JPS63120169A - 強化用無機繊維及び強化複合体 - Google Patents

強化用無機繊維及び強化複合体

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JPS63120169A
JPS63120169A JP26365386A JP26365386A JPS63120169A JP S63120169 A JPS63120169 A JP S63120169A JP 26365386 A JP26365386 A JP 26365386A JP 26365386 A JP26365386 A JP 26365386A JP S63120169 A JPS63120169 A JP S63120169A
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fiber
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、内部層と表面とからなり色調の豊かな強化用
繊維及びそれで強化された複合体に関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来、各種複合体の強化層=維として、炭素繊維及び炭
化珪素繊維が用いられてきた。
これらの繊維はいずれも色調が黒色であり、このためこ
れら繊維で強化された複合体も黒色ないし灰黒色を呈し
、複合体の表面を塗布するか、あるいはこの複合体に他
の樹脂を積層するかしない限り、種々の色調を有する美
麗な外観の複合体を得ることができなかった。
繊維で強化された金属又はプラスチックは、強度と軽量
性とを要求される製品、例えば、テニスラケット、釣竿
、スキースト−ツク、スキーエツジ・レーシングカー、
パイプ等から航空機、自動車に亘る広範囲の製品として
使用される。これらの用途には、機械的強度は勿論のこ
と外観の美しさ、ファツション性も重要な因子として同
時に要求される。従来知られていた強化用無機繊維では
充分な機械的強度及び美麗な外観の二つの要求を同時に
満足させることができない。
また、繊維で強化されたセラミックは各種機械部品、構
造材料として使用されている。これらの分野においても
用途に応じて外観の美しい複合体が要求されている。公
知の繊維強化セラミックはこの要求を満足させるもので
はない。
さらに、公知の無機繊維を使用して得られる複合体は、
その製造過程で強化用繊維がかたよりやすく、複合体中
で繊維の分布が粗な部分と密な部分とが生ずる。そのた
め、複合体中の繊維体積率の制御が困難であり、特に繊
維体積率が小さい場合には、強化用繊維が均一に複合体
中に分散せず、目的とする高い機械特性ををする複合体
が得られない。
無機繊維のみで強化した複合体では強度の異方性が大き
く、繊維の長さ方向の強度は大きく、それと直角方向の
強度は極めて小さくなる。短繊維のみを使用した複合体
は等方性ではあるが、その強度は一般に小さい: 複合体に使用する強化用繊維として連続繊維又は長繊維
と短繊維又はウィスカとを組み合わせて使用する方法も
提案されている。例えば、複合体部材の内側には長繊維
を使用し、外側には短繊維を使用する方法がある。この
方法においても、長繊維と短繊維とを部材の内側で使い
分ける方法は製造工程が煩雑となり、さらに得られる複
合体の強度も充分ではない。また、プリプレグ製造時に
長繊維と短繊維とを混在させる方法は、長繊維束中の表
面に刷毛等により短繊維を付着させることはできるもの
の、内部の長繊維の一本一本の表面に均一に付着させる
ことが困難であり、繊維体の品質が不均一になる。
(発明の目的) 本発明の目的は、美麗な色調を有し、かつ複合体中に連
続繊維を均一に分散させて繊維体積率を制御でき、複合
体の機械的特性を向上させることができる強化用無機繊
維を提供することにある。
本発明の別の目的は、上記強化用無機繊維で強化された
優れた機械特性及び美しい外観を有する複合体を提供す
ることにある。
(発明の要旨) 本発明によれば、連続無機繊維と該連続無機繊維との間
に介在する耐熱性物質の短繊維、ウィスカ又は粉末とか
らなる強化用繊維であって、該連続無機繊維が (i)Si、C及び○から実質的になる非晶質物質、又
は (ii)粒径が500Å以下の実質的にβ−5iCから
なる結晶質超微粒子と非晶質のSiO2とからなる集合
体、又は、 (iii )上記(i)の非晶質物質と上記(ii)の
結晶質超微粒子集合体の混合系、 からなる珪素、炭素及び酸素を含有する無機質物質から
なる内部層と、 (iv)3i及びOから実質的になる非晶質物質、(v
)結晶質のSiO2からなる集合体、又は(vi)上記
(iv)の非晶質物質と上記(v)の結晶質重合体の混
合系 からなる珪素及び酸素、場合により5重量%以下の炭素
を含有する無機質物質からなる表面層とからなることを
特徴とする強化用無機繊維が提供される。
また、本発明によれば、金属、セラミック、プラスチッ
ク等のマトリックスが上記強化用無機繊維で強化された
複合体が提供される。
(発明の詳細な説明) 本発明における連続無機繊維の大部分を占める内部層は
、 (+)st、 C及びOから実質的になる非晶質物質、
又は (ii )粒径が500Å以下の実質的にβ−SiCか
らなる結晶質超微粒子と非晶質のSiO2とからなる集
合体、又は、 (iii )上記(i>の非晶質物質と上記(ii)の
結晶質超微粒子集合体の混合系、 からなる珪素、炭素及び酸素を含有する無機質物質から
なっている。
また、本発明における連続無機繊維の表面層は、(iv
)Si及び0から実質的になる非晶質物質、(v)結晶
質のSiO2からなる集合体、又は(vi )上記(i
v)の非晶質物質と上記(v)の結晶質重合体の混合系 からなる珪素及び酸素、場合により5重量%以下の炭素
を含有する無機質物質からなっている。
上記の連続無機繊維は、例えば、まず内部層と同一の組
成を有する無機繊維を調製した後、この繊維を酸化性雰
囲気中で加熱して表面層を形成させることによって得る
ことができる。
内部層と同一の組成を有する無機繊維は、例えば、下記
方法に従って調製することができる。
側鎖に少なくとも1個のアルキル基を有するポリシラン
を、触媒の存在下又は不存在下に加熱して、ポリカルボ
シランを生成させる第1工程と、上記ポリカルボシラン
の紡糸原液を造り紡糸する第2工程と、該紡糸繊維を張
力あるいは無張力下で不融化する第3工程と、不融化し
た前記紡糸繊維を真空中あるいは不活性ガス雰囲気中で
800〜1800℃の範囲の温度で焼成する第4工程か
ら、実質的にSi、C及び0からなる連続無機繊維を製
造することができる。
無機繊維中の各元素の割合は、通常 Si:30〜60重量%、 C:25〜40重量%、 o:o、oi〜30重三% である。
こうして得られる連続無機繊維を通常500〜1600
℃の範囲の温度で酸化性雰囲気下に加熱することによっ
て、表面層が形成され、本発明における連続無機繊維が
得られる。酸化性雰囲気としては、空気、純酸素、オゾ
ン、水蒸気、炭酸ガス等の雰囲気が挙げられる。
この処理により、無機繊維に種々の色調、例えば、赤、
紫、青、緑、橙、茶、桃等の色調が付与される。無機繊
維の色調は、酸化性雰囲気での加熱条件を変化させて表
面層の厚さ及び構造を調整することによって任意に変え
ることができる。−例をあげると、酸化条件が穏やかで
あると赤色ないし紫色になり、順次酸化条件を厳しくす
るに従って、青色、緑色になる。色調の調整は上記教示
に従って当業者が容易に行うことができる。
こうして得られる連続無機繊維の内部層の各元素の割合
は実質的に上記と変わらず、表面層の各元素の割合は、
通常 S i ニー4 Q〜65重層%、 0:30〜55M量%、 Co0〜5重量% である。
本発明における連続無機繊維の内部層の直径は通常2〜
20μmであり、表面層の厚さは通常0゜01〜5μm
である。
この連続無機繊維は繊維そのものを単軸方向、多軸方向
に配向させる方法、あるいは平織、朱子織、模様織、綾
熾、からみ織、らせん織物、三次元織物等の各模織物に
して使用する方法、又はチョツプドストランドファイバ
ーとして使用する方法等がある。
連続無機繊維の繊維間隙に介在させる短繊維、ウィスカ
又は粉末を構成する耐熱性物質としては、炭化珪素、窒
化珪素、アルミナ、シリカ、シリカ−アルミナ、ジルコ
ニア、ベリリア、炭化硼素、炭化チタンのようなセラミ
ック、金属、金属間化合物が挙げられる。耐熱性物質の
短繊維、ウィスカ又は粉末の割合は、連続無機繊維に対
して0.5〜500容量%であ、ミことが好ましい。
本発明におけるマトリックスとしては、金属、プラスチ
ック又はセラミックをあげることができる。
金属マトリックスの例としては、アルミニウム、マグネ
シウム、チタン、又はこれらの合金が挙げられる。
プラスチックマトリックスの例としては、エポキシ樹脂
、変性エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹
脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリカーボネート樹脂、シリコン樹脂、フェノキシ
樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、フッ素樹脂、
炭化水素樹脂、含ハロゲン樹脂、アクリル酸系樹脂、A
BS樹脂、超高分子量ポリエチレン、変性ポリフェニレ
ンオキサイド、ポリスチレン等が挙げられる。
セラミックマトリックスの例としては、炭化珪素、炭化
チタン、炭化ジルコニウム、炭化ニオブ、炭化タンタル
、炭化ホウ素、炭化クロム、炭化タングステン、炭化モ
リブデン等の炭化物セラミック;窒化珪素、窒化チタン
、窒化ジルコニラJ1、窒化バナジウム、窒化ニオブ、
窒化タンタル、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、窒化ハ
フニウム等の窒化物セラミック;アルミナ、シリカ、マ
グネシア、ムライト、コージライト等の酸化物セラミッ
ク;ホウ珪酸ガラス、リチウムシリケート系ガラス等の
ガラスが挙げられる。これらの中でも、複合体の色調の
面から酸化物セラミック及びガラスが好ましく使用され
る。
本発明の強化用無機繊維の製法については特に制限はな
く、例えば電着法、流動床を用いる方法、吹きつけ法、
懸濁浸漬法等を採用することができる。簡便さ及び通用
範囲の広さ等の観点から懸濁浸漬法が好適に採用されう
る。
↓濁浸漬法の一例としては、ボビン等に巻きつけた連続
無機繊維又は適当数の連続無機繊維を束ねた連続無機繊
維束を巻戻して、あるいは連続無機繊維の織物を、短繊
維、ウィスカ又は粉末の少なくとも1種を懸濁した液体
中に浸漬し、連続無機繊維又は織物の繊維の各々の表面
に短繊維、ウィスカ又は粉末を付着さける方法が挙げら
れる。
繊維数の多い連続無機繊維束又は織物を浸漬する場合に
は、超音波により振動を与えて、短繊維、ウィスカ又は
粉末を各繊維に均一に付着させることが好ましい。超音
波の振動数は10〜2000KHz程度が便利である。
懸濁液は水でもよいが、有礪熔剤、例えばエタノール、
メタノール、アセトンが好ましく使用される。
これら連続無機繊維は必要に応じてサイジング処理する
ことができる。サイジング剤としては、無機繊維のサイ
ジング剤として公知のものをすべて使用することができ
、その例としては、ポリエチレンオキサイド、ポリスチ
レンオキサイド、ポリメチレン、ポリビニルアルコール
、エポキシ樹脂等が挙げられる。サイジング剤の割合は
連続無機繊維と次に述べる耐熱性物質の短繊維、ウィス
カ又は粉末との合計に対して0.5〜50容量%である
ことが好ましい。連続無機繊維のサイジング処理は、耐
熱性物質の短繊維、ウィスカ又は粉末を介在させるに先
立って行ってもよく、耐熱性物質の短繊維、ウィスカ又
は粉末の介在と同時に行ってもよい。
懸濁液中の短繊維、ウィスカ又は粉末の濃度は特に制限
されないが、過度に小さいと連続無機繊維に均一に付着
せず、過度に多いと付着量が多くなりすぎるため、0.
5〜30 g/liあることが好ましい。
こうして得られた強化用無機繊維から、それ自体公知の
方法に従って本発明の各種複合体が製造される。
金属複合体は、金泥複合材料の製法として公知の方法、
例えば、拡散結合法、液体浸透法、溶射法、電析法、押
出し及びホットロール法、化学気相析出法又は焼結法に
従って製造することができる。
プラスチック複合体の製法としてはそれ自体公知の方法
、例えば、ハンドレイアップ法、マツチドメタルダイ法
、ブレークアウェイ法、フィラメントワインディング法
、ホットプレス法、オートクレーブ法、連続引抜き法等
が挙げられる。
また、セラミック複合体は、セラミック粉状母材とある
いはこれと公知のセラミック結合剤との混合物に強化用
繊維を埋没させる方法、セラミック粉状母材と強化用繊
維あるいは上記混合物とを交互に配設する方法、又は予
め強化用繊維を配置しておきその間隙にセラミック粉状
母材あるいは上記混合物を充填する方法等により、セラ
ミック粉状母材と強化用繊維との集合体を作成し、この
集合体をラバープレス、金型プレス等により加圧成形し
た後に焼結する方法、あるいは上記集合体をホントプレ
スする方法等によって、製造することができる。必要に
応じて、得られるセラミック複合体を減圧下で有機珪素
重合体又は有機珪素重合体の溶融液、あるいは必要によ
り上記物質の有機溶剤溶液に浸漬して、該溶融液又は溶
液を焼結体の粒界及び気孔に含浸させ、この後焼結体を
加熱することにより、より高密度のセラミック複合体を
得ることができる。この処理は不活性ガス雰囲気下に通
常800〜2500℃の温度で行われる。上記処理は2
回以上行うこともでき−るつ本発明の各種強化複合体中
の強化用繊維の割合。
は、複合体に対して10〜70体積%であることが好ま
しい。強化用繊維の割合を過度に高くしても、相対的に
マトリックスの量が少なくなり、強化用繊維を間隙を充
分にマトリックスで充填することができなくなって、複
合剤に従った強度が発揮されなくなる。また、強化用繊
維の割合が過度に低いと、機械的特性の良好な複合体が
得られにくくなる。
(実施例) 以下に実施例を示す。
実施例1 ジメチルジクロロシランを金泥ナトリウムで脱塩素縮合
して合成されるポリジメチルシラン100重量部に対し
ポリポロシロキサン3重量部を添加し、窒素中、350
℃で熱縮合して、式−+5i−CH2+のカルボシラン
単位から主としてなる主鎖骨格を有し、該カルボシラン
単位の珪素原子に水素原子及びメチル基を有しているポ
リカルボシランを得た。このポリマーを溶融紡糸し、空
気中190℃で不融化処理し、さらに引き続いて窒素中
1200℃で焼成して、繊維径13pm、引張強度25
0kg/m2、引張弾性率14t / w 2の主とし
て珪素、炭素及び酸素からなる無機繊維を得た。この無
機繊維はSi、C及び0からなる非晶質物質と、粒径が
50人のβ−SiC及び非晶質のS i O2からなる
集合体との混合系からなっていた。
上記無機繊維を900℃の空気中で1時間加熱処理する
ことにより、鮮やかな青色の反射光を発する連続無機繊
維[I]を得た。この連続無機繊維[I]は、繊維径1
3.0μm、引張強度245kg/1m2、引張弾性率
14t/顛2の機械的特性を有しており、繊維表面に0
.2μmの非晶質のガラス層を有していた。
炭化珪素ウィスカ(平均直径0.2μm、平均長さ10
0μm)5gをエタノール12の入った処理槽に投入し
た後、超音波振動を与えてで濁させ、懸濁ン夜をt周製
した。
無以5維[1]の繊維束(800本糸)をボビンから巻
戻し、浸漬時間が約15秒となるように可動ロールによ
って調節し、上記懸濁液中に浸漬し、ついで加圧ロール
により押圧した後、ボビンに巻取り、室温、大気中で乾
燥した。得られた強化用無機繊維[A]は、無機繊維[
1]の繊維間及び繊維束間にウィスカが介在しており、
ウィスカの付着量は無機繊維束10m当たり0.03g
であった。
実施例2 無機繊維を空気中で1100℃で30分間加熱処理した
以外は実施例1におけると同様にして、緑色の反射光を
発する連続無機繊維[11]を得た。
この無機繊維[II]は、繊維径13.0μm、引張強
度240kg/籠2、引張弾性率13.6t/m2の機
械的特性を有しており、繊維表面に0.3μnの非晶質
のガラス層を有していた。
連続無機繊維[II]を実施例1におけると同様にして
炭化珪素ウィスカの懸濁液で処理して、無機繊維[II
]の繊維束間及び繊維間にウィスカが介在した強化用繊
維[I3]を得た。ウィスカの付着量は無機繊維束10
m当たり0.03gであった。
実施例3 炭化珪素ウィスカに代えて炭化珪素粒子(平均直径0.
28μm)50gを使用した懸濁液を用いて連続無機繊
維[1]を処理した以外は実施例1と同様の方法を繰り
返して、無機繊維、[Iコの繊維束間及び繊維間に炭化
珪素粒子が介在した強化用繊維[C]を得た。炭化珪素
の付着量は無機繊維束1.Om当たり0.03 gであ
った。
実施例4 強化用繊維[A]の繊維束(800本糸)を長さ150
tlに切断して50本束ね、鋼製パイプ中に挿入した。
上記パイプを窒素ガス雰囲気中で760℃に予熱し、つ
いで鋳造型に配置して、760℃に加熱した純アルミニ
ウムの溶湯を注入し、パンチを用いて500kg/−で
60秒加圧して、繊維強化複合体を得た。
得られた複合体の連続繊維の繊維軸線に対して直角方向
の断面を走査型電子顕微鏡で観察したところ、炭化珪素
ウィスカが連続繊維間隙に多数介在し、またマトリック
スである母材金属中に均一に分散して、無機繊維は複合
体中で互いに接することなく分散していることが認めら
胱た。
さらに、上記複合体の表面は、強化用繊維から発せられ
る鮮やかな青色の反射光とマトリックスである金属の自
然な光沢とが融和して、美麗な色調を示した。
実施例5 強化用繊維[B]を一軸方向に引き揃え、これに市販の
ビスフェノールA型エポキシ樹脂を含浸させ、予備硬化
させて、厚さ0.15nのプリプレグを得た。これを積
層した後、170℃、7kg/−で4時間ホットプレス
して、厚さ2flの複合体を得た。
この複合体の断面を走査型電子顕微鏡で観察したところ
、炭化珪素ウィスカが無機繊維界面に一部付着し、また
マトリックスである樹脂中に均一に分散して、無機繊維
は複合体中で互に接することなく分散していることが認
められた。この複合体の繊維含有;は55容量%てあっ
た。交合体の引張強度は145kg/mm2、層間剪断
強度は8.5kg/富重2であった。
複合体の表面は強化用繊維自体の表面反射光を反映して
、美麗な緑色の色調を示した。
実施例6 平均粒径44μmのコーニングガラス製のホウ珪酸ガラ
ス(7740)粉末に45容量%の強化用繊維[C]を
101mの長さに切断したチョツプドファイバーを添加
し、イソプロパツール中でよく分散させ混合したスラリ
ーと、強化用繊維[C]を一方向に均一に配列させたも
のとを、交互に積層させて、乾燥した後、ホットプレス
装置により1300℃、750kg/cJで約10分間
アルゴン雰囲気下に処理して、無機繊維強化複合体を得
た。
この複合体の断面を走査型電子顕微鏡で観察したところ
、マトリックスのホウ珪酸ガラス中に強化用繊維が互い
接することなく分散していることが認められた。複合体
の室温抗折強度は14.1 kg//口2であった。
複合体の表面は繊維自体の反射光を反映して、美皿な青
色を示した。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)連続無機繊維と該連続無機繊維との間に介在する
    耐熱性物質の短繊維、ウィスカ又は粉末とからなる強化
    用繊維であって、該連続無機繊維が(i)Si、C及び
    Oから実質的になる非晶質物質、又は (ii)粒径が500Å以下の実質的にβ−SiCから
    なる結晶質超微粒子と非晶質のSiO_2とからなる集
    合体、又は、 (iii)上記(i)の非晶質物質と上記(ii)の結
    晶質超微粒子集合体の混合系、 からなる珪素、炭素及び酸素を含有する無機質物質から
    なる内部層と、 (iv)Si及びOから実質的になる非晶質物質、(v
    )結晶質のSiO_2からなる集合体、又は(vi)、
    上記(iv)の非晶質物質と上記(v)の結晶質重合体
    の混合系 からなる珪素及び酸素、場合により5重量%以下の炭素
    を含有する無機質物質からなる表面層とからなることを
    特徴とする強化用無機繊維。
  2. (2)連続無機繊維に対する耐熱性物質の短繊維、ウィ
    スカ又は粉末の体積率が0.5〜500%であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の強化用無機繊
    維。
  3. (3)連続無機繊維と該連続無機繊維との間に介在する
    耐熱性物質の短繊維、ウィスカ又は粉末とからなる強化
    用繊維でマトリックスが強化されている複合体であって
    、該連続無機繊維が (i)Si、C及びOから実質的になる非晶質物質、又
    は (ii)粒径が500Å以下の実質的にβ−SiCから
    なる結晶質超微粒子と非晶質のSiO_2とからなる集
    合体、又は、 (iii)上記(i)の非晶質物質と上記(ii)の結
    晶質超微粒子集合体の混合系、 からなる珪素、炭素及び酸素を含有する無機質物質から
    なる内部層と、 (iv)Si及びOから実質的になる非晶質物質、(v
    )結晶質のSiO_2からなる集合体、又は(vi)上
    記(iv)の非晶質物質と上記(v)の結晶質重合体の
    混合系 からなる珪素及び酸素、場合により5重量%以下の炭素
    を含有する無機質物質からなる表面層とからなることを
    特徴とする繊維強化複合体。
  4. (4)マトリックスが金属であることを特徴とする特許
    請求の範囲第3項に記載の繊維強化複合体。
  5. (5)マトリックスがプラスチックであることを特徴と
    する特許請求の範囲第3項に記載の繊維強化複合体。
  6. (6)マトリックスがセラミックであることを特徴とす
    る特許請求の範囲第3項に記載の繊維強化複合体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63216936A (ja) * 1987-03-04 1988-09-09 Toshiba Corp 金属基複合材料の製造方法
JPS63250430A (ja) * 1987-04-06 1988-10-18 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 無機繊維強化金属複合体
JPS63277730A (ja) * 1987-03-11 1988-11-15 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 複合材料用繊維体とその製造方法

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JPH0411664B2 (ja) 1992-03-02

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