JPH0546051Y2 - - Google Patents

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JPH0546051Y2
JPH0546051Y2 JP2735887U JP2735887U JPH0546051Y2 JP H0546051 Y2 JPH0546051 Y2 JP H0546051Y2 JP 2735887 U JP2735887 U JP 2735887U JP 2735887 U JP2735887 U JP 2735887U JP H0546051 Y2 JPH0546051 Y2 JP H0546051Y2
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toner
roller
conductive brush
brush roller
conductive
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、像担持体上に残留するトナーを除去
するクリーニング装置に係わり、特に導電性繊維
を植設した導電性ブラシローラを用い静電的吸引
力を利用して像担持体のクリーニングを行う複写
機等の静電式ブラシクリーニング装置の改良に関
するものである。
[従来の技術] 従来の複写機は、像担持体として感光ベルトを
利用した装置の例に挙げて説明すると、第4図に
示すように複写機本体a内部に配置され、テンシ
ョンローラb1、剥離ローラb2、及び駆動ロー
ラb3に巻装された感光ベルトbと、この感光ベ
ルトbの回動方向に沿つて順次配置され感光ベル
トb表面を均一に帯電する帯電器c1と、プラテ
ンd上に載置された複写原稿eからの反射光像を
感光ベルトb面に結像させて静電潜像し形成する
光学系c2と、この静電潜像を可視像に現像する
現像器c3と、給紙装置fから供給される複写用
紙pに上記トナー像を転写する転写器c4と、転
写工程後複写用紙pに転写したトナー像を永久像
に定着する定着器c5と、定着後進行する複写用
紙pをキャツチトレイgへ案内するシュートh
と、感光ベルトb表面を一様に除電するプレクリ
ーンランプj1と、感光ベルトb表面に残留する
未転写トナーを一様に極性に帯電させるプレクリ
ーンコロトロンj2と、上記プレクリーンランプ
j1とプレクリーンコロトロンj2とによるクリ
ーニング前処理工程を施された感光ベルトb上の
残留トナーを除去するクリーニング装置c6とで
その主要部が構成されているものである。
ところで上記クリーニング装置としては、従来
磁器ブラシ方式、ブレード方式、及びフアーブラ
シ方式等が知られているが、上記磁器ブラシ方式
はマグネツトを収容する高価なクリーニングロー
ルを必要とし、かつそのクリーニング能力がトナ
ーやキャリアの特性、並びに環境条件に大きく影
響を受ける欠点があり、一方上記ブレード方式は
ポリウレタンゴム等ゴム製ブレードのエツジで像
担持体の表面に付着した残留トナーを掻き落とす
ようにした方式で、低コスト、小スペース等の長
所を有する反面、上記ブレードエツジと像担持体
と良好な接触を維持しないとクリーニング性能が
すぐに劣化する欠点があつた。
これ等に対し上記フアーブラシ方式は、上記の
欠点がなく安定したクリーニング性能を有し、し
かも高速複写機にも対応できる等の利点を有する
ため広く利用されており、特にこの方式において
は導電性繊維を植設した導電性ブラシローラを用
い静電的吸引力を利用して像担持体のクリーニン
グを行う静電式ブラシクリーニング装置が優れて
いた。
すなわちこの静電式ブラシクリーニング装置
は、第5図に示すように像担持体である感光ベル
トbの近傍に配置された装置ハウジングkと、こ
の内部に設けられそのブラシ先端を感光ベルトb
の表面に摺擦して配置されると共に、電圧印加手
段v1により直流電圧が印加されるーの導電性ブ
ラシローラmと、外周面に絶縁層の形成された導
電性ローラにより構成され、上記導電性ブラシロ
ーラmに当接配置されると共に、電圧印加手段v
2により電圧が印加されて上記導電性ブラシロー
ラmとの間で電界を形成するトナー回収ローラn
とでその主要部が構成されるものであり、プレク
リーンランプj1とプレクリーンコロトロンj2
とによるクリーニング前処理工程が施された感光
ベルトb上の残留トナーを、上記導電性ブラシロ
ーラmにより静電吸引した効率的に除去すると共
に、導電性ブラシローラmに吸着されたトナーに
ついては上記トナー回収ローラnにより静電吸引
して回収し、このトナーをトナー回収ローラnに
当接配置されたスクレーパnpにより掻き取つて適
宜搬送手段nqによりトナー回収ボツクス(図示せ
ず)へ排出するものである。
また、この静電式ブラシクリーニング装置のク
リーニング性能を更に改良した装置として、特開
昭60−170879号公報に記載されている装置も知ら
れている。
すなわちこの装置は、第6図に示すように感光
ベルトbの近傍に配置された装置ハウジングk
と、この内部に設けられそのブラシ先端を感光ベ
ルトbの表面に摺擦して配置され、かつ電圧印加
手段v3,v4により各々直流電圧が印加される
第一導電性ブラシローラm1、及び第二導電性ブ
ラシローラm2と、これ等第一、及び第二導電性
ブラシローラm1,m2に各々当接配置され、かつ
電圧印加手段v5,v6により電圧が印加されて
第一、及び第二導電性ブラシローラm1,m2との
間で電界を形成するトナー回収ローラn1,n2とで
その主要部が構成され、かつ上記第一導電性ブラ
シローラm1には上記電圧印加手段v3により感
光ベルトbとの摺擦部においてブラシ先端からコ
ロナ放電が発生する直流電圧が印加され、一方の
第二導電性ブラシローラm2には上記電圧印加手
段v4により第一導電性ブラシローラm1に印加
されている電圧とは逆極性で、かつコロナ放電開
始電圧以下の直流電圧が印加されるものである。
そしてこの装置においては、プレクリーンラン
プj1とプレクリーンコロトロンj2とによるク
リーニング前処理工程の施された感光ベルトb上
の正又は負に帯電された残留トナーを、上記第一
導電性ブラシローラm1により静電吸引して除去
すると共に、吸引しきれなかつた残留トナーの一
部を負又は正の逆極性にコロナ帯電し、このコロ
ナ帯電された残留トナーを第二導電性ブラシロー
ラm2により静電吸引して完全に除去するもので
ある。尚、各導電性ブラシローラm1,m2により
吸着されたトナーは、上記トナー回収ローラn1
n2により回収されたスクレーパnp,npにより掻き
取られた後、搬送手段nq,nqにより図示外のトナ
ー回収ボツクスへ排出されるようになつている。
[考案が解決しようとする問題] ところでこの種の静電式ブラシクリーニング装
置においては、この装置を継続して使用している
と上記導電性ブラシローラmのブラシ内部に感光
ベルトbから取除いたトナーが徐々に蓄積してし
まうといつた欠点があつた。これは、クリーニン
グ前処理工程において上記プレクリーンコロトロ
ンj2により感光ベルトb上の残留トナーを例え
ば正に帯電する際、第7図に示すように残留トナ
ー粒子が多層状態になつているとその下層側のト
ナーが帯電され難くなつて上記残留トナー中に逆
極性の負帯電トナーが多量に含まれるようにな
り、この残留トナー中の正帯電トナーは上記導電
性ブラシローラmにより剥離されて静電吸引さ
れ、一方逆極性の負帯電トナーについてもそのト
ナーの粘着力等により導電性ブラシローラmに物
理的に吸引されて正及び負極の両トナーが上記導
電性ブラシローラm内に吸着され、かつこのトナ
ー中正帯電トナーだけが上記トナー回収ローラn
に静電吸引されて回収され、上記負帯電トナーに
ついては回収されないため導電性ブラシローラm
内に逆極性のトナーが蓄積してしまうためであつ
た。
そして、上記導電性ブラシローラm内に蓄積す
るトナー量がその許容限度を越えてしまうと、導
電性ブラシローラmから感光ベルトb上にトナー
が落下する場合があり、複写画像を著しく劣化さ
せてしまう問題点があつた。
[問題点を解決するための手段] 本考案は以上の問題点に着目してなされたもの
で、その課題とするところは、導電性ブラシロー
ラ内にトナーが蓄積し難い静電式ブラシクリーニ
ング装置を提供することにある。
すなわち本考案は、回動可能に設けられた一又
は二の導電性ブラシローラを、そのブラシ先端を
回動する像担持体の表面に摺擦されて配置し、こ
の導電性ブラシローラの直流電圧を印加して上記
像担持体上に残留するトナーを除去する静電式ブ
ラシクリーニング装置を前提とし、少なくとも一
の導電性ブラシローラには、導電性材料にて構成
されその外周面に絶縁層の形成された一対のトナ
ー回収ローラを配設すると共に、各トナー回収ロ
ーラには、このトナー回収ローラを配設した導電
性ブラシローラとの間においてその電界方向が
各々異なる電界を形成する電圧印加手段を設けた
ことを特徴とするものである。
この様な技術的手段において、上記導電性ブラ
シローラは導電性ローラ上に導電性繊維を植設し
て成るもので、導電性繊維の具体例として、例え
ばナイロン、アクリル等の合成樹脂にカーボン粒
子を分散させて繊維状としたものが使用でき、そ
の体積抵抗率が10〜106Ω・cm、その太さが5〜
20デニールのものが好ましい。
また上記トナー回収ローラは、外周面に絶縁層
の形成された導電性材料により構成されるもの
で、例えばその一具体例を挙げるとアルミニウム
等の金属製ローラ表面に硬質アルマイト処理等の
絶縁層を形成して成るものである。
また、上記導電性ブラシローラと一対のトナー
回収ローラとの間に形成する各電界の方向につい
てはその方向が各々反対になるように形成すれば
良く、例えば導電性ブラシローラの回動方向上流
側に配設されるトナー回収ローラ側については、
導電性ブラシローラからトナー回収ローラ側へ向
かう方向であつても、あるいはその逆方向であつ
ても良く任意である。
また、この技術的手段は導電性ブラシローラを
一つ配設する機種、及び二つ配設する機種に適用
することができる。
そして導電性ブラシローラが一つの機種につい
ては、像担持体との摺擦部においてブラシ先端か
らコロナ放電が開始する以下の直流電圧を上記導
電性ブラシローラに印加して使用するものであ
る。
一方、導電性ブラシローラが二つの機種につい
ては、像担持体の回動方向上流側に第一導電性ブ
ラシローラを配置すると共に、この隣接部位に第
二導電性ブラシローラを配置し、かつ上記第一導
電性ブラシローラに一対のトナー回収ローラを配
設する。そして第一導電性ブラシローラに像担持
体との摺擦部においてブラシ先端からコロナ放電
を発生させる直流電圧を印加すると共に、第二導
電性ブラシローラについては上記第一導電性ブラ
シローラとは逆極性で、コロナ放電開始以下の直
流電圧を印加して使用するものである。
尚、導電性ブラシローラが二つの機種において
第二導電性ブラシローラについては、従来の装置
と同様一つのトナー回収ローラを配設しても良
く、あるいは第一導電性ブラシローラに配設した
一対のトナー回収ローラを配設しても良い。
[作用] 上述したような技術的手段によれば、少なくと
も一の導電性ブラシローラに、導電性材料にて構
成されその外周面に絶縁層の形成された一対のト
ナー回収ローラを配設し、かつ各トナー回収ロー
ラには導電性ブラシローラとの間においてその電
界方向が各々異なる電界を形成する電圧印加手段
を設けており、導電性ブラシローラに吸着された
互いに逆極性のトナーは夫々別々のトナー回収ロ
ーラに回収されるため、上記導電性ブラシローラ
へのトナーの蓄積を防止することが可能となる。
[実施例] 以下本考案の実施例について図面を参照して詳
細に説明する。
◎ 第一実施例 この実施例は、導電性ブラシローラが一つの機
種に本考案を適用したものである。
すなわちこの実施例に係る静電式ブラシクリー
ニング装置は、正帯電トナーを使用する複写装置
に組込まれているもので、第1図に示すように感
光ベルト1の近傍に配置された装置ハウジング2
と、この装置ハウジング2内部に設けられ体積抵
抗率102Ω・cm、繊維太さ10デニールのカーボン
分散型ナイロン繊維3をその植毛密度30万本/
in2の割合いで導電性ローラ4上に植配して成る
導電性ブラシローラ5と、表面が硬質アルマイト
処理の施されたアルミニウム製金属ローラ6によ
り形成され上記導電性ブラシローラ5に当接配置
された一対の第一、及び第二トナー回収ローラ6
,6bとでその主要部を構成するものである。
そして上記導電性ブラシローラ5は感光ベルト
1に対し約2mmの干渉深さを保つて摺接配置さ
れ、図示外の駆動モータにより、100mm/秒の速
度でもつて矢印方向へ回動するように形成されて
おり、かつ直流電源7aにより−250V(対接地、
以下同様)の直流電圧が印加されるようになつて
おり、アースされた感光ベルト1との間において
コロナ放電が生じないように調整されている。
一方上記第一、及び第二トナー回収ローラ6a
bは、導電性ブラシローラ5に対しそのブラシ
先端が約2mmの干渉深さを保つように配置されて
おり、図示外の駆動モータにより500mm/秒の速
度で各々矢印方向へ回動するように形成されてお
り、かつ直流電源7b及び7cにより第一トナー回
収ローラ6aには−50Vの直流電圧が、また第二
トナー回収ローラ6bには−500Vの直流電圧が印
加されて、第一トナー回収ローラ6aと導電性ブ
ラシローラ5の間においては第一トナー回収ロー
ラ6aから導電性ブラシローラ5側へ向かう電界
が、また第二トナー回収ローラ6bと導電性ブラ
シローラ5間においては導電性ブラシローラ5か
ら第二トナー回収ローラ6b側へ向かう電界が形
成されるようになつていると共に、上記導電性ブ
ラシローラ5のブラシ先端から、各トナー回収ロ
ーラ6a,6bへはコロナ放電が生じないように調
整されている。
また従来の装置と同様に、第一、及び第二トナ
ー回収ローラ6a,6bには、0.1mm厚のステンレ
スバネ材より構成され、かつ基端側がプラスチツ
ク製ホルダー8a,8bに保持されその先端側が各
トナー回収ローラ6a,6bの外周面に当接配置さ
れて各トナー回収ローラ6a,6bからトナーを剥
離するスクレーパ8c,8dが配設されており、か
つ剥離されたトナーはオーガー9a,9bにより搬
送されて、第一トナー回収ローラ6aからのトナ
ーは図示外のトナーボツクスへ、一方第二トナー
回収ローラ6bからのトナーは図示外の現像器内
へ排出されるように構成されている。尚、第1図
中8fは、回収されたトナーの溢れを防止する為
に配設された仕切り板を示している。
また、装置ハウジング2の感光ベルト1搬入側
の下端部にはプレクリーンコロトロン10が組込
まれており、かつその対向側にはプレクリーンラ
ンプ11が配設されている。また12はバツクア
ツプローラである。
そしてこのように構成された静電式ブラシクリ
ーニング装置を用いて感光ベルト1のクリーニン
グを行うには、まず約500mm/秒の速度で搬送さ
れる感光ベルト1をプレクリーンランプ11とプ
レクリーンコロトロン10とによりクリーニング
の前処理を行う。この時上記プレクリーンコロト
ロン10からはプラス40μAのコロナが放電され
ており、感光ベルト1上に残留するトナーの大部
分は約プラス10μc/gに正帯電されることとな
る。
次いで、上記正帯電された残留トナーは導電性
ブラシローラ5の下方側へ搬送され、この部位に
おいて感光ベルト1から剥離され、かつ−250V
の直流電圧が印加されている導電性ブラシローラ
5により残留トナーの大部分は静電吸引されると
共に、その一部が機械的に吸引されて感光ベルト
1はクリーニングされる。
そしてこの導電性ブラシローラ5に吸引された
トナー中の負帯電トナーは、第一トナー回収ロー
ラ6aから導電性ブラシローラ5へ向かう電界の
形成された部位において第一トナー回収ローラ6
側へ静電吸引されて回収されると共に、上記ト
ナー中の正帯電トナーについては導電性ブラシロ
ーラ5から第二トナー回収ローラ6bへ向かう電
界の形成された部位において第二トナー回収ロー
ラ6b側へ静電吸引されて回収される。
従つてこの装置においては、上記導電性ブラシ
ローラ5のブラシ内に負帯電トナーが蓄積し難
く、長期に亘つて装置を使用した場合においても
導電性ブラシローラ5か感光ベルト1上へトナー
が落下するようなことが無いため、長期に亘つて
鮮明な複写画像を維持できる長所を有している。
尚、上記導電性ブラシローラ5に吸引されたト
ナー中負帯電トナーについては第一トナー回収ロ
ーラ6aに回収され、一方正帯電トナーについて
は第二トナー回収ローラ6bに別々に回収されて
帯電極性の異なるトナーが混ざり合わないため、
正帯電トナーだけを現像器内へ回収させて再利用
に供することが可能になる利点をも有している。
◎ 第二実施例 この実施例は、導電性ブラシローラが二つの機
種に本考案を適用したものである。
すなわちこの実施例に係る静電式ブラシクリー
ニング装置は、第一実施例の装置と同様に正帯電
トナーを使用する複写装置に組込まれているもの
で、第2図に示すように感光ベルト1の近傍に配
置された装置ハウジング20と、この装置ハウジ
ング20内部に互いに隣接配置され、第一実施例
における導電性ブラシローラ5と同一構成の第一
導電性ブラシローラ21a、第二導電性ブラシロ
ーラ21bと、上記第一導電性ブラシローラ21a
に各々設けられ第一実施例におけるトナー回収ロ
ーラ6と同一構成の第一トナー回収ロ−ラ22a
及び第二トナー回収ローラ22bと、上記第二導
電性ブラシローラ21bに設けられ上記第一トナ
ー回収ローラ22a等と同一構成のトナー回収ロ
ーラ23とでその主要部を構成するものである。
そして上記第一導電性ブラシローラ21aは、
感光ベルト1に対し約2mmの干渉深さを保つて摺
接配置され、図示外の駆動モータにより100mm/
秒の速度でもつて矢印方向へ回動するように形成
されており、かつ直流電源24aにより−450Vの
直流電圧が印加されるようになつており、アース
された感光ベルト1との間において弱いマイナス
コロナ放電が発生するように調整されている。
一方上記第二導電性ブラシローラ21bは、第
一導電性ブラシローラ21aと同様の条件でもつ
て感光ベルト1に対し摺接配置されており、かつ
直流電源25aにより+250Vの直流電圧が印加さ
れるようになつており、感光ベルト1との間にお
いてコロナ放電が生じないように調整されてい
る。
また、上記第一導電性ブラシローラ21aに配
設された、第一、及び第二トナ6回収ローラ22
,22bは、第一導電性ブラシローラ21aに対
しそのブラシ先端が約2mmの干渉深さを保つよう
に配置されており、図示外の駆動モータにより
500mm/秒の速度で各々矢印方向へ回動するよう
に形成されており、かつ直流電源24b及び24c
により第一トナー回収ローラ22aには−150Vの
直流電圧が、また第二トナー回収ローラ22b
は−700Vの直流電圧が印加されて、第一トナー
回収ローラ22aと第一導電性ブラシローラ21a
間においては第一トナー回収ローラ22aから第
一導電性ブラシローラ21a側へ向かう電界が、
また第二トナー回収ロ−ラ22bと第一導電性ブ
ラシローラ21a間においては第一導電性ブラシ
ローラ21aから第二トナー回収ローラ22b側へ
向かう電界が形成されるようになつていると共
に、上記第一導電性ブラシローラ21aのブラシ
先端から各トナー回収ローラ22a,22bへはコ
ロナ放電が生じないように調整されている。
一方、上記第二導電性ブラシローラ21bに設
けられたトナー回収ローラ23は上記第一トナー
回収ローラ22a等と同様に、第二導電性ブラシ
ローラ21bに対しそのブラシ先端が約2mmの干
渉深さを保つように配置されており、図示外の駆
動モータにより500mm/秒の速度で矢印方向へ回
動するように形成されており、かつ直流電源25
によりトナー回収ローラ23には+500Vの直流
電圧が印加されて、トナー回収ローラ23と第二
導電性ブラシローラ21b間においてはトナー回
収ローラ23から第二導電性ブラシローラ21b
側へ向かう電界が形成されるようになつていると
共に、上記第二導電性ブラシローラ21bのブラ
シ先端からトナー回収ローラ23へはコロナ放電
が生じないように調整されている。
また第一実施例の静電式ブラシクリーニング装
置と同様に、第一、及び第二トナー回収ローラ2
a,22b、並びにトナー回収ローラ23には、
ステンレスバネ材より構成されたスクレーパ26
,26b,27が配設されており、かつこれ等ス
クレーパ26a,26b,27により剥離したトナ
ーを図示外のトナーボツクス、あるいは現像器内
へ排出させるためのオーガー28a,28b,29
が夫々配設されている。
尚、装置ハウジング20の感光ベルト1搬入側
の下端部にはプレクリーンコロトロン30が組込
まれており、かつその対向側にはプレクリーンラ
ンプ31が配設されている。
このように構成された静電式ブラシクリーニン
グ装置により感光ベルト1のクリーニングを行う
には、まず約500mm/秒の速度で搬送される感光
ベルト1をプレクリーンランプ31とプレクリー
ンコロトロン30とによりクリーニングの前処理
を行う。この時上記プレクリーンコロトロン30
からはプラス40μAのコロナが放電されており、
感光ベルト1上に残留するトナーの大部分は約プ
ラス10μc/gに正帯電されることとなる。尚この
場合、残留トナーの多層状態を考慮して上記プレ
クリーンコロトロン30からのコロナ放電量を増
加し、例えば100μA以上にすると、表層トナーの
帯電量が増大し感光ベルト1との鏡像力が大きく
なり過ぎてクリーニングができなくなつたり、逆
電離現象を発生して負帯電トナーの割合いが増大
するため好ましく無い。
次いで、上記正帯電された残留トナーは第一導
電性ブラシローラ21aの下方側へ搬送され、こ
の部位において感光ベルト1から剥離され、かつ
−450Vの直流電圧が印加されている第一導電性
ブラシローラ21aにより静電吸引され、かつ機
械的に吸引されて感光ベルト1のクリーニングが
なされると共に、吸引されずに感光ベルト1上に
残つたトナーは、第一導電性ブラシローラ21a
のブラシ先端からのマイナスコロナ放電により負
に帯電された後、第二導電性ブラシローラ21b
側へ搬送される。
尚この場合、上記第一導電性ブラシローラ21
への印加電圧を−450V以上、例えば−600Vと
すると、マイナスコロナ放電量が増大し正帯電ト
ナーから負帯電トナーに変換される割合いが増え
るため、再使用に供される正帯電トナ−が減少す
る欠点があり、負は強く帯電したトナーは鏡像力
が大となつてクリーニングされ難い欠点があると
共に、感光ベルト1の感光特性も劣化する欠点が
あるため、上記値以上の電圧を印加する場合には
注意を要する。
そして上記第一導電性ブラシローラ21aに吸
引されたトナー中の負帯電トナーは、第一トナー
回収ローラ22aから第一導電性ブラシローラ2
aへ向かう電界の形成された部位において第一
トナー回収ローラ22a側へ静電吸引されて回収
されると共に、上記トナー中の正帯電トナーにつ
いては第一導電性ブラシローラ21aから第二ト
ナー回収ローラ22bへ向かう電界の形成された
部位において第二トナー回収ローラ22b側へ静
電吸引されて回収される。
一方上記第二導電性ブラシローラ21a側へ搬
送された負帯電トナーは、この部位において感光
ベルト1から剥離されると共に、+250Vの直流電
圧が印加された第二導電性ブラシローラ22b
より確実に静電吸引されて感光ベルト1から除去
される。従つて、導電性ブラシローラを一つ配設
した機種に較べてそのクリーニング性能が格段に
優れているものである。
このようにこの静電式ブラシクリーニング装置
においては、第一実施例の装置と同様に上記第一
導電性ブラシローラ21aのブラシ内に負帯電ト
ナーが蓄積し難く、長期に亘つて装置を使用した
場合においても第一導電性ブラシローラ21a
ら感光ベルト1上へトナーが落下するようなこと
が無いため、長期に亘つて鮮明な複写画像を維持
できる長所を有している。
尚第3図は、この静電式ブラシクリーニング装
置における経時的ブラシ内のトナー蓄積量と、
特開昭60−170879号公報に記載の装置における経
時的ブラシ内のトナー蓄積量との関係を示すも
ので、この実施例に係る静電式ブラシクリーニン
グ装置においてはそのブラシの耐性が従来のもの
より約3倍優れていることが理解される。但し、
これ等装置において、上記導電性ブラシローラ
は、ローラ径が50mm、ブラシの長さ寸法500mm、
パイルハイト(ブラシの毛の長さ)15mmのものが
使用されている。
また、上記第一導電性ブラシローラ21aに吸
引されたトナー中の負帯電トナーについては第一
トナー回収ローラ22aに回収され、一方正帯電
トナーについては第二トナー回収ローラ22b
別々に回収されて帯電極性の異なるトナーが混ざ
り合わないため、正帯電トナーだけを現像器内へ
回収されて再利用に供することが可能になる利点
をも有している。
尚この実施例においては、正帯電トナーを使用
する複写装置に組込む装置となつているが、本考
案は当然のことながら負帯電トナーを使用する複
写装置にも適用することができる。この場合、回
収トナーの再使用性の観点からは第一導電性ブラ
シローラ21a、第二導電性ブラシローラ21b
並びに各トナー回収ローラ22a,22b,23等
への印加電圧の極性は全て第二実施例の装置のそ
れとは逆に設定することが望ましい。
また、上記第一導電性ブラシローラ21aに配
設する第一、及び第二トナー回収ローラ22a
22bの配設順位について、この実施例において
は第一導電性ブラシローラ21aの回動方向上流
側に第一トナー回収ローラ22aを配設している
が、この配設順位を逆に設定しても当然のことな
がら良い。但し、第二トナー回収ローラ22b
上流側に設定した場合、若干負帯電トナーが混入
することがあるが、トナーの再利用性には特に問
題の無い量である。
[考案の効果] 本考案は以上のように、長期に亘つてクリーニ
ング操作を継続しても導電性ブラシローラ内への
回収トナーの蓄積量を著しく低減することが可能
となる。
従つて、導電性ブラシローラから像担持体上へ
回収トナーが落下するようなことが起こらない
為、長期に亘つて鮮明な複写画像を維持できると
共に、クリーニング装置の保守管理が容易となる
効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図本考案の実施例を示し、この実施例に係
る静電式ブラシクリーニング装置の断面図、第2
図は他の実施例に係る静電式ブラシクリーニング
装置の断面図、第3図はこの装置における導電性
ブラシローラの経時的トナー蓄積量と、従来の静
電式ブラシクリーニング装置における経時的トナ
ー蓄積量との関係を示す関係図を夫々示し、また
第4図は静電式ブラシクリーニング装置を適用す
る複写装置の説明図、第5図及び第6図は従来の
静電式ブラシクリーニング装置の断面図を示し、
また第7図は感光ベルト上に多層状態で残留する
トナーの断面図を夫々示す。 符号の説明、1……感光ベルト、5……導電性
ブラシローラ、6a……第一トナー回収ローラ、
b……第二トナー回収ローラ、7a,7b,7c
…直流電源、21a……第一導電性ブラシローラ、
21b……第二導電性ブラシローラ、22a……第
一トナー回収ローラ、22b……第二トナー回収
ローラ、24a,24b,24c……直流電源。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 回動可能に設けられた一又は二の導電性ブラ
    シローラを、そのブラシ先端を回動する像担持
    体の表面に摺擦させて配置し、この導電性ブラ
    シローラに直流電圧を印加して上記像担持体上
    に残留するトナーを除去する静電式ブラシクリ
    ーニング装置において、少なくとも一の導電性
    ブラシローラには、導電性材料にて構成されそ
    の外周面に絶縁層の形成された一対のトナー回
    収ローラを配設すると共に、各トナー回収ロー
    ラには、このトナー回収ローラを配設した導電
    性ブラシローラとの間においてその電界方向が
    各々異なる電界を形成する電圧印加手段を設け
    たことを特徴とする静電式ブラシクリーニング
    装置。 (2) 上記一対のトナー回収ローラの配設された導
    電性ブラシローラは、像担持体との摺擦部にお
    いてブラシ先端からコロナ放電を開始する以下
    の直流電圧が印加される導電性ブラシローラに
    より構成されていることを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の静電式ブラシクリ
    ーニング装置。 (3) 上記一対のトナー回収ローラの配設された導
    電性ブラシローラは像担持体の回動方向上流側
    に配置され、かつ上記像担持体との摺擦部にお
    いてブラシ先端からコロナ放電を発生される直
    流電圧が印加される導電性ブラシローラにより
    構成されると共に、他方の導電性ブラシローラ
    は上記像担持体の下流側に隣接配置され、かつ
    上記一方の導電性ブラシローラとは逆極性でコ
    ロナ放電開始以下の直流電圧が印加される導電
    性ブラシローラにより構成されていることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    静電式ブラシクリーニング装置。
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