JPH0121157B2 - - Google Patents

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JPH0121157B2
JPH0121157B2 JP56211648A JP21164881A JPH0121157B2 JP H0121157 B2 JPH0121157 B2 JP H0121157B2 JP 56211648 A JP56211648 A JP 56211648A JP 21164881 A JP21164881 A JP 21164881A JP H0121157 B2 JPH0121157 B2 JP H0121157B2
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JP
Japan
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acetyl
desmycosine
reaction
deoxy
tlc
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JP56211648A
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Tatsuro Fujiwara
Takao Hirano
Hideo Sakakibara
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Toyo Jozo KK
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Toyo Jozo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、抗生物質タイロシン(Tylosin)の
新規誘導体に関する。さらに詳しくは、本発明は
で表わされる4′,4″−ジデオキシ−19−デホルミ
ルデスマイコシンまたはその塩である。
上記の塩としては、医薬上許容できる塩であ
る。このような適当な塩としては、塩酸、硫酸、
リン酸などの無機酸との塩、酢酸、プロピオン
酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、ア
スパラギン酸、グルタミン酸などの有機酸との塩
が包含される。その他の非毒性塩も包含される。
現在、臨床で使用されているマクロライド系抗
生物質は、例えばエリスロマイシンのように酸性
条件下で不活性な構造に変化を受けたり、ロイコ
マイシンやジヨサマイシンのように生体内で容易
に代謝を受けて不活性な構造にと変化を受ける。
従つて、抗菌活性が高く、しかも生体内で安定な
誘導体の開発が要求される。
本発明の新規化合物〔1〕は、上記の課題を満
足させるべき作用を示し、グラム陽性菌に対しエ
リスロマイシンと同程度の活性を示し、生体内で
安定な物質であつて、臨床上優れた感染治療効果
の期待される物質である。また人体用のみならず
動物用治療剤、飼料に添加して動物の生長促進剤
としても有用である。
本明細書においては、目的化合物〔1〕および
その製造中間体は式〔1〕の位置番号の付与に基
いて命名する。
本発明の目的化合物〔1〕は、式 で表わされる4′,4″−デオキシ−デスマイコシン
を不活性有機溶媒中加熱下〔(C6H53P〕3RhClで
脱ホルミル化することにより得られる。
上記の出発物質〔2〕は、2′−O−アセチルタ
イロシンを希酸で脱−マイカロシル化し、得られ
た2′−O−アセチル−デスマイコシンの4″位の水
酸基をアセチル化し、得られた2′,4″−ジ−O−
アセチル−デスマイコシンの4′位の水酸基をトリ
フルオロメタンスルホニル化し、得られた2′,
4″−ジ−O−アセチル−4′−O−トリフルオロメ
タンスルホニル−デスマイコシンを4′−ヨード化
し、得られた2′,4″−ジ−O−アセチル−4′−デ
オキシ−4′−ヨード−デスマイコシンを脱4″−ア
セチル化し、得られた2′−O−アセチル−4′−デ
オキシ−4′−ヨード−デスマイコシンの4″位の水
酸基をトリフルオロメタンスルホニル化し、得ら
れた2′−O−アセチル−4′−デオキシ−4′−ヨー
ド−4″−O−トリフルオロメタンスルホニル−デ
スマイコシンを4″−ヨード化し、得られた2′−O
−アセチル4′,4″−ジ−デオキシ−4′,4″−ジヨ
ード−デスマイコシンを脱ヨード化および脱2′−
アセチル化することにより得られる。
上記の脱4′−マイカロシル化は、希酸、例えば
0.3〜0.5N程度の塩酸で加水分解により行われる。
反応は通常室温で充分に進行し、反応経過はシリ
カゲルなどのTLCで追跡できるので、2′−O−ア
セチルタイロシンの消失を待つて適宜反応を終了
すればよい。
上記の4″位の水酸基のアセチル化は不活性有機
溶媒中第3級有機アミンの存在下アセチルハライ
ドを作用させることにより行われる。第3級有機
アミンとしてはピリジン、ピコリン、コリジン、
N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、
ジメチルアニリンなどが挙げられるが、ピリジン
は溶媒として兼用できるので有利である。アセチ
ルハライドとしては、通常アセチルクロライドが
使用される。反応は室温で充分に進行し、反応経
過はシリカゲルなどのTLCにより追跡できるの
で、2′−O−アセチル−デスマイコシンの消失を
待つて適宜反応を終了すればよい。2′−O−アセ
チルデスマイコシンには3,4′,4″位の3つの水
酸基が残存するが、上記アセチル化条件によれば
選択的に4″位の水酸基のみにアセチル基が導入さ
れ得る。
上記の4′−トリフルオロメタンスルホニル化
は、2′,4″−ジ−O−アセチル−デスマイコシン
に不活性有機溶媒中第3級有機アミンの存在下ト
リフルオロメタンスルホニルハライドを作用させ
ることにより行われる。不活性有機溶媒としては
ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン
などが挙げられる。第3級有機アミンとしてはピ
リジン、ピコリン、コリジン、N−メチルモルホ
リン、N−メチルピペリジン、ジメチルアニリ
ン、トリエチルアミン、ジメチルアミノピリジン
などが挙げられるが、ピリジンは反応溶媒として
兼用できる。トリフルオロメタンスルホニルハラ
イドとしては、通常トリフルオロメタンスルホニ
ルクロライド(CF3SO2Cl)が使用される。反応
は室温より低い温度でも充分に進行し、反応経過
はシリカゲルなどのTLCにより追跡できるので、
2′,4″−ジ−O−アセチル−デスマイコシンの消
失を待つて適宜反応を終了すればよい。
上記の4′−ヨード化は、2′,4″−ジ−O−アセ
チル−4′−O−トリフルオロメタンスルホニル−
デスマイコシンに不活性有機溶媒中沃化アルカリ
を作用させることにより行われる。不活性有機溶
媒としてはヘキサメチルホスホロアミド
(HMPA)、ジメチルホルムアミド(DMF)など
が好ましい。沃化アルカリとしては、NaI、KI、
LiIなどが挙げられる。反応は通常加熱下で行わ
れ、50−100℃程度で行うのが望ましい。反応経
過はシリカゲルなどのTLCにより追跡できるの
で、2′,4″−ジ−O−アセチル−4′−O−トリフ
ルオロメタンスルホニル−デスマイコシンの消失
を待つて適宜反応を終了すればよい。
上記の脱4″−アセチル化は、2′,4″−ジ−O−
アセチル−4′−デオキシ−4′−ヨード−デスマイ
コシンを希薄なNaOCH3メタノール溶液を作用
させることにより行われる。NaOCH3メタノー
ル溶液の濃度としては0.05〜0.3%程度で充分で
ある。反応は通常室温で進行し、反応経過はシリ
カゲルなどのTLCにより追跡できるので、2′,
4″−ジ−O−アセチル−4′−デオキシ−4′−ヨー
ド−デスマイコシンの消失を待つて適宜終了すれ
ばよい。反応の停止は反応液に水を加えることに
より容易に行える。
上記の4″−トリフルオロメタンスルホニル化は
2′−O−アセチル−4′−デオキシ−4′−ヨード−
デスマイコシンに不活性有機溶媒中第3級有機ア
ミンの存在下、トリフルオロメタンスルホニルハ
ライド又は無水トリフルオロメタンスルホン酸
〔(F3CSO22O〕を作用させることにより行われ
る。不活性有機溶媒としてはジクロロメタン、ク
ロロホルム、ジクロロエタン、アセトンなどが好
ましい。第3級有機アミンとしては、ピリジン、
ピコリン、コリジン、N−メチルモルホリン、N
−メチルピペリジン、ジメチルアニリンなどが挙
げられるが、ピリジンは好ましい一例である。反
応は室温より低い温度でも充分に進行する。反応
経過はシリカゲルなどのTLCにより追跡できる
ので、2′−O−アセチル−4′−デオキシ−4′−ヨ
ード−デスマイコシンの消失を待つて適宜反応を
終了すればよい。
上記の4″−ヨード化は、2′−O−アセチル−
4′−デオキシ−4′−ヨード−4″−O−トリフルオ
ロメタンスルホニル−デスマイコシンを不活性有
機溶媒中沃化アルカリを作用させることにより行
われる。不活性有機溶媒としては、ジメトキシエ
タン、アセトンなどが好ましい。沃化アルカリと
しては、NaI、KI、LiIなどが挙げられる。反応
は通常有機溶媒の沸点以下の加熱下で行われる。
反応経過はシリカゲルなどのTLCにより追跡で
きるので、上記化合物の消失を待つて適宜反応を
終了すればよい。
次に、得られた2′−O−アセチル−4′,4″−ジ
−デオキシ−4′,4″−ジヨード−デスマイコシン
の2′−アセチル基および4′,4″−ジヨード基を脱
離するのであるが、脱ヨード化を先に行う方が望
ましい。
上記の脱4′,4″−ジヨード化は、2′−O−アセ
チル−4′,4″−ジデオキシ−4′,4″−ジヨード−
デスマイコシンに不活性有機溶媒中トリブチルチ
ンハイドライドおよび触媒量のアゾビス(イソブ
チロニトリル)を作用させることにより行われ
る。不活性有機溶媒としてはベンゼン、トルエン
などが好ましい。反応は通常不活性ガス、例えば
アルゴンの気流中有機溶媒の沸点以下の加熱下で
行われる。反応経過はシリカゲルなどのTLCに
より追加できるので、2′−O−アセチル−4′,
4″−ジデオキシ−4′,4″−ジヨード−デスマイコ
シンの消失を待つて適宜反応を終了すればよい。
上記の脱2′−アセチル化は、メタノール中で加
熱処理することにより行われる。反応経過はシリ
カゲルなどのTLCにより追跡できるので、2′−O
−アセチル−4′,4″−デオキシ−デスマイコシン
の消失を待つて適宜反応を終了すればよい。
上記の脱ホルミル化は、通常不活性有機溶媒の
加熱還流下で行われる。不活性有機溶媒としては
ベンゼン系溶媒、例えばベンゼンが好ましい。反
応時間はシリカゲルなどのTLCにより追跡でき
るので、4′,4″−ジデオキシ−デスマイコシン
〔2〕の消失を待つて適宜反応を終了すればよい。
前述において、目的化合物〔1〕の製造におけ
る中間体を反応液から採取する場合には、反応液
を水中にあけ、アンモニア水などのアルカリでPH
9程度に調節した後、非親水性有機溶媒、例えば
クロロホルムなどで抽出、洗浄、濃縮することに
より得られる。さらに精製を必要とする場合に
は、シリカゲル、活性アルミナ、吸着樹脂などの
吸着剤を用いるカラムクロマトグラフイーにより
精製することができる。
このようにして得られた目的化合物〔1〕は、
さらに分離、精製の必要がある場合には、前記と
同様にカラムクロマトグラフイーにより行うこと
ができる。
次に、実施例を挙げて本発明の製造例を具体的
に説明する。尚、実施例中のRf値は、特記しな
い限り次の担体および展開溶媒を用いる薄層クロ
マトグラフイー(TLC)により測定したもので
ある。
担体;メルク社製DC−Fertigplatten Kiesel
gel60F254、Art5715 展開溶媒; a;クロロホルム−メタノール−アンモニア水
(150:10:1) b;クロロホルム−メタノール−酢酸−水(80:
7:7:1) c;ベンゼン−アセトン(4:1) d;ベンゼン−アセトン(8:1) e;ヘキサン−ベンゼン−アセトン−酢酸エチル
−メタノール(90:80:25:60:30) 実施例 1 4′,4″−ジ−デオキシ−19−デホルミルデスマ
イコシン (1) 2′,4″−ジ−O−アセチル−デスマイコシン
タイロシン96gをアセトン450mlに溶かし、こ
れに無水酢酸40mlを加え、室温で1.5時間撹拌
する。反応液を氷水4.5に注ぎ、アンモニア
水でPH9に調節し、析出した2′−O−アセチル
−タイロシンを取する。これを0.4N塩酸750
mlに溶かし、室温で1時間撹拌する。反応液を
希アンモニア水でPH9に調節し、クロロホルム
750mlで抽出する。クロロホルム層を水洗し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧乾固して
2′−O−アセチル−デスマイコシンの粗粉末85
gを得る。これを乾燥ジクロロエタン370mlに
溶かし、ピリジン21ml、アセチルクロライド
14.9mlを加え室温で1時間撹拌する。反応液を
氷水4に注ぎ、アンモニア水でPH9に調節
し、クロロホルム400mlで抽出する。クロロホ
ルム層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮して、残渣をベンゼン−アセトン
(5:1)を用いるシリカゲル2.4Kgのカラムク
ロマトグラフイーにより精製する。Rfe=0.42
付近のフラクシヨンを集め、減圧乾固して2′,
4″−ジ−O−アセチルデスマイコシンの白色粉
末24.4gを得る。
TLC;Rfc=0.07、Rfd=0.01、Rfe=0.42 Mass(CI);856(MH+)、838、622、390、235、
218、217 NMR(100MHz、CDCl3)δppm;1.79(s.、
3H)、2.07(s.、3H)、2.11(s.、3H)、2.40
(s.、6H)、3.48(s.、3H)、3.52(s.、3H)、
4.32(d.、1H)、4.45(d.d.、1H)、4.63(d.、
1H)、4.8〜5.2(2H)、5.90(d.、1H)、6.29
(d.、1H)、7.32(d.、1H)、9.68(s.、1H) (2) 2′,4″−ジ−O−アセチル−4′−O−トリフ
ルオロメタンスルホニル−デスマイコシン 2′,4″−ジ−O−アセチル−デスマイコシン
23.2g(27.1mM)を乾燥ピリジン90mlに溶か
し、これにトリエチルアミン10ml、ジメチルア
ミノピリジン830mgおよびCF3SO2Cl7.2mlを加
え、0℃で2時間撹拌する。反応液を氷水3
に注ぎ、アンモニア水でPH9とし、生じた沈澱
物を取する。これをクロロホルム1に溶か
し、0.1N塩酸、水、希アンモニア水の順で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧乾
固して2′,4″−ジ−O−アセチル−4′−O−ト
リフルオロメタンスルホニル−デスマイコシン
の粗粉末26gを得る。
TLC;Rfc=0.53、Rfd=0.17、Rfe=0.78 元素分析〔C44H68O18NSF3として〕 C% H% N% S% F% 計算値 53.49 6.94 1.42 5.77 3.24 測定値 53.77 7.15 1.16 5.26 3.13 NMR(100MHz、CDCl3)δppm;1.80(s.、
3H)、2.10(s.、3H)、2.11(s.、3H)、2.43
(s.、6H)、3.48(s.、3H)、3.51(s.、3H)、
4.36(d.、1H)、4.45(d.d.、1H)、4.63(d.、
1H)、4.8〜5.2(3H)、5.50(d.、1H)、6.29
(d.、1H)、7.32(d.、1H)、9.67(s.、1H) (3) 2′,4″−ジ−O−アセチル−4′−デオキシ−
4′−ヨード−デスマイコシン 2′,4″−ジ−O−アセチル−4′−O−トリフ
ルオロメタンスルホニル−デスマイコシン26g
をヘキサメチルホスホロトリアミド100mlに溶
かし、これにNaI19.8gを加え、70℃で40時間
反応させる。反応液を水2.5に注ぎ、希アン
モニア水でPH9とし、生じた沈澱物を取す
る。これをクロロホルム600mlに溶かし、水洗
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮
する。残渣をベンゼン−アセトン(9:1)を
用いるシリカゲル900gのカラムクロマトグラ
フイーにより精製する。Rfc=0.59付近のフラ
クシヨンを集め減圧濃縮して2′,4″−ジ−O−
アセチル−4′−ヨード−デスマイコシン3.38g
を得る。
TLC;Rfc=0.59、Rfd=0.22、Rfe=0.80 バイルシユタイン;陽性 Mass(CI);966(MH+)、948、650、623、605、
407、389、371、344、326、217、198 (4) 2′−O−アセチル−4′−デオキシ−4′−ヨー
ド−デスマイコシン 2′,4″−ジ−O−アセチル−4′−デオキシ−
4′−ヨード−デスマイコシン3.38gを0.14%
NaOCH3メタノール溶液39mlに加え、室温で
1時間撹拌する。反応液に水500mlを加えて反
応を停止し、クロロホルム500mlで抽出する。
クロロホルム層を水洗し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、減圧乾固して2′−O−アセチ
ル−4′−デオキシ−4′−ヨード−デスマイコシ
ン2.86gを得る。
TLC;Rfc=0.27、Rfd=0.07、Rfe=0.61 (5) 2′−O−アセチル−4′,4″−デオキシ−4′,
4″−ジヨード−デスマイコシン 2′−O−アセチル−4′−デオキシ−4′−ヨー
ド−デスマイコシン2.72gを乾燥ジクロロエタ
ン14mlに溶かし、これに0℃に冷却下ピリジン
0.59ml、CF3SO2Cl0.99mlを加え、0℃で1時
間撹拌する。反応液を氷水60mlに注ぎ、クロロ
ホルムで抽出する。クロロホルム層を水、希ア
ンモニア水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧乾固して2′−O−アセチル−
4′−デオキシ−4′−ヨード−4″−o−トリフル
オロメタンスルホニル−デスマイコシンを得
る。これを乾燥ジメトキシエタン10mlに溶か
し、NaI2.2gを加えて60℃で4時間反応させ
る。反応液を水100mlに注ぎ、希アンモニア水
でPH9に調節してクロロホルム抽出し、クロロ
ホルム層を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後減圧濃縮しベンゼン−アセトン(20:1)を
用いるシリカゲル150gのカラムクロマトグラ
フイーにより精製する。Rfc=0.80付近のフラ
クシヨンを集めて減圧乾固して2′−O−アセチ
ル−4′,4″−ジ−デオキシ−4′,4″−ジヨード
−デスマイコシン439mgを得る。
TLC;Rfc=0.80、Rfd=0.50、Rfe=0.88 (6) 4′,4″−ジ−デオキシ−デスマイコシン 上記で得た2′−O−アセチル−4′,4″−ジ−
デオキシ−4′,4″−ジヨード−デスマイコシン
を乾燥ベンゼン10mlに溶かし、触媒量のアゾビ
ス(イソブチロニトリル)およびトリブチルチ
ンハイドライド0.32mlを加え、アルゴン気流中
60℃で3時間反応させる。反応液に水100mlを
加え、クロロホルム100mlで抽出する。クロロ
ホルム層を無水マグネシウムで乾燥した後、減
圧濃縮する。残渣をベンゼン−アセトン(3:
1)を用いるシリカゲル20gのカラムクロマト
グラフイーにより精製する。Rfe=0.24付近の
フラクシヨンを集めて減圧乾固して2′−O−ア
セチル−4′,4″−ジ−デオキシ−デスマイコシ
ンを得る。これにメタノール40mlを加えて16時
間加熱還流する。反応液を減圧乾固して4′,
4″−ジ−デオキシ−デスマイコシン198mgを得
る。
TLC;Rfa=0.49、Rfb=0.19 Mass(CI);740(MH+)、722、608、606、582、
565、407、391、373、175、174、159、158、
127 NMR(100MHz、CDCl3);δppm;1.78(s.、
3H)、2.26(s.、6H)、3.40(s.、3H)、3.48
(s.、3H)、4.20(d.、1H)、4.64(d.、1H)、
5.00(1H)、5.95(d.、1H)、6.28(d.、1H)、
7.33(d.、1H)、9.70(s.、1H) (7) 4′,4″−ジ−デオキシ−19−デホルミルデス
マイコシン 4′,4″−ジ−デオキシ−デスマイコシン100
mgを乾燥ベンゼン2.5mlに溶かし、これに
〔(C6H53P〕3RhCl136mgを加え、80℃で5時間
撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣ををシル
カゲルプレート(メルク社製、Art5717)で
TLCを行い、クロロホルム−メタノール−濃
アンモニア水(150:10:1)でRf=0.60付近
のバンドをかき取つた。これをクロロホルム−
メタノール(1:1)で溶出し、溶出液を減圧
乾固して4′,4″−ジ−デオキシ−19−デホルミ
ルデスマイコシン78mgを得た。
TLC;Rfa=0.60 NMR(100MHz、CDCl3)δppm;1.78(s.、
3H)、2.27(s.、6H)、3.40(s.、3H)、3.48
(s.、3H)、4.24(d.、1H、7.3Hz)、4.64(d.、
1H、7.9Hz)、4.98(m.、1H)、5.89(d.、1H、
10.3Hz)、6.29(d.、1H、15.7Hz)、7.29(d.、
1H、15.7Hz) Mass(CI、イソブタン);712(MH+)、694、
363、159、158、127

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 で表わされる化合物またはその塩。
JP56211648A 1981-06-23 1981-12-28 4’,4”―ジデオキシ―19―デホルミルデスマイコシン Granted JPS58121299A (ja)

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JP56211648A JPS58121299A (ja) 1981-12-28 1981-12-28 4’,4”―ジデオキシ―19―デホルミルデスマイコシン
GB08216614A GB2102793B (en) 1981-06-23 1982-06-08 Deoxy-19-deformyl-desmycosins
DE19823222268 DE3222268A1 (de) 1981-06-23 1982-06-10 19-deformyldeoxydesmycosin
FR8210781A FR2512822B1 (fr) 1981-06-23 1982-06-21 Derives de l'antibiotique tylosine et compositions pharmaceutiques les contenant
CA000405764A CA1194864A (en) 1981-06-23 1982-06-22 19-deformyl-deoxy-desmycosin
US06/391,284 US4415730A (en) 1981-06-23 1982-06-23 19-Deformyl-deoxy-desmycosin

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