JPH01208672A - 二重効用吸収冷凍機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は高温発生器と低温発生器との間に弁付きの吸収
液バイパス経路を付設した二重効用吸収冷凍機の改良に
関する。

（ロ）従来の技術 上記構成の二重効用吸収冷凍機の従来の技術として、吸
収液バイパス経路の弁〔電磁弁〕を高温発生器の液面検
出用電極リレーの作動により開閉制御するようにしたも
の（例えば、特公昭５８−１０６６３号公報参照）が知
られている。

（ハ）発明が解決しようとする課題　　　゛上記した従
来の二重効用吸収冷凍機においては、高温発生器の型態
と電極リレーとの接合部の気密シールが難しいため、そ
の接合部から真空漏れを引起しやすく、これが正常な運
転の阻害要因となる欠点があった。また、電極リレーの
電極表　−面が吸収液（例えば臭化リチウム水溶液）の
影響で腐食したり、汚れたりするのに伴なって電極リレ
ーが誤動作しやすくなるため、不適正な制御を引起しや
すい欠点もあった。

本発明は、このような欠点に鑑み、吸収液バイパス経路
の弁制御の誤動作を少なくでき、かつ、正常な運転の維
持しやすい二重効用吸収冷凍機の提供を課題としたもの
である。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明は高温発生器と低温発生器とを結んだ吸収液バイ
パス経路に設けた弁を高温発生器の器胴外壁側に配備し
た温度検出器の信号により制御する構成としたものであ
る。

（ネ）作用 本発明の二重効用吸収冷凍機においては、その高温発生
器の型態外壁面の温度変化を感知する検出器が間接的に
型態内の温度変化とこれに伴なう飽和蒸気圧の変化とを
探知する働きをする。そして、この蒸気圧変化に伴なっ
て増減する高温発生機から溶液熱交換器経由による低温
発生器への吸収液流量に応じた吸収液バイパス経路の弁
制御を行う作用がある。しかも、検出器は高温発生器の
器胴外壁側に配備されていてセンサ一部分の吸収液によ
る腐食や汚れを生じることもないために誤動作も少なく
、また、型態にセンサー挿入用の透孔を形成することも
ないので検出器の型態への取付部からの真空漏れを生じ
ることもない。

そして、本発明の二重効用吸収冷凍機においては、誤動
作の少ない検出器の信号で吸収液バイパス経路の吸収液
ＮＥ　Ｍを制御することにより、高温発生器の吸収液出
入量のバランスを保ちつつ液位を適正範囲に維持でき、
凝縮器側への吸収液の溢流などを防ぎ得、正常運転を継
続することができる。

また、高温発生器の気相部の型態外壁の温度は、液相部
のそれにくらべ、発生器の加熱源温度の影習を受けない
ので、気相部の型態外壁に検出器を備えることによって
器内の温度変化を正確に探知することができる。

（へ）実施例 図面は本発明の一実施例を示した二重効用吸収　　　□
冷凍機の概略構成説明図である。図において、（１）は
高温発生器、（２）は低温発生器、（３）は凝縮器、（
４）は蒸発器、（５〉は吸収器、（６）　、　（７）は
それぞれ低温、高温溶液熱交換器、（８）は冷媒液用ポ
ンプ、（９）は吸収液用ポンプで、これら機器を冷媒用
管路（１０）　、　（１１）、冷媒液流下用管路（１２
〉、冷媒液還流用管路（１３）　、　（１４）、稀吸収
液用管路（１５）　、　（１６）　、　（１７）　、　
（１８＞、中間濃度の吸収液用の管路（１９）　、’（
２０）、濃吸収液用管路＜２１）　、　（２２）で接続
して従来の二重効用吸収冷凍機と同様の冷媒〔水〕およ
び吸収液〔臭化リチウム水溶液〕の循環路が形成されて
いる。また、（２３）は管路（１９）と管路（２０）と
を結んだバイパス管路で、この管路経由で高温発生器（
１）からの吸収液が流通抵抗の大きい高温溶液熱交換器
（７）をバイパスして低温発生器（２）へ流れるように
なっている。そして、（ｖＡ）はバイパス管路に備えた
弁で、この弁は高温発生器（１）の気相部の温潤外壁面
側に設けた温度検出器（Ｓｏ）の信号により制御器（Ｃ
）を介して制御されるようになっている。ちなみに、検
出器（Ｓ、）の感知温度が下限設定値よりも低いとき弁
（ＶＡ）が開かれる一方、設定値まで上昇したとき全閉
されるようになっている。なお、図示していないが、高
温発生器（１）の型態外壁をくぼませてこのくぼみに検
出器（ＳＧ＞のセンサ一部分を固着するようにしても良
い。

また、（２４）はバーナー、（２５）は燃焼ガスの通路
、（２６）は排ガス路、（２７）は低温発生器（２）の
加熱器、（２８）は凝縮器の冷却器、（２９）は蒸発器
（４）の熱交換器、（３０）は吸収器（５）の冷却器で
あり、（３１〉はバーナー（２４）５の燃料供給路であ
る。なおまた、（Ｓｔ）は蒸発器（４）の熱交換器（２
９）出口側の管路に備えた温度検出器、（ＣＴ＞は温度
調節器、（Ｖ、〉は燃料供給路（３１）に備えた流量制
御弁で、その弁開度が温度調節器（ＣＴ）を介して温度
検出器（Ｓ７）の信号により調節されるようになってい
る。

上記構成の二重効用吸収冷凍機において、その起動時や
高温発生器（１〉の加熱量を減らす低負荷時などでは、
高温発生器（１）内の温度、飽和蒸気圧が低く、この発
生器と低温発生器（２）との間の圧力差が小さいため、
高温発生器（１）から流通抵抗の大きな高温溶液熱交換
器（７）経由で低温発生器（２）へ流れる吸収液の流量
が少ない。そして、吸収液ポンプ（９）によって送られ
てくる高温発生器（１）への吸収液の流入量よりもこの
発生器からの吸収液の流出量の方が小さいため、これを
放置すると高温発生器（１）内の液面が過度に上昇し、
吸収液が冷媒用管路（１０）へ溢れ出て冷媒循環路に侵
入し、冷媒の冷凍作用を阻害することになり、運転効率
が著しく低下するおそれがああ。

このようなとき、制御器（Ｃ）が温度検出器（ｓＧ）か
らの信号で弁（ＶＡ）を開くことにより、高温発生器（
１）内の吸収液が流通抵抗の小さなバイパス管路（２３
）を通して低温発生器（２）側へ流れるので、高温発生
器（１）内での液面の過度の上昇が防止される。かつま
た、バイパス管路（２３）経由で低温発生器（２）に流
入した吸収液はここで濃縮されるため、起動時などでの
冷媒不足の解消にも役立ち、その運転効率も高まる。

一方、高温発生器（１）内の温度、飽和蒸気圧が次第に
上昇して検出器（Ｓ６）の感知温度が高くなるに伴ない
弁（ＶＡ）の開度が減じられ、感知温度が設定値に達す
ると全開きれる。そして、高温発生器（１）から流出す
る吸収液の全量が高温溶液熱交換器（７）経由で低温発
生器（２）へ流れ、吸収液の通常の循環サイクルになる
。なお、弁（ＶＡ）は電磁弁などの開閉弁を用いても良
い。

上述のように、本発明の二重効用吸収冷凍機においては
、その起動時や低負荷運転時での高温発生器内の液面の
過度の上昇を防ぐことができると共に起動時の立上り性
能も向上させることができる。しかも、検出器（ＳＧ）
は高温発生器（１）の気相部の蒸胴外壁に配備されてい
て、その感知温度に対するバーナー（Ｂ）の燃焼温度の
影響も小さく、かつ、高温発生器（１）の吸収液中に配
備した液面電極リレーで弁（■ハを制御する従来のもの
のようにセンサ一部の吸収液による腐食や汚れを生じる
こともないので、誤動作の少ない弁制御ができ、高温発
生器（１）の液面の過度の上昇を確実に防ぐことができ
る。また、液面電極リレーのようにそのセンサ一部挿入
用の透孔を高温発生器（１）の型態に形成する必要もな
いので、検出器（ＳＧ）の配る１ｉ箇所での真空漏れの
懸念も全くない。

（ト〉発明の効果 本発明は、以上の通りに構成したものであるから、二重
効用吸収冷凍機の起動時や低負荷運転時における高温発
生器内の液面の過度の上昇を確実に防止する効果を有す
ると共に、起動時の立上り性能を向上させ得るなど運転
効率も高く保って正常運転を継続きせる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例としての二重効用吸収冷凍機の
概略構成説明図である。 （１）・・・高温発生器、　（２）・・・低温発生器、
　（３）・・・凝縮器、　（４）・・・蒸発器、　（５
）・・・吸収器、（７）・・・高温溶液熱交換器、　（
９）・・・吸収液用ポンプ、　（１０）　、　（１ｔ）
・・・冷媒用管路、　（１９）　、　（２０）・・・管
路、　（２３）・・・バイパス管、　（ＶＡ）・・・弁
、　（Ｓ６）・・・温度検出器、　（Ｃ）・・・制御器
。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）高温発生器、低温発生器、凝縮器、蒸発器、吸収
   器、溶液熱交換器などの機器を配管接続して冷媒と吸収
   液の循環路を形成し、かつ、高温発生器と低温発生器と
   の間に弁付きの吸収液用のバイパス経路を付設した二重
   効用吸収冷凍機において、その高温発生器の器胴外壁側
   に設けた温度検出器の信号により前記バイパス経路の弁
   を制御する装置が備えられていることを特徴とした二重
   効用吸収冷凍機。
2. （２）請求項１に記載の温度検出器が高温発生器の気相
   部の器胴外壁側に設けられている二重効用吸収冷凍機。