JP5752341B2 - 特殊なパーム油製品およびその他の特殊な植物油製品 - Google Patents

特殊なパーム油製品およびその他の特殊な植物油製品 Download PDF

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Description

発明の背景
発明の分野
本発明は、1以上の成分を含有するパーム油およびパーム核油製品、ならびに超臨界流体抽出を用いる植物油製品の製造方法に関する。
発明の背景
消費者の消費する食品からの付加的な健康上の利益に対するたゆまない要求は過去10年間に食品工業を変貌させてきた。生活様式の変化が、特定の健康上の利益を得るために食品におけるビタミンまたは医薬の強化の探索に至らせている。より野菜が豊富でクリーンな食品加工技術の希求も大きな変化の一因となっている。
粗パーム油(CPO)は、>90重量%のトリアシルグリセロール、2〜7重量%のジアシルグリセロール、<0.1重量%のモノアシルグリセロール、3〜5重量%の遊離脂肪酸および1重量%の微量成分からなっている。これらの微量成分はカロテン(500〜700ppm)、トコフェロール、トコトリエノールおよびトコエノールを含むトコール(600〜1000ppm)、フィトステロール(カンペステロール、スチグマステロールおよびβ−シトステロール)(250〜620ppm)、およびスクワレン(200〜500ppm)を含む。従って、これは、特殊パーム油製品と呼ばれることもある一定範囲のパーム油製品の製造の供給源となる。同様に、特殊パーム核油製品も粗パーム核油から得ることができる。
過剰なカロリー摂取は肥満および冠動脈性心疾患の増加に直接的な関連が見出されている。これは低カロリーダイエット食品または脂肪代替品の探索に至らせている。研究は、脂肪の消化および/または吸収の制限、従って、ならびに、低体重の維持、健康的な体脂肪蓄積の軽減、および食事後の血中脂質の調節に集中されてきた。ジアシルグリセロール油は米国では一般に安全(GRAS)であると認識されている。それは、トリアシルグリセロールが39.6kJ/gを提供するのに対して、38.9kJ/gを提供する。ジアシルグリセロールの吸収および代謝はトリアシルグリセロールの場合とは異なり、体の健康のために脂肪の吸収を軽減する。日本の花王は、従来の食用油のような外観および味のジアシルグリセロールクッキングオイルを紹介している。これらは米国特許第6495536号、同第2002045000号および同第2003054082号に開示されている。ジアシルグリセロールを得るために用いる1つの方法として、油脂を加水分解し、その加水分解産物を蒸留して脂肪酸とグリセリンを製造し、酵素の存在下でエステル化することによるものがある(欧州特許EP0990391)。一般に、この方法は天然油脂に由来する脂肪酸とモノアシルグリセロールまたはグリセロールのいずれかの、酵素により触媒されるエステル化を含む。
しかしながら、不完全アシルグリセロール(モノアシルグリセロールおよびジアシルグリセロール)は、アシルグリセロールの結晶化のために、室温であっても長期間保存すると、食用油に濁りや曇りが生じることが知られている。油の品質は変わらないが、消費者はそうは思わない。従って多くの方法が低不完全アシルグリセロール油を製造すべく開発されてきた。これらには、溶媒−溶媒分液、触媒の存在下、添加剤の使用による分子内エステル化が含まれる。しかしながら、これらの方法は多くの工程とどこかで有害な化学物質の使用を伴うものであった。
パーム油は最も豊富な植物カロテン供給源であり、その濃度は500〜700ppmである。カロテンは、フリーラジカルを捕捉することによる、また、一重項酸素のクエンチャーとしての重要な抗酸化剤である。カロテンはまた、肺癌および結腸癌などのある種の癌細胞の増殖を阻害し得ることが見出されている。パーム油中の主要なカロテン、α−およびβ−カロテンはプロビタミンAである。ビタミンAは眼球乾燥症、夜盲症の予防に有用である。
精製パーム油の製造のための現在の精製技術では、CPOに存在するカロテンを壊してしまう。カロテンの重要性がますます高まっていることから考えても、精製前にそれらを回収することが重視されている。これには吸着材、樹脂、鹸化、結晶化、溶媒抽出およびクロマトグラフィー法などが含まれる。しかしながら、これらの方法はどこかに有機溶媒および化学修飾の使用を必要とし、カロテンを強化した所望により食用油を製造するものではない。
開示されている高カロテンパーム油の製造のための最も関連のある研究として、食用油中に>90%のカロテンを保持するようにMalaysian Palm Boardによって開発された方法がある (マレーシア特許第104059A号)。この方法では、濃度0.12%未満のカロテンが製造される。この方法はデガミング、漂白、および分子蒸留を用いた穏やかな脱酸、穏やかな蒸留工程を含む。高カロテンの製造のための別の方法が米国特許第6177114号に開示されている。しかしながら、記載されている方法では油に290℃という高温をかける必要があり、コスト効率が悪い。
カロテン濃縮物の製造に関して知られているいくつかの方法では、パーム油をまず触媒的にエステル化および/またはトランスエステル化し、その後、蒸留を行う。第二工程は、米国特許第5902890号に開示されているように、カロテンを得るための鹸化および蒸発を含む。米国特許第5019668号および欧州特許第EP0349138号では、パーム油をエステル化および/またはトランスエステル化し、食用油と混合した後、蒸留してカロテンを製造する。英国特許第GB2218989号は、(i)油のエステル化、(ii)トランスエステル化によるグリセリドのモノエステルへの変換、(iii)非グリセリド成分の選択的吸着材への吸着、および(iv)その後の、カロテン、ならびにトコールおよびステロールも回収する溶媒の使用による、吸着材からのグリセリド成分の脱着の工程を含む。
トコフェロールはそのビタミンE活性により重要である。トコールは紫外線(UV)による皮膚損傷および加齢に対する保護に有用である。それらはまた、コレステロール低下作用を示す。トコトリエノール(CPO中、トコールの>75%)は、トコフェロールよりも抗酸化力が強いことが見出されている。
述べたように、英国特許第2218989号では、エステル化したパーム油からトコールを製造した。パーム油副生成物から高濃度のトコールが製造された。マレーシア特許第MY110779A号の場合のように、(i)パーム脂肪酸蒸留物中の遊離脂肪酸およびアシルグリセロールの、エステルへの触媒的変換、(ii)エステルからのトコールの分離、(iii)イオン交換樹脂および蒸留によるトコールの濃縮により、パーム油副生成物から高濃度のトコールが製造される。開示されている両方法とも、それぞれ活性アルミナ、活性炭、またはシリカおよびイオン交換樹脂などの吸着材への吸着の前に、パーム油およびその副生成物のエステル化を含む。従って、これらは多数の工程と、溶媒の使用を伴う吸着および/または脱着を含む。
パーム油からのフィトステロールおよびスクワレンの単離は英国特許第2218989号および米国特許第6586201号に開示されている。これらの方法は吸着材および溶媒の使用を含む。
大豆などの食用植物油の化学精製からの石鹸原料副生成物は安価で容易に手に入る脂肪酸供給源となる。この石鹸原料は、酸化夾雑物(例えばカルボニルおよび過酸化物)、中性油、塩および多量の水が存在するため、目的の使用にそのまま用いることはできない。この粗石鹸原料は、デガミングからの比較的高レベルの非加水分解性リン脂質を含むことから、酸性とすることがかなり難しい。
この石鹸原料酸性化法は、多数の工程および有害な化学物質の使用を含む。これらの点から、オレオケミカル工業に使用できる遊離脂肪酸を製造するための単一工程の方法が求められる。
本発明は、モノアシルグリセロール、ジアシルグリセロール、トリアシルグリセロール、カロテン、トコール、フィトステロール、スクワレンおよび遊離脂肪酸を含む群から選択される1以上の成分を含有するパーム油製品およびパーム核油製品を含む植物油製品の製造のための、簡単で、効率的、かつ、有害な溶媒および化学法を用いない方法を提供することにより、先行技術の欠点を克服する。
発明の概要
本発明の一態様によれば、植物油供給源から成分を抽出することにより、モノアシルグリセロール、ジアシルグリセロール、トリアシルグリセロール、カロテン、トコール(とりわけ、トコフェロールもしくはトコトリエノールもしくはトコエノール、またはその組合せを含み得る)、フィトステロール(とりわけ、カンペステロールもしくはスチグマステロールもしくはβ−シトステロール、またはその組合せを含み得る)、スクワレンおよび遊離脂肪酸を含む群から選択される1以上の成分を含有する植物油製品の製造方法であって、所望の成分の選択的抽出と所望でない成分および不純物の除去が超臨界流体におけるこれら成分および不純物の相対的溶解度を操作することにより達成される方法が提供される。この方法はモノアシルグリセロール、ジアシルグリセロールおよびトリアシルグリセロールを個々に抽出することが可能である。この方法ではまた、その他の成分の少なくとも数種の部分成分を個々に抽出することもできる。例えば、トコールの場合、この方法では、とりわけトコフェロール、トコトリエノールおよびトコエノールを個々に抽出することができる。別の例では、フィトステロールの場合、この方法では、とりわけカンペステロール、スチグマステロールおよびβ−シトステロールを個々に抽出することができる。
超臨界流体による所望の成分の抽出には吸着剤は使用しない。
この方法に使用できる超臨界流体の例としては、二酸化炭素、プロパン、エチレン、プロピレン、またはその混合物が挙げられる。二酸化炭素はこの方法に用いるのに好ましい超臨界流体の1つである。
超臨界流体は共留剤を用いずに使用することができる。しかしながら、共留剤の使用が適切な場合もある。例えば、カロテンまたはトコールを抽出する際には食用エタノールを共留剤として使用できる。共留剤の重量%は、例えば、超臨界流体重量の0.1%〜4%であってよい。
超臨界流体における構成成分および不純物の相対的溶解度は、温度、圧力、超臨界流体と供給材料の比率、超臨界流体の流速および超臨界流体の組成などのパラメーターを適宜調整することにより操作することができる。
とりわけ操作条件の違いおよび植物油製品の所望の組成により、工程中、温度、圧力、超臨界流体の流速および超臨界流体の組成を一定に維持するのが好ましい場合がある。しかしながら、ここでもまた、とりわけ操作条件の違いおよび植物油製品の所望の組成により、工程中、上述のパラメーターの1以上を変更するのが望ましい場合もある。従って、例えば場合によって、工程中、他のパラメーターは一定のまま、勾配圧力または勾配温度を提供すればよいこともある。例えば、大量の不純物または妨害物質または所望でない成分が存在する場合には、これらの不純物、妨害物質および/または所望でない成分を除去するために工程中、勾配圧力を適用してもよい。このような場合、一定圧力を用いると、不純物、妨害物質および/または所望でない成分を除去するために極めて高い圧力をかける必要があり、効率的でないし、コスト効率も悪い。
超臨界流体が二酸化炭素である場合に用いる好ましい温度範囲および好ましい圧力範囲を後段で述べる。
用いる温度は好ましくは120℃以下、より好ましくは25℃〜120℃の間の範囲である。用いる圧力は好ましくは60MPa(600バール)以下、より好ましくは8MPa(80バール)〜60MPa(600バール)の間の範囲である。
本方法におけるモノアシルグリセロールの選択的抽出は、好ましくは30℃〜80℃の間の温度、および8MPa(80バール)〜20MPa(200バール)の間の圧力で行われる。
本方法におけるジアシルグリセロールの選択的抽出は、好ましくは30℃〜80℃の間の温度、および18MPa(180バール)〜30MPa(300バール)の間の圧力、より好ましくは18MPa(180バール)〜26MPa(260バール)の間の圧力で行われる。
本方法におけるトリアシルグリセロールの選択的抽出には、30℃〜80℃の間の温度および10MPa(100バール)〜40MPa(400バール)の間の圧力を用いるのが好ましい。
本方法におけるカロテンの選択的抽出には、30℃〜80℃の間の温度および22MPa(220バール)〜40MPa(400バール)の圧力、より好ましくは25MPa(250バール)〜40MPa(400バール)の間の圧力を用いるのが好ましい。
本方法におけるトコールの選択的抽出は、好ましくは30℃〜80℃の間の温度および10MPa(100バール)〜25MPa(250バール)の間の圧力を用いて行われる。
本方法におけるフィトステロールの選択的抽出は、好ましくは30℃〜80℃の間の温度および8MPa(80バール)および22MPa(220バール)の間の圧力を用いて行われる。
本方法におけるスクワレンの選択的抽出には、30℃〜80℃の間の温度および8MPa(80バール)〜30MPa(300バール)の圧力、より好ましくは8MPa(80バール)〜25MPa(250バール)の間の圧力を用いるのが好ましい。
本方法における遊離脂肪酸の選択的抽出は、好ましくは30℃〜80℃の間の温度および8MPa(80バール)〜30MPa(300バール)の圧力、より好ましくは8MPa(80バール)〜20MPa(200バール)の間の圧力を用いて行われる。
選択される圧力および温度は、ある程度までは、望の成分の組合せによって異なる。例えば、抽出する主成分がジアシルグリセロールである場合、適用される好ましい圧力範囲は18MPa(180バール)〜26MPa(260バール)の間である。しかしながら、トリアシルグリセロールも所望される場合には、ジアシルグリセロールおよびトリアシルグリセロールの双方を抽出するための圧力範囲の上限は30MPa(300バール)に引き上げることができる。
本発明の方法によって製造され得る、上述の1以上の成分を含有する種々の組成の植物油製品としては、パーム油製品、パーム核油製品、大豆油製品、米ぬか油製品、ナタネ油製品、ヒマワリ油製品、トウモロコシ油製品およびココヤシ油製品が挙げられる。パーム油とは、パーム中果皮(繊維層)から得られる油をさす。パーム核油とは、パーム内胚乳(核)から得られる油をさす。
本方法は上述の1以上の成分を含有する種々の組成の、広範な特定植物油製品を製造するために使用でき、これらの特定植物油製品としては、
(i)高ジアシルグリセロール植物油製品、
(ii)低不完全アシルグリセロール(モノアシルグリセロールおよびジアシルグリセロール)植物油製品、
(iii)高カロテン植物油製品、
(iv)カロテン強化植物油製品、
(v)トコール強化植物油製品、
(vi)フィトステロール強化植物油製品、
(vii)スクワレン強化植物油製品、
(viii)濃縮遊離脂肪酸植物油製品
が挙げられる。
本明細書の目的では、前段の術語は以下の意味を有する。高ジアシルグリセロール植物油製品は、植物油製品の総重量の最低10重量%のジアシルグリセロールを含有する植物油製品である。低不完全アシルグリセロール植物油製品は、植物油製品の総重量の最大5重量%の不完全アシルグリセロールを含有する植物油製品である。不完全アシルグリセロールはモノアシルグリセロールもしくはジアシルグリセロール、またはその組合せである。高カロテン植物油は、植物油製品の総重量の最低0.1重量%のカロテンを含有する植物油製品である。カロテン強化植物製品は、植物油製品の総重量の最低1重量%のカロテンを含有する植物油製品である。トコール強化植物油製品は、植物油製品の総重量の最低0.35重量%のトコールを含有する植物油製品である。トコールは、とりわけ、トコフェロールもしくはトコトリエノールもしくはトコエノール、またはその組合せを含み得る。フィトステロール強化植物油製品は、植物油製品の総重量の最低0.2重量%のフィトステロールを含有する植物油製品である。フィトステロールは、とりわけ、カンペステロールもしくはスチグマステロールもしくはβ−シトステロール、またはその組合せを含み得る。スクワレン強化植物油製品は、植物油製品の総重量の最低0.25重量%のスクワレンを含有する植物油製品である。濃縮遊離脂肪酸植物油製品は、植物油製品の総重量の80重量%〜100重量%の遊離脂肪酸を含有する植物油製品である。
植物油製品としては、限定されるものではないが、食用植物油が挙げられる。
本方法において植物油製品の製造に用いる植物油供給源は、超臨界流体抽出による所望の成分の抽出前に前処理を施す必要がない。従って、本方法を用いて、例えば、粗パーム油(CPO)、粗パームオレイン、粗パームステアリン、パーム脂肪酸蒸留物のようなパーム油副生成物、粗パーム核油、粗パーム核オレインまたは粗パーム核ステアリンなどから直接所望の成分を抽出することにより、1以上の所望の成分を含有する植物油製品を製造することができる。本方法は供給材料の前処理が必要なく、従って、比較的簡単であるので、これは先行技術に優る本方法の利点である。しかしながら、前処理した植物油供給源も、所望の植物油製品を製造するために本方法で用いてよい。例えば、RBD(精製、漂白および脱臭)パーム油、RBDパームオレインまたはRBDパームステアリンを、上述の1以上の所望の成分を含有するパーム油製品を製造するために本方法で用いてよい。同様に、RBDパーム核油、RBDパーム核オレインまたはRBDパーム核ステアリンを、上述の1以上の所望の成分を含有するパーム核油製品を製造するために用いてもよい。しかしながら、前処理された植物油供給源から植物油製品を製造するために、その種の前処理が所望の油成分、すなわち、モノアシルグリセロール、ジアシルグリセロールもしくはトリアシルグリセロール、またはその所望の組合せを破壊していないように留意しなければならないことに注意を要する。前述のものに加え、用いた種類の前処理が特定植物油製品のための所望の微量成分または所望の遊離脂肪酸を破壊しないということにも留意しなければならない。
本方法によって製造され得る特定植物油製品は種々の組成のものであり得る。「特定」という用語は、本方法によって製造される植物油製品の組成が既存の油製品の組成とは異なっているために用いられる。この特定植物油製品には、1以上の上述の成分が強化された食用油および油製品が含まれる。例えば、本方法は植物油供給源から以下の組成の植物油製品のいずれかを製造し得る:
(i)10重量%〜100重量%のジアシルグリセロールを含んでなる植物油製品、
(ii)モノアシルグリセロール、トリアシルグリセロール、カロテン、トコール、スクワレン、フィトステロールおよび10重量%〜100重量%のジアシルグリセロールを含んでなる植物油製品、
(iii)10重量%未満のモノアシルグリセロール、10重量%〜90重量%のトリアシルグリセロール、0.05重量%以上のカロテン、0.05重量%以上のトコール、0.01重量%以上のスクワレン、および0.01重量%以上のフィトステロールを含んでなる植物油製品、
(iv)5重量%以下のモノアシルグリセロールおよびジアシルグリセロールを含んでなる植物油製品、
(v)トリアシルグリセロール、カロテン、トコール、ならびに5重量%以下のモノアシルグリセロールおよびジアシルグリセロールを含んでなる植物油製品、
(vi)5重量%以下のモノアシルグリセロールおよびジアシルグリセロール、10重量%〜99重量%のトリアシルグリセロール、0.05重量%以上のカロテン、ならびに0.03重量%以上のトコールを含んでなる植物油製品、
(vii)少なくとも0.1重量%のカロテンを含んでなる植物油製品、
(viii)トリアシルグリセロールおよび少なくとも0.1重量%のカロテンを含んでなる植物油製品。
上記植物油製品中のトコールは、とりわけ、トコフェロールもしくはトコトリエノールもしくはトコエノール、またはその組合せを含み得る。植物油製品中のステロールは、とりわけ、カンペステロールもしくはスチグマステロールもしくはβ−シトステロール、またはその組合せを含み得る。
本発明の方法によって製造され得る食用油の形態の植物油製品としては以下のものが挙げられる:
(a)10重量%〜100重量%のジアシルグリセロールを含んでなる食用油、
(b)モノアシルグリセロール、トリアシルグリセロール、カロテン、トコール、スクワレン、フィトステロールおよび10重量%〜100重量%のジアシルグリセロールを含んでなる食用油、
(c)モノアシルグリセロールが10重量%未満であり、トリアシルグリセロールが10重量%〜90重量%である、カロテンが0.05重量%以上であり、トコールが0.05重量%以上である、スクワレンが0.01重量%以上である、およびフィトステロールが0.01重量%以上である食用油、
(d)5重量%以下の不完全アシルグリセロール(すなわち、モノアシルグリセロールおよびジアシルグリセロール)を含んでなる食用油、
(e)トリアシルグリセロール、カロテン、トコール、ならびに5重量%以下の不完全アシルグリセロール(すなわち、モノアシルグリセロールおよびジアシルグリセロール)を含んでなる食用油、
(f)10重量%〜99重量%のトリアシルグリセロール、0.05重量%以上のカロテン、および0.03重量%以上のトコールを含んでなる食用油、
(g)少なくとも0.1重量%のカロテンを含んでなる食用油、
(h)トリアシルグリセロールおよび少なくとも0.1重量%のカロテンを含んでなる食用油。
上記食油油中のトコールは、とりわけ、トコフェロールもしくはトコトリエノールもしくはトコエノール、またはその組合せを含み得る。食用油中のフィトステロールは、とりわけ、カンペステロールもしくはスチグマステロールもしくはβ−シトステロール、またはその組合せを含み得る。
本方法はまた、カロテン強化植物油製品、トコール強化植物油製品、フィトステロール強化植物油製品、スクワレン強化植物油製品および濃縮遊離脂肪酸植物油製品など、有用な微量成分を含む、ある種の成分が強化された植物油製品を製造し得る。
本方法によって製造し得るカロテン強化植物油製品としては、
(i)少なくとも1.0重量%のカロテンを含んでなるカロテン強化植物油製品、
(ii)99重量%以下のトリアシルグリセロールおよび少なくとも1.0重量%のカロテンを含んでなるカロテン強化植物油製品
が挙げられる。
本方法によって製造し得るトコール強化植物油製品としては、
(i)少なくとも0.35重量%のトコール(とりわけ、トコフェロールもしくはトコトリエノールもしくはトコエノール、またはその組合せを含み得る)を含んでなるトコール強化植物油製品、
(ii)少なくとも0.35重量%のトコール(とりわけ、トコフェロールもしくはトコトリエノールもしくはトコエノール、またはその組合せを含み得る)、1重量%〜5重量%のモノアシルグリセロール、10重量%以下のジアシルグリセロール、20重量%〜100重量%のトリアシルグリセロールおよび50重量%〜70重量%の遊離脂肪酸を含んでなるトコール強化植物油製品
が挙げられる。
本方法によって製造し得るフィトステロール強化植物油製品としては、
(i)0.2重量%以上のフィトステロールを含んでなるフィトステロール強化植物油製品、
(ii)0.2重量%以上のフィトステロール、1重量%〜5重量%のモノアシルグリセロール、10重量%〜30重量%のジアシルグリセロール、20重量%〜50重量%のトリアシルグリセロールおよび10重量%〜50重量%の遊離脂肪酸を含んでなるフィトステロール強化植物油製品
が挙げられる。
フィトステロール強化植物油製品中のフィトステロールは、とりわけ、カンペステロールもしくはスチグマステロールもしくはβ−シトステロール、またはその組合せを含み得る。
本方法によって製造し得るスクワレン強化植物油製品としては、
(i)0.25重量%以上のスクワレンを含んでなるスクワレン強化植物油製品、
(ii)0.25重量%以上のスクワレン、1重量%〜5重量%のモノアシルグリセロール、5重量%〜10重量%のジアシルグリセロール、10重量%〜90重量%のトリアシルグリセロールおよび1重量%〜10重量%の遊離脂肪酸を含んでなるスクワレン強化植物油製品
が挙げられる。
本方法によって製造し得る濃縮遊離脂肪酸植物油製品としては、
(i)80重量%〜100重量%の遊離脂肪酸を含んでなる濃縮遊離脂肪酸植物油製品、
(ii)80重量%〜100重量%の遊離脂肪酸、1重量%〜5重量%のモノアシルグリセロール、10重量%〜20重量%のジアシルグリセロールおよび10重量%〜20重量%のトリアシルグリセロールを含んでなる濃縮遊離脂肪酸植物油製品
が挙げられる。
前段で記載したような本方法によって製造し得る植物油製品は、パームをはじめいずれの種の植物からも得られる。本方法は特にパーム油供給源からのパーム油製品の製造およびパーム核油供給源からのパーム核油製品の製造に有用である。
本発明のもう1つの態様によれば、次のうち1つを含んでなる植物油製品(パーム油製品またはパーム核油製品を含む)が提供される:
(i)最低10重量%のジアシルグリセロールを含有する高ジアシルグリセロール植物油製品、
(ii)最大5重量%の不完全アシルグリセロール(モノアシルグリセロールおよびジアシルグリセロール)を含有する低不完全アシルグリセロール植物油製品、
(iii)最低0.1重量%のカロテンを含有する高カロテン植物油製品、
(iv)最低1重量%のカロテンを含有するカロテン強化植物油製品、
(v)最低0.35重量%のトコールを含有するトコール強化植物油製品、
(vi)最低0.2重量%のフィトステロールを含有するフィトステロール強化植物油製品、
(vii)最低0.25重量%のスクワレンを含有するスクワレン強化植物油製品、
(viii)80重量%〜100重量%の遊離脂肪酸を含有する濃縮遊離脂肪酸植物油製品。
上記植物油製品のいずれに存在する場合でも、トコールは、とりわけ、トコフェロールもしくはトコトリエノールもしくはトコエノール、またはその組合せを含み得る。上記植物油製品のいずれに存在する場合でも、フィトステロールは、とりわけ、カンペステロールもしくはスチグマステロールもしくはβ−シトステロール、またはその組合せを含み得る。
本発明のこの第二の態様の植物油製品としては、限定されるものではないが、食用植物油が挙げられる。これらの植物油製品は、限定されるものではないが、粗パーム油、粗パームオレイン、粗パームステアリン、RBD(精製、漂白および脱臭)パーム油、RBDパームオレイン、RBDパームステアリン、粗パーム核油、粗パーム核オレイン、粗パーム核ステアリン、RBDパーム核油、RBDパーム核オレイン、RBDパーム核ステアリン、およびパーム脂肪酸蒸留物のようなパーム油副生成物を含む、いずれの植物油供給源に由来してもよい。
好ましい実施形態の説明
以下、本発明をよりよく理解するために、また、それを達成するにはどのようにすればよいかを示すために、そのいくつかの好ましい実施形態を、単に非限定的な例として記載する。これらの例は、パーム油供給源およびパーム核油供給源からそれぞれ特定パーム油製品および特定パーム核油製品を製造することを目的とする本発明の使用を単に例示するものであるが、本方法は他の植物油供給源から特定植物油製品を製造する目的でも使用できることに留意すべきである。
参考例1
カラムオーブン内に置いた抽出容器中に30.0gのCPOを送り込んだ。この実験では80℃、300バールの無勾配条件を用いる。抽出物を背圧調節装置の流出口から回収した。抽出6時間後に回収した画分2は他成分を含み、最大45%強化されるまでにジアシルグリセロールが高かった。この油の組成は次の通りである。
Figure 0005752341
参考例2
カラムオーブン内に置いた抽出容器中に30.0gの精製、漂白および脱臭(RBD)パームオレインを送り込んだ。この実験では60℃、240バールの無勾配条件を用いる。抽出物を背圧調節装置の流出口から回収した。抽出6時間後の抽出物は他成分を含み、最大11%強化されるまでにジアシルグリセロールが高かった。この油の組成は次の通りである。
Figure 0005752341
参考例3
カラムオーブン内に置いた抽出容器中に30.0gのCPOを送り込んだ。この実験では40℃、220バールの無勾配条件を用いる。抽出物を背圧調節装置の流出口から30分間隔で回収した。抽出した1つの画分は他成分を含み、最大55%強化されるまでにジアシルグリセロールが高かった。その組成は次の通りである。
Figure 0005752341
実施例4
カラムオーブン内に置いた抽出容器中に30.0gの粗パームオレインを送り込んだ。この実験では40℃の無勾配温度、および140バール〜260バールの勾配圧力を用いる。圧力は6時間ごとに40バール上昇させた。このラフィネートは特にカロテン成分が強化された低不完全アシルグリセロールパーム油であった。その組成は次の通りである。
Figure 0005752341
参考例5
カラムオーブン内に置いた抽出容器中に30.0gのCPOを送り込んだ。この実験では60℃および圧力300バール、15時間の無勾配条件を用いる。このラフィネートは最初の597ppmから2,676ppmまでカロテンが強化されたパーム油であった。この油の組成は次の通りである。
Figure 0005752341
参考例6
カラムオーブン内に置いた抽出容器中に30.0gのCPOを送り込んだ。この実験では50℃および圧力300バール、25時間の無勾配条件を用いる。この抽出物は最初のCPOの0.05%から>10,000ppm(1.0%)にカロテンが強化されたパーム油であった。この製品の組成は次の通りである。
Figure 0005752341
参考例7
カラムオーブン内に置いた抽出容器中に20.0gのCPOを送り込んだ。この実験では40℃および圧力220バール、25時間の無勾配条件を用いる。この抽出物は最初のCPOの0.05%から>16,000ppm(1.6%)にカロテンが強化されたパーム油であった。この製品の組成は次の通りである。
Figure 0005752341
参考例8
カラムオーブン内に置いた抽出容器中に30.0gのCPOを送り込んだ。この実験では70℃および圧力300バール、23時間の無勾配条件を用いる。この抽出物は最初のCPOの0.05%から>9,000ppm(0.9%)にカロテンが強化されたパーム油であった。この製品の組成は次の通りである。
Figure 0005752341
参考例9
カラムオーブン内に置いた抽出容器中に30.0gのCPOを送り込んだ。この実験では60℃および圧力300バール、7時間の無勾配条件を用い、抽出効率を高めるために共留剤として4%の食品級エタノールを添加する。この抽出物は最初のCPOの0.05%から>5,000ppm(0.5%)にカロテンが10倍強化されたパーム油であった。この製品の組成は次の通りである。
Figure 0005752341
共留剤の添加により全抽出時間は短縮されるが、抽出されるカロテンの濃度が低下する。
参考例10
カラムオーブン内に置いた抽出容器中に30.0gのCPOを送り込んだ。この実験では60℃および圧力140バール、3時間の無勾配条件を用いる。この抽出物は最初のCPOの<0.1%から3,600ppm(0.36%)にトコールが強化されたパーム油であった。この製品の組成は次の通りである。
Figure 0005752341
参考例11
カラムオーブン内に置いた抽出容器中に20.0gのCPOを送り込んだ。この実験では40℃および圧力220バール、30分間の無勾配条件を用いる。この抽出物は最初のCPOの<0.1%から5,880ppm(>0.5%)にトコールが強化されたパーム油であった。この製品の組成は次の通りである。
Figure 0005752341
参考例12
カラムオーブン内に置いた抽出容器中に30.0gのCPOを送り込んだ。この実験では60℃および圧力300バール、30分間の無勾配条件を用い、抽出効率を高めるために共留剤として4%の食品級エタノールを添加する。この抽出物は最初のCPOの1,000ppmから2000ppmにトコールが強化されたパーム油であった。この製品の組成は次の通りである。
Figure 0005752341
共留剤の添加により全抽出時間は短縮されるが、抽出されるトコールの濃度が低下する。
参考例13
カラムオーブン内に置いた抽出容器中に30.0gのCPOを送り込んだ。この実験では50℃および圧力140バール、15時間の無勾配条件を用いる。この抽出物は最初のCPOの<0.04%から2,600ppm(0.26%)にフィトステロール(カンペステロール、スチグマステロールおよびβ−シトステロール)が強化されたパーム油であった。この製品の組成は次の通りである。
Figure 0005752341
参考例14
カラムオーブン内に置いた抽出容器中に30.0gのCPOを送り込んだ。この実験では60℃および圧力300バール、2時間の無勾配条件を用いる。この抽出物は最初のCPOの<0.02%から2,427ppm(0.25%)にスクワレンが強化されたパーム油であった。この製品の組成は次の通りである。
Figure 0005752341
参考例15
カラムオーブン内に置いた抽出容器中に30.0gのCPOを送り込んだ。この実験では40℃および圧力300バール、2時間の無勾配条件を用いる。この抽出物は90%まで遊離脂肪酸が強化されたパーム油であった。この製品の組成は次の通りである。
Figure 0005752341

Claims (6)

  1. 超臨界流体を用いて植物油供給源から成分を抽出することによ、カロテン成分を含有する植物油製品の製造方法であって、
    所望の成分の選択的抽出と所望でない成分および不純物の除去が、超臨界流体におけるこれら成分および不純物の相対的溶解度を操作することにより達成され、
    成分抽出工程において吸着剤が使用されず、成分抽出工程に供される植物油供給源が前処理されず、
    超臨界流体におけるこれら成分および不純物の相対的溶解度の操作において、超臨界流体の流速および超臨界流体の組成が一定に維持され、かつ、40℃の無勾配温度、および140バール〜260バールの勾配圧力が用いられ、
    前記植物油供給源が粗パームオレインであり、前記植物油製品がカロテン成分が強化された低不完全アシルグリセロールパーム油である、植物油製品の製造方法。
  2. 超臨界流体における前記成分と不純物の相対的溶解度が、超臨界流体の組成を調整することにより操作される、請求項1に記載の植物油製品の製造方法。
  3. 用いる超臨界流体が、超臨界プロパン、超臨界エチレン、超臨界プロピレンまたはその混合物である、請求項1または2に記載の植物油製品の製造方法。
  4. 用いる超臨界流体が超臨界二酸化炭素である、請求項1に記載の植物油製品の製造方法。
  5. 超臨界流体が共留剤とともに用いられる、請求項1または2に記載の植物油製品の製造方法。
  6. 超臨界流体が共留剤としての0.1重量%〜4重量%の食用エタノールとともに用いられる、請求項5に記載の植物油製品の製造方法。
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