JPH01174393A - テレオシジン類の製造方法 - Google Patents

テレオシジン類の製造方法

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JPH01174393A
JPH01174393A JP33660087A JP33660087A JPH01174393A JP H01174393 A JPH01174393 A JP H01174393A JP 33660087 A JP33660087 A JP 33660087A JP 33660087 A JP33660087 A JP 33660087A JP H01174393 A JPH01174393 A JP H01174393A
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門田 明彦
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幹夫 佐藤
Asami Ito
伊藤 朝美
Kimiyoshi Tsuji
辻 公美
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はテレオシジン類の製造方法に関し、詳しくは特
定の放線菌を使用することによってテレオシジン類を効
率よく製造する方法に関する。
[従来の技術、発明が解決しようとする問題点]テレオ
シジン類はインドール環とその3位から4位へ巻いた9
員環ラクタムを有する誘導体の総称であり、テレオシジ
ンA−1〜A−2,B−1〜B−4など数種の同族体が
存在し、発癌プロモーターをはじめ広範囲にわたり微量
で顕著な生理活性を有していることが知られている。
従来、テレオシジン類は海草のほかストレプトパーティ
シリウム(Streptoverticillium)
属の微生物を用いて生産されている[ Tetrahe
dronLetters、’ 2515 (196[i
)、特公昭36−7348号公報、ストレプトミセス・
メディオシディカス:本菌は現在ストレプトパーティシ
リウム属に編入されている(Bergey’s Man
ual of DeterminativeBacte
riology、第8版、842頁(1974)) 、
Mikro−biologiya、 44.248 (
1975) 、ストレプトパーティシリウム・クリッシ
イ、Agric、Biol、Chem、 。
48、1269 (1984) 、ストレプトパーティ
シリウム・プラストマイセチカム、Chem、Phar
m、Bull、 。
32、354 (1984)、ストレプトパーティシリ
ウム・オリボレチキュリ]。しかしながら、これら従来
法はテレオシジン類の生産性が低いという問題があった
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、テレオシジン類を効率よく生産する方法
を開発すべく検討を重ねた結果、本発明者らが愛媛県本
谷の土壌から分離したストレプトミセス属の微生物がテ
レオシジン類を著量生産することを見出し、かかる知見
に基いて本発明を完成したのである。
すなわち本発明は、ストレプトミセス属に属する微生物
を培養し、培養物中にテレオシジン類を生成せしめ、培
養物から該テレオシジン類を採取することを特徴とする
テレオシジン類の製造方法を提供するものである。
本発明に用いられるテレオシジン類生産菌としては、愛
媛県木谷の土壌から分離されたストレプトミセス・ホン
タニエンシス(Streptomyceshontan
iensis) 5I−2590がある。木菌の菌学的
性質は下記の通りである。
■、形態的性質 TI 、各種培地上での生育状態 第1遣口 第3週目 III 、生理的性質 注1)十十+、++、+は反応の強さを示す。
−は反応を示さない。
注2)6週間目で反応を示した。
注3) LL−A2Pm  (ジアミノピメリン酸)か
ら成り構成アミノ酸としてグリシンを含む。
炭水化物等の資化性 炭水化物 注)十++、+、資化性の強さを示す。−は利用しない
上記の菌学的性質から、本菌はストレプトミセス属に属
する放線菌であることが判明した。木菌をl5P(In
ternational Streptomyces 
Project)報告書に記載されている486株(I
SP株)と比較して類似した性質を有する8株を選抜し
た。これら菌株の性質の一部を第1表に示す。なお、国
際命名規約によって承認された細菌学名承認リスト(1
980年スタート)の341株の中でISP株に含まれ
ていないものが48種あるが、これらの中には本菌の性
状と類似するものはなかった。
8株の中、ストレプトミセス・オーレオモノボデイアレ
ス(S、 aureomonopodiales)は基
生菌糸に断裂がみられること、ストレプトミセス・アル
ボロンゲス(S、 albolongus)は基生菌糸
に直接胞子が形成されること、ストレプトミセス・グリ
セオブルンネウス(S、 griseobrunneu
s)は菌核が形成されることおよびストレプトミセス・
カポレンジなどから木菌とは異なる。木菌は分生子柄が
ゆ着して束状になっているような形態が観察された。
このような状態に近いものはストレプトミセス・アルポ
フラブス(S、 alboflavus) 、ストレプ
トミセス・アルゾス(S、 ardus)およびストレ
プトミセス・シアノフスカツス(S、 cyaneof
uscatus)でも認められている。これら菌株のう
ち前2者はISP培地では気菌糸の形成は非常に悪(、
したがって色や胞子鎖の形態は観察されていないが、原
著者の記載では色は白黄色系統となっている。ISP記
載株の中では、この2株か比較的木菌と類似していると
思われ、特にストレプトミセス・アルゾスは炭素源の利
用性においても本菌株と比較的良く対応している。しか
し、この菌株は1969年にストレプトパーティシリウ
ム・アルゾスに所属が変更された。そこで、残った2株
について本菌とさらに詳細に比較した。結果を第2〜4
表に示す。
第3表 メラニン色素生成の特徴 (28℃ 4日培養) (a)表3参照   (b)肉眼的に不検出対照菌株と
比較したところ、ストレプトミセス・シアノフスカツス
とはメラニン色素生成培地における生育状況9色素生成
状況から木菌と明らかに異゛なる結果か得られた。一方
、ストレプトミセス・アルボフラブスは重要な性質であ
る気菌糸の生成量において本菌と異なっている。
これらの知見より、木菌は既知の類縁菌とは異なりた種
であると結論することができる。そこで、木発明者らは
木菌を新種と肥め、ストレプトミセス・ホンタニエンシ
スと命名した。ストレプトミセス・ホンタコエンシス5
I−2590株は工業技術院微生物工業技術研究所にF
ERM BP−1535として寄託されている。
木菌は他の放線菌の場合と同様に、紫外線。
エックス線、放射線、薬品等を使用して人工的に変異す
ることができ、このようにして得られた変異株であって
もテレオシジン類の生産能を有している限り本発明に使
用することができる。
本発明では、上記微生物を栄養物を含有する培地に培養
して目的とするテレオシジン類を生成。
蓄積せしめる。栄養物としては放線菌の培養に利用され
ているものを使用でき、たとえは炭素源としてグルコー
ス、デンプン、水アメ、デキストリン、グリセリンなど
かあり、窒素源として硝酸アンモニウム、硫酸アンモニ
ウム、肉エキス、コーン゛ステイープ・リカー、ペプト
ン、コーン・グルテン、酵母エキスなどがある。その他
必要に応じてリン酸塩、マグネシウム塩2カルシウム塩
鉄塩、銅塩、カリウム塩などの無機塩類を適宜添加した
り、微生物の生育に寄与し、テレオシジン類の生産を促
進しつる物質を添加することができる。
培養は好気的条件下、20〜37℃、好ましくは27〜
32℃、pH6,0〜80、好ましくは6.5〜7.5
にて70時間〜10日間程度行ない、テレオシジン類が
十分に生成、蓄積した時点て終了する。なお、培養方法
としては液体培養法、特に深部培養法が適当である。
生成したテレオシジン類の分離は、たとえは培養物を遠
心分離等の固液分1111i操作を行ない菌体を集め、
有機溶媒(たとえばアセトン、酢酸エチル、メタノール
など)にて抽出したのちカラムクロマトグラフィーにて
分画することによって行なうことができる。単離された
テレオシジン類は高速液体クロマトグラフィーなどによ
り各成分に分離することかできる。
本発明により得られるテレオシジン類はテレオシジンA
とテレオシジンBのタイプのばかオリホレチンCなどよ
りなり、その主要成分の理化学性質を第5表に示す。
第5表 物 質      融 点    分子量テレオシジン
八−1非晶質     437テレオシジンB−423
0,5〜2345℃  451才リポレチン0305〜
308℃   465また、テレオシジンA−1の赤外
部吸収スペクトルを第1図に、NMR(H)のスペクト
ルを第2図に、テレオシジンB−4の赤外部吸収スペク
トルを第3図に、NMR(旧のスペクトルを第4図に、
オリボレチンCの赤外部吸収スペクトルを第5図に、N
MR(H)のスペクトルを第6図にそれぞれ示す。
得られたテレオシジン類は皮膚発赤、皮膚オルニチン脱
炭酸酵素活性の誘導、フレンド赤白血病細胞の分化抑制
、皮有発癌プロモーター作用、リンパ球によるインター
ロイキン2の生産向上、リンパ球の3H−4ミシン取込
みの促進など様々の生理活性を有している。
[実施例] 次に、本発明を実施例により詳しく説明する。
実施例1(フラスコによる製造) pH6,8に調製したグルコース4og/p 、ポリペ
プトン10g/J 、酵母エキス2g/R、NaNO3
3g/R。
KH2PO42g/A 、  MgSO4・7H200
,5g/I! 、  にCJO,5g/i’、 Fe5
0.・7H200,01g/A’を含む培地10J2を
容量500mfの坂ロフラスコに90mj!づつ分注し
、120℃で15分間滅菌した。この培地に、ストレプ
トミセス・ホンタニエンシス5l−2590株(FER
MBP−1535)を平板培地から1白金耳づつ接種し
た。
接種後、30℃で1週間往復振どう培養を行なった。培
養終了後、培養物を集めて遠心分離により集菌(菌体1
.4kg ) L、3℃のアセトンを添加して30分間
攪拌したのち、菌体を炉別し、次いで菌体に6℃の酢酸
エチルを加えて24時間室温に放置した。放置後、菌体
を炉別し、炉液のアセトンと酢酸エチルを合計して無水
炭酸ナトリウムを添加して脱水したのち、40tで減圧
濃縮して15gの乾固物を得た。この乾固物をカラムク
ロマトグラフィー(充填剤ニジリカゲル60.メルク社
製;溶出液:クロロホルムおよび酢酸エチルのグラジェ
ント系混合溶媒)にて分画し、エーリッヒ反応(r D
ATA for BIOCHEMICAL RESEA
RCHJ 、 R,M。
C,DAWSON他編集、第2版、 0XFORD U
NIVER5ITYPRESS、 1989. p55
1 )に陽性な画分を集め、減圧濃縮して2,8gのテ
レオシジン類混合物を得た。この混合物は、さらに高速
液体クロマトグラフィー(ODSカラム、80%メタノ
ール)によりテレオシジンAタイプおよびBタイプおよ
びオリボレチンの各成分に分離することができた。各成
分の取得量はテレオシジンA−1が0.5g、テレオシ
ジンB−4が1.4g、オリボレチンcが0.4 gで
あフた。これらの主要成分について測定したところ、第
5表および第1〜6図に示した性質を有していた。
実施例2(発酵槽培養による製造) 実施例1と同様の組成の培地30j2を容量60℃のジ
ャーファーメンタ−に注入し、殺菌後に坂ロフラスコで
培養したストレプトミセス・ホンタニエンシス5r−2
59o PJF、(FERM IIP−1535)の種
培養液450mA+を接種した。接種後、30℃で5日
間通気攪拌培養を行なった。なお、通気量はlvvm、
回転数300rpmとした。培養後、遠心分離により4
.5kgの菌体を集菌した。これを実施例1と同様にし
て溶媒抽出したところ、45gの乾固物が得られた。
次いで、この乾固物を実施例1と同様の方法で精製し9
.0gのテレオシジシ混合物を得た。さらに、この混合
物を高速液体クロマトグラフィーにより単一成分に分画
し、主要成分であるテレオシジン八−1i、6g、テレ
オシジンB−44,3g 、オリボレチンC1,1gを
得た。これらの物質は実施例1で得られた物質と同様に
、第5表および第1〜6図に示した性質を有していた。
[発明の効果] 本発明によれば、ストレプトミセス属に属する微生物を
用いてテレオシジン類を効率よく生産することができる
テレオシジン類は様々な生理活性作用を有していること
が知られており、該特性を利用する癌研究用試薬、魚毒
性試薬などとしての用途が期待される。
【図面の簡単な説明】
第1図はテレオシジンA−1の光外部吸収スペクトル、
第3図はテレオシジンB−4の光外部吸収スペクトルお
よび第5図はオリボレチンCの光外部吸収スペクトルを
示す。 第2図はテレオシジンA−1のNMR(H)のスペクト
ル、第4図はテレオシジンB−4のNMR(H)のスペ
クトルおよび第6図はオリボレチンCのNMR(H)の
スペクトルを示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ストレプトミセス属に属する微生物を培養し、培
    養物中にテレオシジン類を生成せしめ、培養物から該テ
    レオシジン類を採取することを特徴とするテレオシジン
    類の製造方法。
  2. (2)ストレプトミセス属に属する微生物がストレプト
    ミセス・ホンタニエンシスである特許請求の範囲第1項
    記載の方法。
JP33660087A 1987-12-28 1987-12-28 テレオシジン類の製造方法 Granted JPH01174393A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102110875B1 (ko) * 2019-02-12 2020-05-15 한국생명공학연구원 스트렙토마이세스 속 ae170027 균주 또는 상기 균주로부터 분리된 화합물을 유효성분으로 함유하는 소나무재선충병 방제용 조성물

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102110875B1 (ko) * 2019-02-12 2020-05-15 한국생명공학연구원 스트렙토마이세스 속 ae170027 균주 또는 상기 균주로부터 분리된 화합물을 유효성분으로 함유하는 소나무재선충병 방제용 조성물

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