JP2941555B2 - ロールクロス圧延機の板厚制御方法 - Google Patents
ロールクロス圧延機の板厚制御方法Info
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- JP2941555B2 JP2941555B2 JP4076671A JP7667192A JP2941555B2 JP 2941555 B2 JP2941555 B2 JP 2941555B2 JP 4076671 A JP4076671 A JP 4076671A JP 7667192 A JP7667192 A JP 7667192A JP 2941555 B2 JP2941555 B2 JP 2941555B2
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- force
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、上下ワークロールを互
いにクロスさせ、上下バックアップロールは互いに平行
にして圧延材を圧延するワークロールクロス圧延機の板
厚制御方法に関する。
いにクロスさせ、上下バックアップロールは互いに平行
にして圧延材を圧延するワークロールクロス圧延機の板
厚制御方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】上下のワークロールをクロスさせるクロ
スロール圧延において、上下ワークロールに発生するス
ラスト力及びその反力による圧下力誤検出を補正する方
法が特公昭６３−２３８５１号「圧延機の板厚制御方
法」によって開示されている。この方法は、図３に示す
ように、ワークロール２のスラスト力ＦT をスラスト力
検出器１１によって検出し、ワーク側Ｗ及びドライブ側
Ｄの圧下力検出器５で検出した圧下力ＰW ，ＰD を制御
装置１２によって演算し、圧下力検出器５が誤検出した
圧下力ＰW ，ＰD をこのスラスト力にて補正して圧下シ
リンダ４を制御し、圧延材１の板ウエッジ（板幅方向の
両端部の板厚差）の発生を防止するものである。
スロール圧延において、上下ワークロールに発生するス
ラスト力及びその反力による圧下力誤検出を補正する方
法が特公昭６３−２３８５１号「圧延機の板厚制御方
法」によって開示されている。この方法は、図３に示す
ように、ワークロール２のスラスト力ＦT をスラスト力
検出器１１によって検出し、ワーク側Ｗ及びドライブ側
Ｄの圧下力検出器５で検出した圧下力ＰW ，ＰD を制御
装置１２によって演算し、圧下力検出器５が誤検出した
圧下力ＰW ，ＰD をこのスラスト力にて補正して圧下シ
リンダ４を制御し、圧延材１の板ウエッジ（板幅方向の
両端部の板厚差）の発生を防止するものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上下のワー
クロール２だけをクロスさせるワークロールクロス圧延
においては、図２に示すように上下のワークロール２と
バックアップロール３とがクロスした状態になるので、
上下のバックアップロール３にもスラスト力が発生す
る。したがって、このスラスト力の反力が上下のワーク
ロール２及びバックアップロール３からなる１つの系で
あるロール系を転倒させようとするモーメントアームが
長くなり、双方の圧下力検出器５にそれぞれ作用する圧
下反力偏差Δ・（Ｐ u ／２）は、ワークロールスラスト
力ＦT の反力によるものと比較して、格段に大きなもの
になる。このため、スラスト力検出器１１によるワーク
ロールスラスト力ＦT の検出では、圧延材１の板厚制御
が困難である。
クロール２だけをクロスさせるワークロールクロス圧延
においては、図２に示すように上下のワークロール２と
バックアップロール３とがクロスした状態になるので、
上下のバックアップロール３にもスラスト力が発生す
る。したがって、このスラスト力の反力が上下のワーク
ロール２及びバックアップロール３からなる１つの系で
あるロール系を転倒させようとするモーメントアームが
長くなり、双方の圧下力検出器５にそれぞれ作用する圧
下反力偏差Δ・（Ｐ u ／２）は、ワークロールスラスト
力ＦT の反力によるものと比較して、格段に大きなもの
になる。このため、スラスト力検出器１１によるワーク
ロールスラスト力ＦT の検出では、圧延材１の板厚制御
が困難である。
【０００４】本発明は、上述の問題に鑑み圧延機の板幅
方向における板厚偏差の発生を防止するようにしたロー
ルクロス圧延機の板厚制御方法の提供を目的とする。
方向における板厚偏差の発生を防止するようにしたロー
ルクロス圧延機の板厚制御方法の提供を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明は、上下のワークロールを互いにクロスさせ、上下
のバックアップロールは互いに平行にして圧延材を圧延
するワークロールクロス圧延機において、前記各々のロ
ールの両端側でそれぞれ独立して検出した圧下力によっ
て前記圧延材の板厚を制御するに際し、前記バックアッ
プロールに発生するスラスト力と、ワーク側及びドライ
ブ側の圧下力を検出し、前記スラスト力によるこの圧下
力の変化分を演算によって求め、この変化分によって検
出圧下力を補正することを特徴とする。
発明は、上下のワークロールを互いにクロスさせ、上下
のバックアップロールは互いに平行にして圧延材を圧延
するワークロールクロス圧延機において、前記各々のロ
ールの両端側でそれぞれ独立して検出した圧下力によっ
て前記圧延材の板厚を制御するに際し、前記バックアッ
プロールに発生するスラスト力と、ワーク側及びドライ
ブ側の圧下力を検出し、前記スラスト力によるこの圧下
力の変化分を演算によって求め、この変化分によって検
出圧下力を補正することを特徴とする。
【０００６】
【作用】バックアップロールに発生するスラスト力を検
出して圧下力に換算し、この換算値を２分割して正の値
及び負の値とし、ワーク側及びドライブ側の圧下力検出
値に付加して補正し、ワーク側及びドライブ側の圧下力
を真の圧下荷重に制御して、圧延材の板ウエッジの発生
を防止する。
出して圧下力に換算し、この換算値を２分割して正の値
及び負の値とし、ワーク側及びドライブ側の圧下力検出
値に付加して補正し、ワーク側及びドライブ側の圧下力
を真の圧下荷重に制御して、圧延材の板ウエッジの発生
を防止する。
【０００７】
【実施例】ここで、図１を参照して本発明の実施例を説
明する。図１において、２は上下のワークロールであ
り、そのワークロールスラスト力ＦT が作用する側の各
々のワークロールチョック１３はハウジング１０によっ
て支承されている。３は上下のバックアップロールであ
り、その上方のバックアップロールスラスト力ＦTBが作
用するドライブ側Ｄのバックアップロールチョック１４
は制御装置１２に連結されたスラスト力検出器１１を介
してハウジング１０のドライブ側Ｄに支承され、その下
方のバックアップロールスラスト力ＦTBが作用するワー
ク側Ｗのバックアップロールチョック１４はハウジング
１０のワーク側Ｗに支承されている。４は、上記したロ
ール群２，３，１３，１４のワーク側Ｗとドライブ側Ｄ
とを下方からそれぞれ圧下する圧下シリンダであり、制
御装置１２に連結された圧下位置検出器６が装着され、
サーボ弁９、及びサーボアンプ８を介して制御装置１２
に連結されている。５は圧下力検出器であり、上方のワ
ーク側Ｗ及びドライブ側Ｄのバックアップロールチョッ
ク１４とハウジング１０とに介装され、制御装置１２に
連結されている。
明する。図１において、２は上下のワークロールであ
り、そのワークロールスラスト力ＦT が作用する側の各
々のワークロールチョック１３はハウジング１０によっ
て支承されている。３は上下のバックアップロールであ
り、その上方のバックアップロールスラスト力ＦTBが作
用するドライブ側Ｄのバックアップロールチョック１４
は制御装置１２に連結されたスラスト力検出器１１を介
してハウジング１０のドライブ側Ｄに支承され、その下
方のバックアップロールスラスト力ＦTBが作用するワー
ク側Ｗのバックアップロールチョック１４はハウジング
１０のワーク側Ｗに支承されている。４は、上記したロ
ール群２，３，１３，１４のワーク側Ｗとドライブ側Ｄ
とを下方からそれぞれ圧下する圧下シリンダであり、制
御装置１２に連結された圧下位置検出器６が装着され、
サーボ弁９、及びサーボアンプ８を介して制御装置１２
に連結されている。５は圧下力検出器であり、上方のワ
ーク側Ｗ及びドライブ側Ｄのバックアップロールチョッ
ク１４とハウジング１０とに介装され、制御装置１２に
連結されている。
【０００８】圧延に当っては、上下のワークロール２を
互いにクロスさせ、双方の圧下シリンダ４によって、ワ
ーク側Ｗ及びドライブ側Ｄから圧下しながら、圧延材１
を圧延する。制御装置１２によって、ゲージメータ方式
板厚制御を行うには、圧下力検出器５によって検出され
るワーク側Ｗ及びドライブ側Ｄの圧下力信号ＰW ，
ＰW 、圧下位置検出器６によって検出されるワーク側Ｗ
及びドライブ側Ｄのシリンダ変位信号ΔｙW ，ΔｙD 、
さらに、スラスト力検出器１１によって検出されるバッ
クアップロールスラスト力ＦTBを受信し、次のような演
算処理を行う。すなわち、ワーク側Ｗの圧下力偏差ΔＰ
W として、次の式を用いる。
互いにクロスさせ、双方の圧下シリンダ４によって、ワ
ーク側Ｗ及びドライブ側Ｄから圧下しながら、圧延材１
を圧延する。制御装置１２によって、ゲージメータ方式
板厚制御を行うには、圧下力検出器５によって検出され
るワーク側Ｗ及びドライブ側Ｄの圧下力信号ＰW ，
ＰW 、圧下位置検出器６によって検出されるワーク側Ｗ
及びドライブ側Ｄのシリンダ変位信号ΔｙW ，ΔｙD 、
さらに、スラスト力検出器１１によって検出されるバッ
クアップロールスラスト力ＦTBを受信し、次のような演
算処理を行う。すなわち、ワーク側Ｗの圧下力偏差ΔＰ
W として、次の式を用いる。
【０００９】
【数１】
【００１０】ただし、ＰWO：ロックオン時のワーク側Ｗ
の圧下力、 ＴTBO ：ロックオン時のバックアップロールスラスト
力、 Ｒ：ワークロールの直径＋バックアップロールの半径、 Ｌ：圧下シリンダの中心間の距離である。 このワーク側Ｗの圧下力検出信号ＰW はバックアップロ
ールスラスト力ＦTBのために、実際の圧延荷重よりも
（Ｒ／Ｌ）・ＦTBだけ小さくなるので、バックアップロ
ールスラスト力ＦTBを検出して真の圧延荷重を演算によ
って求め、ロックオン時の真の圧下力（ＰWO＋（Ｒ／
Ｌ）・ＦTBO ）を差引いたものを圧下力偏差ΔＰW とし
て使用する。一方、ドライブ側Ｄでは、圧下力偏差ΔＰ
D として次の式を用いる。
の圧下力、 ＴTBO ：ロックオン時のバックアップロールスラスト
力、 Ｒ：ワークロールの直径＋バックアップロールの半径、 Ｌ：圧下シリンダの中心間の距離である。 このワーク側Ｗの圧下力検出信号ＰW はバックアップロ
ールスラスト力ＦTBのために、実際の圧延荷重よりも
（Ｒ／Ｌ）・ＦTBだけ小さくなるので、バックアップロ
ールスラスト力ＦTBを検出して真の圧延荷重を演算によ
って求め、ロックオン時の真の圧下力（ＰWO＋（Ｒ／
Ｌ）・ＦTBO ）を差引いたものを圧下力偏差ΔＰW とし
て使用する。一方、ドライブ側Ｄでは、圧下力偏差ΔＰ
D として次の式を用いる。
【００１１】
【数２】
【００１２】また、圧延材１の出口板厚偏差は、次式と
なる。 Δｈ＝−Δｙ＋（Ｋ／ＫM ）・ΔＰ ただし、Δｙ：圧下シリンダの平衡位置からの偏差、 ΔＰ：定常圧延時の基準値からの偏差、 Ｋ：チューニング率、 ＫM ：圧延機のミル定数、である。ワーク側Ｗ及びドラ
イブ側Ｄに発生する反力は、次式となる。 ±（ΔＰU ／２）＝ＦTB・（Ｒ／Ｌ） ただし、−：バックアップロールスラスト力ＦTBが作用
するドライブ側、 ＋：ワーク側、 であるので、式（１）及び（２）を用いて、圧延材１の
出口板厚偏差Δｈが零となるように、サーボアンプ８を
介して双方のサーボ弁９を作動させ、圧下力ＰW，ＰD
を調整して板厚制御を行う。
なる。 Δｈ＝−Δｙ＋（Ｋ／ＫM ）・ΔＰ ただし、Δｙ：圧下シリンダの平衡位置からの偏差、 ΔＰ：定常圧延時の基準値からの偏差、 Ｋ：チューニング率、 ＫM ：圧延機のミル定数、である。ワーク側Ｗ及びドラ
イブ側Ｄに発生する反力は、次式となる。 ±（ΔＰU ／２）＝ＦTB・（Ｒ／Ｌ） ただし、−：バックアップロールスラスト力ＦTBが作用
するドライブ側、 ＋：ワーク側、 であるので、式（１）及び（２）を用いて、圧延材１の
出口板厚偏差Δｈが零となるように、サーボアンプ８を
介して双方のサーボ弁９を作動させ、圧下力ＰW，ＰD
を調整して板厚制御を行う。
【００１３】なお、本発明は、圧下力検出器を下方に配
設したものでも、上記実施例と同様に適用できるもので
ある。
設したものでも、上記実施例と同様に適用できるもので
ある。
【００１４】
【発明の効果】以上実施例にて説明したように本発明に
よれば、ワークロールクロス圧延機のバックアップロー
ルに発生するスラスト力を検出して、ワーク側及びドラ
イブ側の圧下力を補正して制御することにより、圧延材
の板幅方向における板厚偏差の発生を防止することがで
きる。従って圧延材の板ウエッジ等の板形状不良の発生
を防止してその品質を向上することができる。
よれば、ワークロールクロス圧延機のバックアップロー
ルに発生するスラスト力を検出して、ワーク側及びドラ
イブ側の圧下力を補正して制御することにより、圧延材
の板幅方向における板厚偏差の発生を防止することがで
きる。従って圧延材の板ウエッジ等の板形状不良の発生
を防止してその品質を向上することができる。
【図１】本発明の一実施例の概略構成図。
【図２】ワークロールをクロスさせた時に発生する力の
説明図。
説明図。
【図３】従来のクロスロール圧延機の概略構成図。
１ 圧延材 ２ ワークロール ３ バックアップロール ４ 圧下シリンダ ５ 圧下力検出器 ６ 圧下位置検出器 ８ サーボアンプ ９ サーボ弁 １０ ハウジング １１ スラスト力検出器 １２ 制御装置 １３ ワークロールチョック １４ バックアップロールチョック ＦT ワークロールスラスト力 ＦTB バックアップロールスラスト力 ＫM 圧延機のミル定数 Ｋ チューニング率 Ｒ ワークロールの直径バックアップロールの半径 Ｌ 圧下シリンダの中心間の距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−144511（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−277529（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−74312（ＪＰ，Ａ) 特開 昭49−123460（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−99415（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B21B 37/18 B21B 13/14
Claims (1)
- 【請求項１】 上下のワークロールを互いにクロスさ
せ、上下のバックアップロールは互いに平行にして圧延
材を圧延するワークロールクロス圧延機において、 前記各々のロールの両端側でそれぞれ独立して検出した
圧下力によって前記圧延材の板厚を制御するに際し、 前記バックアップロールに発生するスラスト力と、ワー
ク側及びドライブ側の圧下力とを検出し、前記スラスト
力によるこの圧下力の変化分を演算によって求め、この
変化分によって検出圧下力を補正することを特徴とする
ロールクロス圧延機の板厚制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4076671A JP2941555B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | ロールクロス圧延機の板厚制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4076671A JP2941555B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | ロールクロス圧延機の板厚制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05277537A JPH05277537A (ja) | 1993-10-26 |
| JP2941555B2 true JP2941555B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=13611892
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4076671A Expired - Fee Related JP2941555B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | ロールクロス圧延機の板厚制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2941555B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018083794A1 (ja) | 2016-11-07 | 2018-05-11 | Ｐｒｉｍｅｔａｌｓ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅｓ Ｊａｐａｎ 株式会社 | 圧延機及び圧延機の調整方法 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5666837A (en) * | 1991-03-29 | 1997-09-16 | Hitachi Ltd. | Rolling mill and method of using the same |
| US5768927A (en) * | 1991-03-29 | 1998-06-23 | Hitachi Ltd. | Rolling mill, hot rolling system, rolling method and rolling mill revamping method |
| CN114393157B (zh) * | 2020-10-30 | 2023-12-08 | 舒金·瓦来里·牙科罗维奇 | 一种轴类零件的横向楔形轧制方法 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP4076671A patent/JP2941555B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018083794A1 (ja) | 2016-11-07 | 2018-05-11 | Ｐｒｉｍｅｔａｌｓ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅｓ Ｊａｐａｎ 株式会社 | 圧延機及び圧延機の調整方法 |
| KR20180066029A (ko) | 2016-11-07 | 2018-06-18 | 프리메탈스 테크놀로지스 재팬 가부시키가이샤 | 압연기 및 압연기의 조정 방법 |
| US11247253B2 (en) | 2016-11-07 | 2022-02-15 | Primetals Technologies Japan, Ltd. | Rolling mill and rolling mill adjustment method |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05277537A (ja) | 1993-10-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990518 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |