JPH0117367Y2 - - Google Patents

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JPH0117367Y2
JPH0117367Y2 JP14535983U JP14535983U JPH0117367Y2 JP H0117367 Y2 JPH0117367 Y2 JP H0117367Y2 JP 14535983 U JP14535983 U JP 14535983U JP 14535983 U JP14535983 U JP 14535983U JP H0117367 Y2 JPH0117367 Y2 JP H0117367Y2
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meandering
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rolling
rolling mill
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【考案の詳細な説明】 本考案は圧延機特にワークロール又は中間ロー
ルをシフトする機能を有する圧延機の蛇行制御装
置に関する。
圧延作業に於いて、圧延中の条件によつては圧
延材がロールの中央に留まることができずに第1
図に示す如く圧延の進行とともにロールの端部の
方へ移動してしまう現象がよく知られており、蛇
行と呼ばれている。
ここで、圧延材の蛇行について簡単に説明する
と、第1図は何等かの原因で圧延材aがワークロ
ールbの中央から右側へ寄つてしまつた状態を示
すもので、第1図の様になると、ロールギヤツプ
が左右で不均一となり、右側のギヤツプが左側よ
りも広くなる。ところでロールbの周速は左右で
一様であるにも拘らず右側の方のギヤツプが広い
ので、単位時間当りの圧延材の体積流量は右側の
方が大きくなる。この結果、圧延材aは入側で右
へ寄つてゆき、その為ロールギヤツプの左右差が
助長され、圧延材aは更に急速に右側へ近付いて
ゆき、蛇行という現象が起る。
蛇行が起ると圧延作業が阻害され、甚だしい場
合は圧延作業を停止しなければならなくなる。
蛇行はロールギヤツプの左右の不均一で起り、
この不均一の生じ易さは圧延機の左右剛性に大き
く左右される。
ここで左右剛性Kθとは次式によつて定義され
る。
Kθ=ΔM/Δθ …(1) 第2図で示される様に圧延材aが圧延機cの中
心〓に対しΔxずれていたとすると、圧下力Pは
圧延材aの中心に作用するので圧延機cにはモー
メントM=ΔxPが作用し、その結果上下ワーク
ロールb,b間に傾きθが生ずる。
上記(1)式はモーメントMが作用した場合の上下
ワークロールb,b間の傾き易さ即ちロールギヤ
ツプの左右不均一の生じ易さを示すものである。
上記左右剛性Kθはロール間の荷重伝達の状態
にも関係し、更に圧延機自体のもつ剛性にも関係
する。即ち、ロールのシフト量が大きい程、且ロ
ール本数が多い圧延機程左右剛性Kθは小さくな
る。
その例を第3図、第4図により具体的に説明す
る。
第3図に示す様に中間ロールdをシフトした場
合、バツクアツプロールe、中間ロールd間での
圧延力を受けるロールの有効幅が狭くなり、蛇行
により発生したモーメントを狭くなつた有効幅で
支えることになるのでロールの傾きが生じやす
い。
ここで、(1)式の左右剛性Kθの近似式は、 Kθ=1/2/KHL2+12/KRl2 …(2) で表される。
第3図に示すように、KHはハウジングとロー
ルネツク部間のばね定数、KRは中間ロールとバ
ツクアツプロール及び中間ロールとワークロール
のばね定数、Lはバツクアツプロール間の支点間
距離、lは中間ロール有効幅である。
(2)式から分るように、中間ロールのシフト量が
大きくなると、中間ロール有効幅lが小さくな
り、左右剛性Kθも小さくなる。
従つて、ロールをシフトした状態では蛇行に対
して鋭敏になる。
又、第4図は4段ロール圧延機と6段ロール圧
延機との蛇行に対する鋭敏さを示すものであり、
曲線は6段ロール圧延機、曲線は4段ロール
圧延機の蛇行曲線を示すもので、Δx0は圧延材の
初期ずれ量、Δxは蛇行量を示す。図で明らかな
様に6段ロール圧延機では初期ずれ量に鋭敏で瞬
時に蛇行が発生する。
この為、左右剛性の低い圧延機では蛇行制御を
行うことが不可欠となる。
然し、ロールをシフトする圧延機では、シフト
量に応じて左右剛性が変化する為、単純に蛇行制
御を行うと制御精度が悪くなると共に、その応答
性も悪くなるという問題を生じる。
本考案は斯かる問題を解決すべくなしたもので
あり、蛇行検出器とシフト量検出とを設け、両検
出器からの信号を基にロールシフト状態により変
化する圧延機の左右剛性に対応させて、蛇行制御
の修正ゲインを変更して制御する様にしたことを
特徴とするものである。
以下第5図に基づき本考案の実施例を説明す
る。
第5図は本考案を6段ロール圧延機の中間ロー
ルをロールシフトするものに実施した例を示して
いる。
上下のワークロール1,2と上下のバツクアツ
プロール3,4間に設けられた上下中間ロール
5,6をシフトシリンダ7,8により上下対称的
にロールシフトし得る様にしてあり、シフトシリ
ンダ7,8により中間ロール5,6がシフトした
量はシフト量検出器9,10によつて検出し得る
様になつている。
下バツクアツプロール4のロールチヨツク1
1,12には油圧圧下シリンダ13,14が設け
られ、左右の圧下シリンダ13,14への流入、
流出する圧油の量をサーボ弁15,16により制
御して圧延する様になつており、圧下シリンダ1
3,14のピストンの動きは変位検出器17,1
8によつて検知される。
圧延機の入側には蛇行検出器19を設け、蛇行
検出器19からの信号を一方はリレー20、記憶
回路21を介して又他の一方は直接に加算アンプ
22へ入力する様にし、更に加算アンプ22から
の信号23を蛇行制御調整器24に入力する。蛇
行制御調整器24には前記シフト量検出器9,1
0からの信号25,26が入力されているととも
に、予め、第3図に示したようなハウジングとロ
ールネツク部間のばね定数KH、中間ロールとバ
ツクアツプロール及び中間ロールとワークロール
のばね定数KR、バツクアツプロール間の支点間
距離Lが入力されており、蛇行制御調整器24で
は信号23,25,26を処理して、左右のギヤ
ツプ修正信号27を加算アンプ28,29へ入力
する様になつている。該加算アンプ28,29に
は前記変位検出器17,18からの信号30,3
1が入力されると共に設定信号(図示せず)が予
め入力されており、加算アンプ28,29はこれ
ら信号を基にサーボ弁15,16を制御する。
次に作動を説明する。
圧延開始の初期、適当なタイミングでリレー2
0を切ると、その瞬間の値が記憶回路21へ与え
られ、その出力が蛇行制御の目標値として加算ア
ンプ22へ加えられる。
圧延材aが蛇行すると、ずれ量は蛇行検出器1
9で検出され、加算アンプ22で目標値と比較さ
れ、その結果、蛇行量偏差信号23が発生する。
中間ロール5,6をロールシフトすると圧延機
の左右剛性が変化する。ロールシフト量はシフト
量検出器9,10によつて検知され、その信号2
5,26が蛇行制御調整器24に入力されてお
り、該蛇行制御調整器24では信号25,26及
び予め入力してあるハウジングとロールネツク部
間のばね定数KH、中間ロールとバツクアツプロ
ール及び中間ロールとワークロールのばね定数
KR、バツクアツプロール間の支点間距離Lより
シフト量に応じた左右剛性を前記(2)式から演算
し、前記信号23に左右剛性に対応したゲインを
掛けてギヤツプ修正信号27として圧下制御系の
加算アンプ28,29へ出力する。
該加算アンプ28,29では、実際の油圧シリ
ンダ13,14のピストンの変位信号30,31
と圧下修正信号27との比較が行われて、差信号
によりサーボ弁15,16は圧下シリンダ13,
14への圧油の流入、流出量を制御し、左右のロ
ールギヤツプを変更する。
この時、圧延材aが右側に寄つた場合には右側
のロールギヤツプを締めて左側のロールギヤツプ
を開け、圧延材aが左側に寄つた場合は上記とは
逆にロールギヤツプの制御が行われる様にする。
而して、圧延材aは記憶回路21で与えられて
いる目標値の位置に制御される。
尚、上記実施例では6段圧延機への適用例を示
したが、ロールシフトを行うすべての形式の圧延
機へ適用できることは勿論である。又、第5図で
は左右の位置制御系のみを示しているが、実際に
は位置制御以外に、ロードセルで圧延荷重を測
り、圧延機の伸びを演算してそれを補正するミル
定数制御回路等が設けられることは言うまでもな
い。
以上述べた如く、本考案によれば、ロールのシ
フト状態に応じて、左右圧下力修正の為の信号の
ゲインを変える様にしてあるので、精度が良く且
応答性のよい蛇行制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は左右のロールギヤツプに差があるとき
の圧延状態を示す説明図、第2図は左右剛性を示
す為の説明図、第3図はロールシフトした場合の
圧延状態を示す説明図、第4図は4段ロール圧延
機、6段ロール圧延機に於ける蛇行特性を示す線
図、第5図は本考案の実施例のブロツク図を示
す。 9,10はシフト量検出器、13,14は油圧
圧下シリンダ、15,16はサーボ弁、19は蛇
行検出器、24は蛇行制御調整器、27は圧下修
正信号を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 圧延材の蛇行量を検出する蛇行検出器とロール
    シフト量を検出するシフト量検出器とを備え、シ
    フト量検出器が検出したロールシフト量から圧延
    機の左右剛性を演算し、蛇行検出器が検出した圧
    延材の蛇行量と予め設定した圧延材の通板位置と
    の偏差量を演算し、該偏差量にロールシフト量か
    ら演算した圧延機の左右剛性に応じた修正ゲイン
    を掛けて圧延機の左右のギヤツプ修正信号を出力
    し、圧下装置の左右のロールギヤツプ量を制御す
    るようにしたことを特徴とする圧延機の蛇行制御
    装置。
JP14535983U 1983-09-20 1983-09-20 圧延機の蛇行制御装置 Granted JPS6056105U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14535983U JPS6056105U (ja) 1983-09-20 1983-09-20 圧延機の蛇行制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14535983U JPS6056105U (ja) 1983-09-20 1983-09-20 圧延機の蛇行制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6056105U JPS6056105U (ja) 1985-04-19
JPH0117367Y2 true JPH0117367Y2 (ja) 1989-05-19

Family

ID=30323876

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JP14535983U Granted JPS6056105U (ja) 1983-09-20 1983-09-20 圧延機の蛇行制御装置

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JPS6056105U (ja) 1985-04-19

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