JPH01207474A - 複合材料用強化繊維およびその製造方法 - Google Patents

複合材料用強化繊維およびその製造方法

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JPH01207474A
JPH01207474A JP2983688A JP2983688A JPH01207474A JP H01207474 A JPH01207474 A JP H01207474A JP 2983688 A JP2983688 A JP 2983688A JP 2983688 A JP2983688 A JP 2983688A JP H01207474 A JPH01207474 A JP H01207474A
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sic
reinforcing
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Takeomi Yamamura
山村 武臣
Toshihiro Ishikawa
敏弘 石川
Masaki Shibuya
昌樹 渋谷
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、繊維強化セラミック(FRC)または繊維強
化プラスチック(FRP)等の複合材料に使用される複
合材料用強化繊維およびその製造方法に関する。
[従来の技術] 炭素繊維、アルミナ繊維等の無機繊維を強化材として含
有するプラスチック(FRP) 、セラミック(FRC
)等の複合材料が高い機械的強度を有する構造用材料と
して広く注目されている。
このような複合材料の強化材として使用される無機繊維
は、引張強度、弾性率等が高いことに加えて、マトリッ
クスであるプラスチック、セラミックとの良好な濡れ性
を有することが要求される。
従来公知の強化材である炭素繊維は、繊維自体の強度、
弾性率は優れているが、マトリックスとの濡れ性が非常
に悪く、そのままで強化材として使用すると所望の機械
的強度を有する複合材料を得ることができない。このた
め、繊維表面の酸化処理等が行われる。しかしそれでも
炭素繊維とマトリックスとの接着性は満足なものではな
く、複合材料中の炭素繊維と直角方向の引張強度、曲げ
強度および圧縮強度に問題があった。
特開昭節55−85644号公報には、ポリカルボシラ
ン、ポリシラン、ポリカルボシロキサンのような有機ケ
イ素高分子化合物を炭素繊維の表面に塗布し、この有機
ケイ素高分子化合物を無機化することによって、表面層
として炭化ケイ素を主体とするセラミック質を形成する
方法が提案されている。特開昭節59−53728号公
報には、あらかじめガラス質層を設けた後、ポリカルボ
シラン、ポリシラン、ポリカルボシロキサンのような有
機ケイ素高分子化合物を塗布し、上記高分子化合物を無
機化して表面層を形成する方法が提案されている。
[発明が解決しようとする課題] 特開昭節55−85644号公報記載の方法では、中心
層と表面層との接着性が悪いうえ、両層間に歪みが残留
するため、強化繊維自体の引張強度や可どう性が低く、
得られた複合材料の機械的強度は満足できるものではな
い。
特開昭節59−53728号公報記載の方法は、得られ
た強化繊維それ自体の機械的強度は良好であるが、表面
層を形成する炭化物のプラスチックまたはセラミックと
の濡れ性が十分でなく、得られた複合材料の機械的強度
はやはり満足できるものではない。
本発明の目的は、中心層と表面層および表面層とマトリ
ックスであるプラスチックまたはセラミックとの接着性
が良好な複合材料用強化繊維およびその製造方法を提供
することにある。
本発明の他の目的は、プラスチックまたはセラミック複
合材料の焼成工程において、中心層を形成する無機質繊
維とマトリックスとなるプラスチックまたはセラミック
との間に、強固な接着層を形成しうる複合材料用の強化
繊維およびその製造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、中心層と表面層とからなる複合材料用
強化繊維であって、 該中心層が (i)  Si、M、CおよびOから実質的になる非晶
質物質、または (ii )  実質的にβ−S、iC,MC,β−Si
CとMCの固溶体および/またはMCl−、の粒径が5
00Å以下の各結晶質超微粒子、および非晶質のSiO
□とMo2とからなる集合体、または(iii )  
上記(i)の非晶質物質と上記(ii)の結晶買越微粒
子集合体の混合系 [式中、MはTiまたはZrを示し、Xは0より大きく
1未満の数を示す] からなる無機質繊維から形成され、 該表面層が ■ 前記無機質繊維の原料であるポリチタノカルボシラ
ンまたはポリジルコノカルボシラン、■ シランカップ
リング11 。
■ フェノール樹脂および ■ 石油ピッチ からなる群から選ばれた少なくとも1種から形成されて
いることを特徴とする複合材料用強化繊維が提供される
さらに本発明によれば、前記無機質繊維に、該無機質繊
維の原料であるポリチタノカルボシランまたはポリジル
コツカフレボシラン、シランカップリング剤およびフェ
ノール樹脂からなる群から選ばれた少なくとも1種を有
機溶媒に溶解した溶液を塗布する複合材料用強化繊維の
製造方法が提供される。
本発明において用いられる無機質繊維は、特公昭第60
−1405号公報、特公昭第60−20485号公報等
に開示されたものである。
本発明において、無機質繊維の表面に塗布される重合体
であるポリチタノカルボシランおよびポリジルコノカル
ボシランは、例えば米国特許4347347号明細書、
米国特許4359559号明細書に記載された方法で製
造することができる。
上記ポリチタノカルボシランおよびポリジルコノカルボ
シランは、10〜80重量%のシロキサンポリマーを含
有することが好ましい。
同じく無機質繊維の表面に塗布されるシランカップリン
グ剤としては、式 %式% [式中、Xは一0R5−CI、−NR2、−Rを示し、
YはCH2=C(CHj)Coo−1だしRは2価の脂
肪族または芳香族残基を示す]の化合物が一般に使用さ
れうる。
同じく無機質繊維の表面に塗布されるフェノール樹脂に
ついては、特に限定されるものではないが、有機溶剤に
室温で溶解するものが好ましく、例えば平均分子fi 
M wが500〜20.000のフェノール樹脂が好ま
しく用いられる。フェノール樹脂としては、レゾール型
またはノボラック型のフェノール樹脂、例えばフェノー
ル・ポルマリン樹脂、クレゾール・ホルマリン樹脂、変
性フェノール樹脂、フェノール・フルフラール樹脂、レ
ゾルシン樹脂等を例示できる。
本発明において用いられる有機溶媒としては、エタノー
ル、メタノール等のアルコール系溶媒、ベンゼン、キシ
レン、トルエン等の芳香族系溶媒、ヘキサン等の脂肪族
系溶媒を例示できる。
上記重合体、シランカップリング剤およびフェノール樹
脂は、中心層を形成する無機質繊維と強固な接着性を示
す、そのうえそのいずれもが極性基を有しているので、
上記重合体等により処理された無機質繊維をプラスチッ
ク複合材料の強化繊維として用いると、マトリックスで
あるプラスチックに対し優れた濡れ性を発揮する。この
ため、中心層を形成する優れた機械的性質を有する無機
質繊維の特性がプラスチック複合材料においても十分に
発揮され、圧縮強度等の極めて大きい、−次構造材料に
適したプラスチック複合材料が提供される。
また、上記重合体等により処理された無機質繊維をセラ
ミック複合材料の強化繊維として用いると、セラミック
複合材料製造時の焼成工程において上記重合体等の無機
化が進行し、中心層の無機質繊維との一体化、あるいは
強固に接着した多孔質の境界層が生成する。この多孔質
な境界層は、7トリツクスであるセラミックとの接着に
際しアンカー効果等を生じ、優れた圧縮強度を有するセ
ラミック複合材料の製造を可能ならしめる。
次ぎに、本発明の複合材料用強化繊維の製造方法につい
て説明する。
本発明で用いる重合体、シランカップリング剤およびフ
ェノール樹脂の無機質繊維への塗布方法としては、例え
ば適当な安定な溶剤に重合体等を溶解した後、この溶液
をスプレー法、はけ塗り法または浸漬法等により無機質
繊維に塗布する。これを乾燥して、均一な厚さの表面層
を有する表面処理無機繊維を製造する0表面層の厚さは
、0.1〜50μm、好ましくは0.2〜10μmであ
る。
無機質繊維の直径は5〜20μm、好ましくは7〜15
μmである0表面処理熱機繊維の長さは0゜2〜50m
mが好ましく、チョップ状であってもよい。
上記重合体等が塗布される無機質繊維は、ランダムに配
列したものの他にも、数本を束ねた繊維束、−軸方向ま
たは多軸方向に引き揃えたシート状物、または平織、朱
子織、模紗織、綾織、袋織、からみ織、らせん織、三次
元織等の各種形状を必要に応じ採用することができる。
本発明の複合材料用強化繊維が適用される7トリツクス
としては、プラスチックおよびセラミックがある。
プラスチックの具体例としては、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、
シリコン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリフェニレンサルフ
ァイド樹脂、フッ素樹脂、炭化水素樹脂、含ハロゲン樹
脂、アクリル酸系樹脂、ABS樹脂、超高分子量ポリエ
チレン、変性ポリフェニレンオキサイド、およびポリス
チレン等を例示できる。
セラミックの具体例としては、炭化ケイ素、炭化チタニ
ウム、炭化ジルコニウム、炭化バナジウム、炭化ニオブ
、炭化タンタル、炭化ホウ素、炭化クロム、炭化タング
ステン、炭化モリブデン等の炭化物セラミック;窒化ケ
イ素、窒化チタン、窒化ジルコニウム、窒化バナジウム
、窒化ニオブ、窒化タンタル、窒化ホウ素、窒化アルミ
ニウム、窒化ハフニウム等の窒化物セラミック;アルミ
ナ、シリカ、マグネシア、ムライト、コージライト等の
酸化物セラミック;硼ケイ酸塩ガラス、高シリカ含有ガ
ラス、アルミノケイ酸塩ガラス等のガラスセラミック、
コークス、カーボンブラック、土状黒鉛、鱗状黒鉛等の
カーボン等が例示できる。
これらのセラミックは2種以上が混合されたものであっ
てもよい、 またセラミックには、Si。
A1等の金属粉を必要に応じ添加してもよい。
本発明の強化繊維を用いた複合材料の製造方法を以下に
説明する。
本発明の強化繊維をセラミックまたはプラスチックに混
線または埋設せしめる方法としては、以下に例示するそ
れ自体公知の方法を採用できる。
セラミックまたはプラスチック、またはそれらと結合剤
とからなる混和体に強化繊維を混線または配設せしめる
方法、強化繊維と上記セラミックまたはプラスチック、
または上記混和体を交互に配設せしめる方法、あらかじ
め強化繊維を設置しておき、その間隙に上記セラミック
またはプラスチック、または上記混和体を充填する方法
等である。
強化繊維とセラミックまたはプラスチックとの集合体を
焼成する方法としては、ラバープレス、金型プレス等を
用いて上記集合体を50〜5000 k g / c 
m ”の圧力下で加圧成形した後、加熱炉で600〜2
400℃の温度範囲で焼成する方法、50〜5000 
k g / c m 2の圧力で加圧したまま600〜
2400℃の温度範囲でホットプレス焼成する方法等を
例示できる。
上記焼成は、真空中、あるいは窒素、アルゴン、1酸化
炭素、水素等から選ばれる不活性ガスの雰囲気中で行う
ことができる。
以下実施例により本発明の詳細な説明する。
以下の実施例において、部及び%はそれぞれ重量部及び
重量%を示す。
実施例1〜3、比較例1 ジメチルジクロロシランを金属ナトリウムで脱塩素縮合
して合成されたポリジメチルシラン100重量部に対し
ポリボロシロキサン3重量部を添加し、窒素中で350
℃で熱縮合した。得られた式(S 1−CHz)のカル
ボシラン単位から主としてなる主鎖骨格を有し、該カル
ボシラン単位のケイ素原子に水素原子およびメチル基を
有しているポリカルボシランに、チタンアルコキシドを
加えて、窒素中、340℃で架橋重合して、カルボシラ
ン単位100部と式→T i O+−のチタノキサン1
0部とからなるポリチタノカルボシランを得た。得られ
たポリチタノカルボシランの数平均分子量は約2500
であった。
上記ポリチタノカルボシランを溶融紡糸後、空気中、1
90℃で不融化処理し、窒素中、1350℃で熱処理し
て無機質繊維を得た。
該無機質繊維の束に、フェノール樹脂(日立化成、VP
−803)のエタノール溶液をスプレー法により塗布し
、乾燥して複合材料用強化繊維を作成した。この強化用
繊維は直径が約8.5μm、フェノール樹脂の乾燥後の
塗布厚さは0.9μmであった。この強化繊維を約2m
mの長さに切断し、電融アルミナ、黒鉛、溶融シリカお
よびフェノール樹脂バインダーの混合物からなる7トリ
ツクス中に添加し、十分混練した後、ラバープレスによ
り2 t / c m 2の圧力で成形した。得られた
成形体を窒素気流中にて、300℃/ h rの速度で
1200℃まで昇温し、同温度で3時間焼成した。
なお、比較例1は強化繊維を添加しない焼成体を実施例
1と同様の方法で製造したものであり、比較例2は表面
処理がない以外は実施例1と同様の強化繊維を添加して
実施例1と同様の方法で焼成体を製造したものである。
表  1 比較例1  実施例1 マトリックス組成(%) 電融アルミナ      45   45鱗状黒鉛  
      25   25溶融シリカ       
20   20フエノール樹脂     10   1
0強化用繊維(%)0.5 焼成体特性 見掛は気孔率(%)  17,5   18.0電比重
        2.85   2.84曲げ強度(k
g/am2)    105    152弾性率(k
g/mm2)    1050    950圧縮強度
(kg/cm”)    115    147−45
5 一 実施例2  実施例3  比較例2 1.0   0.5    1.0 19.0  17.3   20.4 2.81  2.96   2.25 得られた焼成体の物性値は、表1に示されるように、弾
性率が低く、圧縮強度、曲げ強度は著しく向上している
実施例4 実施例1と同様にして合成した無機質繊維の束に、γ−
アミノブロビルトリエトキシシラント■2N(CH2)
3S 1 (OEt)sの水溶液をスプレー法により塗
布し、乾燥して複合材料用強化繊維を作成した。γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシランの乾燥後の塗布厚さは
0.5μmであった。
上記強化繊維を約2mmの長さに切断し、電融アルミナ
(45%)、鱗状黒鉛(25%)、溶融シリカ(20%
)、フェノール樹脂(10%)の混合物からなるマトリ
ックス中に添加し、十分に混練した後、ラバープレスに
て2 t / c m 2の圧力で成形した。得られた
成形体を、窒素気流中にて300℃/ h rの昇温速
度で1200℃まで昇温し、同温度で3時間焼成した。
得られた焼成体の物性値を以下に示す。
繊維添加量(%)0.5 見掛は気孔率(%)  18.6 嵩比重       2.29 曲げ強度(kg/cm2)  ’ 168弾性率(kg
/mm2)   1050圧縮強度(kg/am2) 
  179実施例5 フェノール樹脂のエタノール溶液の代わりに石油ピッチ
のキシレン溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして
焼成体を製造した。石油ピッチの乾燥後の塗布厚さは0
.4μmであった。得られた焼成体の物性値を以下に示
す。
繊維添加量(%)1.0 見掛は気孔率(%’)  19.9 電比重       2.25 曲げ強度(kg/c+n2)  148弾性率(kg/
mm2)   940 圧縮強度(kg/cm2)   145実施例6 フェノール樹脂のエタノール溶液の代わりに実施例1で
得られたポリチタノカルボシランのキシレン溶液を用い
た以外は、実施例1と同様にして複合材料用強化繊維を
製造した。ポリチタノカルボシランの乾燥後の塗布厚さ
は1.2μmであった。
上記強化繊維を約2mmの長さに切断し、電融アルミナ
(45%)、鱗状黒鉛(25%)、溶融シリカ(20%
)、フェノール樹脂(10%)の混合物からなるマトリ
ックス中に添加し、十分に混練した後、ラバープレスに
て2 t / c m 2の圧力で成形した。得られた
成形体を窒素気流中で300℃/ h rの昇温速度で
1200℃まで昇温し、同温度で3時間焼成した。
得られた焼成体の物性値を以下に示す。
繊維添加量(%)0.5 見掛は気孔率(%)  19.2 嵩比重       2.27 曲げ強度(kg/am”)  147 弾性率(kg/mm2)  1001 圧縮強度(kg/am2)   154実施例7 実施例1と同様にして合成した無機質繊維の束に、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン82 N (CH2) 2 N H(CH2)
3S i (OMe)3の水溶液をスプレー法により塗
布し、乾燥して複合材料用強化繊維を作成した。乾燥後
の塗布厚さは0.5μmであった。
上記強化用繊維を一軸方向にシート状にそろえ、それに
エポキシ樹脂(市販ビスフェノールA型)を含浸させ、
予備硬化させプリプレグシートを得た。このプリプレグ
シートを軸方向を同じにして積層した後、ホットプレス
して、複合材料を得た。
この複合材料の繊維含有率は60体積%であった。
得られた複合材料の引張強度は、185kg/mm2、
引張弾性率は11.8 t 7mm2.曲げ強度は11
0kg/mm”、曲げ弾性率は9t/mm2、層間せん
面強度は13.Oicg/mm”であり、表面処理をし
ていない繊維を用いた場合に比べて総て1割程度の強度
向上が認められた。
実施例8 実施例1記載のポリカルボシランに、ジルコニウム(■
)アルコキシドを加えて、窒素中、320℃で架橋重合
して、カルボシラン単位100部と式 →Zi−0+ 
のジルコノキサン10部とからなるポリジルコノカルボ
シランを得た。得られたポリジルコノカルボシランの数
平均分子量は約2900であった。
上記ポリジルコノカルボシランを溶融紡糸後、空気中、
192℃で不融化処理し、窒素中、1300℃で熱処理
して無機質繊維を得た。この無機質Ml維の束に、上記
ポリジルコノカルボシランのキシレン溶液をスプレー法
により塗布し、乾燥して複合材料用強化繊維を作成した
。この無機質繊維は、直径が約9μmであり、乾燥後の
塗布厚さは約0.5μmであった。この強化繊維を約2
mmの長さに切断し、電融アルミナ(45%)、黒鉛(
25%)°、溶融シリカ(20%)及びフェノール樹脂
バインダー(10%)の混合物からなるマトリックス中
に添加し、十分混練した後、ラバープレスにより:2t
/cm2の圧力で成形した。
得られた成形体を窒素気流中にて、300℃/hrの速
度で1200℃まで昇温し、同温度で3時間焼成した。
得られた焼成体の物性値を以下に示す。
繊維添加量(%)0.5 見掛は気孔率(%)  18.8 嵩比重       2.79 曲げ強度(kg/cm2)  169 弾性率(kg/IIII”)   980圧縮強度(k
g/c+m” >   168発明の効果 上記の説明から明らかなように、本発明の複合材料用強
化繊維は、中心層を形成する無機質繊維と表面層および
表面層とマトリックスであるプラスチックまたはセラミ
ックとの接着性が良好なため、優れた機械的強度を有す
るプラスチックまたはセラミック複合材料を提供できる

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)中心層と表面層とからなる複合材料用強化繊維で
    あって、 該中心層が (i)Si、M、CおよびOから実質的になる非晶質物
    質、または (ii)実質的にβ−SiC、MC、β−SiCとMC
    の固溶体および/またはMC_1_−_xの粒径が50
    0Å以下の各結晶質超微粒子、および非晶質のSiO_
    2とMO_2とからなる集合体、または(iii)上記
    (i)の非晶質物質と上記(ii)の結晶質超微粒子集
    合体の混合系 [式中、MはTiまたはZrを示し、Xは0より大きく
    1未満の数を示す] からなる無機質繊維から形成され、 該表面層が [1]前記無機質繊維の原料であるポリチタノカルボシ
    ランまたはポリジルコノカルボシラン、[2]シランカ
    ップリング剤、 [3]フェノール樹脂、および [4]石油ピッチ からなる群から選ばれた少なくとも1種から形成されて
    いることを特徴とする複合材料用強化繊維。
  2. (2)中心層と表面層とからなる複合材料用強化繊維の
    製造方法であって、 (i)Si、M、CおよびOから実質的になる非晶質物
    質、または (ii)実質的にβ−SiC、MC、β−SiCとMC
    の固溶体および/またはMC_1_−_xの粒径が50
    0Å以下の各結晶質超微粒子、および非晶質のSiO_
    2とMO_2とからなる集合体、または(iii)上記
    (i)の非晶質物質と上記(ii)の結晶質超微粒子集
    合体の混合系 [式中、MはTiまたはZrを示し、Xは0より大きく
    1未満の数を示す] からなる無機質繊維に、 [1]該無機質繊維の原料であるポリチタノカルボシラ
    ンまたはポリジルコノカルボシラン、 [2]シランカップリング剤、 [3]フェノール樹脂、および [4]石油ピッチ からなる群から選ばれた少なくとも1種を有機溶媒に溶
    解した溶液を塗布することを特徴とする複合材料用強化
    繊維の製造方法。
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