JPH0119461B2 - - Google Patents

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JPH0119461B2
JPH0119461B2 JP60047358A JP4735885A JPH0119461B2 JP H0119461 B2 JPH0119461 B2 JP H0119461B2 JP 60047358 A JP60047358 A JP 60047358A JP 4735885 A JP4735885 A JP 4735885A JP H0119461 B2 JPH0119461 B2 JP H0119461B2
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JP
Japan
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rare earth
alloy powder
manufacturing
earth element
magnet according
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JP60047358A
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Tsutomu Ootsuka
Tadakuni Sato
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TOOKIN KK
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TOOKIN KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、希土類元素(R)、遷移金属(T)、
ホウ素(B)を主成分とするR2T14B系金属間化合物
磁石(希土類磁石)の製造方法に関し、特に、希
土類元素(R)がネオジム(Nd)、遷移金属
(T)が鉄(Fe)になるNd2Fe14B系磁石を粉末
冶金法により製造する方法の改良に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
従来、この種のR2T14B系磁石の粉末冶金法に
よる製造工程は、第2図のフローに示されるよう
に、原料秤量(ステツプ1′)、溶解(ステツプ
2′)、粉砕(ステツプ3′)、磁場中配向及び圧縮成
形(ステツプ5′)、焼結(ステツプ6′)及び熱処
理(ステツプ7′)の順に進められる。原料秤量
は、例えばNd2Fe14B系磁石を製造する場合、Nd
の含有量が34重量パーセント(以下、wt%と略
す)、Bの含有量が1wt%、残部がFe(以下、Fe
−balと略す)とする。溶解は真空あるいは不活
性雰囲気中でアーク又は高周波加熱によつて行わ
れる。粉砕は粗粉砕と微紛砕にわけられ、粗粉砕
はジヨークラツシヤー、鉄乳鉢やロールミル等で
行われる。微粉砕はボールミル、振動ミル、ジエ
ツトミル等で行われる。磁場中配向及び圧縮成形
は金型を用いて磁場中で同時に行われる。焼結は
1000〜1150℃の範囲で、不活性雰囲気又は真空中
で行われる。熱処理は必要に応じ300〜900℃程度
の温度で行われる。なお、このようにして焼結し
て製造される焼結型磁石に関する文献として、特
開昭59−46008や日本応用磁気学会第35回研究会
資料(昭和56年5月)があげられる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このような従来法では、焼結性を促進するため
には比較的高い温度1070〜1080℃での焼結が必要
とされた。ところが、焼結温度を高めると結晶成
長し、残留磁束密度Brは増大するが、保磁力 I
HC及び減磁特性の角型性が低下してしまう。逆
に、焼結温度を低下させると、保磁力 IHC及び
減磁特性の角型性が向上するが、残留磁束密度
Brが低下してしまう。いずれにしても、最大エ
ネルギー積((BH)max)を改善することがで
きない。
この結果、従来の粉末冶金法によるR2Fe14B系
磁石では、工業的に製造して得られる最良の磁石
特性は、Br=12.2KGauss、 IHC=6〜7KOe、
(BH)max≒35MGauss・Oe程度がせいぜいで
あつた。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
本発明は、異なる組成の合金粉末を混合した成
形体を焼結する方法により高い磁石特性を得るこ
とを特徴としている。すなわち、R2T14Bを主生
成相とするR−T−B系合金粉末に、この合金粉
末よりもRの含有率が高く融点の低いR−T−B
系合金粉末を混合して成形した後、焼結すること
により著しい磁石特性の向上が実現されるもので
ある。このように、抵融点であるR−T−B系合
金粉末を混合することにより、焼結温度を低下さ
せ、残留磁束密度Brを減少せずに保磁力 IHC
向上が実現され、磁石特性の高い焼結体が得られ
る。
〔実施例〕
以下本発明について実施例に基づいて説明す
る。
(i) 実施例 1 純度95%以上のFe、Nd、Bを使用し、アルゴ
ン雰囲気中で高周波加熱により、Nd組成値が32
〜57wt%(Bは1wt%Fe−bal)を有する12種類
のインゴツトを得た。次にこれらインゴツトを粗
粉砕した。
これら粗粉未のうち、合金組成34wt%Nd−
1wt%B−Fe−balよりもNd組成値の高い粗粉末
(以下高Nd合金粉末と称す)、すなわち36wt%
Nd、39wt%Nd、45wt%Nd、49wt%Nd、53wt
%Nd、57wt%Nd(にずれも1wt%B−Fe−bal)
を用い、この6種類の粉末を材とした。また残
り6種類の33.8wt%Nd、33.6wt%Nd、33wt%
Nd、32.7wt%Nd、32.3wt%Nd、32wt%Nd(い
ずれも1wt%B−Fe−bal)を材とした。
そして、上記した6種類の材の粉末は、配合
重量で8wt%とし、残部92wt%の材の粉末と配
合し、合金組成34wt%Nd−1wt%B−Fe−balと
なるよう混合した。
また、比較のために上記と同様の方法で磁石組
成34wt%Nd−1wt%B−Fe−balのインゴツトを
得て、粗粉砕した。
次にボールミルで平均粒径3〜5μmに湿式粉
砕した。これら粉末を、10KOeの磁界中1.0ton/
cm2の圧力で成形した。これら圧粉体を、1050〜
1100℃で2時間Ar中焼結し、100℃/時間以下の
冷却速度で、徐冷した。その後これら焼結体を
550℃で1時間加熱した後、急冷した。
第1図は本発明による製造工程のフローを示し
た図である。すなわち、Nd組成値が34wt%より
も高くなるように秤量し(ステツプ1a)、溶解し
(ステツプ2a)、粉砕し(ステツプ3a)で、材
を得る。と同時に、上記工程とは独立に、Nd組
成値が34wt%未満となるように秤量し(ステツ
プ1b)、溶解し(ステツプ2b)、粉砕し(ステツ
プ3b)て、材を得る。これら材と材をNd
組成値が34wt%となるように混合する(ステツ
プ4)。その後は、従来同様、磁場中配向及び圧
縮成形(ステツプ5)、焼結(ステツプ6)、熱処
理(ステツプ7)が順次行われる。
第3図は、材と材の組成値と焼結温度を変
化させて得られた焼結体の中で、最も高い磁石特
性を示す。この図から明らかなように、従来の方
法で、磁石組成34wt%Nd−1wt%B−Fe−bal一
種のインゴツトから得られた焼結体に比べ、本発
明の方法により、低Nd合金粉末と高Nd合金粉末
とを混合して得られた焼結体の方が、磁石特性の
向上が認められる。
(ii) 実施例 2 実施例1で得られた45wt%Nd−1wt%B−Fe
−balの組成を有するNd2Fe14Bを主生成相とする
粉末を、0〜50wt%まで実施例1と同様の方法
で得られた24〜34wt%Nd(B1wt%、Fe−bal)
の粉末と混合し、最終的には34wt%Nd−1wt%
B−Fe−balとする粉末を同様に用意した。この
混合粉末を、実施列1と同様にして圧粉体を得
た。これら圧粉体を1050〜1100℃で1時間真空中
で保持した後、1時間Ar中で焼結した。その後
100℃/時間以下の冷却速度で徐冷した。これら
試料を550℃で1時間加熱した後、急冷した。
第4図に焼結温度を変化させ得られた焼結体の
中で、最も高い磁気特性を示す。図において、a
は最大エネルギー積((BH)nax)、bは残留磁束
密度Br、cは保磁力 IHCである。この図から明
らかなように、45wt%Nd−1wt%B−Fe−bal合
金粉末の混合量が、0〜50wt%(但し、0及び
50を含まず)の間で、磁石特性の向上が認められ
る。
又、本発明の製造方法によつて製造した磁石と
従来の製造方法によつて製造した磁石を比較する
ために、これらの顕微鏡によつて6000倍に拡大し
た金属組織の写真を、それぞれ第5図、第6図に
示した。これらの写真において、黒色がNd rich
相、白色に近い色がFe rich相、灰色がB rich
相を示している。これらの写真より明らかなよう
に、従来法によるもの(第6図)は、結晶粒界が
極めてはつきりしているのに対して、本発明によ
るもの(第5図)は、B rich相がFe rich相あ
るいはNd rich相の粒界をなめらかに拡散してい
る。
本発明において、混合する2つの合金粉末のう
ち、Ndの含有量が34wt%を越えるNd−Fe−B
系合金粉末(材)は融点が低く、そのため、十
分に解明されていないが、結晶成長をやや低い温
度で焼結を完了する。従つて、残留磁束密度Br
が向上する。また、Ndの含有量が34wt%未満で
あるNd−Fe−B系合金粉末(材)は材をフ
ラツクスとして(液相)結晶成長はとげるもの
の、ある程度以上にはならず抑制される。従つ
て、保磁力 IHCが大きくなる。
なお、上記実施例では、R2T14B系磁石として、
Nd2Fe14B系磁石の場合についてのみ述べたが、
希土類元素(R)としてNd以外の他の希土類元
素、例えばイツトリウム(Y)、のR2Fe14B系磁
石においても、本発明による製造方法により、磁
石特性の向上が期待できることが容易に推察され
る。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、
R2T14B系磁石の粉末冶金法による製造方法にお
いて、R−T−B系合金粉末に、その磁石組成よ
りも高いR組成で低融点であるR−T−B系合金
粉末を、混合分散させた成形体を焼結することに
より、著しい磁石特性の向上が実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による製造工程のフローを示し
た図、第2図は従来の製造工程のフローを示した
図、第3図は実施例1における高Nd合金粉末
(材)と低Nd合金粉末(材)の組成値と焼結
温度を変化させた時に得られた最も高い磁石特性
との関係を示した図、第4図は実施例2における
Nd2F14Bを主生成相とするNd−Fe−B合金粉末
に対する、45wt%Nd−1wt%B−Fe−bal合金粉
末の混合比と、焼結温度を変化させた時に得られ
た最も高い磁石特性との関係を示した図、第5図
は本発明の製造方法によつて製造した磁石を顕微
鏡によつて600倍に拡大した金属組織の写真、第
6図は従来法によるものの同様の写真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 希土類元素(R)、遷移金属(T)、ホウ素(B)
    を主成分とするR2T14B系磁石を、前記希土類元
    素(R)の含有量が所定重量パーセントのR−T
    −B系合金粉末を磁場中で成形した後焼結して製
    造する方法において、前記R−T−B系合金粉末
    として、前記希土類元素(R)の含有量が前記所
    定重量パーセントを越える第1のR−T−B系イ
    ンゴツトを粉砕して得られる第1のR−T−B系
    合金粉末と前記希土類元素(R)の含有量が前記
    所定重量パーセント未満なる第2のR−T−B系
    インゴツトを粉砕して得られる第2のR−T−B
    系合金粉末とを混合して全体としての前記希土類
    元素(R)の含有量を前記所定重量パーセントと
    したものを用いることを特徴とする希土類磁石の
    製造方法。 2 前記遷移金属(T)が鉄(Fe)である特許
    請求の範囲第1項記載の希土類磁石の製造方法。 3 前記希土類元素(R)がネオジム(Nd)で
    ある特許請求の範囲第2項記載の希土類磁石の製
    造方法。 4 前記所定重量パーセントが34重量パーセント
    である特許請求の範囲第3項記載の希土類磁石の
    製造方法。 5 前記第1のR−T−B系合金粉末の希土類元
    素(R)の含有量が36乃至57重量パーセントの範
    囲にある特許請求の範囲第4項記載の希土類磁石
    の製造方法。 6 前記第1のR−T−B系合金粉末の混合の割
    合が、0乃至50重量パーセント(但し、0及び50
    を含まず)の範囲にある特許請求の範囲第5項記
    載の希土類磁石の製造方法。 7 前記希土類元素(R)がイツトリウム(Y)
    である特許請求の範囲第2項記載の希土類磁石の
    製造方法。
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