JP2023170858A - 建機用バケット - Google Patents

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Hiroshi Onodera
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Abstract

【課題】地盤が硬くても、良好に地面にクラムシェルを食い込ませることができる建機用バケットを提供する。【解決手段】バケット21は、地中に設置されるケーシングチューブ内の空間で吊り下げられる支持体31と、水平軸線回りに回転自在に支持体31に連結され、開閉動作に基づき地面を掘削するクラムシェル33a、33bと、ケーシングチューブの内壁面に押し当てられる接触面51を有する複数の滑り止め52と、水平軸線54、56回りに揺動自在に支持体31に連結され、開放端で滑り止め52を支持し、水平軸線54、56よりも高い位置に接触面51を配置する反力伝達部材55、57とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、ケーシングチューブ内の空間に吊り下げられクラムシェルを備える建機用バケットに関する。
例えば、特許文献1は、ケーシングチューブ内から土砂を排出する掘削装置を開示する。掘削装置は、ケーシングチューブの内壁面に押し当てられる接触面を有する複数のグリッパー(滑り止め)を備える。グリッパーは、ケーシングチューブ内で特定の高さ位置にクラムシェルを固定することができる。グリッパーの押し当てにあたって水平姿勢の油圧シリンダーが利用される。
特許第3004267号公報 特開2004-308185号公報
地盤が硬いと、クラムシェルは地面に食い込むことができない。したがって、クラムシェルが閉じても、クラムシェルは土砂をすくい取ることができない。クラムシェルは空振りしてしまう。
本発明者の検証によれば、硬い地盤に対してクラムシェルの閉じ動作が実施されると、油圧シリンダーの駆動力だけでは特定の高さ位置にクラムシェルを固定することはできなかった。特許文献1に記載のグリッパーでは効果的に掘削の空振りを防止することはできなかった。
本発明は、地盤が硬くても、良好に地面にクラムシェルを食い込ませることができる建機用バケットを提供することを目的とする。
本発明の一形態によれば、地中に設置されるケーシングチューブ内の空間で吊り下げられる支持体と、水平軸線回りに回転自在に前記支持体に連結され、開閉動作に基づき地面を掘削するクラムシェルと、前記ケーシングチューブの内壁面に押し当てられる接触面を有する複数の滑り止めと、水平軸線回りに揺動自在に前記支持体に連結され、開放端で前記滑り止めを支持し、前記水平軸線よりも高い位置に前記接触面を配置する反力伝達部材とを備える建機用バケットは提供される。
地中にケーシングチューブが設置されると、ケーシングチューブ内の空間に建機用バケットは吊り下げられる。地面の掘削にあたってクラムシェルは閉じる。クラムシェルは閉じ動作に応じて土砂をすくい取る。建機用バケットがケーシングチューブから引き上げられると、ケーシングチューブの外でクラムシェルは開く。クラムシェルの開き動作に応じて土砂はケーシングチューブの外に排出される。こうしてケーシングチューブ内は掘り進められていく。
地面の掘削にあたって滑り止めの接触面がケーシングチューブの内壁面に押し当てられると、建機用バケットはケーシングチューブ内で固定される。ケーシングチューブ内で建機用バケットは固定された高さで保持される。地盤が硬いと、地面の掘削にあたってクラムシェルが閉じる際に支持体には上向きに地面から大きく反力が作用する。このとき、滑り止めの接触面は水平軸線よりも高い位置でケーシングチューブの内壁面に押し当てられることから、上向きに水平軸線に作用する反力は反力伝達部材の働きで外向きの力に変換される。滑り止めにはケーシングチューブの内壁面に向かって押しつけ力が作用する。こうして接触面の滑りは抑制される。地盤が硬くても、クラムシェルは良好に地面に食い込むことができる。
建機用バケットは、前記支持体および前記クラムシェルに連結されて、前記クラムシェルの前記開閉動作を実現する第1油圧シリンダーと、前記支持体および前記反力伝達部材に連結されて、前記内壁面に前記滑り止めを押し当てる駆動力を生成する第2油圧シリンダーと、前記第1油圧シリンダーおよび前記第2油圧シリンダーに接続されて、前記第2油圧シリンダーで前記駆動力が生成された後に、前記クラムシェルの閉じ動作を開始する油圧を前記第1油圧シリンダーに供給する油圧回路とを備えてもよい。油圧回路の働きで、ケーシングチューブ内で建機用バケットが固定された後にクラムシェルの閉じ動作は実施されるので、掘削の空振りは良好に防止されることができる。ケーシングチューブ内では効率的な掘削は実現されることができる。
以上のように開示の発明によれば、地盤が硬くても、良好に地面にクラムシェルを食い込ませることができる建機用バケットは提供されることができる。
本発明の一実施形態に係る建機すなわちクローラークレーンの全体構成を概略的に示す左側面図である。 クローラークレーンの右側面図である。 バケットの拡大側面図である。 バケットの平面図である。 滑り止めおよび反力伝達部材の構造を概略的に示すバケットの側面図である。 油圧回路図である。 バケットの動作を示す概念図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
図1は、オールケーシング工法で利用される建機すなわちクローラークレーンの全体構成を概略的に示す。建機11は、左右のクローラー12、13を支持する駆動体14と、垂直軸回りで旋回自在に駆動体14に連結されて、運転台15を支持する旋回体16とを備える。運転台15に作業者は乗車する。作業者の操作に応じてクローラー12、13は動作する。クローラー12、13の動作に基づき建機11は走行する。走行の実現にあたってクローラー12、13に代えてホイールが用いられてもよい。
旋回体16には、水平軸回りで起伏自在にブーム17が支持される。ブーム17は、旋回体16に連結される第1体17aと、第1体17aの内空間に進退自在に収容される第2体17bと、第2体17bの内空間に進退自在に収容される第3体17cとを備える。ブーム17と旋回体16との間には油圧シリンダー18が連結される。油圧シリンダー18の伸縮に応じてブーム17の起伏は実現される。第1体17aと第2体17bとの間には油圧シリンダーが連結される。第2体17bと第3体17cとの間には油圧シリンダーが連結される。油圧シリンダーの伸縮に応じてブーム17はテレスコープ方式で伸縮することができる。個々の油圧シリンダーは油圧回路に接続される。油圧回路の働きで油圧源の油圧は個々の油圧シリンダーに供給されることができる。
ブーム17の先端にはバケット21が連結される。バケット21は重力方向に吊り下げ支持される。ここでは、バケット21はブーム17の先端から垂れ下がるワイヤーロープ22に結合される。ブーム17の先端には、水平軸線回りで回転自在にシーブ23が結合される。シーブ23はワイヤーロープ22の進退移動を案内する。シーブ23から垂れ下がるワイヤーロープ22の先端はブーム17の先端に結合される。バケット21には、シーブ23と結合端との間で垂れ下げるワイヤーロープ22に係り合うシーブ24が支持される。
ワイヤーロープ22は、例えばブーム17の第1体17aに固定されるウインチ25に巻き取られることができる。ウインチ25にワイヤーロープ22が巻き取られると、バケット21は上昇する。ウインチ25からワイヤーロープ22が解かれると、バケット21は下降する。ウインチ25には油圧モーターが連結される。油圧源から供給される油圧に応じて油圧モーターはウインチ25を駆動する。その他、バケット21は、いわゆる油圧クラムとして利用されてもよくテレスコクラムとして利用されてもよい。
図2に示されるように、バケット21には、ブーム17の先端から垂れ下がる油圧ホース26の解放端が結合される。ブーム17の先端には、水平軸線回りで回転自在にシーブ27が結合される。シーブ27は油圧ホース26の進退移動を案内する。
ブーム17の第1体17aには、油圧ホース26を巻き取るホースリール28が固定される。ホースリール28は、バケット21の上昇時に回転体に油圧ホース26を巻き取る。バケット21の下降時には回転体から油圧ホース26は解かれる。ホースリール28には油圧管29経由で油圧回路が接続される。ホースリール28は、油圧管29から油圧ホース26に油圧回路の油圧を伝達する。
ホースリール28には油圧モーターが連結される。油圧源から供給される油圧に応じて油圧モーターはホースリール28の回転体を駆動する。回転体の駆動に応じて回転体に油圧ホース26は巻き取られることができる。ホースリール28の動作はウインチ25の動作に連動してもよい。
バケット21はいわゆるクラムシェルバケットに構成される。すなわち、バケット21は、図3に示されるように、シーブ24に連結されてワイヤーロープ22で吊り下げられる支持体31と、水平軸線32回りに回転自在に支持体31に連結される1対のクラムシェル33a、33bとを備える。個々のクラムシェル33a、33bは、支持体31に固定される共通の軸体34に回転自在に支持される。軸体34の軸心はシーブ24の回転軸線に平行に設定される。
クラムシェル33a、33bは、軸受を備えて、軸体34の軸心に直交する仮想平面に沿って広がる2つの連結板35と、軸体34の軸心から離れた位置で2つの連結板35の縁同士を接続するショベル体36とを有する。ショベル体36は、地面に直立する姿勢を確立する第1位置と、軸体34の軸心回りで下降し、相互に合わせ端を噛み合わせる第2位置とで変位する。2つのショベル体36が第1位置に位置するとクラムシェル33a、33bは開く。2つのショベル体36が第2位置に位置するとクラムシェル33a、33bは閉じる。ショベル体36の合わせ端には、第1位置で地面に食い込む複数の爪37と、第2位置で相手側の爪37を受け入れる窪みとが形成される。対のクラムシェル33a、33bでは爪37は互い違いに配置される。
個々のクラムシェル33a、33bごとに、クラムシェル33a、33bと支持体31とには第1油圧シリンダー41が連結される。第1油圧シリンダー41は、軸体34の軸心に平行な軸線42回りで回転自在に支持体31に連結されるシリンダー体43と、シリンダー体43内に格納されて、第1油圧室および第2油圧室にシリンダー体43の内空間を分割するピストン44と、ピストン44に連結されて、軸体34の軸心に平行な軸線45回りで回転自在にクラムシェル33a、33bに連結されるロッド46とを備える。第2油圧室に油圧が作用すると、ロッド46は最大限にシリンダー体43に引き込まれ第1油圧シリンダー41は収縮する。このとき、クラムシェル33a、33bは開く。第1油圧室に油圧が作用すると、ロッド46は最大限にシリンダー体43から突出し第1油圧シリンダー41は伸張する。このとき、クラムシェル33a、33bは閉じる。第1油圧シリンダー41はクラムシェル33a、33bの開閉動作を実現する。
図4に示されるように、支持体31には、作業時にケーシングチューブの内壁面に押し当てられる接触面51を有する滑り止め52が連結される。滑り止め52は、ケーシングチューブの中心軸53回りに特定の間隔で配置される。滑り止め52の配置にあたって、滑り止め52から外向き(ケーシングチューブの中心軸53から遠ざかる向き)に作用する力のバランスが考慮される。ここでは、中心軸53に直交する水平面で1直径線上に沿ってケーシングチューブを押し合う2組の滑り止め52が用いられる。図5に示されるように、滑り止め52は、第1水平軸線54回りに揺動自在に支持体31に連結される第1反力伝達部材55と、第1水平軸線54よりも下方に位置する第2水平軸線56回りに揺動自在に支持体31に連結される第2反力伝達部材57とに支持される。第1水平軸線54および第2水平軸線56は相互に平行に配置される。
滑り止め52の上端は第1水平軸線54に平行な第3水平軸線58回りに回転自在に第1反力伝達部材55の外端に連結される。滑り止め52の上端には、外向きに突出して外端で接触面51を形成する第1突片59aが一体に形成される。第1突片59aは、第1反力伝達部材55の揺動に応じて、第1水平軸線54よりも高い位置に設定されるロック位置と、ロック位置よりも高い位置でロック位置よりも内向きに変位するロック解除位置との間で移動する。第1反力伝達部材55の揺動時に第1突片59aは第1水平軸線54よりも高い位置に維持される。接触面51は、第1突片59aで水平方向に延びる稜線で形成される。
滑り止め52の下端は第2水平軸線56に平行な第4水平軸線61回りに回転自在に第2反力伝達部材57の外端に連結される。滑り止め52の下端には、外向きに突出して外端で接触面51を形成する第2突片59bが一体に形成される。第2突片59bは、第2反力伝達部材57の揺動に応じて、第2水平軸線56よりも高い位置に設定されるロック位置と、ロック位置よりも高い位置でロック位置よりも内向きに変位するロック解除位置との間で移動する。第2反力伝達部材57の揺動時に第2突片59bは第2水平軸線56よりも高い位置に維持される。接触面51は、第2突片59bで水平方向に延びる稜線で形成される。
ここでは、第1水平軸線54と第3水平軸線58との距離は第2水平軸線56と第4水平軸線61との距離に等しく設定される。加えて、第3水平軸線58と第4水平軸線61との距離は第1水平軸線54と第2水平軸線56との距離に等しく設定される。したがって、滑り止め52、第1反力伝達部材55、第2反力伝達部材57および支持体31は、第1反力伝達部材55および第2反力伝達部材57の揺動時に滑り止め52の平行移動を実現するリンク機構を形成する。第1反力伝達部材55および第2反力伝達部材57の揺動時に滑り止め52の垂直姿勢は保持されることができる。
滑り止め52ごとに、第1反力伝達部材55と支持体31とには第2油圧シリンダー62が連結される。第2油圧シリンダー62は、第1水平軸線54および第2水平軸線56に平行な軸線63回りで回転自在に支持体31に連結されるシリンダー体64と、シリンダー体64内に格納されて、第1油圧室および第2油圧室にシリンダー体64の内空間を分割するピストンと、ピストンに連結されて、第1水平軸線54および第2水平軸線56に平行な軸線65回りで回転自在に第1反力伝達部材55に連結されるロッド66とを備える。第1油圧室に油圧が作用すると、ロッド66は最大限にシリンダー体64から突出し第2油圧シリンダー62は伸張する。このとき、第1突片59aおよび第2突片59bはロック解除位置に配置される。第1油圧室に油圧が作用すると、ロッド66は最大限にシリンダー体64に引き込まれ第2油圧シリンダー62は収縮する。このとき、第1突片59aおよび第2突片59bはロック位置に配置される。滑り止め52、第1反力伝達部材55および第2反力伝達部材57は、動作するクラムシェル33a、33bとの干渉を避ける位置に配置される。
図6に示されるように、第1油圧シリンダー41および第2油圧シリンダー62には油圧回路71が接続される。油圧回路71は、方向制御バルブ72の第1ポートに第2油圧シリンダー62の第2油圧室64aを接続する第1油路73と、方向制御バルブ72の第2ポートに第2油圧シリンダー62の第1油圧室64bを接続する第2油路74とを備える。第1油路73には、第1分岐点75から分岐して第1油圧シリンダー41の第1油圧室43aに接続される第3油路76が接続される。第2油路74には、第2分岐点77から分岐して第1油圧シリンダー41の第2油圧室43bに接続される第4油路78が接続される。方向制御バルブ72は、第1油路73に油圧ユニット79の油圧を供給し、第2油路74から作動油を回収する第1位置と、第2油路74に油圧ユニット79の油圧を供給し、第1油路73から作動油を回収する第2位置とで切り換えられることができる。油圧ユニット79は、油タンクから作動油をくみ上げ油圧を生成する油圧源を備える。
第1油路73では、第1分岐点75と第2油圧シリンダー62の第2油圧室64aとの間にチェックバルブ81が配置される。第2油路74では、第2分岐点77と第2油圧シリンダー62の第1油圧室64bとの間にチェックバルブ82が配置される。2つのチェックバルブ81、82はダブルパイロットチェックバルブを構成する。第1油路73に油圧ユニット79から油圧が供給されると、第2油路74のチェックバルブ82は開放される。第2油路74に油圧ユニット79から油圧が供給されると、第1油路73のチェックバルブ81は開放される。こうして第2油圧シリンダー62では第1油圧室64bまたは第2油圧室64aのいずれかに油圧ユニット79から油圧は供給される。
第3油路76では、第1分岐点75と第1油圧シリンダー41の第1油圧室43aとの間にリリーフバルブ83が配置される。リリーフバルブ83は、第1油圧シリンダー41の第1油圧室43aに、予め決められた圧力以上の油圧を供給する。リリーフバルブ83には並列にチェックバルブ84が接続される。チェックバルブ84は第1油圧シリンダー41の第1油圧室43aから油圧を開放する。第3油路76は第1油路73から分岐することから、第2油圧シリンダー62の第2油圧室64aで圧力が決められた圧力まで高まると、第3油路76経由で第1油圧シリンダー41の第1油圧室43aに油圧は供給される。
第4油路78では、第2分岐点77と第1油圧シリンダー41の第2油圧室43bとの間にリリーフバルブ85が配置される。リリーフバルブ85は、第1油圧シリンダー41の第2油圧室43bに、予め決められた圧力以上の油圧を供給する。リリーフバルブ85には並列にチェックバルブ86が接続される。チェックバルブ86は第1油圧シリンダー41の第2油圧室43bから油圧を開放する。第4油路78は第2油路74から分岐することから、第2油圧シリンダー62の第1油圧室64bで圧力が決められた圧力まで高まると、第4油路78経由で第1油圧シリンダー41の第2油圧室43bに油圧は供給される。
次に、本実施形態に係る建機11を利用したオールケーシング工法を説明する。図7(a)に示されるように、地中にケーシングチューブCYは設置される。設置にあたってケーシングチューブCYは地面Grから鉛直方向に圧入される。このとき、ケーシングチューブCYの中心軸53は重力方向に一致する。ケーシングチューブCYは例えばステンレス鋼の筒体で構成される。
ケーシングチューブCYの内側で地面Grは掘削される。掘削にあたってケーシングチューブ内の空間にバケット21は吊り下げられる。ケーシングチューブCY内の地面Grに向かってバケット21は下降する。バケット21の下降にあたってワイヤーロープ22はウインチ25から解かれる。油圧ホース26はホースリール28から解かれる。運転台15の作業者は油圧を操作しウインチ25およびホースリール28の動作を制御する。
このとき、第1油圧シリンダー41では第2油圧室43bに油圧は作用する。第1油圧シリンダー41は最大限に収縮する。バケット21ではクラムシェル33a、33bは開いた状態で維持される。第2油圧シリンダー62では第1油圧室64bに油圧は作用する。第2油圧シリンダー62は最大限に伸張する。滑り止め52の第1突片59aおよび第2突片59bはロック解除位置に保持される。
バケット21が地面Grに着くと、クラムシェル33a、33bのショベル体36は地面Grに直立する。爪37は地面Grに刺さる。ここで、第1油路73および第3油路76に油圧は作用する。第3油路76ではリリーフバルブ83が作動することから、第3油路76の油圧が予め決められた圧力に達するまで第1油圧シリンダー41の第1油圧室43aで作動油の導入は阻止される。第1油圧室43aの油圧は維持される。第1油圧シリンダー41の収縮状態は保持される。バケット21ではクラムシェル33a、33bは開いた状態で維持される。
第1油路73の油圧は第2油圧シリンダー62の第2油圧室64aに導入される。第2油路74のチェックバルブ82は開放される。第2油圧室64aに作用する油圧の働きで第2油圧シリンダー62は収縮する。この収縮に応じて、第1反力伝達部材55は第1水平軸線54回りで揺動し、第2反力伝達部材57は第2水平軸線56回りで揺動する。滑り止め52の第1突片59aおよび第2突片59bはロック位置に変位する。図7(b)に示されるように、第1突片59aの接触面51および第2突片59bの接触面51はケーシングチューブCYの内壁面に押し当てられる。バケット21はケーシングチューブCY内で固定される。鉛直方向および水平方向にバケット21の移動は拘束される。ケーシングチューブCY内でバケット21は固定された高さで保持される。
第1油路73および第3油路76の圧力が高まり、第2油圧シリンダー62の第2油圧室64aで油圧が予め決められた圧力に達すると、リリーフバルブ83から第1油圧シリンダー41の第1油圧室43aに油圧は導入される。第4油路78ではリリーフバルブ85を迂回してチェックバルブ86から油圧は開放される。図7(c)に示されるように、油圧の働きで第1油圧シリンダー41は伸張する。バケット21ではクラムシェル33a、33bは閉じていく。クラムシェル33a、33bは閉じ動作に応じて土砂をすくい取る。
地盤が硬いと、地面の掘削にあたってクラムシェル33a、33bが閉じる際に支持体31には上向きに地面から大きく反力が作用する。このとき、第1突片59aの接触面51は第1水平軸線54よりも高い位置でケーシングチューブCYの内壁面に押し当てられることから、上向きに第1水平軸線54に作用する反力は第1反力伝達部材55の働きで外向きの力に変換される。滑り止め52にはケーシングチューブCYの内壁面に向かって押しつけ力が作用する。同様に、第2突片59bの接触面51は第2水平軸線56よりも高い位置でケーシングチューブCYの内壁面に押し当てられることから、上向きに第2水平軸線56に作用する反力は第2反力伝達部材57の働きで外向きの力に変換される。滑り止め52にはケーシングチューブCYの内壁面に向かって押しつけ力が作用する。言い換えると、第1反力伝達部材55および第2反力伝達部材57ではそれぞれ対応する第1水平軸線54および第2水平軸線56よりも高いに位置に力の作用点が配置されることから、リンク機構の働きで支持体31の上向きの変位は滑り止め52の外向き変位に変換される。こうして接触面51の滑りは抑制される。地面Grからの反力に拘わらず、ケーシングチューブCY内でバケット21は固定された高さで保持されることができる。地盤が硬くても、クラムシェル33a、33bは良好に地面Grに食い込むことができる。クラムシェル33a、33bは閉じ動作に応じて良好に土砂をすくい取ることができる。
しかも、油圧回路71の働きで、ケーシングチューブCY内でバケット21が固定された後にクラムシェル33a、33bの閉じ動作は実施されるので、掘削の空振りは良好に防止されることができる。ケーシングチューブCY内では効率的な掘削は実現されることができる。
クラムシェル33a、33bが閉じると、方向制御バルブ72は切り替えられる。第2油路74および第4油路78に油圧ユニット79から油圧は作用する。第4油路78ではリリーフバルブ85が作動することから、第4油路78の油圧が予め決められた圧力に達するまで第1油圧シリンダー41の第2油圧室43bで作動油の導入は阻止される。第2油圧室43bの油圧は維持される。第1油圧シリンダー41の伸張状態は保持される。バケット21ではクラムシェル33a、33bは閉じた状態で維持される。
第2油路74の油圧は第2油圧シリンダー62の第1油圧室64bに導入される。第1油路73のチェックバルブ81は開放される。第1油圧室64bに作用する油圧の働きで第2油圧シリンダー62は伸張する。この伸張に応じて、第1反力伝達部材55は第1水平軸線54回りで揺動し、第2反力伝達部材57は第2水平軸線56回りで揺動する。滑り止め52の第1突片59aおよび第2突片59bはロック解除位置に変位する。図7(d)に示されるように、第1突片59aの接触面51および第2突片59bの接触面51はケーシングチューブCYの内壁面から遠ざかる。ケーシングチューブCY内でバケット21の固定は解除される。鉛直方向および水平方向にバケット21の移動は許容される。
バケット21はケーシングチューブCYから引き上げられる。ケーシングチューブCY内の空間でバケット21は上昇する。バケット21の上昇にあたってワイヤーロープ22はウインチ25に巻き取られる。油圧ホース26はホースリール28に巻き取られる。運転台15の作業者は油圧を操作しウインチ25およびホースリール28の動作を制御する。
このとき、第2油路74および第4油路78では予め決められた圧力未満に油圧は維持される。リリーフバルブ85の働きで第1油圧シリンダー41の第2油圧室43bでは作動油の導入は阻止される。第1油圧シリンダー41の伸張状態は保持される。バケット21ではクラムシェル33a、33bは閉じた状態で維持される。第2油圧シリンダー62では第1油圧室64bに油圧は作用する。第2油圧シリンダー62は最大限に伸張する。滑り止め52の第1突片59aおよび第2突片59bはロック解除位置に保持される。
バケット21がケーシングチューブCYから引き上げられると、第2油路74および第4油路78で予め決められた圧力まで油圧は高められる。第2油圧シリンダー62の第1油圧室64bで油圧が予め決められた圧力に達すると、リリーフバルブ85から第1油圧シリンダー41の第2油圧室43bに油圧は導入される。第3油路76ではリリーフバルブ83を迂回してチェックバルブ84から油圧は開放される。油圧の働きで第1油圧シリンダー41は収縮する。排出位置でクラムシェル33a、33bは開く。クラムシェルの開き動作に応じて土砂はケーシングチューブCYの外に排出される。こうしてケーシングチューブCY内は掘り進められていく。
11…建機、31…支持体、32…水平軸線、33a…クラムシェル、33b…クラムシェル、51…接触面、52…滑り止め、54…水平軸線(第1水平軸線)、55…反力伝達部材(第1反力伝達部材)、56…水平軸線(第2水平軸線)、57…反力伝達部材(第2反力伝達部材)、CY…ケーシングチューブ、Gr…地面。

Claims (2)

  1. 地中に設置されるケーシングチューブ内の空間で吊り下げられる支持体と、
    水平軸線回りに回転自在に前記支持体に連結され、開閉動作に基づき地面を掘削するクラムシェルと、
    前記ケーシングチューブの内壁面に押し当てられる接触面を有する複数の滑り止めと、
    水平軸線回りに揺動自在に前記支持体に連結され、開放端で前記滑り止めを支持し、前記水平軸線よりも高い位置に前記接触面を配置する反力伝達部材と
    を備えることを特徴とする建機用バケット。
  2. 請求項1に記載の建機用バケットにおいて、
    前記支持体および前記クラムシェルに連結されて、前記クラムシェルの前記開閉動作を実現する第1油圧シリンダーと、
    前記支持体および前記反力伝達部材に連結されて、前記内壁面に前記滑り止めを押し当てる駆動力を生成する第2油圧シリンダーと、
    前記第1油圧シリンダーおよび前記第2油圧シリンダーに接続されて、前記第2油圧シリンダーで前記駆動力が生成された後に、前記クラムシェルの閉じ動作を開始する油圧を前記第1油圧シリンダーに供給する油圧回路と
    を備えることを特徴とする建機用バケット。
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