JPH0120875Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案はフライ料理に用いる材料に関するもので
ある。

「従来の技術」 従来パン粉をまぶして揚げる所謂フライ類（家
庭用又は業務用）の調理に際しては先ず材料に小
麦粉をまぶし（小麦粉をまぶさない場合もある）、
解き卵を塗着し、それにパン粉をまぶし、これを
油で揚げるものであつた。又最近冷凍食品メーカ
ー等ではパン粉をまぶす前に小麦粉・澱粉・塩・
こしよう等を混合したプレミツクスバツターを使
用し、これを水に溶き材料に塗着しその上にパン
粉をまぶす工程となつている。そのためフライ類
の製造工程は煩雑であつて簡略化し難いものであ
つたし、上記プレミツクスバツターをシート状に
すると切断し易く商品として流通させ難いもので
あつた。

「考案が解決しようとする問題点」 本案はパン粉を用いることなく材料の表面を被
覆することができかつ取扱時に切断することのな
いフライ調理用材料を得ることを目的とするもの
である。

「問題点を解決するための手段」 本案は小麦粉・澱粉・塩・こしよう等を混合し
てなるバツターを食パン層上に塗層し、同塗層上
に薄膜を貼着してなるフライ調理用材料によつて
構成される。

「作用」 従つて上記フライ調理用材料を冷凍又はチルド
状態に貯蔵し、フライ調理加工を行う場合は薄膜
を上記バツター塗層から剥離し、魚の切身やえび
等のフライ材料を第４図に示すように薄膜剥離面
に乗せてバツター塗層及び食パン層をフライ材料
に巻き回して同材料を被覆すると第５図に示すよ
うに食パン層が表面に現われるから、これを加熱
油中に投入し揚げると表面の食パン層は無数の凹
凸状に揚げられてフライが出来上る。

「実施例」 セロフアン、合成樹脂フイルム又は蝋紙等のよ
うにバツターに附着しかつ剥離し易い薄膜１を準
備し、上記バツターをスライスした食パン層（２
〜10mm程度）上に塗着しバツター塗層２を形成す
る。バツター（batter）は小麦粉・澱粉・塩・こ
しようを水でこねたものであるが小麦粉のみ水で
こねたものでも差支えないし解き卵を添加しても
良い。上記塗層２の表面には上記薄膜１を貼着し
て商品とし或は冷凍又はチルド状態に貯蔵する。
尚第２図中４で示すものはパン粉の散布器、５は
鍋、６はえびフライ材料である。

「効果」 本案は上述のように構成したので薄いバツター
塗層２が上記薄膜１によつて補強され切断するお
それがなくシート状調理用材料として商品化し得
ると共に取扱上安全であるばかりでなくフライ調
理に際し容易にフライ材料６をバツター及び食パ
ン層で被覆し得てパン粉を用いることなくフライ
調理を行いかつ調理能率を向上することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案のフライ調理用材料を示す一部切
欠斜視図、第２図は同材料の製造状態図、第３図
は同材料の縦断面図、第４図は調理状態図、第５
図はバツター及び食パン層被覆状態図、第６図は
油揚鍋の斜視図、第７図は揚げ上つたフライの斜
視図である。 １……薄膜、２……バツター塗層、３……食パ
ン層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 小麦粉・澱粉・塩・こしよう等を混合してなる
   バツターを食パン層上に塗層し、同塗層上に薄膜
   を貼着してなるフライ調理用材料。