JP2770248B2 - 希土類コバルト磁石の製造方法 - Google Patents

希土類コバルト磁石の製造方法

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は希土類コバルト磁石の製造方法,特にR2T17
系合金で代表される希土類金属(R)と遷移金属(T)
とからなるR2T17系金属間化合物の中で,特にSm,Fe,Co,
Cu,及びZrを主成分とする永久磁石を粉末冶金法により
製造する際の磁石特性の改良に関するものである。
[従来の技術] 従来,希土類コバルト磁石の粉末冶金法による製造行
程は溶解,粉砕,磁場中配向,成形,焼結,溶体化,時
効の順に進められている。溶解は高周波誘導加熱等によ
って真空中または不活性雰囲気中で行なわれている。ま
た,粉砕は粗粉砕と微粉砕とに分け,前者はショークラ
ッシャー,鉄乳鉢,ディスクミル等で行なわれ,後者は
ボールミル,振動ミル,ジェットミル等で行なわれる。
磁場中配向及び圧縮成形は金型を用いて磁場中で行なわ
れるとが通例である。焼結,溶体化は1150乃至1220℃の
温度で真空中又は不活性ガス雰囲気中乃至その両者の組
合せで行なわれている。時効は通例750乃至850℃の範囲
で行なわれ,この時,スピノーダル分解による相分離に
より大きな保持力が発現する。
希土類コバルト磁石は通例R,Coを主成分とし,保磁力
を発現させるためにCu,Zrを,飽和磁化を大きくさせる
ためFeを夫々添加している。溶解・鋳造により得られた
インゴットはFe,Coに富む相(以下,Fe,Coリッチ相と呼
ぶ),R2(Fe,Co,Cu,Zr)17相(以下,2/17相と呼ぶ)及
び(R,Zr)(Fe,Co,Cu)相(以下,2/7相と呼ぶ)の
3相に分かれる。焼結においてはZrの拡散係数が他の4
元素に比べ小さく,Zrを除く元素の拡散がより速やかに
進行するため,2/7相は焼結過程末期にはしばしばZrが濃
縮した相となって焼結体中に依存するようになる。溶体
化処理によって得られる2/17マトリックス単相中にZrが
均一に存在すれば,磁場中成形により配向させてある試
料では,時効処理の際のスピノーダル分解で磁化容易方
向に垂直な方向に長く成長する板状相が適切に形成さ
れ,良好な保磁力・角形特性を得るのに主要な役割を担
う。しかし,インゴット溶解・通常時に2/7相が形成さ
れるのは避けられず,特に鋳込み後の冷却速度が小さい
場合にはこの2/7相が粗大化し,このようなインゴット
を原料として焼結体を得ても焼結時にZrが均一に拡散さ
れず,良好な保磁力・角形特性が得られないという磁石
材料として致命的な欠点を有するに至る。
一方,分離希土類金属の製造においては溶液塩電解法
とCa金属還元法が利用されている。R2T17系合金磁石の
主成分の一つとして用いられることの多いSmはこれらの
方法では製造できず,LaメタルあるいはMMメタル(MMは
ミッシュメタル)を還元し真空蒸留する方法が利用され
ている。しかし,製造コストがかさむため,SmCo5系合金
磁石については下記(1)式の反応によりSmCo5合金を
得る製法が確立されている(RD法)。
Sm2O3+10Co+3CaH2 →28mCo5+3CaO+3H2 (1) R2T17系においてもこのRD法により原料合金粉末を得
る試みはなされているが,この系の磁石合金では上記
(1)式で代表される反応の過程でFe,Cu,Zrなどの添加
元素を十分に拡散させることが難しく,また不純物によ
る影響も無視できず,これまでの所,溶解・鋳造により
得られた合金インゴットを原料とする製法による焼結磁
石の磁気特性と同等程度にまで至ってはいない。
[発明が解決しようとする課題] R2T17系合金磁石の原料合金インゴットの組織で最も
望ましいものはTbCu7相単相であるが,溶解後銅後の鋳
型等にて鍛造するような場合にはこのような組織を得る
ことは不可能で,インゴットの組織は上述のようにFe,C
oに富む相,R2(Fe,Co,Cu,Zr)17相,及び(R,Zr)(F
e,Co,Cu)の3相に分かれる。このうちZrリッチの2/7
相の存在が焼結体の磁気特性に対して好ましくない。2/
7相が微細化されていれば焼結行程でZrは十分に拡散さ
れるが,微粉砕工程において2/7相のみを選択的に粉砕
することは不可能であり,焼結体中に残存するZr濃縮粒
の制御は,鋳造時の2/7相の微細化と焼結工程中の保持
温度・時間のみに依存しているため,適確な制御が困難
であり,良好な磁気特性の向上を図れないという欠点を
有している。
また,RD法においては,上記(1)式に代表される反
応の際にFe,Cu,Zr等の添加元素を均一に拡散させること
が難しく,焼結磁石の特性が劣化するという欠点を有し
ている。
そこで本発明の主の技術的課題は,上記したインゴッ
トからの製造方法又はRD法のみによる製造方法の欠点を
解消し,製造が容易で,品質の安定したCu,Zr,Feを含む
希土類コバルト磁石の製造方法を提供することにある。
本発明の別の第1の技術的課題は,Zrに富む2/7相が生
じないので2/17相に起因するによる磁気特性の劣化のな
い磁気特性が向上した希土類コバルト磁石の製造方法を
提供することにある。
本発明の別の第2の技術的課題は,カルシウム還元法
を用いても廃液処理等の容易な希土類コバルト磁石の製
造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明はインゴットと微粉末の製造工程改善による磁
石特性の向上に関するものである。
Fe,Cu,Zrを含むR2Co17系合金磁石の粉末冶金により製
造には,原料合金については溶解・鋳造によりこれを得
る場合もRD法によりこれを得る場合も,構成元素すべて
を含むものを得て原料としているのが現状である。これ
に対し,本発明による希土類コバルト磁石の製法はFe−
Co−Sm中間原料合金とCu−Zr−Fe−Co−R中間原料合金
を得て,これらを適切な組成が得られるような比で混合
・微粉砕した後,成形・焼結することにより優れた合金
が得られるという知見に基づくものである。
本発明によれば、R2(Fe,Co,Cu,Zr)17合金系焼結磁
石(但し,RはYを含む希土類元素)を製造する方法にお
いて,Fe,Co及びRから実質的になる第1の合金粉末を用
意し,他方Cu及びZrを主成分とする第2の合金粉末を用
意し,該第1及び第2の合金粉末を上記組成を満足する
ような比率で混合し,該混合粉末を成型,焼結すること
を有し,上記第2の合金は,(A)CuとZrとの比が原子
数で61:39〜83:17であること,(B)組成は,Rが0〜27
at%(0を含まず)で残部が実質的にCuとZrとからなる
こと,(C)組成は,Fe及びCoが総量で0〜48at%(0
は含まず)残部が実質的にCuとZrとからなること,およ
び(D)組成は,Rが0〜40at%(0は含まず),Fe及びC
oが総量で0〜48at%(0は含まず)残部がCuとZrから
なることの内から選択された一種又は二種の条件(但
し,二種の場合(A)を必ず含む)を満たすことを特徴
とする希土類コバルト磁石の製造方法が得られる。
本発明によれば,上記したいずれかの希土類コバルト
磁石の製造方法において,上記第1の合金を希土類元素
の酸化物又は希土類元素のハロゲン化物を鉄又はその酸
化物,及びコバルト又はその酸化物から選択された少く
とも1種の存在下でカルシウム還元して製造することを
特徴とする希土類コバルト磁石の製造方法が得られる。
純金属を溶解・鋳造することにより得たインゴットを
原料とする均質化処理していない焼結体の液相成分をED
X分析した所,固相に比べ,Cu,Zr,Smに富むことが明らか
になった。そこで,液相成分組成の中間原料合金と固相
成分組成の中間原料合金を準備し,これらの粉末を所定
の割合で混合・焼結した所,特性良好なる磁石を得た。
さらに,Cu−Zr2元系合金が低い溶融温度を有することに
着目,Fe−Co−R中間原料合金とCu−Zr中間原料合金を
得,これらの粉末を所定の割合で混合・焼結した所,上
述の製法による磁石より優れた特性を有する磁石を得
た。本発明はこのような知見に基くものであり,焼結過
程における現象を詳述すると,Cu−Zr合金は液相とな
り,固相であるFe−Co−R合金中の原子を取り込む形で
次第に液相を成長させ,各原子が十分に拡散するように
なる。このようにして前述のZrに富む2/7相から生成す
るZr濃縮粒は焼結体中に存在しないようになる。
Cu,及びZrはそれぞれ単体金属の場合には延性が大き
いため機械的な方法では微細の粉末を得るのは困難であ
るが,これらを合金化すると,CuとZrの原子半径の差が
大きい等の理由により被粉砕性が大きく向上し,ボール
ミル,ジェットミルなどの粉砕装置により容易に微粉末
を得ることができる。
FeをR−Co合金のCoと置換すると,FeはCoサイトに入
りR−(Fe,Co)擬2元系合金としての挙動を示す。Cu,
Zrを含まないFe−Co−R中間合金は大部分が2/17相の
(2/17+1/5)2相組織が得られる。Cu,Zrを含む合金で
析出する2/7相はZr濃縮粒の源とならない場合には焼結
過程で2/17相に相変態し,結晶配向を乱し,さらに残留
磁化を減少させるので好ましくないが,R−(Fe,Co)擬
2元合金では2/7相では析出せず,この点においても有
利である。さらにこの2/7相は飽和磁化が小さいため,
原料合金中に存在することは好ましくない。
一方,Ca還元法により中間原料合金を得てR2T17系磁石
を製造する試みもなされてはいるが,未反応の酸化物,
及び焼結過程における相変態の影響等によりその磁気特
性,なかでも特にBrは,合金インゴットを中間原料とす
る焼結磁石のBrを大きく下回っている。さらに,環境汚
染対策上Cuを含む排液処理に大規模な設備が要求され
る。これに対し,Ca還元法によりFe−Co−R中間原料合
金を得,さらにCu−Zr−Fe−Co−R中間原料合金と混合
・焼結するという本発明の方法によれば,Fe−Co−R合
金が2/17相と少量の1/5相から成っており,焼結に伴う
相変態等による配向乱れがほとんどなく,磁気特性は合
金インゴットを中間原料とする焼結体とほぼ同等のもの
が得られる。
また,Ca還元後の廃液にはCuが含まれないので廃液処
理も比較的容易になる。
次に,この発明によるCu−Zr−Fe−Co−R中間原料合
金の好ましき組成について説明する。Rのみが27at%を
越えてCu−Zr合金に含まれると,Fe−Co−R合金からは,
R2(Fe,Co)17とFe−Coの固溶体が析出し,後者は延性
が高いため,被粉砕性を著しく悪化させる。それ故,Rの
みを含む場合にはこれを0〜27at%(0は含まず)とし
た。
Fe,CoのみをCu−Zr合金に添加した場合には液相線を
下げる効果があるが,添加量が多くなると延性が増すた
め被粉砕性を悪化させる。
更に,Fe−Co−R合金では,Fe−Co量が減るために,飽
和磁化の小さいR2(Fe,Co)相が析出する。それ故,0
〜48at%(0は含まず)とした。Fe,Co,Rを添加する場
合も同様に,Cu−Zr−Fe−Co−R中間原料合金,及びFe
−Co−R中間原料合金の被粉砕性を劣化させないよう,
またFe−Co−R中間原料合金では2/7相が析出しないよ
う,Fe,及びCoは0〜48at%(0は含まず),Rについては
0〜40at%(0は含まず)とした。
[実施例] 以下に,この発明による実施例を示す。
[実施例1] 294gのFeメタル,540gのSmメタル,1176gのCoメタルをA
l2O3るつぼ内で真空またはアルゴンガス雰囲気中で高周
波溶解し,銅製鋳型にて鋳造,14.7wt%Fe−26.5wt%,Sm
−Coの鋳塊を得た。また,別に40.0wt%Zr−Cuの鋳塊を
高周波溶解により得た。これらの鋳塊を32メッシュスル
ーまで粗粉砕し,全体の組成が13.6wt%Fe−4.5wt%Cu
−3.0wt%Zr−24.5wt%Sm,残余実質的にCoとなるように
粗粉砕粉末を秤量した後,平均粒径3μmとなるまでボ
ールミルで湿式粉砕した。これらの粉末を約10kOeの磁
場中で磁場方向と垂直な方向に1ton/cm2の圧力で成型
し,真空またはアルゴンガス雰囲気中で1180乃至1220℃
の温度4時間30分焼結・溶体化する。得られた焼結体を
真空またはアルゴンガス雰囲気中,800℃で3時間時効処
理し,50℃/hrの冷却速度で400℃まで除冷した。こうし
て得た焼結磁石の磁気特性を測定し,次のような結果を
得た。( )内はバラツキ範囲である。
Br=11.2kG(11.1〜11.3) IHC=12.5kOe(12.1〜12.7) (BH)max=30.3MGOe(29.9〜30.5) HK/IHC=83.2%(81.5〜84.8) また,比較の為に13.6wt%Fe−4.5wt%Cu−3.0wt%Zr
−24.5wt%Sm,残余実質的にCoより成る鋳塊を原料とし
てまったく同様の工程で焼結磁石を得て,磁気特性を測
定し,以下のような結果を得た。( )内はバラツキ範
囲である。
Br=11.1kG(11.0〜11.2) IHC=11.8kOe(11.1〜12.9) (BH)max=29.3MGOe(28.4〜29.7) HK/IHC=77.2%(73.5〜80.7) この例と比較して,本発明による方法ではIHC及びHK/
IHCが優れており,またBr,及び(BH)maxも幾分大き
い。
実施例2 13.6wt%Fe−4.5wt%Cu−24.5wt%Sm,Zrが1.5,2.0,2.
5,3.0,3.5wt%の5種類,残余が実質的にCoから成る焼
結磁石をFe−Co−R中間原料合金とCu−Zr中間原料合金
とから実施例1と同様の工程で製造した。また,比較の
ために,これらと同一の組成の鋳塊を得る従来法にて同
様に焼結磁石を得た。これらの焼結磁石の磁気特性を測
定した所,第1〜3図のような結果を得た。第1図〜第
3図から明らかなように,Zr量を減ずるとIHC,(BH)max
は従来方法では急減するが,本発明ではそれに比して減
少は小さい。また,IHCがZr量に対して飽和に達するのは
本発明ではZr量が2.8wt%のときであるのに対し,従来
の方法では3.0wt%のときである。本発明による焼結磁
石ではIHCの発現に対して有効に寄与するZr量の割合が
大きい。また,(BH)maxが最大となるZr量もIHCについ
てのものと同様である。
実施例3 15.2wt%Fe−23.5wt%Sm,残余が実質的にCoよりなる
合金鋳塊(Sm2(Fe,Co)17を得,さらにこれと31.6wt%
Zr−21.0wt%Sm,残余が実質的にCuよりなる合金鋳塊と
中間原料として,実施例1と同様な方法で焼結磁石を製
造し,磁気特性を測定した。結果を以下に示す。( )
内はバラツキ範囲である。
Br=11.3kG(11.2〜11.4) IHC=12.3kOe(12.0〜12.7) (BH)max=31.1MGOe(30.4〜31.6) HK/IHC=81.3%(79.8〜83.1) これらのBr,及び(BH)maxはFe量が,13.6wt%程度のS
m2Co17系合金磁石としては高特性を示す数値である。
実施例4 純度99.9wt%以上のFe2O3,CoO,及びSm2O3の混合物をC
aで還元し,14.7wt%Fe−26.5wt%Sm,残余が実質的にCo
よりなる合金粉末を得た。これと60wt%Cu,40wt%Zrよ
りなる合金粉末とを実施例1と同様の方法で焼結磁石を
得た。これらの磁気特性を測定した所,以下のような結
果を得た。( )内はバラツキの範囲である。
Br=11.0kG(10.8〜11.1) IHC=12.2kOe(11.8〜12.5) (BH)max=29.0MGOe(28.5〜29.4) HK/IHC=80.5%(76.2〜82.5) これらの数値はCa還元による合金を中間原料とするも
のとして画期的なもので,従来の方法による焼結磁石の
特性と比較しても遜色はない。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば,製造の容易で,
品質の安定したCu,Zr,Feを含む希土類コバルト磁石の製
造方法を提供することができる。
本発明によれば,Zrに富む2/7相が生じないのでZr濃縮
粒の生成がなく,また結晶の配向の乱れが生じないので
磁気特性が向上した希土類コバルト磁石の製造方法を提
供することができる。
本発明によれば,Ca還元法を用いることによっても廃
液処理等の容易な希土類コバルト磁石の製造方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例2に係る希土類コバルト磁石の
Zr含有量(wt%)と飽和磁気特性Br(kG)との関係を示
す図,第2図は本発明の実施例2に係る希土類コバルト
磁石のZr含有量(wt%)と保磁力IHC(kOe)との関係を
示す図,第3図は本発明の実施例2に係る希土類コバル
ト磁石のZr含有量(wt%)と最大エネルギー積(BH)
max(MGOe)との関係を示す図である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】R2(Fe,Co,Cu,Zr)17合金系焼結磁石(但
    し,RはYを含む希土類元素)を製造する方法において,F
    e,Co及びRから実質的になる第1の合金粉末を用意し,
    他方Cu及びZrを主成分とする第2の合金粉末を用意し,
    該第1及び第2の合金粉末を上記組成を満足するような
    比率で混合し,該混合粉末を成型,焼結することを有
    し, 上記第2の合金は, (A)CuとZrとの比が原子数で61:39〜83:17であるこ
    と, (B)組成は,Rが0〜27at%(0を含まず)で残部が実
    質的にCuとZrとからなること, (C)組成は,Fe及びCoが総量で0〜48at%(0は含ま
    ず)残部が実質的にCuとZrとからなること,および (D)組成は,Rが0〜40at%(0は含まず),Fe及びCo
    が総量で0〜48at%(0は含まず)残部がCuとZrからな
    ることの内から選択された一種又は二種の条件(但し,
    二種の場合(A)を必ず含む)を満たすことを特徴とす
    る希土類コバルト磁石の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の希土類コバルト磁石の製造
    方法において, 上記第1の合金を,希土類元素の酸化物又はハロゲン化
    物を鉄又はその酸化物及びコバルト又はその酸化物の存
    在下でカルシウム還元して製造することを特徴とする希
    土類コバルト磁石の製造方法。
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