JPH0117388Y2

JPH0117388Y2 -

Info

Publication number: JPH0117388Y2
Application number: JP1983033020U
Authority: JP
Priority date: 1983-03-08
Filing date: 1983-03-08
Publication date: 1989-05-19
Also published as: JPS59140037U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野この考案は、トランスフア・プレスのトランス
フア装置、詳しくは、金型交換時などに、フイー
ドバーとともにフインガを交換するようにしたト
ランスフア装置に関する。

従来の技術この種の装置としては、例えば、特開昭57−
124531号公報に開示されているように、アプライ
ト付近で分離されてプレス外へ搬出される中央部
分およびプレス内へ残される側方部分を有するフ
イードバーと、中央部分に起伏自在に設けられか
つ側方部分に備えられるべきフインガが取付けら
れているホルダプレートとを備えており、ホルダ
プレートを起伏させることにより、フインガが中
央部分と側方部分の間を移動し、フインガが中央
部分にあるときに、そのフインガをプレス外へ搬
出される中央部分とともに搬出して交換しようと
しているものが知られている。

考案が解決しようとする課題上記装置において、ホルダプレートを起伏させ
るのに、作業者による手動によつてもよいが、機
械によつて自動的に行なうようにする方が便利で
ある。後者の場合、ホルダプレートと係脱自在な
ピストンロツドを有する流体圧シリンダをプレス
フレームに取付け、ピストンロツドの伸縮により
ホルダプレートを起伏させるようにしたものも知
られているが、流体圧シリンダの分だけ設備費が
余分に掛かるという問題点がある。

この考案の目的は、上記問題点を解決したトラ
ンスフア・プレスにおけるトランスフア装置を提
供することにある。

課題を解決するための手段この考案によるトランスフア・プレスにおける
トランスフア装置は、アプライト付近で分離され
てプレス外へ搬出される中央部分およびプレス内
へ残される側方部分を有するフイードバーと、中
央部分に起伏自在に設けられかつ側方部分に備え
られるべきフインガが取付けられているホルダプ
レートと、中央部分と側方部分を着脱自在に連結
している着脱装置とよりなり、中央部分の連結端
部上面に、フイードバーの幅方向にのびた水平軸
が設けられ、ホルダプレートの基部にボスが設け
られてこれが水平軸に回動自在はめ合わされ、着
脱装置が、中央部分の連結端部に一端開口を中央
部分の連結端面に臨ませるように設けられている
受筒体と、側方部分の連結端部に装備されかつ受
筒体内に対し進退自在なピストンロツドを有する
流体圧シリンダとを備えているトランスフア・プ
レスにおけるトランスフア装置において、受筒体
に上方開口切欠きが形成され、ピストンロツドに
上向きラツクが形成され、ボス部にピニオンが切
欠きを通して受筒体内に入り込みかつラツクと噛
み合わされうるように設けられていることを特徴
とするものである。

作用受筒体に上方開口切欠きが形成され、ピストン
ロツドに上向きラツクが形成され、ボス部にピニ
オンが切欠きを通して受筒体内に入り込みかつラ
ツクと噛み合わされうるように設けられているか
ら、ホルダプレートを起伏させるために、既存の
着脱装置を利用しており、特別の流体圧シリンダ
のようなアクチユエータを一切必要としない。

実施例以下、この考案の実施例について図面を参照し
て説明する。

第１図は、トランスフア・プレスにおいて、ト
ランスフア装置の互に平行な一対のフイードバー
１のうちの一方を示す。このフイードバー１は、
プレスのアプライト付近で、プレス内に位置する
中央部分１Ａと、これと一直線状につながる両側
方部分１Ｂとに分割されている。すなわち、第１
図において、接合端部Ｃの手前がわが両側方部分
１Ｂのうちの一方であり、向こうがわが中央部分
１Ａである。金型の交換時などに、中央部分１Ａ
は側方部分１Ｂから分離されプレス外へ搬出され
るのに対して、側方部分１Ｂは駆動装置（図示
略）に連結されていて、プレス内に残される。さ
らに、第１図において、フイードバー１の長手方
向に手前から順に、第１アイドルステーシヨン
I₁、第１加工ステーシヨンS₁がある。そして、フ
イードバー１の各ステーシヨンI₁，S₁に相当する
位置に、アイドルステーシヨン用および加工ステ
ーシヨン用フインガ２，３がそれぞれのホルダプ
レート４，５を介してフイードバー１に取付けら
れている。各ホルダプレート４，５は、いずれも
フイードバー１の長手方向にのび、かつ内側縁に
垂下部を有する横断面略Ｌ字形の長尺部材であ
る。加工ステーシヨン用ホルダプレート５には、
第１加工ステーシヨンS₁の他に図示しない多数の
加工ステーシヨン用フインガが取付けられてい
る。このホルダプレート５は、たとえばボルト締
めによりフイードバー１に着脱自在である。この
ホルダプレート５をフイードバー１に着脱するこ
とにより、各加工ステーシヨンのフインガが一勢
にフイードバー１に着脱される。

このホルダプレート５に対して、アイドルステ
ーシヨン用ホルダプレート４は、フイードバー１
の中央部分１Ａに、その接合端部Ｃ付近から側方
部分１Ｂがわにのびるように一端部で揺動自在に
連結されている。すなわち、フイードバーの１の
接合端部Ｃ付近には、中央部分１Ｂの上面に長手
方向と直交状に軸受６が設けられ、この軸受６に
水平軸７が回転自在に支持されている。この水平
軸７に、ホルダプレート４の一端に固定された取
付ボス８が固定されている。これにより、フイー
ドバー１の側方部分１Ｂに備えられるべきアイド
ルステーシヨン用フインガ２がホルダプレート４
を介して中央部分１Ａがわに取付けられている。
さらに、このホルダプレート４には、その長手方
向にそつて長孔９が形成されている。この長孔９
は、幅広部９ａと、この幅広部９ａのホルダプレ
ート４の連結端がわの一端に連通した幅狭部９ｂ
とからなる。また、水平軸７には、ホルダプレー
ト開閉手動操作ハンドル１０が取付けられてい
る。

さらに、中央および側方両部分１Ａ，１Ｂの接
合端付近には、第２図に示すように、フイードバ
ー１を自動的に分離、連結するための着脱装置１
１が設けられている。着脱装置１１は、例えば実
開昭54−68289号公報に開示されているように、
つぎのようなものである。すなわち、分割された
フイードバー１の側方部分１Ｂに、流体圧シリン
ダ１２と、このシリンダ１２内を進退自在の外側
ロツド１３と、上記シリンダ１２内を進退自在で
かつ上記外側ロツド１３を貫通している内側ロツ
ド１４と、中央部にて枢着されかつ一端に係合爪
１６ａを有し他端がリンク１５によつて上記外側
ロツド１３に連結された連結腕１６とが設けられ
ている。中央部分１Ａには、受筒体１７と、係合
段部１８とが設けられている。上記外側ロツド１
３を退入させることにより上記連結腕１６が上記
係合段部１８にしつかりと係合して上記両部分１
Ａ，１Ｂがその長手方向に強固に結合され、また
上記内側ロツド１４を進出させることによりその
先端部が上記受筒体１７内に挿入されて上記両部
分１Ａ，１Ｂが横方向に屈折するのが防止される
ようなされている。

上記受筒体１７の周壁上部には、円弧状切り欠
き１７ａが形成されている。一方、内側ロツド１
４には、これが受筒体１７に挿入された状態で受
筒体１７の切り欠き１７ａに相当する位置にラツ
ク１９が設けられている。そして、このラツク１
９にかみ合つた扇状ピニオン２０が切り欠き１７
ａ内で揺動するように、ホルダプレートの取付ボ
ス８の下側に固定されている。さらに、内側ロツ
ド１４の他端には、シリンダ１２の後壁１２ａを
貫通して外部に突出した水平棒２１が一体に設け
られている。この水平棒２１には、ロツド１４の
進出量を規制するためのストツパ２２が取付けら
れるとともに、このストツパ２２に垂直棒２３が
取付けられている。垂直棒２３は、アイドルステ
ーシヨン用ホルダプレート４の長孔９を挿通して
その上方に突出しており、かつその上端部に円環
状プレート押え２４が取付けられている。プレー
ト押え２４の直径は、長孔９の幅広部９ａをゆる
く挿通することができる大きさで、かつ幅狭部９
ｂに引掛かるように、その幅よりも大きくつくら
れている。また、垂直棒２３の直径は、幅狭部９
ｂをゆるく挿通することができる大きさである。

第１図および第２図は、フイードバー１の両部
分１Ａ，１Ｂが連結された状態を示している。こ
の状態から、上述したように両部分１Ａ，１Ｂを
分離するに際して、内側ロツド１４を退入させる
と、プレート押え２４が後退してホルダプレート
４の長孔９内を幅狭部９ｂから幅広部９ａに移動
し、これにより、ホルダプレート４の締付けが解
除され、同時に、内側ロツド１４のラツク１９に
かみ合つたピニオン２０が回転させられ、これに
より、ホルダプレート４が取付ボス８を介して水
平軸７を中心として回転し、水平姿勢から垂直姿
勢に立ち上がる。こうしておいて、分離されたフ
イードバーの中央部分１Ａをプレス外に搬出すれ
ば、中央部分１Ａに取付けられたフインガ３とと
もに、側方部分１Ｂに備えられるべきフインガ２
が搬出される。ホルダプレート４は垂直姿勢であ
るから、フイードバー搬出作業の邪魔になること
もない。また、ホルダプレート４は、これを中央
部分１Ｂがわに重ねられるように折り畳むように
してもよい。

つぎに、フイードバー１の両部分１Ａ，１Ｂを
連結するに際しては、上述した分離の際とは逆
に、ホルダプレート４が垂直姿勢から側方部分１
Ｂがわに倒れるように回転して水平姿勢になり、
これと同時にプレート押え２４が内側ロツド１４
と同方向に前進移動する。プレート押え２４は、
その移動の途中で回転降下してきたホルダプレー
ト４の長孔９の幅広部９ａにはめ込まれ、さらに
幅広部９ａを挿通した状態で前進して幅狭部９ｂ
に到達したところで前進が停止される。この状態
でホルダプレート４は、側方部分１Ｂの上面ない
し内側面にそわされ、かつプレート押え２４によ
つて側方部分１Ｂに締付けられる。また、プレー
ト押え２４の座面および長孔９の幅狭部９ｂの周
縁部を、プレート押え２４の移動方向に対して前
上りのテーパ状に形成しておくと、プレート押え
２４によるホルダプレート４の締付保持が強固な
ものとなる。

考案の効果この考案によれば、ホルダプレートを起伏させ
るために、既存の着脱装置を利用しており、特別
の流体圧シリンダのようなアクチユエータを一切
必要としないから、装置を安価に提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案の実施例を示し、第１図は斜
視図、第２図は、第１図の−線にもう水平縦
断面図である。１……フイードバー、１Ａ……中央部分、１Ｂ
……側方部分、２……フインガ、４……ホルダプ
レート、７……水平軸、８……ボス、１２……流
体圧シリンダ、１４……ピストンロツド、１７…
…受筒体、１７ａ……切欠き、１９……ラツク、
２０……ピニオン。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】アプライト付近で分離されてプレス外へ搬出さ
れる中央部分１Ａおよびプレス内へ残される側方
部分１Ｂを有するフイードバー１と、中央部分１
Ａに起伏自在に設けられかつ側方部分１Ｂに備え
られるべきフインガ２が取付けられているホルダ
プレート４と、中央部分１Ａと側方部分１Ｂを着
脱自在に連結している着脱装置１１とよりなり、
中央部分１Ａの連結端部上面に、フイードバー１
の幅方向にのびた水平軸７が設けられ、ホルダプ
レート４の基部にボス８が設けられてこれが水平
軸７に回動自在はめ合わされ、着脱装置１１が、
中央部分１Ａの連結端部に一端開口を中央部分１
Ａの連結端面に臨ませるように設けられている受
筒体１７と、側方部分１Ｂの連結端部に装備され
かつ受筒体１７内に対し進退自在なピストンロツ
ド１４を有する流体圧シリンダ１２とを備えてい
るトランスフア・プレスにおけるトランスフア装
置において、受筒体１７に上方開口切欠き１７ａが形成さ
れ、ピストンロツド１４に上向きラツク１９が形
成され、ボス部８にピニオン２０が切欠き１７ａ
を通して受筒体１７内に入り込みかつラツク１９
と噛み合わされうるように設けられていることを
特徴とするトランスフア・プレスにおけるトラン
スフア装置。