JPH01174439A - フレキシブル金属箔積層材 - Google Patents

フレキシブル金属箔積層材

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JPH01174439A
JPH01174439A JP62335726A JP33572687A JPH01174439A JP H01174439 A JPH01174439 A JP H01174439A JP 62335726 A JP62335726 A JP 62335726A JP 33572687 A JP33572687 A JP 33572687A JP H01174439 A JPH01174439 A JP H01174439A
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JP
Japan
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metal foil
silane coupling
layer
heat
coupling agent
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Application number
JP62335726A
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English (en)
Inventor
Moriji Morita
守次 森田
Shunji Yoshida
芳田 俊爾
Kenji Tanabe
健二 田辺
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] この発明は電子工業その他の産業分野においてその利用
度が拡大しつつある金属箔、接着層、および−層以上の
耐熱性重合体基体層とからなる三層以上の複数層構成の
フレキシブル金属箔積層材(以下では、FMCLと略記
。)に関するものである。 [従来の技術] FMCLは主として可撓性を有するプリント回路の製造
に使用されるが、その他に面発熱体。 電磁波シールド用材などとして使用される。 近年、プリント回路が収納されるケース類が小型化する
ことなどにより、その利用が増大している。 このようなFMCLは、従来、一般的に、金属箔に、耐
熱性重合体フィルムを厚さ5μm以上の有機ポリマーか
らなる接着剤を使用し張り合せて製造している。 このFMCLの耐熱性重合体フィルムの耐熱性電気的特
性および機械的特性に比較して、使用される接着剤の緒
特性は不十分であるため耐熱性重合体フィルムの特性は
減殺されてしまい、活用されないという問題点がある。 そのために、耐熱性重合体フィルムと金属箔が接着剤を
介することなく直接的に固着させられてFMCLとする
方法が従来から検討されている。 例えば、米国特許3,179,634 、同3,736
.170 。 特開昭49−129.862、同5B−190,091
,同59−162.044などがある。 しかし、これら方法による接着剤不使用のFMCLは耐
熱性重合体フィルムと金属箔との接着力が不十分である
こと、あるいは接着力は十分であっても、その強度が安
定していないことがあるなどの欠点があった。 特に、耐熱性重合体の中でもポリイミドとポリアミドイ
ミドの場合は種々の原因により安定して大きい接着力を
得ることは困難である。 更に、米国特許3,736,170 、あるいは特開昭
59−162.044の実施例に記述されているように
、FMCL用の耐熱性重合体として好適のフェノール系
溶剤に不溶のポリイミドの場合には耐熱性重合体フィル
ムと金属箔との間のピール強度が、0.40〜0、85
kg/cmであり、折り曲げ応力が大きい場合、あるい
は回路幅が狭い場合には、接着力が十分であるとは云え
ない。 [発明が解決しようとする課題] 耐熱性重合体フィムの優れた特性が活用される状態を確
保して、耐熱性重合体フィルムが金属箔に安定的に強固
に接着させられたFMCLとその製造法の提供である。 包装用素材などに使用されるFMCLなどに比較して、
電子工業部品用素材などのために使用されるFMCLは
、その加工時の処理の容易性と長期に亙る使用期間中の
耐久性・信頼性が大きいことが特に重要である。 プリント回路の製造用のFMCLには、高度の特性が要
求される。 絶縁材となる耐熱性重合体基体層は、金属箔に対して非
常に良好な接着力を有することが必要であり、プリント
回路の作製過程において、全ての加工作業が支障なく確
実容易に実施されるものでなければならない。 折り曲げ、ねじり、引張りあるいは強熱などが伴う加工
処理に充分に耐えるものであって耐熱性重合体基体層に
亀裂が発生してはならず、その端縁部分にも剥離欠損な
どが発生する可能性がないものでなければならない。 ポリイミドフィルムが接着剤を介在させて金属箔を被覆
したFMCLは既に提供されているが、接着剤を使用す
る既存のFMCLは、その特性が多くの点において要求
水準に達していない。 接着層が緩衝層となることにより機械的および熱的負担
に対して本質的にはより適応するものである接着層介在
型のFMCLが提供されるべきである。
【発明の構成】
金属箔の表面に窒素含有シランカップリング剤からなる
薄層を、−層設けた後、その層上に耐熱性重合体、ある
いはその前駆体の溶液が塗布され加熱乾燥させられて耐
熱性重合体フィルムが形成されることにより問題点が解
決されたFMCLを提供することができた。 この発明において使用する金属箔としては、電気伝導性
、および加工性などを考慮して、銅箔アルミニウム箔、
ニッケル箔、ステンレススチール箔などであり純粋品ま
たは合金が利用される。 就中、銅箔が電気伝導性と柔軟性の点から特に好ましい
ものである。 使用する金属箔の種類はFMCLの用途に応じ適宜に選
択される。 経済的に許される場合は、各種貴金属の利用も好ましい
。 金属箔の厚さは任意に選択可能であるが、通常lO〜1
00μmの範囲内であり、好ましくは、10〜50μm
の範囲内のものとする。 金属箔は積層品とされるためにその表面の浄化処理が施
されることが好ましい。 化学的に清浄な表面が出現させられる浄化方法であるな
らば特に限定される必要はない。 化学的に清浄とは、油脂類、塵埃などの異物の付着がな
く、また厚く脆弱な金属酸化物膜がないことである。 金属酸化物膜は、その層が薄く、組織が強固であり層数
が少ないものである場合には、FMCLの製造に却って
適当するのであり、この場合には金属箔の表面は化学的
に清浄であるとしてよい。 金属箔の表面は窒素含有シランカップリング剤との接着
面積の増大のために物理的およびまたは化学的処理によ
り粗面化されることがFMCLの一体性の強化に有効で
ある。 金属箔がアルミニウムある場合にはアルマイト処理も有
効である。 また、銅箔のように化学的にその表面が浄化された後に
往々にして生起する脆弱な銅酸化物膜が生成することを
防止する目的を以て、銅箔表面をニッケル銅合金処理、
亜鉛処理、亜鉛クロム合金処理などの銅との結合が強固
な金属の防錆膜形成処理を施すことも同様にFMCLの
一体性の強化に有効である。 この発明のFMCLの耐熱性重合体フィルムはポリイミ
ド、ポリアミドイミド、ポリヒダントイン、ポリパラバ
ン酸、ポリオキサジンジオン、ポリベンツイミダゾール
、トリアジン誘導体、ポリイミダゾピロロンなどからな
る群から選択される一種以上のものである。 この発明において使用される耐熱性重合体フィルム層は
、イミド結合を有する耐熱ポリマー、あるいはイミド結
合以外の複素環を有する耐熱ポリマーからなるものであ
り、イミド結合を有するポリマーとしては、ポリイミド
、ポリアミドイミド、ポリヒダントイン、ポリパラバン
酸、ポリオキサジンジオンなどであり、またイミド結合
以外の複素環を有する耐熱ポリマーとしてはポリベンツ
イミダゾール、ポリイミダゾピロロン、トリアジン誘導
体などが挙げられる。 この発明においては、イミド結合を有する耐熱ポリマー
のフィルムが好ましく、更に好ましくはポリイミド、ポ
リアミドイミドと称されるもののフィルムであり、これ
らは複合フィルムとされてもよい。 ポリイミドの代表的なものは、その構2造式が次に示さ
れるものである。 また、ポリアミドイミドとしては、その構造式%式% また、下記の構造式にて示される反復単位を有するピロ
メリット酸二水物と芳香族ジアミンとから得られる重合
体、構造式(1)あるいは(2)にて表わされる反復単
位を有する 3.3°、4,4°−ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンとから得られる
重合体、および構造式(3)あるいは(4)にて表わさ
れる反復単位を有する 3.3’、4,4°−ビフェニ
ルテトラカルボン酸二水物と芳香族ジアミンとから得ら
れる重合体も適当している。 上記の構造式において、Xは0、Son、S。 Co、CH,、C(C1(s )1 、C(CFs ’
)*または直接結合である。 上記の構造式にて表わされる芳香族ジアミンの例として
は、4,4°−ジアミノジフェニルメタン、4.4°−
ジアミノジフェニルエーテル、4,4°−ジアミノジフ
ェニルスルホン、3.3°−ジアミノジフェニルメタン
、3.3°−ジアミノジフェニルエーテル、3.3°−
ジアミノジフェニルスルホンなどを挙げることができる
。 芳香族ポリイミド、および/またはポリアミドイミドは
、単一のものである必要はなく二種以上の混合物であっ
てもよい。 金属箔と、耐熱性重合体フィルム層の結合剤としてシラ
ンカップリング剤が使用されるが、エポキシ系シランと
不飽和炭化水素系シランは金属箔に対する接着性は良好
であるが、ポリアミド酸、ポリイミド、ポリアミドイミ
ドなど耐熱性重合体との親和性が不良であり、金属箔と
耐熱性重合体との間にあって、強固なカップリング効果
を示し得ない。 メルカプト系シランは悪臭が強く、効果もよくないため
、実用上、問題がある。 窒素含有シランカップリング剤が、ポリアミド酸、ポリ
イミド、ポリアミドイミドなどの耐熱性重合体との親和
性が良好であり、同様に、金属箔とのそれも良好である
ことを、発明者らは実験によって発見した。 そして、更に、芳香族基と結合した一NH−基があるシ
ランカップリング剤は、耐熱性重合体との親和性が殊に
良好であり、加えてカップリング効果の耐熱性も良好で
あるため、特に好ましいものであることをも見出した。 窒素含有シランカップリング剤として、下記のものなど
が、よく知られている。 NHrfCI市NH+CHrt−sSi−(QC)Is
)りHs N)IdCHrhNH+cHr?rs i (OCHs
 ) 雪N)IrfCHd−isi (OCtHs) 
sロ I NH*−C−NH−+CH市Sl (OCHs) s 
   −これらは、それを加水分解して得られるシロキ
サン化合物であってもよく、これらのシロキサン化合物
もカップリング剤としての効果を持つものである。 これらのカップリング剤としてはその分子中に少なくと
も1個の加水分解し得る基を残存させたものとすること
がよいのであって、この加水分解可能基は、珪素原子に
結合した水素基であってもよく、これはまた他の加水分
解可能なシランとの混合物とされ、それらが共に加水分
解されたものであってもよい。 この発明において利用するシランカップリング剤は、次
に示されるものの中から選択される。 R1−N−R雪−3i (OCHs) @(1)これら
において、 八 (Xはハロゲン元素) R3=4%cHt)、    (1I=l〜5)Rs 
=(CH* )n    (ll= 1〜5)更に好ま
しいものは、R+、RtおよびR5が次のものである。 Rs 、R3: 4CH*址  (、=1〜3)この発
明に関して特に好ましい窒素含有シランカップリング剤
として次のものが挙げられる。 これらのシランカップリング剤は、市販品などとして容
易に入手できるものである。 この発明のFMCLの基本的製造方法は、金属箔の一面
に窒素含有シランカップリング剤が塗布されて二層構造
のものが形成させられ、次いで、形成されたシランカッ
プリング剤層の表面に耐熱性重合体の溶液、あるいは耐
熱性重合体の前駆体物質の溶液が塗布され、乾燥され、
必要に応じて熱硬化させられる。 その後、三層状構成の一部となった熱可塑性を有する耐
熱性重合体フィルムが熱接着されることからなる。 金属箔と窒素含有シランカップリング剤層の二層構造は
、その表面が化学的に浄化されている金属箔に、通常の
カップリング剤の塗布と同様にして塗布されて形成させ
られるのであり、特別に規定されるものではない。 例えば、窒素含有シランカップリング剤を水に対して0
.0S〜1%の比率を以て溶解させた水溶液とし、これ
を清浄にされた金属箔の表面に薄く、通常、 100μ
m以下の厚さにコーティングした後50〜150℃にて
溶剤の水を乾燥除去して窒素含有シランカップリング剤
層を金属箔表面に密着して形成させる。 また、窒素含有シランカップリング剤をセロソルブアセ
テートなどの溶剤に対して0.05〜1%の比率を以て
溶解させた溶液とし、この溶液に金属箔を浸漬し、その
後、50〜150℃にて溶剤を駆出除去して、乾燥させ
ることによってシランカップリング剤を金属箔表面に薄
膜状に固着させる。 この窒素含有シランカップリング剤層の厚さは単分子膜
層であることが、より効果的であるが、多分子膜層であ
っても特に支障はない。 この窒素含有シランカップリング剤層の厚さは好ましく
は50A以下であり、この範囲内にあって接着力が安定
する。 次いで金属箔の一面に密着させられた窒素含有シランカ
ップリング剤層の表面に耐熱性重合体、またはその前駆
体の溶液がコーティングされる。 このコーティングは、カップリング剤層が金属箔面に強
固に結合しているために溶液のコーティングは通常の金
属箔表面へのコーティングと同様のコーティングによっ
て実施され得るのであり、このコーティングも、その方
法が特に限定されるものではない。 この発明において使用する溶剤は耐熱性重合体あるいは
、その前駆体物質を溶解し得るものであればよいのであ
り、N−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジ
メチルホルムアミドなどの利用が適当である。 例えば、芳香族ジアミンと芳香族テトラカルボン酸二無
水物を反応させて形成したポリイミドの前駆体であるポ
リアミド酸を有機溶媒中に溶解させた溶液を、金属箔上
に密着している窒素含有シランカップリング1上に直接
的にコーティングした後、加熱し溶剤を駆出し、また、
ポリアミド酸の閉環反応により生成した水を除去するこ
とにより耐熱性重合体フィルムが形成させられる。 また、例えば、芳香族ジアミンと芳香族テトラカルボン
酸二無水物をフェノール系溶媒など既知の溶媒中にて反
応させて、ポリイミドを溶解している溶液を調製し、こ
れを同様にして、窒素含有シランカップリング層上に直
接的にコーティングした後、加熱し溶剤を駆出して耐熱
性重合体フィルムが形成させられる。 コーテイング後の加熱・脱水あるいは加熱溶媒駆出は、
通常110〜400℃の範囲内において実施され、形成
される芳香族ポリイミド層厚さは普通10〜100 μ
mである。 好ましくは100〜200℃にて指触乾燥を行った後、
200〜400℃にて乾燥硬化を行う。 乾燥硬化に当っては、良好な特性をフィルムに与えるた
めに急激な乾燥によって発泡が生じないようにすること
、および必要充分な乾燥をさせるようにすることに留意
する。 乾燥方法としては、熱風およびまたは遠赤外線などの使
用を任意に選択し得る。 適用温度と手段により乾燥所要時間は異なるが一般的に
は、数分間〜数十分間の範囲内である。 高温乾燥の場合には金属箔の酸化による劣化、あるいは
シランカップリング剤膜層の劣化を防止するために窒素
ガスなど、実質的に酸素濃度が4%以下の不活性ガス雰
囲気中において乾燥させることが望ましい。 窒素含有シランカップリング層の上においてでなく、別
途に熱可塑性ポリイミドフィルムが製造され、これが金
属箔上に形成されている窒素含有シランカップリング膜
層表面に熱圧着されることによっても、この発明のFM
CLの製造が可能である。 一般的に、FMCLにありては、耐熱性重合体フィルム
と金属箔とのピール強度は、大きいことが、当然、その
特性上好ましいのであり、多くの場合に0.9kg/c
m以上であることが要求されるのであり、特に、好まし
くは1.0kg/cm以上である。 この発明のFMCLは、実施例においても明示される通
り、充分に大きいピール強度を確保するのである。 プリント回路基板としてはFMCLを構成する耐熱性重
合体がフェノール系の溶剤に不溶であることを、その耐
溶剤性の要件としているが、この発明のFMCLの耐熱
性重合体は、勿論、シランカップリング膜層もこの要件
に合致している。 また、FMCLの耐熱性重合体は、一般に薄いフィルム
であるために、フィルムとしての引張り強度は10kg
/mm”以上であることが好ましく、またフィルムの柔
軟性、加工容易性の観点から引張り伸び率は好ましくは
20〜150%であることが必要であり、この発明のF
MCLはこれら要求特性値を超えるものとして製造され
る。 更に、耐熱性重合体フィルムの電気的特性では絶縁性に
おいて優れたものであることは当然であるが、耐熱性重
合体フィルムに接し構成される回路の電気信号伝達速度
、また信号の減衰を考慮して、この発明のFMCLMC
性重合体フィルムの誘電率は小であることがより好適で
あり、3.5以下であることが好ましいのであり、この
値以下とされる。 以下、実施例と比較例を参考用に記述する。 この実施例は発明を特別に限定しない。 [実施例] 実施例−1 次の構造のシランカップリング剤(信越化学工業課にB
M−573) 1、0gを、1.0kgのセロソルブアセテートに溶解
させたものを処理液(1)とする。 この処理液(1)を電解銅箔(古河サーキットフォイル
製GT−)ID、厚さ35μ)に5μ思厚さを以てコー
ティングし、80℃にて15分間乾燥し、シランカップ
リング処理した電解銅箔(1)を得た。 シランカップリング剤層は30〜50Aであった。 次に、撹拌器、還流冷却器および窒素導入管を備えた容
器中において4.4°−ジアミノジフェニルエーテル4
21g(2,1モル)を、N−メチルピロリドン400
0ffiAに溶解した。 この溶液に窒素雰囲気下においてピロメリット酸二無水
物458g (2,1モル)を加えて、室温にて24時
間反応させた。 こうして得られたポリアミド酸溶液の対数粘度は1.8
dj/gであった。 このポリアミド酸溶液なN−メチルピロリドンを以て1
6%まで希釈し、回転粘度を11.0.0OOcpsに
調節した。 このアミド酸溶液を、上記の電解銅箔(1
)に均一に流延塗布し、 135℃で5分間、更に18
0℃で4分間加熱乾燥した後、250℃の窒素雰囲気中
にて3分間、更に350℃の窒素雰囲気中にて5分間加
熱し、ポリイミド層、シランカップリング剤層、銅箔層
の3層からなる銅張積層材を得た。 ポリイミド層の膜厚は30IJJlであった。 この銅張積層材の特性は表1に示される通りであった。 比較例−1 実施例1において、電解銅箔にシランカップリング処理
を施さなかったことを除き、実施例1と同様に行い、ポ
リイミド層、銅箔層の2Nからなる銅張積層材を得た。 この銅張積層材の特性は表1に示される通りでありた。 比較例−2 実施例1において、シランカップリング剤として次の構
造のシランカップリング剤 Hs を使用したこと以外は、実施例1と同様に行い、ポリイ
ミド層、シランカップリング剤層、銅箔層の3層からな
る銅張積層材を得た。 この銅張積層材の特性は表1の通りであった。 比較例−3 実施例1において、次に示される構造のシランカップリ
ング剤 を使用したこと以外は実施例1と同様に行って、ポリイ
ミド層、シランカップリング剤層、銅箔層の3層からな
る銅張積層材を得た。 この銅張積層材の特性は表1の通りであった。 実施例−2 次の構造のシランカップリング剤(信越化学工業製KB
M−603) )1*NCJJHCaHaSi (OCHs) sl、
0gを1.0にgの蒸溜水に溶解したものを処理液(2
)とする。 この処理液(2)を圧延電解銅箔(ケーデーケー■製K
DK−FLEX 、厚さ35μ)に4μ厚さにコーティ
ングし 120℃にて15分間乾燥し、シランカップリ
ング処理した圧延銅箔(2)を得た。 シランカップリング剤層は30〜40Aであった。 次に、撹拌器、還流冷却器および窒素導入管を備えた容
器中において4,4°−ビス(3−アミノフエキシ)ビ
フェニル221g (0,60モル)および4,4°−
ジアミノジフェニルエーテル290g (1,45モル
)をN、N’−ジメチルアセトアミド3500−に溶解
し、0℃付近まで冷却して、窒素雰囲気下にてピロメリ
ット酸二無水物436g (2,0モル)を加えて、0
℃付近にて2時間撹拌した。 次に上記溶液を室温に戻し、窒素雰囲気下にて約20時
間撹拌を行った。 こうして得られたポリアミド酸溶液の対数粘度は1.2
dj/gであった。 このポリアミド酸溶液なN、N’−ジメチルアセトアミ
ドで19%まで希釈して回転粘度20.000cpsに
調節した。 このアミド酸溶液を、上記電解銅箔(2)に均一に流延
塗布し、 120℃にて5分間、更に180℃で5分間
加熱乾燥した後、250℃の窒素雰囲気中で5分間、更
に370℃の窒素雰囲気中にて5分間加熱して、ポリイ
ミド層、シランカップリング剤層、銅箔層の3層からな
る銅張積層材を得た。 この銅張積層材の特性は表1の通りであった。 実施例−3 次の構造のシランカップリング剤(信越化学工業製試供
品) 1.2gを1.0Kgセロソルブアセテートに溶解させ
たものを、実施例−2の圧延銅箔に2μm厚さにコーテ
ィングし、 130℃にて10分間乾燥しシランカップ
リング処理した圧延銅箔(3)を得た。 シランカップリング剤層は20〜40Aであった。 次に、以下のA、B、Cによってポリアミド−ポリアミ
ド酸ブロック共重合体を得た。 A、アミノ末端基を有するポリアミドの製造=4.4°
−ジアミノジフェニルエーテル6、84g(0,034
2モル)を撹拌器、内部温度計、均圧管を有する滴下漏
斗および流入管を取付けたII2の反応器中で、無水の
N、N’−ジメチルアセトアミド40gに完全に溶解し
た。 溶媒ジャケットにて反応器内温度を一5〜0℃に冷却し
つつ窒素雰囲気下、固体状のイソフタル酸ジクロリド2
.46g(0,0121モル)と、テレフタル酸ジクロ
リド2.46g(0,0121モル)の混合物を、上記
溶液に少量づつ添加した。 添加終了後、粘稠な反応液を10℃に昇温させ、1時間
撹拌した。 次に、この反応混合物にプロピレンオキシド=1〜3)
3.09g (0,0532モル)を無水N、N’−ジ
メチルアセトアミド6gを以て希釈したものを、反応液
の温度を5〜10℃に保持しつつ滴下した0滴下終了後
反応液を5〜10℃にて1時間撹拌し末端アミノ基を有
する理論計算値による平均分子量が、1,000のポリ
アミドを得た。 B、酸無水物末端を有するポリアミド酸の製造:Aと同
様の反応装置によって、ピロメリット酸二無水物の27
.1g’(0,124モル)を、無水N、N’−ジメチ
ルアセトアミド41gに懸濁させた。 4.4°−ジアミノジフェニルエーテル22.9g (
0,114モル)を無水のN、N−ジメチルアセトアミ
ド92gに溶解した溶液を、窒素雰囲気下において5〜
20℃にて滴下した。 滴下に伴い粘度が上昇し、アミン溶液の75%を滴下し
た時点で、粘度調節のために無水のN、N’−ジメチル
アセトアミド67gを添加した。 滴下終了後、反応混合物を20〜25℃にて1時間撹拌
し末端酸無水物を有する理論計算による平均分子量が、
s、 oooのポリアミド酸を得た。 C,ポリアミド・ポリアミド酸ブロック共重合体の製造
: Aによって得られたアミノ末端基を有するポリアミド溶
液を、Bにより得られた酸無水物末端を有するポリアミ
ド酸の溶液に15〜20℃にて窒素雰囲気下に約30分
間を要して添加した。 更に、N、N’−ジメチルアセトアミド89gを添加し
、20〜25℃にて2時間撹拌した。 固有粘度(35℃、0.5g/100m1 N、N’−
ジメチルアセトアミド溶液で測定)1.62のポリアミ
ド・ポリアミド酸ブロック共重合体の15.0重量%の
粘稠溶液が得られた。 Cにより得られたポリアミド・ポリアミド酸共重合体の
溶液を圧延銅箔(3)上に流延塗布し、160℃にて2
0分間、窒素雰囲気中200℃にて10分間、加熱し、
ポリアミドイミド層、シランカップリング剤層、銅箔層
の3層からなる銅張積層材を得た。 この銅張積層材の特性は表1の通りであった。 [発明の効果] 耐熱性重合体と金属箔との間の接着力が増大しピール強
度は0.9にg/am以上が確保される。 エポキシ系、あるいはアクリル系などのように比較的に
厚く、耐熱性が小さい接着剤層ではないため、この発明
のFMCLは、耐熱性、耐熱劣化性のいずれに関しても
好ましい。 誘電特性が不良であるエポキシ系、アクリル系の接着剤
が使用されないことを原因として、この発明のFMCL
の耐熱性重合体の誘電特性は活用されることとなる。 耐熱性と誘電特性において耐熱性重合体が金属箔に直接
的に結合しているものと同等の優れた特性を有する この発明によって提供されるFMCLの製造に当っては
、耐熱性重合体が金属箔に直接的に結合しているものの
製造の場合に必要とされる特殊な方法、即ち、無電解メ
ツキ法、押出機内において生起させる反応による方法、
高温クツキング法部分イミド化法、溶剤可溶型イミドと
される方法あるいは、熱可塑性ポリイミド成分の導入に
よる方法などのような生産性を低下させる原因となる手
段が全く不用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.金属箔層、該金属箔層の一面側に密着する窒素含有
    シランカップリング剤の薄層、および該窒素含有シラン
    カップリング剤薄層の金属箔に密着する面の裏面に密着
    する耐熱性重合体フィルム層からなる三層以上の積層材
    の該窒素含有シランカップリング剤の薄層が、次式によ
    って示される化合物群の中から選択された1種以上から
    なるものであるフレキシブル金属箔積層材。 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) ▲数式、化学式、表等があります▼(2) ▲数式、化学式、表等があります▼(3) ▲数式、化学式、表等があります▼(4) ▲数式、化学式、表等があります▼(5) ▲数式、化学式、表等があります▼(6) ▲数式、化学式、表等があります▼(7) これらにおいて、 R_1=H、−CH_3、▲数式、化学式、表等があり
    ます▼、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、
    化学式、表等があります▼R_2=−(CH_2)−_
    m(_m=1〜5)R_3=−(CH_2)−_n(_
    n=1〜5)2.N含有シランカップリング剤のR_1
    、R_2、およびR_3が、次のものである特許請求の
    範囲第1項記載のフレキシブル金属箔積層材。 R_1:▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、
    化学式、表等があります▼ R_2、R_3:−CH_2−_n(n=1〜3)3.
    耐熱性重合体がイミド結合を有する重合体である特許請
    求の範囲第1および第2項のいずれかに記載のフレキシ
    ブル金属箔積層材。 4.イミド結合を有する耐熱性重合体がポリイミド、あ
    るいはポリアミドイミドである特許請求の範囲第3項に
    記載のフレキシブル金属箔積層材。 5.金属箔と耐熱性重合体フィルムとのピール強度が0
    .9Kg/cm以上である特許請求の範囲第4項記載の
    フレキシブル金属箔積層材。 6.耐熱性重合体フィルムがフェノール系溶剤に不溶の
    ポリイミドであり、その引張り強度は10Kg/mm^
    2以上、引張り伸び率20〜150%の範囲内、および
    1KHzにおける誘電率が2.5〜3.5の範囲内であ
    る特許請求の範囲第5項記載のフレキシブル金属箔積層
    材。 7.金属箔が銅箔または銅合金箔である特許請求の範囲
    第5項記載のフレキシブル金属箔積層材。 8.金属箔が銅箔または銅合金箔である特許請求の範囲
    第6項記載のフレキシブル金属箔積層材。 9.特許請求の範囲第1項または第2項記載のフレキシ
    ブル金属箔積層材の製造において、金属箔の一面に最大
    厚さ50Åの窒素含有シランカップリング剤層が付着さ
    せられた後、該シランカップリング剤層上に、耐熱性重
    合体の溶剤溶液が塗布され加熱乾燥させられて、耐熱性
    重合体フィルム層が形成させられることを特徴とするフ
    レキシブル金属箔積層材の製造法。 10.金属箔は銅箔であり、その表面にニッケル銅合金
    か、亜鉛使用の被覆処理、あるいは亜鉛クロメート処理
    により形成される最大厚さ100Åの防錆被覆層が与え
    られ、この防錆被覆層上に窒素含有シランカップリング
    剤層が付着させられる特許請求の範囲第9項記載のフレ
    キシブル金属箔積層材の製造法。
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