JPS6035078Y2 - 電子写真複写機の感光体クリ−ニング装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は乾式電子写真複写機の感光体クリーニング装置
に関するものである。

この種の電子写真複写機においては、現像剤としてトナ
ーを用い、それを感光体上に形成した静電潜像に吸着さ
せて顕像とし、この顕像をコピー用紙に転写してコピー
を得る。

そして、転写後の感光体は残留トナーを除去されて再び
使用される。

この感光体から残留トナーを除去する装置、すなわち、
感光体クリーニング装置には種々の型式のものがあるが
、その一つに回転ブラシにより感光体表面を払拭するも
のがある。

この形式の感光体クリーニング装置は、ブラシを回転さ
せて感光体表面の残留トナーを払拭するが、掃き立てら
れたトナーを飛散させないために、集塵用フィルターを
備えた吸気装置に連結されている。

ところが、この吸気装置が複写機の小型化の障害になる
。

本考案は前記吸気装置を省略して複写機を小型化するこ
とを目的とするものであって、浮遊トナーを帯電させた
ベルトによって捕促すると共に、該ベルトを走行させて
、それからトナーを掻落すことを特徴とするものである
。

次に本考案を図示の実施例によって説明する。

１は円筒状の感光体であって、矢印へ方向に回転駆動さ
れている。

２は回転ブラシであって、感光体１の軸と平行な軸３に
よって矢印Ｂ方向に回転駆動されている。

回転ブラシ３は、感光体１の表面と、トナー受箱４，５
およびベルト６によって囲まれた気密空間（クリーニン
グ室）内に配置され、感光体１の表面に適度の圧力で接
している。

トナー受箱４，５は感光体１の表面かられずかの間隔を
置いて配置され、回転ブラシ２の上流側と下流側とにそ
れぞれ位置している。

ベルト６はプーリー７．８間に掛は渡され、かつ、円弧
状のガイド板９，１０によってガイドされている。

ガイ下板９は、ベルト６の金山に接しているが、ガイド
板１０は、ベルト６の両縁部においてのみ接している。

したがって、回転ブラシ２は、ガイド板１０に遮られる
ことなく、ベルト６と対向する。

ベルト６は、プーリー７の回転により矢印Ｃで示すよう
に走行するが、その走行路は、ガイド板９，１０によっ
て、回転ブラシ２と同軸の円筒面を形成する。

ベルト６は導電性を有し、直流高圧電源１１に接続され
て帯電している。

トナー受箱４は、回転ブラシ２に対向する開口部１２を
備えると共に、ベルト６に圧接させたブレード１３を備
えており、該ブレード１３によってトナー受箱４とベル
ト６との間の気密性が保たれている。

トナー受箱５はその外側の壁１４の上縁をベルト６にわ
ずかの間隔を置いて対向させており、内側の壁１５の上
縁とベルト６との間に開口部１６を形成している。

この内側の壁１５はその上縁部を曲げると共に、回転ブ
ラシ２に圧接している。

１７は回転ブラシ２の軸３と平行に配置されたたたき棒
であって、トナー受箱４の開口部１２の位置から始まっ
て、トナー受箱５の開口部１６に至る経路に複数本（図
では５本）配置されている。

次に前記装置の動作を説明する。

感光体１が矢印Ａ方向に回転すると、回転ブラシ２も矢
印Ｂ方向に回転駆動されるので、感光体１の表面は、回
転ブラシ２によって払拭され、そこに残留しているトナ
ーを除去する。

掃立てられたトナー１８は、トナー受箱４に向いそこに
溜るが、一部は回転ブラシ２に付着し、他の一部はトナ
ー受箱４内で浮遊する。

回転ブラシ２に付着したトナーは、回転ブラシ２がその
回転により複数のたたき棒１７に次々と衝突するためた
たき出される。

第１番目のたたき棒１７でたたき出されたトナーは、遠
心力によりトナー受箱４に向い、そこに浮遊するが、第
２番目塩層のたたき棒１７でたたき出されたトナーは、
遠心力によって、ベルト６の方向に向う。

ベルト６は帯電しており、かつ矢印Ｃの方向に走行して
いるので、回転ブラシ２からたたき出されたトナーを静
電的に吸着し、それを搬送する。

また、トナー受箱４内に浮遊しているトナーもベルト６
に吸着する。

このようにしてベルト６に吸着したトナーは、ベルト６
に圧接しているブレード１３によって掻落されトナー受
箱４内に溜る。

回転ブラシ２は最後のたたき棒１７でたたかれた後トナ
ー受箱５の内側の壁１５でわずかに残ったトナーを掻落
され感光体１の表面に向う。

この際掻落されたトナー１８′はトナー受箱５内に溜る
。

本考案は以上のように感光体から掃立てられクリーニン
グ室内に浮遊するトナーを、帯電させたエンドレスベル
トに静電的に吸着させ、該ベルトを走行させることによ
り搬送すると共に、ブレードによって掻落し、トナー受
箱に集めるので、吸気装置を必要とせず、複写機の小型
化を図ることができる。

また、クリーニング室を、前記エンドレスベルトの一部
とトナー受箱とで気密に構威し、それらを覆うケースを
必要としないので、さらに小型化に貢献することができ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示す縦断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 感光体に摺接し残留トナーを払拭する回転ブラシをトナ
   ー受箱と走行駆動されるエンドレスベルトの一部によっ
   て気密に構成せるクリーニング室内に配置すると共に、
   前記エンドレスベルトを前記回転ブラシに摺接させ、か
   つ帯電させて、クリーニング室内の浮遊トナーをそれに
   吸着させるようにし、さらに、前記エンドレスベルトに
   圧接するブレードを設けて、エンドレスベルトからトナ
   ー掻落し、それを前記トナー受箱に集めるように構成し
   てなる電子写真複写機の感光体クリーニング装置。