JPH09158243A - 深掘り用クラムシェル装置 - Google Patents

深掘り用クラムシェル装置

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Publication number
JPH09158243A
JPH09158243A JP34679595A JP34679595A JPH09158243A JP H09158243 A JPH09158243 A JP H09158243A JP 34679595 A JP34679595 A JP 34679595A JP 34679595 A JP34679595 A JP 34679595A JP H09158243 A JPH09158243 A JP H09158243A
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JP
Japan
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cylinder
clamshell
pipe
inner cylinder
deep digging
Prior art date
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Application number
JP34679595A
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English (en)
Inventor
Eiji Sakitani
英治 咲谷
Osamu Mori
修 森
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Yutani Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来より使用されている一実施例深掘り用ク
ラムシェル装置ではテレスコアームをそなえているが、
その摺動面に焼付き防止用のスライドパッドを貼着しか
つテレスコシリンダを内蔵しているので、テレスコアー
ムの構造が複雑で非常に製作費が高くしかもメンテナン
スに費用がかかり、経済上具合が悪かった。本発明は、
構造が簡単で所要の複数段の深さ対応調整を容易に行う
ことができ、しかもその深さ対応調整に応じて油圧配管
の長さ調整が容易に行われ、またクラムシェルバケット
内の掘削土質の排土粘着切りを効果的に行う深掘り用ク
ラムシェル装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明ではクラムシェルバケットの支持
筒体を、外筒の内側に内筒を出没移動自在に嵌挿して形
成し、その両者を所要の相互位置に固定する係止手段を
設け、また油圧パイプの一部を、外側パイプの内側に内
側パイプを抜き差し自在に嵌挿して形成し、またバケッ
ト内に排土粘着切りフレームを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルなど
建設機械、作業車両のフロント部に掘削用作業アタッチ
メントとして装備する深掘り用クラムシェル装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図11は、実公昭52−5441号公報
に記載されている作業用装置の要部側面図である。図1
1に示す作業用装置では、図示していないジブにビーム
1を関節連結し、そのビーム1の先端部に腕2を回動可
能に連結し、その腕2の先端部にグラブ3の基軸上端部
をピン4にて結合している。また図12は、従来より行
われている一実施例深掘り用クラムシェル装置5を示す
側面図である。図12に示す深掘り用クラムシェル装置
5はテレスコアーム6をそなえているので、そのテレス
コアーム6内部に配置しているテレスコシリンダ(図示
していない)を伸長操作することにより、テレスコアー
ム6の基本アーム7の内側の1段アーム8、2段アーム
9を下方へ伸長作動させることができる。なお図12に
おいて、10はクローラ式油圧ショベル、11は油圧シ
ョベル10のフロント部に装着しているブーム、12は
ブームシリンダ、13はアームシリンダ、14はテレス
コアーム6の下端部に取付けている両開き開閉可能なク
ラムシェルバケットである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図11に示す従来技術
の一実施例装置では、ビーム1の先端部に比較的全長の
短い腕2を連結し、その腕2の先端部にグラブ3を取付
けているので、ビーム1及び腕2を最低限に下降回動さ
せたとき、最大深さのところを掘削することができる。
しかし、上記最大深さより数段深いところを掘削するこ
とができないので、深掘りの作業対応が困難である。次
に図12に示す深掘り用クラムシェル装置5ではテレス
コアーム6を伸縮自在に操作できるので、その伸縮スト
ロークの範囲における所要の深さを掘削することができ
る。しかし上記テレスコアーム6の基本アーム7、1段
アーム8、2段アーム9の摺動面には焼付き防止用のス
ライドパッド(図示していない)を貼着し、かつテレス
コシリンダを内蔵しているので、テレスコアーム6の構
造が複雑で非常に製作費が高くしかもメンテナンスに費
用がかかり、経済上具合が悪かった。本発明は、構造が
簡単で所要の複数段の深さ対応調整を容易に行うことが
でき、しかもその深さ対応調整に応じて油圧配管の長さ
調整が容易に行われ、またクラムシェルバケット内の掘
削土質の排土粘着切りを効果的に行う深掘り用クラムシ
ェル装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、車体のフロ
ント部に装着しているブーム、アームの先端部に、両開
き開閉可能なクラムシェルバケットを支持筒体を介して
連結している建設機械において、上記支持筒体を、外筒
の内側に内筒を出没移動自在に嵌挿して形成し、その内
筒を外筒に対して所要の出没移動位置に固定する係止手
段を設けた。そしてその係止手段として、上記外筒と内
筒を貫通するピン穴を、支持筒体の軸心と直交状態でし
かも支持筒体の長手方向に間隔をおいて複数箇所開穿
し、上記内筒を外筒に対して所要の出没位置に設定し、
その時点に上記外筒と内筒の合致するピン穴にピンを挿
通せしめるようにした。また上記外筒と内筒のそれぞれ
下端外周部に引掛具を固定して取付け、上記外筒から延
出状態の内筒の没入調整操作時に、上記両引掛具に対し
てロープ部材を巻取り緊張せしめる荷締機のロープ部材
先端部をそれぞれ引掛けるようにした。それにより上記
ピンの抜き外しを行うことによって外筒の内側に内筒を
出没移動調整することが可能となり、支持筒体の全長を
所要の長さに設定することができる。この場合に支持筒
体の全長を決めるときには、まず運転者が運転席にてブ
ームの昇降操作を行って大体の所要の長さに合わせてお
く。それから運転者が下車して外筒と内筒のそれぞれ下
端外周部に設けた引掛具に、荷締機から引出される2本
のロープ部材の先端フック部をそれぞれ引掛け、上記荷
締機の巻取り又は緩め操作を行うことにより内筒を外筒
の中で移動させることができる。そして所要の長さに決
める時点において上記外筒と内筒の合致するピン穴にピ
ンを挿通して上記外筒と内筒とを固定する。なお上記支
持筒体の全長決め操作を行うときには、地盤に掘削した
穴にクラムシェル装置を挿入した状態で行えば、適度の
作業高さでピン穴の位置合わせやピンの挿入を容易に行
うことができる。
【0005】また本発明では、車体に装備している油圧
源から、クラムシェルバケットを開閉駆動するクラムシ
ェルシリンダに通じる給排用の油圧配管のうち、上記外
筒及び内筒の長手方向に沿って配管されている油圧パイ
プを、大径の外側パイプの内側に小径の内側パイプを抜
出し差込み自在に嵌挿して形成し、上記外側パイプの内
周面と内側パイプの外周面との間の隙間を油密に保持す
るシール部材を設けた。そしてまた上記給排用の油圧パ
イプと油タンクとを、切換弁を介して連通し、外側パイ
プと内側パイプの抜出し差込み調整操作時に上記切換弁
をタンク連通油路位置に切換えるようにした。その実施
態様として切換弁をパイロット切換弁に設定し、クラム
シェル用油圧リモコン弁の操作によって導出されるパイ
ロット二次圧を上記パイロット切換弁のパイロットポー
トに作用させるようにした。すなわちクラムシェルシリ
ンダに通じる給排用の油圧配管の一部を、大径の外側パ
イプの内側に小径の内側パイプを嵌挿して抜出し差込み
自在に形成したので、外筒と内筒との出没移動調整を行
ったとき油圧配管の形状が変化しないから、そのメンテ
ナンスが良い。仮りに油圧ホースを使用するとその撓わ
み、垂れ下がりなどを生じて外部の支障物に引掛かった
りするし、また油圧ホース巻取り用のリールなどの取付
けが必要になってくる。また上記外側パイプと内側パイ
プの抜出し差込み操作時には、そのパイプ内の圧力が負
圧又は高圧になるが、クラムシェル用パイロット切換弁
の中立位置時には上記パイプと油タンクとを開通状態に
するようにしたので、パイプ内の油がキャビテーション
をおこしたり、あるいは高圧のためパイプ曲げをおこし
たりするトラブルを自動的に防止することができる。
【0006】また本発明では、上記クラムシェルバケッ
トの内側に、クラムシェルバケットの回動支点ピンを中
心に回動自在に排土粘着切りフレームを設け、その排土
粘着切りフレームをクラムシェルバケットの左右内壁面
と底板内面に沿ったコ字形に形成した。それによりクラ
ムシェルバケット内に粘着性の強い粘質土を掘削してそ
れを排土するとき、排土粘着切りフレームがクラムシェ
ルバケット内壁面と粘質土の付着部分の間を回動して、
小さな排土抵抗に抗して粘着切りを行うことができる。
すなわち粘質土をたとえば平板状のエジェクタなどで排
土するのではなくて、粘着切りされる状態で粘質土自体
の重量で排土することができる。仮りに上記平板状のエ
ジェクタを使用したときには粘質土の粘着抵抗に抗して
粘質土を押出すようにするので、エジェクタの変形や損
傷事故が多い。しかし本発明では粘質土を押出す力を最
小限にしているので、クラムシェルバケットのメンテナ
ンスと排土効率を向上させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基いて詳細に説明する。図1は、本発明の深掘り用ク
ラムシェル装置15を装備したホイール式油圧ショベル
の側面図である。図において、16は油圧ショベルのフ
ロント部に装着したブーム、17はブーム16の先端部
に連結したアーム、18はアーム17の先端部に連結し
たアダプタアーム、19はブームシリンダ、20はアー
ムシリンダ、21はアダプタアームシリンダ、22はア
ダプタアーム18の先端部に連結されている深掘り用ク
ラムシェル装置15の支持筒体、23は支持筒体22の
外筒、24は内筒、25は内筒24の先端部に連結され
ているクラムシェル本体、26は両開き開閉するクラム
シェルバケット、27はクラムシェルバケット26の回
動支点ピン、28はクラムシェルシリンダである。図2
は、図1における深掘り用クラムシェル装置15の要部
たて断面図である。図において、29は外筒23の上端
部に固定して取付けている連結用ブラケット、30は油
圧ショベルに装備している油圧源(図示していない)か
らクラムシェルシリンダ28に通じる給排用の油圧配
管、31は油圧配管30のうち外筒23と内筒24の長
手方向に沿って配管されている大径の外側パイプ、32
は内側パイプである。図3は、図1及び図2における支
持筒体22の最小長さ(全長LO )設定状態のたて断面
図である。図において、33は支持筒体22の軸心0−
0と直交状態でしかも支持筒体22の長手方向に間隔を
おいて外筒23に複数箇所開穿したピン穴、34は上記
と同様に内筒24に複数箇所開穿したピン穴、35はピ
ンである。図4は、図3のAより見た側面図である。図
5は、支持筒体22の一段長さ(全長L1 )設定状態の
たて断面図である。図6は、支持筒体22の二段長さ
(全長L2 )設定状態のたて断面図である。図7は、支
持筒体22の全長調整操作状態を示す要部側面図であ
る。図において、36,37は外筒23と内筒24のそ
れぞれ下端外周部に固定して取付けた引掛具、38はロ
ープ部材39,39’を巻取り緊張せしめる荷締機であ
る。図8は、図2のB部拡大図である。図において、4
0は外側パイプ31の下端部に設けられ外筒23の側面
部に固着しているボス、41はボス40の内部に設けら
れ外側パイプ31と内側パイプ32との嵌合隙間を油密
に保持するシール部材、42,42’は外側パイプ31
及び内側パイプ32を保護するためのカバーである。
【0008】次に図9は、本発明の深掘り用クラムシェ
ル装置15に係る油圧回路図である。図において、43
はクラムシェルシリンダ28を制御するクラムシェル用
パイロット切換弁、44はパイロット操作式の3位置切
換弁、45はメイン圧油を吐出するメインポンプ、46
は油タンク、47はレバー48の傾動操作によりパイロ
ット二次圧を導出するクラムシェル用油圧リモコン弁、
49はパイロットポンプなどパイロット油圧源である。
【0009】次に、本発明の深掘り用クラムシェル装置
15の構成を図1〜図9について述べる。本発明では、
アダプタアーム18の先端部に連結する支持筒体22
を、外筒23の内側に内筒24を出没移動自在に嵌挿し
て形成し、上記外筒23と内筒24を貫通するピン穴3
3−34を、支持筒体22の軸心0−0(図3に示す)
と直交状態でしかも支持筒体22の長手方向に間隔をお
いて複数箇所開穿し、上記内筒24を外筒23に対して
所要の出没位置に設定し、その時点に上記外筒23と内
筒24の合致するピン穴33−34にピン35を挿通せ
しめるようにした。また上記外筒23と内筒24のそれ
ぞれ下端外周部に引掛具36,37を固定して取付け、
上記外筒23から延出状態の内筒24の没入調整操作時
に、上記両引掛具36,37に対してロープ部材(ワイ
ヤロープ、チェン等をいう)を巻取り緊張せしめる荷締
機38のロープ部材39,39’(図7に示す)先端部
のそれぞれフック(図示していない)を引掛けるように
した。
【0010】ここで上記支持筒体22の構成の作用につ
いて述べる。本発明では上述におけるピン35の抜き外
しを行うことによって外筒23の内側に内筒24を出没
移動調整することが可能となり、支持筒体22の全長を
所要の長さ(図3、図5、図6)に示す全長L0 ,L
1 ,L2 のいずれかを選択することによって図1に示す
深さH0 ,H1 ,H2 の掘削が可能になる)に設定する
ことができる。この場合に支持筒体22の全長を決める
ときには、まず運転者が運転席50(図1に示す)にて
ブーム16の昇降操作を行って大体の所要長さに合わせ
ておく。それから運転者が下車して外筒23と内筒24
のそれぞれ下端外周部に設けた引掛具36,37に、荷
締機38から引出される2本のロープ部材39,39’
の先端のフックをそれぞれ引掛け、上記荷締機38の巻
取り又は緩め操作を行うことにより内筒24を外筒23
の中で移動させることができる。そして所要の長さに決
める時点において上記外筒23と内筒24の合致するピ
ン穴33−34にピン35を挿通して上記外筒23と内
筒24とを固定する。なお上記支持筒体22の全長決め
操作を行うときには、地盤に掘削した穴(図示していな
い)にクラムシェル装置を挿入した状態で行えば、適度
の作業高さでピン穴33と34の位置合わせやピン35
の挿入を容易に行うことができる。
【0011】また本発明では、油圧ショベルの車体に装
備している油圧源(図9に示すメインポンプ45をい
う)から、クラムシェルバケット26を開閉駆動するク
ラムシェルシリンダ28に通じる給排用の油圧配管30
(図2に示す)のうち、上記外筒23及び内筒24の長
手方向に沿って配管されている油圧パイプを、大径の外
側パイプ31の内側に小径の内側パイプ32を抜出し差
込み自在に嵌挿して形成し、上記外側パイプ31と内側
パイプ32との嵌合隙間を油密に保持するシール部材4
1(図8に示す)を設けた。そしてまた上記外側パイプ
31及び内側パイプ32と、油タンク46とを、パイロ
ット操作式の3位置切換弁44(図9に示す)を介して
連通し、かつその3位置切換弁44の左右のパイロット
ポート51,52に対して、クラムシェル用油圧リモコ
ン弁47の操作によって導出されるパイロット二次圧を
作用させるようにし、外側パイプ31と内側パイプ32
の抜出し差込み調整操作時すなわちクラムシェル用油圧
リモコン弁47の非操作時で3位置切換弁44が中立位
置にあるとき、その中立位置をタンク連通油路位置に設
定した。
【0012】ここで上記油圧配管30に係る作用につい
て述べる。本発明ではクラムシェルシリンダ28に通じ
る給排用の油圧配管30のうち、外筒23及び内筒24
の長手方向に沿って配管されている油圧パイプを、大径
の外側パイプ31の内側に小径の内側パイプ32を抜出
し差込み自在に嵌挿して形成したので、外筒23と内筒
24との出没移動調整を行ったとき油圧配管の形状が変
化しないから、そのメンテナンスが良い。仮りに油圧ホ
ースを使用するとその撓わみ、垂れ下がりなどを生じて
外部の支障物に引掛かったりするし、また油圧ホース巻
取り用のリールなどの取付けが必要になってくる。また
図9に示す本発明における油圧回路では、上記外側パイ
プ31及び内側パイプ32と、油タンク46とを、パイ
ロット操作式の3位置切換弁44を介して連通せしめて
いる。それで油圧ショベルの深掘り作業時には、クラム
シェル用油圧リモコン弁47のレバー48を中立位置N
よりイ位置方向又はロ位置方向へ傾動操作すると、クラ
ムシェル用パイロット切換弁43がハ位置又はニ位置に
切換わると同時に、3位置切換弁44もホ位置又はヘ位
置へ切換作動する。この場合、上記3位置切換弁44の
ホ位置及びヘ位置は、メインポンプ45の供給側油通路
が油タンク46へ連通するのを遮断する位置に設定して
いるので、メインポンプ45からの圧油は支障なくクラ
ムシェルシリンダ28に供給され、クラムシェルバケッ
ト26を正常に開閉作動させることができる。しかし上
記外側パイプ31と内側パイプ32の抜出し差込み調整
操作時すなわちクラムシェル用油圧リモコン弁47の非
操作時(レバー48は中立位置Nにある)には上記両パ
イプ31,32内の管路が、3位置切換弁44の中立位
置を通じて油タンク46と開通状態となる。したがって
上記両パイプ31と32の抜出し差込み操作時には、そ
の両パイプ31,32内の油がキャビテーションをおこ
したり、あるいは高圧のためパイプ曲げをおこしたりす
るトラブルを自動的に防止することができる。
【0013】次に図10は、本発明における両開き開閉
可能なクラムシェルバケット26(クラムシェルバケッ
ト26は左右対称形であるので片側のバケットの部分を
代表して説明する)の要部分解斜視図である。図におい
て、53は排土粘着切りフレーム、54,55はクラム
シェルバケット26のバケット本体56と排土粘着切り
フレーム55のそれぞれ基部を貫通して開穿した回動支
点ピン27挿入用のピン穴、57,58はそれぞれバケ
ット本体56と排土粘着切りフレーム53に固設され回
動端にて互いに当接するストッパである。図10に示す
ように本発明では、クラムシェルバケット26のバケッ
ト本体56の内側に、回動支点ピン27を中心に回動自
在に排土粘着切りフレーム53を設け、その排土粘着切
りフレーム53をバケット本体56の左右内壁面と底板
内面に沿ったコ字形に形成した。それによりクラムシェ
ルバケット26内に粘着性の強い粘質土を掘削してそれ
を排土するとき、排土粘着切りフレーム53がバケット
本体56内壁面と粘質土の付着部分の間を回動して、小
さな排土抵抗に抗して粘着切りを行うことができる。す
なわち粘質土をたとえば平板状のエジェクタなどで排土
するのではなくて、粘着切りされる状態で粘質土自体の
重量で排土することができる。仮りに上記平板状のエジ
ェクタを使用したときには粘質土の粘着抵抗に抗して粘
質土を押出すようにするので、エジェクタの変形や損傷
事故が多い。しかし本発明では粘質土を押出す力を最小
限にしているので、クラムシェルバケット26のメンテ
ナンスと排土効率を向上させることができる。
【0014】
【発明の効果】本発明の深掘り用クラムシェル装置にお
ける支持筒体では、ピンの抜き外しを行うことによって
外筒の内側に内筒を出没移動調整することが可能であ
る。この場合に支持筒体の全長を決めるときには、まず
運転者が運転席にてブームの昇降操作を行って大体の所
要長さに合わせておく。それから運転者が下車して外筒
と内筒のそれぞれ下端外周部に設けた引掛具に、荷締機
から引出される2本のロープ部材の先端フック部をそれ
ぞれ引掛け、上記荷締機の巻取り又は緩め操作を行うこ
とにより内筒を外筒の中で移動させ、そして所要の長さ
に決める時点において上記外筒と内筒の合致するピン穴
にピンを挿通して上記外筒と内筒とを固定する。それに
より深掘り用の最大深さを選択して、所要の最大深さを
設定することができる。また本発明では、車体に装備し
ている油圧源から、クラムシェルバケットを開閉駆動す
るクラムシェルシリンダに通じる給排用の油圧配管のう
ち、前記外筒及び内筒の長手方向に沿って配管されてい
る油圧パイプを、大径の外側パイプの内側に小径の内側
パイプを抜出し差込み自在に嵌挿して形成したので、外
筒と内筒との出没移動調整を行ったとき油圧配管の形状
が変化しないから、そのメンテナンスが良い。仮りに油
圧ホースを使用するとその撓わみ、垂れ下がりなどを生
じて外部の支障物に引掛かったりするし、また油圧ホー
ス巻取り用のリールなどの取付けが必要になってくる。
また本発明における油圧回路では、上記外側パイプ及び
内側パイプと、油タンクとを、パイロット操作式の3位
置切換弁を介して連通せしめている。それで油圧ショベ
ルの深掘り作業時には、クラムシェル用油圧リモコン弁
を操作すると、クラムシェル用パイロット切換弁と3位
置切換弁は連動して切換作動する。この場合、上記3位
置切換弁の切換位置はメインポンプの供給側油通路が油
タンクへ連通するのを遮断する位置に設定しているの
で、メインポンプからの圧油は支障なくクラムシェルシ
リンダに供給され、クラムシェルバケットを正常に開閉
作動させることができる。しかし上記外側パイプと内側
パイプの抜出し差込み操作時すなわちクラムシェル用油
圧リモコン弁の非操作時には上記両パイプ内の管路が、
3位置切換弁の中立位置を通じて油タンクと開通状態と
なる。したがって上記両パイプの抜出し差込み操作時に
は、その両パイプ内の油がキャビテーションをおこした
り、あるいは高圧のためパイプ曲げをおこしたりするト
ラブルを自動的に防止することができる。また本発明で
はクラムシェルバケットの内側に、クラムシェルバケッ
トの回動支点ピンを中心に回動自在に、コ字形の排土粘
着切りフレームを設けた。それによりクラムシェルバケ
ット内に粘着性の強い粘質土を掘削してそれを排土する
とき、排土粘着切りフレームがクラムシェルバケット内
壁面と粘質土の付着部分の間を回動して、小さな排土抵
抗に抗して粘着切りを行うことができる。すなわち粘質
土をたとえば平板状のエジェクタなどで排土するのでは
なくて、粘着切りされる状態で粘質土自体の重量で排土
することができる。仮りに上記平板状のエジェクタを使
用したときには粘質土の粘着抵抗に抗して粘質土を押出
すようにするので、エジェクタの変形や損傷事故が多
い。しかし本発明では粘質土を押出す力を最小限にして
いるので、クラムシェルバケットのメンテナンスと排土
効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の深掘り用クラムシェル装置を装備した
油圧ショベルの側面図である。
【図2】図1における深掘り用クラムシェル装置の要部
たて断面図である。
【図3】図1及び図2における支持筒体の最小長さ設定
状態のたて断面図である。
【図4】図3のAより見た断面図である。
【図5】本発明における支持筒体の一段長さ設定状態の
たて断面図である。
【図6】本発明における支持筒体の二段長さ設定状態の
たて断面図である。
【図7】本発明における支持筒体の全長調整操作状態を
示す要部側面図である。
【図8】図2のB部拡大図である。
【図9】本発明の深掘り用クラムシェル装置に係る油圧
回路図である。
【図10】本発明におけるクラムシェルバケットの要部
分解斜視図である。
【図11】従来技術の一実施例作業用装置の要部側面図
である。
【図12】従来より行われている一実施例深掘り用クラ
ムシェル装置を示す側面図である。
【符号の説明】
4,35 ピン 5,15 深掘り用クラムシェル装置 14,26 クラムシェルバケット 22 支持筒体 23 外筒 24 内筒 27 回動支点ピン 28 クラムシェルシリンダ 31 外側パイプ 32 内側パイプ 33,34 ピン穴 36,37 引掛具 38 荷締機 39,39’ ロープ部材 41 シール部材 43 クラムシェル用パイロット切換弁 44 3位置切換弁 45 メインポンプ 47 クラムシェル用パイロット切換弁 49 パイロット油圧源 53 排土粘着切りフレーム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のフロント部に装着しているブー
    ム、アームの先端部に、両開き開閉可能なクラムシェル
    バケットを支持筒体を介して連結している建設機械にお
    いて、下記支持筒体を、外筒の内側に内筒を出没移動自
    在に嵌挿して形成し、その内筒を外筒に対して所要の出
    没移動位置に固定する係止手段を設けたことを特徴とす
    る深掘り用クラムシェル装置。
  2. 【請求項2】 特許請求の範囲請求項1記載の深掘り用
    クラムシェル装置において、前記外筒と内筒を貫通する
    ピン穴を、支持筒体の軸心と直交状態でしかも支持筒体
    の長手方向に間隔をおいて複数箇所開穿し、上記内筒を
    外筒に対して所要の出没位置に設定し、その時点に上記
    外筒と内筒の合致するピン穴にピンを挿通せしめるよう
    にしたことを特徴とする深掘り用クラムシェル装置。
  3. 【請求項3】 特許請求の範囲請求項1記載の深掘り用
    クラムシェル装置において、前記外筒と内筒のそれぞれ
    下端外周部に引掛具を固定して取付け、上記外筒から延
    出状態の内筒の没入調整操作時に、上記両引掛具に対し
    てロープ部材を巻取り緊張せしめる荷締機のロープ部材
    先端部をそれぞれ引掛けるようにしたことを特徴とする
    深掘り用クラムシェル装置。
  4. 【請求項4】 特許請求の範囲請求項1記載の深掘用ク
    ラムシェル装置において、車体に装備している油圧源か
    ら、クラムシェルバケットを開閉駆動するクラムシェル
    シリンダに通じる給排用の油圧配管のうち、前記外筒及
    び内筒の長手方向に沿って配管されている油圧パイプ
    を、大径の外側パイプの内側に小径の内側パイプを抜出
    し差込み自在に嵌挿して形成し、上記外側パイプの内周
    面と内側パイプの外周面との間の隙間を油密に保持する
    シール部材を設けたことを特徴とする深掘り用クラムシ
    ェル装置。
  5. 【請求項5】 特許請求の範囲請求項4記載の深掘り用
    クラムシェル装置において、前記給排用の油圧パイプと
    油タンクとを、切換弁を介して連通し、外側パイプと内
    側パイプの抜出し差込み調整操作時に上記切換弁をタン
    ク連通油路位置に切換えるようにしたことを特徴とする
    深掘り用クラムシェル装置。
  6. 【請求項6】 特許請求の範囲請求項5記載の深掘り用
    クラムシェル装置において、前記切換弁をパイロット切
    換弁に設定し、クラムシェル用油圧リモコン弁の操作に
    よって導出されるパイロット二次圧を上記パイロット切
    換弁のパイロットポートに作用されるようにしたことを
    特徴とする深掘り用クラムシェル装置。
  7. 【請求項7】 特許請求の範囲請求項1記載の深掘り用
    クラムシェル装置において、前記クラムシェルバケット
    の内側に、クラムシェルバケットの回動支点ピンを中心
    に回動自在に排土粘着切りフレームを設け、その排土粘
    着切りフレームをクラムシェルバケットの左右内壁面と
    底板内面に沿ったコ字形に形成したことを特徴とする深
    掘り用クラムシェル装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106759564A (zh) * 2016-12-30 2017-05-31 徐州徐工挖掘机械有限公司 一种挖掘机隧道用偏转式工作装置结构
KR101986648B1 (ko) * 2018-04-06 2019-06-07 (유)로뎀건설 강관작업구 굴착장치

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