことは勿論である。

また１本発明はクリーニングブラシをローラ状とした本
実施例に限定されず、ベルト状でも良く、しかも無端、
有端いずれでも良いことは勿論である。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、クリーニングブラ
シの毛体を導電性繊維によって形成するとともに毛体に
交番電圧を印加するようにしたから、クリーニングブラ
シの現像剤のクリーニング力を強化することができる。

したがって、従来のように吸引ファンおよびフィルタを
用いることなく現像剤の飛散防止および回収ができて良
好な像形成面が得られるとともに小型化および低価格化
が図れるなどの優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は複写機
の基本的構成を示す縦断正面図、第２図はクリーニング
装置の構成を説明する縦断正面図。 第３図はクリーニングブラシローラの縦断側面図である
。 ８・・・像形成面（感光体）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）像形成面に静電潜像を形成し、かつ現像剤を用い
   て現像可視化することにより形成された現像剤像を被転
   写体に転写した後に上記像形成面に摺擦してその表面に
   残留している未転写の現像剤を除去するクリーニングブ
   ラシを有するものにおいて、上記クリーニングブラシの
   毛体を導電性繊維によって形成するとともに、上記像形
   成面の表面電位よりも絶対値が大きな直流電圧にＰ−Ｐ
   値が１００Ｖから３ｋＶ、周波数が１００Ｈｚから１０
   ｋＨｚの交流電圧を重畳した交番電圧を上記毛体に印加
   するようにしたことを特徴とするクリーニング装置。
2. （２）毛体は固有抵抗率が１０＾３Ω・ｃｍ以上である
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のクリーニ
   ング装置。