JPH01187232A - 深穴掘削装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば杭を埋める為の穴や、上下水道本管に
連結するためのマンホールの穴等の、その直径に比べて
深さが深い穴を垂直方向に掘り下げることができる深穴
掘削装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来より、地面の表面より垂直方向にその直径に比べて
深い穴を掘る作業がしばしば行われていた。

例えば、電柱や鉄柱を建設する際に土台となる杭のため
の穴を掘るための作業や、上下水道の本管にマンホール
を連結する為の穴を掘り下げる作業などがあげられる。

こういった、その直径に比べてその垂直方向の深さが深
い穴を掘る場合には人力でスコップ等を用いて土砂を掘
り取ることが多いものであったが、作業効率が極めて悪
いものであった。

このような深穴を掘り下げる為には、アームの先端にバ
ケットを取りつけて溝を掘り取ることができるいわゆる
バックホーと称するものも用いられていたが、バックホ
ーでは溝状の掘削は可能であっても、直径に比べて深い
穴を掘り取る作業は出来にくいものであった。

こういった問題の為に近年ではクラムシェルバケットと
呼ばれる、土砂を掴み取る専用のバケットが開発されて
いる。このタラムシエルバケットでは、掘り取る位置の
地面に押し込めることにより土砂を掘り出す作業が可能
となっている。

この深穴を掘り取る掘削装置では、長いブームの先端に
前記クロムシェルパケットの機構を取りつけた専用の機
構が開発されている。この従来の深穴用の１屈削装置で
はブームとアームをそれぞれ回動させて掘り取った土砂
を穴から取り出すことをしていたが、ブームの上端は大
きく円弧を描くように回動することになる。このため、
ブームとアームをそれぞれ伸ばした状態においてはアー
ムの上端が極めて高くなり、張り渡しである電線や電話
線等と接触し易いものであった。このため、上方に障害
物のある状態においては希望する深い穴を掘り取ること
が出来ない欠点を有するものであった。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の掘削装置では、揺動できるアームの先端に直線状
をしたブームを回動自在に連結した機構が採用されてい
た。しかし、回動するブームの上端が高い位置で回動し
、障害物と接触することから、作業する場所が限定され
る欠点を有していた。

本発明では、こういった欠点を解決するためにアームと
ブームの相対的な連結位置を変動させ、アームの上端を
高い位置で回転させないようにすることができる深穴掘
削装置を提供するものである。

〔問題点を解決する為の手段〕

本発明は、移動できる車体と、この車体の上部に設けら
れて上下方向に揺動できるように軸支されたアームと、
このアームの先端において回動できるように軸支された
案内体と、この案内体の長さ方向に沿って直線方向に進
退するブームと、このブームの先端に取りつけられて土
砂を掘り取るパケットとから構成されたことを特徴とす
る深穴掘削装置を提供するものである。

〔作用〕

本発明では車体に取りつけたアームは上下方向に揺動し
、アームの先端を掘り取る為の穴に接近させることがで
きる。そして、このアームの先端には案内体が設けてあ
り、案内体に対して直線状となったブームが移動するこ
とができ、ブームの揺動角度とアームの相対位置を同時
に変動することができる。これによりパケットを下方に
向けた場合においてもアームの上端の軌跡の高さを低く
できるように作用させ、深い穴の掘削作業においてブー
ムの上端を低い位置に設定させることができるようにし
である。

このため、作業位置の上方に電線や電話線が張り渡され
ていて、ブームの上端を高い位置に持ち上げられない様
な作業位置においても、ブームの軌跡を低くしてタラム
シエルパケットを掘り取る為の穴に挿入させることがで
きるようにした深穴掘削装置を提供するものである。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面により説明する。

車体１の左右にはそれぞれキャタピラ２が巻きつけてあ
り、このキャタピラ２により車体１は前後左右へ自由に
移動することができるものである。

この車体１の上部には作業台３が水平方向に３６０崩自
由に旋回できるように設置してあり、この作業台３の上
部前面にはややくの字形に折り曲げたアーム４が上下方
向に揺動できるように軸支しである。このアーム４の中
央と前記作業台３の前面との間には仰角調整用の油圧シ
リンダ５が介在させである。そして、アーム４の先端に
はやや四角形状の開口を貫通開口させた案内体６がピ′
７７によって回動自在に連結しである。このアーム４と
案内体６との間には角度調整用の油圧シリンダ８が介在
させてあり、この案内体６の上面には油圧モーター等を
収納した作動機構９が載置固定しである。

この案内体６に貫通形成した開口には、断面四角形の細
長い直線状をしたブーム１０がその長さ方向に進退でき
るように挿入しである。そして、このブーム１０の下端
にはタラムシェルバケ・２トＩＩがピン１２によって連
結されている。

次に、第２図は前記作動機構９の内部の構造を示したも
のであり、一部スケルトンで示しである。

前記作動機構９内には案内体６の表面と平行に軸２０が
回転自在に軸支してあり、この軸２０の中央にはピニオ
ン２１が固定してあり、軸２０の一端には油圧モーター
２２が連結しである。そして前記ブーム１０の上面の中
央にはその長さ方向に沿ってラック２３が固定してあり
、このラック２３と前記ピニオン２１とは噛み合わせで
ある。

次に、第３図は本実施例における油圧制御系を示したも
のである。

圧力油を貯蔵する油タンク３０は油圧ポンプ３１の吸引
側が連通してあり、この油圧ポンプ３１は原動機３２に
よって作動されている。この油圧ポンプ３１の吐出側は
それぞれ切換弁回路３３．３４．３５にそれぞれ接続さ
れており、各切換弁回路３３．３４．３５の排出側は前
記油タンク３０に回収されている。

この切換弁回路３３には前記油圧シリンダ５が接続され
ており、切換弁回路３４には前記油圧シリンダ８に接続
されており、切換弁口路３５には前記油圧モーター２２
が接続されている。そしてマイコン等を収納した中央制
御回路３６の出力はそれぞれ切換弁回路３３．３４．３
５にそれぞれ独立して制御信号が伝えられており、アー
ム４の上下動を制御する為の操作器３７の出力は前記中
央制御回路３６に伝えられている。

次に、本実施例の作用を説明する。

原動機３２によって油圧ポンプ３１を作動させると油タ
ンク３０より吸引された圧力油は切換弁回路３３．３４
．３５に伝えられる。

ここにおいて、操作器３７を操作してアーム４を上方或
いは下方に揺動させる指令を出すと、中央制御回路３６
はその操作指令を判断し、各切換弁回路３３．３４．３
５をそれぞれ適正なタイミングで制御する。即ち、油圧
ポンプ３１からの吐出油をそれぞれ油圧シリンダ５．８
及び油圧モーター２２にそれぞれ適正なタイミングで供
給する。これによりアーム４は油圧シリンダ５によって
上下に揺動し、同時に油圧シリンダ８が作動することに
より案内体６はアーム４に対してピン７を中心として回
動し、ブーム１０を上下に揺動させることになる。そし
て作動機構９内に収納した油圧モーター２２が作用する
と軸２０が回転され、ピニオン２１を回転させることに
よりラック２３とブーム１０を案内体６の長さ方向に移
動させることになる。

この三つの油圧作動機構（油圧シリンダ５．８、油圧モ
ーター２２）をそれぞれ協調して作動させることにより
、タラムシエルパケット１１は地面の上方より穴を開け
る位置に向かって下降する。タラムシエルパケット１１
が土砂を排土し、穴が深くなった場合にはブーム１０は
油圧モーター２２によって案内体６を摺動し、タラムシ
エルパケット１１を更に深い送り込むように作用する。

このタラムシエルパケット１１を地面より下方に移動さ
せる動作においては、中央制御回路３６内に設定しであ
る演算機能によって下部油圧シリンダ５．８、油圧モー
ター２２をｔａ　８Ｆｌして作動させることができ、ブ
ーム１０の上端はピン７を中心とした半円弧状の軌跡で
回転するのではなく、なだらかな丘状をした弧を描いて
移動するように制御することができる。このため第４図
で示すように待機状態におけるアーム４−Ａとブーム１
０−Ａは実線の様な状態となっており、アーム４を少し
下方に向けた４−Ｂの位置においてはブーム１０−Ｂは
少し斜めになって位置し、しかも油圧モーター２２によ
り下方に向けて少しさせられる。更にアーム４が下方に
移動し、４−ｃの状態となった時にはブーム１０−Ｃは
垂直に位置し、この状態においては油圧シリンダ５．８
はそれぞれ動作せず、油圧モーター２２のみが作動し、
ブーム１０を案内体６に沿って下方に移動させて深い位
置における深い穴を掘削させることができるものである
。

このブーム１０を立ち上げて水平状態から垂直状態に変
動させる場合において、ブーム１０の上端の軌跡は第４
図Ｘの弧を描くことになる。この弧Ｘではピン７を中心
として案内体６、ブーム１０を回動させた場合における
よりも、その弧の軌跡の高さが低くなり、車体ｌの上方
に障害物があったとしても、その障害物に接触しないよ
うな低い位置で回動させることができるものである。

〔発明の効果〕

本発明は上述のように構成したので、長いブームを利用
してタラムシエルパケットを深穴の中に挿入させる場合
においてもブームの上端はブームが回転する場合におけ
るその軌跡の高さは低くなリ、上方に障害物があるよう
な作業位置においてもブームを垂直に立てることができ
、タラムシエルバケットを深い穴にまで挿入させること
ができろ。このため、従来では作業が出来なかった状態
の位置においても深穴を掘り下げることができ、穴掘り
の作業に極めて有効なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例である深穴掘削装置を示す斜
視図、第２図は同上の作動機構の構成を示すスケルトン
図、第３閏は油圧制御回路を示す回路図、第４図はアー
ムとブームの作動状態を示す説明図である。 １・・・車体、４・・・アーム、６・・・案内体、１０
・・・ブーム、１１・・・タラムシエルパケット。 特許出願人　　　株式会社　彦　間　製　作　所代理人
　　弁理士　日　比　恒　明 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 移動できる車体と、この車体の上部に設けられて上下方
   向に揺動できるように軸支されたアームと、このアーム
   の先端において回動できるように軸支された案内体と、
   この案内体の長さ方向に沿って直線方向に進退するブー
   ムと、このブームの先端に取りつけられて土砂を掘り取
   るバケットとから構成されたことを特徴とする深穴掘削
   装置。