JPS607852Y2 - プレスブレ−キ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はプレスブレーキに係り、さらに詳細には、プ
レスブレーキにおいて折り曲げのみの加工と、折り曲げ
と段曲げの同時加工との２種類の折り曲げ加工を選択的
に行うことが可能なプレスブレーキに関するものである
。

そして、この考案の目的とするところは、適宜角度の曲
げのみの加工と、適宜角度の曲げと段曲げの同時加工と
の２種類の折り曲げ加工を選択的に行うように構成した
プレスブレーキにおいて、前記２種類の折り曲げ加工を
簡単な操作により、選択的に設定することができるプレ
スブレーキを提供するものである。

上記目的を遠戚するために、この考案は、上部エプロン
の後側部に、パンチピースを進退自在に構成した段曲げ
装置を装着するとともに、下部エプロンの後側部に、バ
ックゲージの位置を選択的に数種類の位置に設定可能に
構成した位置決め装置を装着したものである。

以下、この考案の一実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。

第１図は一般的な油圧式のプレスブレーキを概略的に示
した側面図である。

この油圧式のプレスブレーキ１は、フレーム３の上部に
、下部に上型５を装着自在の上部エプロン７を一体的に
取り付け、下部に上部エプロン７と対応した下部エプロ
ン９を昇降自在に装着してなるものである。

前記下部エプロン９の上部には、前記上型５と対応する
下型１１が着脱自在に設けである。

前記下部エプロン９は、油圧シリンダー（図示省略）の
作動によって昇降されるものである。

前記上部エプロン７の後側部（第１図においての右側部
）には、段曲げ加工のときに用いる段曲げ装置１３が装
着されており、また、前記下部エプロン９の後側部（第
１図においての右側部）には、ワークを位置決めする位
置決め装置１５が装着されている。

前記段曲げ装置１３は、つぎのように構成されている。

すなわち、第２図に示すように、上部エプロン７の後側
面（第２図においての右側面）には、複数のボルト等を
介して支持フレーム１７が取付けてあり、この支持フレ
ーム１７には、適数のパンチピースシリング−１９が上
部エプロン７の長手方向に対して直交する方向に取付け
られている。

前記パンチピースシリング−１９のピストンロッド２１
の先端部には、パンチピース２３が着脱自在に連結され
ている。

前記パンチピース２３は、上部エプロン７の長手方向に
平行な適宜長さを備え、上面を上部エプロン７の下面に
摺接し、両端側部を上部エプロン７に取り付けた支持部
材（図示省略）に前後方向に摺動自在に支持されており
、前記パンチピースシリング−１９の作動によって前後
方向に進退作動されるものである。

前記位置決め装置１５は、つぎのように構成されている
。

すなわち、第２図〜第４図に示すように、下部エプロン
９の後側面（第２図においての右側面）には、複数のボ
ルト等を介して複数のブラケット２５．２５が水平な方
向に適宜に離隔して取付けてあり、各ブラケット２５．
２５には、それぞれ下部エプロン９の長手方向に対して
直交する方向に延設した支持フルーム２７の基部が一体
的に固設しである。

この支持フルーム２７，２７には、下部エプロン９の長
手方向に平行する支持軸２９が回動自在に支承されてい
る。

前記各支持フレーム２７．２７には、それぞれ平行リン
ク機構３１を介してバンクゲージ支持フレーム３３が上
下方向に揺動自在に支持しである。

前記平行リンク機構３１は、前後一対の支持アーム３５
．３７からなり、一方の支持アーム３５は、基部を前記
支持軸２９の両端部に第５図に示すように固着するとと
もに、その先端部をバックゲージ支持フレーム３３に連
結ピン３９を介して枢着し、また、他方の支持アーム３
７は、基部を支持フレーム２７に、先端部をバックゲー
ジ支持フレーム３３に各々連結ピン４１．４３を介して
枢着している。

前記各バンクゲージ支持フレーム３３．３３の上端部に
は、バックゲージ支持台４５がそれぞれ一体的に固設さ
れており、これらバックゲージ支持台４５．４５により
下部エプロン９の長手方向に平行なバンクゲージ取付体
４７が前後位置調節自在に支承されている。

すなわち、バックゲージ取付体４７には、各バックゲー
ジ支持台４５，４５によって支承される位置に、それぞ
れ複数の前後方向の長孔４９が穿設してあり、この長孔
４９を貫通したボルトのごとき固定具５１とを介して、
バンクゲージ取付体４７が各バンクゲージ支持台４５．
４５に前後位置調節自在に支承されているものである。

そして、前記バックゲージ取付体４７の前面には、ボル
ト等のごとき締結具５３を介してバックゲージ５５が装
着されている。

前記バックゲージ５５は、バックゲージ取付体４７を介
して、前後方向に微調節可能に構成されている。

すなわち、前記バンクゲージ取付体４７の後端部には、
各バックゲージ支持台４５．４５によって支承される位
置に、それぞれ支柱５７が立設してあり、この支柱５７
に螺合した調節ねじ５９を介して、前後方向に微調節自
在に設けられている。

前記各調節ねじ５９は、各バックゲージ支持台４５．４
５の後端部に立設したそれぞれの支柱６１に回動自在に
支承された操作部材６３に一体的に連接されている。

前記各支持フレーム１７．２７の後端部には、それぞれ
駆動シリンダー６５が連結ピンを介して連結されており
、この駆動シリンダー６５のピストンロッド６９の先端
部は、前記バックゲージ支持フルーム３３の上部後側に
連結ピン７１を介して連結されている。

そして、前記駆動シリンダー６５の作動によって、バン
クゲージ支持フレーム３３を介してバックゲージ取付体
４７が上下方向に揺動され、バンクゲージ５５がワーク
のパスラインに対して出没するように構成されている。

前記ブラケット２５．２５の上端部には、前記各バック
ゲージ支持フレーム３３．３３の上部前面にそれぞれ形
成した係合部７３を係止するストッパー７５が、下部エ
プロン９の長手方向に沿って摺動自在に装着されている
。

前記各ストッパー７５．７５は、連杆７７を介して連動
連結されており、さらに、一方のストッパー７５は、支
持杆７９を介して駆動シリンダー８１に連結されている
。

前記駆動シリンダー８１は、一方のブラケット２５に固
設した取り付は部材８３に取付けられている。

前記各ストッパー７５．７５は、第６図に示すように、
前記バックゲージ支持フレーム３３の係合部７３を係止
する２段の係止部８５ａ、８５ｂが形成されており、前
記駆動シリンダー８１の作動によって、支持杆７９およ
び連杆７７を介して各ストッパー７５．７５を下部エプ
ロン９の長手方向に沿って摺動移動させることにより、
各ストッパー７５，７５の係止部８５ ａ、 ８５ ｂ
のいずれか一方を選択的に設定できるように構成されて
いる。

以上のごとき構成において、今、適宜角度の曲げのみの
加工、例えば、２０°曲げ加工を行う場合には、段曲げ
装置１３のパンチピースシリンダー１９を作動してパン
チピース２３を後方位置へ後退させる。

つぎに、位置決め装置１５駆動シリンダー８１を作動し
てストッパー７５を選択して設定した後、駆動シリンダ
ー６５を作動してバックゲージ支持フレーム３３を上方
へ揺動させ、該バックゲージ支持フレーム３３の係合部
７３を前もって設定したストッパー７５の、例えば、係
止部８５ａに係合させることにより、バックゲージ５５
の位置決めが行われる。

このような作業準備をしたのち、搬送装置（図示省略）
上に載置されたワークを、下部エプロン９の前側に配置
したワークプッシャー（図示省略）によって、前もって
位置決めされたバックゲージ５５に突当て、下部エプロ
ン９の上部に装着した下型１１上に位置決めする。

そして、図示しない油圧シリンダーを作動すると、下部
エプロン９が上昇して、上部エプロン７の上型５と下部
エプロン９の下型１１でもってワークが折り曲げ加工さ
れる。

また、適宜角度の曲げと段曲げを同時加工する場合には
、段曲げ装置１３のパンチピースシリンダー１９を作動
してパンチピース２３を前進させて、前面を上型５の背
面に当接位置に位置させることにより行うことができる
。

上記のごとく、適宜角度の曲げのみの加工と、適宜角度
の曲げと段曲げの同時加工との２種類の曲げ加工をパン
チピース２３の取付け、取外し、および、バックゲージ
５５の煩雑な調整操作を行うことなく、パンチピースシ
リング−１９、駆動シリンダー６９および駆動シリンダ
ー８１の操作するのみの簡単な操作により選択的に設定
することができる。

したがって、自動加工ライン等に設置するに適したプレ
スブレーキを得ることができる。

さらに、バックゲージ５５をワークのパスティンより下
方へ没入させた位置において、先端部を下方へ直角的げ
されたワークを、前記曲げ方向の反対方向に折り曲げ加
工する場合のバックゲージとして利用することができる
。

なお、この考案は、前述の実施例に限定されるものでは
なく、前述の実施例以外の態様でもこの考案を実施しう
るものである。

また、実用新案登録請求の範囲の項に、図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該符号は、この考案の
技術的範囲を限定するものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案の一実施例を示すものであり、第１図
はプレスブレーキの側面図、第２図は段曲げ装置と位置
決め装置の側面図、第３図は位置決め装置の配置を示す
全体背面図、第４図は位置決め装置の一部省略の背面図
、第５図はバックゲージ支持アームの取付状態を示す断
面図、第６図はストッパーの平面図である。 図面の主要な部分を表わす符号の説明、７・・・・・・
上部エプロン、９・・・・・・下部エプロン、１３・・
・・・・段曲げ装置、１５・・・・・・位置決め装置、
２３・・・・・・パンチピース、５５・・・・・・バッ
クゲージ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部エプロン７の後側部に、パンチピース２３を進退自
   在に構成した段曲げ装置１３を装着するとともに、下部
   エプロン９の後側部に、バックゲージ５５の位置を選択
   的に数種類の位置に設定可能に構成した位置決め装置１
   ５を装着したことを特徴とするプレスブレーキ。