JPH01188489A - 単結晶の育成方法 - Google Patents

単結晶の育成方法

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JPH01188489A
JPH01188489A JP1306588A JP1306588A JPH01188489A JP H01188489 A JPH01188489 A JP H01188489A JP 1306588 A JP1306588 A JP 1306588A JP 1306588 A JP1306588 A JP 1306588A JP H01188489 A JPH01188489 A JP H01188489A
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single crystal
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crystal
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time
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上原 兼雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、YAG (Y、AI、O,□)単結晶あるい
はNd : YAG (YAGにNd2O3をドープ)
単結晶の育成方法に関する。
〔従来の技術〕
Nd : YAG単結晶の作成は通常引き上げ法(チョ
クラルスキー法)によって行なわれている。引き上げ法
で単結晶を作成する場合の技術課題は第1に目的に合致
する良質な結晶を作成すること、第2に所定の直径を有
する長い結晶を作成することである。第1の課題に関し
ては、高純度原料の使用、育成時の雰囲気や温度の安定
化、圧力制御などがある。第2の課題に関しては重量法
あるいは光学法による自動育成方法がいくつか提案され
ている。それはメニスカスラインをレーザ光線で照射し
つつ引き上げを行う方法(特開昭59−5494) 、
重量減少量の微分値に対応した基準発生機構をもつ方法
(特公昭54−4345)、重量信号の精度を上げるた
めにロードセルの温度を一定に保つ方法(特公昭54−
4771)である、これらはいずれも自動育成システム
の構成を示すものであって、直径制御に対する具体的制
御時に引上げ開始してから直胴部に入る(肩の部分)方
法は何ら示されていない。更にNd:YAG単結晶の自
動直径制御の実施例はなくもちろん発表された例もない
。即ち、Nd:YAG単結晶は非常に高い温度でしかも
引上げ速度が遅い(0,5〜1mm/hr)ことや、結
晶の長さ方向に使用するため、長期安定の高信頼性シス
テムの開発が必要なため自動育成は困難とされているの
が実情である。従って、Nd:YAG単結晶の育成は、
熟練された経験者によって行なわれている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
Nd : YAG単結晶の育成温度が他の酸化物単結晶
(例えばGGG等)と比べて非常に高いなめに保温耐火
物の材質や構成の少しの変化でも温度の履歴に関与して
くる。このため種付の温度が毎回具ると共に肩の部分の
制御方法も異って来る。
又、より安定を保つために耐火物構成はより複雑化する
と共に結晶の監視窓が非常に小さくなり育成状態を見る
のが困難となっている。この様な状況下においての結晶
育成方法は、作業者が長年の経験をもとに重量変化等を
参考に肩作りあるいは直径の制御を行っていた。したが
って、熟練者であっても肩作りに失敗することもあり当
然ながら未経験者では、Nd:YAG単結晶の育成は困
難である。
本発明の目的は、この問題を解決し、誰でも再現性よく
肩作りの制御ができる方法を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は単結晶育成中の重量変化および高周波電力の検
出を可能にし、かつ肩の制御条件を育成中に決め又、制
御できるチョクラルスキー法による単結晶育成方法に於
いて、育成結晶の重量変化を随時検出しながら結晶直径
Diが目標の直径Doの85%以内のあるあらかじめ定
められた値に達した時刻t1から高周波電力の変化率を
一定値に保つと共に、育成時間があらかじめ定められた
時刻t2に達した時(ただしt2は4から10時間であ
る)DiがDi<Do−DoXα(ただしαは0.01
〜0.1である)のときDo=Diとすることを特徴と
する。
〔作用〕
本発明は上述の構成、方法によって、Nd:YAG単結
晶の理想的な肩作りを行う方法を得た。
本発明者等は理想的な肩作りを行うために、育成された
単結晶の直径の変化と、高周波電力の関係について詳細
に分析しかつ種々の研究を行なった。この結果、育成結
晶の直径Diが目標とする結晶直径Doに達する直前で
高周波電力の変化率を一定にした場合、Doのわずかな
変更によって以後の結晶育成が理想的に行なえることを
見い出した。このため条件設定のため多くの実験を行な
った。それより得た方法を第1図をもって説明する。ま
ずDiを制御するためには高周波電力を変える必要があ
る。高周波電力を大きくするとDiは細くなり、小さく
するとDiは太くなる。
Nd:YAG単結晶においては、急激な温度変化は結晶
品質に著しく悪影響を及ぼすため、DoとDiに差が生
じても、高周波電力の変化は長い時間をかけて行うよう
にしている。すなわち、品質を悪くしない範囲内で変化
量を決め変化率■0として設定されている。このためD
iの受ける影響について調べたところDiがDoの85
%以内に達した直径D1、時刻1+後にVOを変えた場
合、直径の目標曲線が一定直径になった後でDiに影響
が表われてくる。従ってDiがDoの85%以内ではV
oを変えずに育成する方が肩作りの条件選定には得策で
あった。■0を一定にすることにより以後のDiの変化
の仕方は、Voを一定にする以前の履歴によって決定さ
れ目標曲線よりも速くDoに到達したり、仲々到達しな
い場合も観測された。この中でDiがDoに近ずくのが
遅い場合、ある時間t2を経過するとDiの太り方が一
定に近ずつことを見い出した。その時間t2は1.で設
定されたVoに対しDiが受ける影響が安定化した時間
を示すもので、引上げ開始してから、Diを制御するた
めの高周波電力の変化量に依存している。すなわち、変
化量が小さいほど、t2は短くなる。従ってt2は育成
中の制御状態によって決定され、本発明者等は4がら1
0時間が適当であることを多くの実験から明らかになっ
た。t2以後Diの太り方が一定になり長い時間をかけ
るとDi=Doとなるが、原料が高温に置かれる時間が
長いはどメルトの質が悪化し結晶品質が低下してくる。
一方高品質な単結晶を得るには凹凸の少い育成条件の選
択が必要である。
肩作り以後はDoに於いて一定直径に成るように直径制
御が行なわれる。この肩作りから直径制御に移行する過
程でDiとDoの差が小さいほどスムーズに直胴部に入
るが、DiとDoに差が生じるとこの差に比例した高周
波電力の変化が必要となる。従って、結晶品質を保証し
得る方法を検討した結果、DiがDoの90〜99%よ
り小さくかつt2経過した時に、Do=DiとしこのD
oを基に直径制御すると高品質な結晶が育成できること
を見い出した。又、Diがt2以前にDoの90〜99
%内に達した場合初期に設定されたDoで直径制御すれ
ば良いことも明らかとなった。
〔実施例〕
次に本発明の実施例について説明する。
第2図の単結晶育成装置の85φX100hx1.7t
(7)Irルツボ1にNd:YAG単結晶原料(高純度
At203.Y2O,に0.8at%Ndのドープしそ
れぞれ適当量秤量し混合した)を2100g加え、保温
耐火物を設置し、高周波コイル3の中心に設けた。パー
ソナルコンピュータ5の指令によってD/A変換器7を
介しアナログコントローラ8、高周波発振器9によって
高周波コイル3に電力が加わりIrルツボ内の原料を溶
解した0次にYAG単結晶(Ndドープしていない)を
種結晶<111>とし前記溶液に浸し、最適な温度条件
であることを確認し、引き上げを開始した。引上げ速度
1mm/hrで回転速度は2Orpmとした。引上げ開
始してから育成結晶2の太り方が約60%になるように
、A/D変換器6を介してロードセル4からの信号、あ
るいは真空熱電対10からの信号を用いパーソナルコン
ピュータ5で高周波電力を制御している。引上げ開始し
てから25時間後に結晶の直径は24φに達した。この
時の高周波電力の制御電圧の変化量RFoは15μV 
/ h rであった。このためRFoはこのまま継続し
ながら時刻tの計測を開始した。このtが3時間の時2
7φに達し、更に6時間の時に29φであったが、目標
の直径り。
を30φから29φに修正した後育成を続行すると共に
パーソナルコンピュータ5で直径の制御を行いながら約
160時間後に結晶の切り離しを行い育成を終了した。
育成された結晶は自然な形で直胴部に移行しており凹凸
の少い単結晶が得られた。更に結晶から切り出しなロッ
ド(4φ×63.5mm)を位相差により複屈折測定す
るとΔn=lX10−’以下が得られ、光学歪の非常に
少い高品質なNd:YAG単結晶が得られた。
〔発明の効果〕
本発明の単結晶の育成方法によれば誰でも理想的な肩作
りが可能であり、良質な結晶を自動育成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明である肩作りの制御方法を示す図、第2
図は単結晶育成装置を示す図である。 1・・・Irルツボ、2・・・Nd:YAG育成結晶、
3・・・高周波コイル、4・・・ロードセル、5・・・
パーソナルコンピュータ、6・・・A/D変換器、7・
・・D/A変換器、8・・・アナログコントローラ、9
・・・高周波発振器、10・・・真空熱電対。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 単結晶の育成中の重量を検出し、その増加速度をあらか
    じめ決定したプログラムにそつて変化させて結晶直径制
    御を行なうチョクラルスキー法による単結晶の育成方法
    において、結晶直径Diが目標の直径Doの85%以内
    のあるあらかじめ定められた値に達した時刻t_1から
    以後の高周波電力の変化率を一定値に保つと共に、育成
    時間があらかじめ定められた時刻t_2に達した時(た
    だしt_2は4〜10時間である)DiがDi<Do−
    Do×α(だたしαは0.01〜0.1である)のとき
    Do=Diとすることを特徴とする単結晶の育成方法。
JP1306588A 1988-01-22 1988-01-22 単結晶の育成方法 Expired - Lifetime JPH085742B2 (ja)

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JPH01188489A true JPH01188489A (ja) 1989-07-27
JPH085742B2 JPH085742B2 (ja) 1996-01-24

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