JPH0118913B2 - - Google Patents

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JPH0118913B2
JPH0118913B2 JP2992681A JP2992681A JPH0118913B2 JP H0118913 B2 JPH0118913 B2 JP H0118913B2 JP 2992681 A JP2992681 A JP 2992681A JP 2992681 A JP2992681 A JP 2992681A JP H0118913 B2 JPH0118913 B2 JP H0118913B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tocopherol
tocopherols
oil
deodorized
distillate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP2992681A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57144281A (en
Inventor
Keisho Yamagami
Yoshiaki Takagi
Mayumi Kuwabara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Oillio Group Ltd
Original Assignee
Nisshin Oil Mills Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Oil Mills Ltd filed Critical Nisshin Oil Mills Ltd
Priority to JP2992681A priority Critical patent/JPS57144281A/ja
Publication of JPS57144281A publication Critical patent/JPS57144281A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は油脂の脱臭工程で副生する脱臭留出物
等からトコフエロール類濃縮物を製造する方法に
係る。 α,β,γ,δ―トコフエロール等(以下これ
らをトコフエロール類という)は大豆油、菜種
油、綿実油、サフラワー油、ヒマワリ油、米ぬか
油、とうもろこし油等の脱臭工程で副生する脱臭
スカム、脱臭スラツジ、ホツトウエル油滓(以下
これらを脱臭留出物という)に通常1〜20%含ま
れており、ビタミンEあるいは酸化防止剤として
有用な物質である。 従来から脱臭留出物をエステル化し、脱ステロ
イドを行い、無機坦体への吸着、イオン交換樹脂
処理、および分子蒸留などの操作を行うことによ
つてトコフエロール類濃縮物が工業的に製造され
ている。しかしながら、無機坦体への吸着および
イオン交換樹脂法によるトコフエロール類の濃縮
においては無機坦体の調製および樹脂の再生が必
要であり更に、溶出薬剤が溶剤に混入するため、
溶出薬剤の除去も必要となり、また溶剤を多量に
必要とするなど工程が煩雑となり、必ずしも効率
的な方法と云えない。また、分子蒸留によるトコ
フエロール類の濃縮では、トコフエロール類の濃
度40〜60%が限界でそれ以上の濃度にすることは
ほとんど不可能である。 本発明の目的は、脱臭留出物等からトコフエロ
ール類を従来法よりも簡単な操作で作業性良く、
しかも高い収率で得ることにある。 本発明者らは種々研究の結果、脱臭留出物等を
予めエステル化したのち、含水アルコールを加え
トコフエロール類を抽出することによつてトコフ
エロール類が濃縮されて上記の目的が達成される
ことを見い出した。 本発明はかかる知見に基づいて完成されたもの
で、植物油脂の脱臭工程で副生する脱臭留出物ま
たはこれらを濃縮処理して得られるトコフエロー
ル類含有物に2価以上の多価アルコールを加えて
上記脱臭留出物またはトコフエロール類含有物中
の遊離脂肪酸をエステル化し、必要に応じて濃縮
処理を施したのち、含水アルコールでトコフエロ
ール類を抽出することを特徴とするトコフエロー
ル類濃縮物の製造方法である。 上記の脱臭留出物とは、大豆油、菜種油、綿実
油、サフラワー油、ヒマワリ油、米ぬか油、とう
もろこし油等の油脂の脱臭工程で副生する脱臭ス
カム、脱臭スラツジ、ホツトウエル油滓等をい
う。 また、この脱臭留出物に分子蒸留、水蒸気蒸留
等の蒸留操作、溶剤分別等の分別操作、シリカゲ
ル等による吸着操作を施して濃縮処理を行つたト
コフエロール類含有物を出発物質とすることもで
きる。 脱臭留出物をエステル化するときに使用する2
価以上の多価アルコールは、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、グリセリン、ペンタ
エリトリツト、ポリグリセリン、ソルビトールお
よび上記アルコールの縮合物等がよく、エステル
化の条件は常法でよい。1価のアルコールを用い
ると含水アルコールに対するエステルの溶解度が
高いため、抽出によつて遊離脂肪酸を除くことが
できず、濃縮の目的が達せられない。 エステル化したのち必要に応じて濃縮処理を施
してもよい。濃縮処理は脱臭留出物について行う
前述の蒸留、分別、吸着操作を採用できる。 含水アルコールとして使用するアルコールは、
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプ
ロパノール等が好ましい。 また、含水量としては、得られるトコフエロー
ル類濃縮物の濃度および収率から、水分2〜50重
量%、好ましくは5〜30重量%がよい。すなわち
この範囲外であるとトコフエロール類濃縮物の濃
度および収率が低下する。脱臭留出物に対する溶
媒比は多ければ多い程収率は良いが、実用上3〜
10倍(重量比)程度である。抽出時の温度は使用
するアルコールの沸点以下であればよい。 本発明の方法は以上のように、脱臭留出物等に
含まれる遊離脂肪酸を2価以上の多価アルコール
でエステル化することにより、含水アルコールに
対する溶解度を低下させ、もつて抽出効率を高め
るものである。従つて本発明によれば従来法と比
べ、濃縮工程の作業性がよく、操作が簡単で、収
率が良く品質の良い製品を得ることができる。 大豆脂肪酸に、グリセリンを加えエステル化を
行つたものとメタノールを加えエステル化を行つ
たものとの、含水エタノールに対する溶解度を下
表に示す。なお溶解度は試料100gに含水アルコ
ール300gを常温で加えた場合の値である。
【表】 この結果から、本発明の方法により脱臭留出物
等に含まれる遊離脂肪酸を2価以上の多価アルコ
ールでエステル化すると、含水アルコールに対す
る溶解度が低下し、トコフエロール類濃縮物の分
離が容易であることがわかる。 以下に実施例を示す。 実施例 1 大豆油脱臭留出物〔トコフエロール類含量18.6
%(エミリー・エンゲル法による。以下同様)酸
価71.0〕1000gを4つ口フラスコに秤り取り、酸
価当量の1.0倍(38.8g)のグリセリンを加え、
キシロール還流下に180〜240℃でエステル化反応
を行つた。酸価が0.8以下になつた時点で反応を
終了し脱溶剤を行い、大豆油脱臭留出物のエステ
ル化物1005gを得た。このエステル化物を100g
ずつに分け、表―1に示す各種の含水エタノール
を300g加え、45℃で、10分間撹拌し、含水エタ
ノール層を分層し溶剤を除去し、トコフエロール
類濃縮物を得た(表―1)。表―1の結果から、
トコフエロール類が収率良く濃縮されていること
が判る。
【表】 実施例 2 綿実油脱臭留出物(トコフエロール類含量8.6
%、酸価78.0)1000gを4つ口フラスコに秤り取
り、酸価当量の1.0倍量(86.2g)のポリグリセ
リン(平均分子量500)を加えキシロール還流下
に180〜230℃でエステル化反応を行つた。酸価が
0.6になつた時点で反応を終了し脱溶剤を行い、
含水メタノールを用い実施例1と同様に抽出を行
つた。その結果を表―2に示す。表―2の結果か
らトコフエロール類が収率良く濃縮されているこ
とが判る。
【表】 実施例 3 ナタネ油脱臭留出物(トコフエロール類含量
7.2%、酸価75.6)1000gを4つ口フラスコに秤
り取り、酸価当量の1.0倍量(45.9g)のペンタ
エリトリツトを加えキシロール還流下に180〜240
℃でエステル化反応を行い、酸価が0.6になつた
時点で反応を終了し脱溶剤してナタネ油脱臭留出
物のエステル化物1002gを得た。得られたナタネ
油脱臭留出物のエステル化物を100gずつに分け、
表―3の各種含水プロパノールを1Kg加え50℃で
抽出を行いトコフエロール類濃縮物を得た。表―
3の結果からトコフエロール類が収率良く濃縮さ
れていることが判る。
【表】 実施例 4 大豆油脱臭留出物(トコフエロール類含量19.4
%酸価71.0)10Kgを反応缶に秤り取り、酸価当量
の1.0倍量(0.39Kg)のグリセリンを加え、キシ
ロール還流下に180〜24℃でエステル化反応を行
つた。酸価0.4以下になつた時点で反応を終了し
脱溶剤を行い、大豆油脱臭留出物のエステル化物
10.1Kgを得た。このエステル化物10Kgにつき分子
蒸留を行い、180〜240℃、0.003Torrの条件で留
分2.5Kgを得た。そのトコフエロール類含量は
53.4%であつた。このものを100gずつに分け、
表―4の各種含水エタノールを1Kg加え、25℃
で、トコフエロール類を抽出し、トコフエロール
類濃縮物を得た(表―4)。表―4の結果からト
コフエロール類が収率良く濃縮されていることが
判る。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 植物油脂の脱臭工程で副生する脱臭留出物ま
    たはこれらを濃縮処理して得られるトコフエロー
    ル類含有物に2価以上の多価アルコールを加えて
    上記脱臭留出物またはトコフエロール類含有物中
    の遊離脂肪酸をエステル化し、必要に応じて濃縮
    処理を施したのち、含水アルコールでトコフエロ
    ール類を抽出することを特徴とするトコフエロー
    ル類濃縮物の製造方法。
JP2992681A 1981-03-04 1981-03-04 Preparation of tocopherol concentrate Granted JPS57144281A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2992681A JPS57144281A (en) 1981-03-04 1981-03-04 Preparation of tocopherol concentrate

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2992681A JPS57144281A (en) 1981-03-04 1981-03-04 Preparation of tocopherol concentrate

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57144281A JPS57144281A (en) 1982-09-06
JPH0118913B2 true JPH0118913B2 (ja) 1989-04-07

Family

ID=12289592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2992681A Granted JPS57144281A (en) 1981-03-04 1981-03-04 Preparation of tocopherol concentrate

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JPS57144281A (en) 1982-09-06

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