JPH01172348A - テトラフルオロエタンの製造法 - Google Patents

テトラフルオロエタンの製造法

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JPH01172348A
JPH01172348A JP62327394A JP32739487A JPH01172348A JP H01172348 A JPH01172348 A JP H01172348A JP 62327394 A JP62327394 A JP 62327394A JP 32739487 A JP32739487 A JP 32739487A JP H01172348 A JPH01172348 A JP H01172348A
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はテトラフルオロエタンの製造法に関するもので
ある。
[従来の技術及び問題点] 式CF、CIImF (R−134a)またはCl1F
、CIIF、 (R−1341で表わされるテトラフル
オロエタンの製造方法)−ツとして、弐CF2XCFY
Z (式中、Xはフッ素または塩素である。Xがフッ素
である場合には、Y、Zは塩素、フッ素または水素であ
り、Y、Zの−・方がフッ素である場合には、Y、Zの
他方は水素または塩素である。Xが塩素である場合には
、Y、Zの一方はフッ素であり、Y、Zの他方は塩素ま
たは水素である。)で表わされる4個または5個のフッ
素原子を有するハロエタン原料を、水素化触媒の存在下
で水素と反応させる製造方法がある。典型的なハロエタ
ン原料は、1.2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラ
フルオロエタン(CCIF、CCIF、)および1.1
−ジクロロ−1,2,2,2−テトラフルオロエタン(
CCI□FCFりの混合物である。この方法においては
、ハロエタン原料から2個の塩素原子、または、塩素お
よび(または)フッ素原子を除去し、これらを水素で置
き換える。このための触媒として、既知の水素化触媒、
すなわち、ニッケルまたは周期律表の第■a族の金属、
それらの合金、または、それらの酸化物、および塩のう
ち、特に塩酸耐性を有するものの適用が考えられ、既に
、比較的低コストであるパラジウムを用いる方法が報告
されている(特公昭56−38131号公報を参照)。
しかし、本還元反応においては1例えば下式に示すよう
に塩化水素が副生ずるため触媒には耐酸性が必要である
CFffCCl、F÷11□−CF、CIICIF+1
lCICF、CIICIF+I!!−CF、CIl□F
÷11C1パラジウムは白金族の中では安価であり、水
素化能においても優れている。しかし、水素吸蔵能が高
く、最高、原子比でI:lまで水素が吸蔵する。水素の
吸蔵量が多くなると格子の歪も大きくなり、機械的な劣
化を受は易くなる。
また、パラジウムは同族の他元素とは異なり、濃硝酸や
沸騰硫酸に溶解するほか、酸素が存在する場合には、濃
塩酸にも溶解するなど、化学的変化を受は易いという欠
点を有する。
[問題点を解決するための手段] 触媒の特性劣化原因は一般的には、原料、反応中間体ま
たは生成物による吸着阻害、触媒液ij)、炭素析出、
シンタリング、触媒の化学変化等に分類される。本発明
者の研究によれば、パラジウム触媒は本還元反応におい
て使用に伴なう触媒粒子の粒成長が著しく、これがパラ
ジウム触媒の寿命の短い原因の一つであることが判った
。したがって、シンタリング抑制はパラジウム触媒の寿
命向上に有効であると判断される。
金属中の原子移動は通常、その金属の融点の3分の1以
上では活発となる。それゆえ、同一温度では高融点金属
はど粒成長を起こし難いといえる。パラジウムは融点が
1552℃であって貴金属の中では最も低い。したがっ
て、原子の移動が起こり易く、シンタリングを生じやす
い元素といえる。それゆえ、高融点金属との合金化はシ
ンタリング抑制に効果的である。高融点金属の中で水素
化能、塩酸耐性を有するものは特に好ましいが、添加量
が少ない場合は、それらの特性はそれほど重要ではない
。すなわち、イリジウム(2454℃)、ルテニウム(
2500℃)、ロジウム(1966℃)、ニオブ(24
68℃)、モリブデン(2610℃)、タングステン(
3410℃)。
タンタル(2996℃)、オスミウム(3000℃)か
ら選ばれるいずれか1つまたは2つ以上の元素とパラジ
ウムとの合金化はシンタリング抑制に効果的であること
が判った。(括弧内は融点)。
かくして本発明は、上記知見に基づいて完成されたもの
であり、式CF2XCFYZ (式中、Xはフッ素また
は塩素である。Xがフッ素である場合には、Y、Zは塩
素、フッ素または水素であり、Y、7.の一方がフッ素
である場合には、Y、Zの他方は水素または塩素である
。Xが塩素である場合には、Y、Zの一方はフッ素であ
り、Y、Zの他方は塩素または水素である。)で表わさ
れる4個または5個のフッ素原子を有するハロエタン原
料を、イリジウム、ルテニウム、ロジウム、タンタル、
ニオブ、モリブデン、オスミウム、及びタングステンか
らなる群から選ばれる少なくとも一種の高融点金属とパ
ラジウムからなる水素化触媒の存在下で水素と反応させ
ることを特徴とする式CF、CIl□FまたはC11F
aCIIFxで表わされるテトラフルオロエタンの型造
法を新規に提供するものである。
本発明における水素化触媒はパラジウムと特定の高融点
金属からなるが、特定の高融点金属はイリジウム、ルテ
ニウム、ロジウム、タンタル、ニオブ、モリブデン、オ
スミウム、及びタングステンからなる群から選ばれる少
なくとも一種である。高融点金属の割合は、0.1〜9
0重M%、好ましくは0.1〜30巾量%である。
調製法としては、従来からの水素化触媒調製法が適用可
能である。例えば、触媒成分を含む塩の水溶液を担体に
含浸した後、水素などにより還元する方法がある。また
、ホウ素水素化物(ボラン、水素化ホウ素ナトリウムな
ど)、次亜リン酸塩などによる還元も可能である。
本発明において、水素化触媒の担体としては、例えば、
アルミナ、活性炭等が好適である。担持方法は、従来の
貴金属触媒の調製法が適用可能である。なお、使用に当
ってはかかる金属の化合物は少なくとも一部還元する。
而して、ハロエタン原料としては次のものが挙げられる
1.2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエ
タン(CCIF、CCIF、:R−1+4)、1.1−
ジクロロ−1,2,2,2−テトラフルオロエタン(C
CIJCFs:R−II4a)、1−クロロ−1,1,
2,2,2−ペンタフルオロエタン(CCIFICF、
:R−1151。
1−クロロ−1,2,2,2−テトラフルオロエタン(
CIICIFCF、 二R−124)  。
2−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン(
CIIFaCCIFi:R−124a)。
1.1.2.2.2−ペンタフルオロエタン(CIIF
、CF+:R−1251 八ロエタン原料としては上記化合物の混合物も使用し得
る。特に好ましくはR−114とR−114aの混合物
がよい結果を与える。
水素とハロエタン原料の割合は大幅に変動させ得る。し
かしながら、通常、化学量論量の水素を使用してハロゲ
ン原子を除去する。出発物質の全モル数に対して、化学
量論量よりかなり多い電、例えば4モルまたはそれ以上
の水素を使用し得る。
反応圧力については常圧、または常圧以上の圧力が使用
し得る。
反応温度は120℃以上が望ましいが、450℃を越え
ない温度において気相で行なうことが適当である。
接触時間は、反応を気相で行なう場合には通常0.1〜
300秒、特には5〜30秒である。
得られるテトラフルオロエタンは出発物質の選択により
相当変動する。出発物質が2.2−ジクロロ−1,1,
2,2−テトラフルオロエタンである場合には1,1,
1.2−テトラフルオロエタン(CF、CIl□F)が
得られ、1,1.2.2−テトラフルオロエタン(CI
IFaCllFz)は殆ど生じない。出発物質が1.2
−ジクロロ −1.1,2.2−テトラフルオロエタン
である場合には、反応生成物は通常テトラフルオロエタ
ンの2種の異性体の混合物からなる。混合物中での2.
2−ジクロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン
の1.2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロ
エタンに対する割合が増大するにつれて。
CFICII□Fの生成量が増大する。
本発明は所望のl、 I、 1.2−テトラフルオロエ
タン、1,1,2.2−テトラフルオロエタンまたはこ
れらの混合物を簡単かつ好都合な方法により、柿々の割
合で得ることができるという利点を有する製造方法を提
供するものである。
[実施例] 以下に本発明の実施例を示す。
調製例1 活性炭を純水中に浸漬し、細孔内部まで水を含浸させた
。これに塩化パラジウムと塩化イリジウムをそれぞれの
金属成分の重量比で90:10の割合で、活性炭の巾1
迂に対し金属成分の全重量で0.5%だけ溶解した水溶
液を少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。
純水を用いて洗浄した後、それを150℃で5時間乾燥
した。次に窒素中550℃で4時間乾燥した後、水素を
導入し、300℃に5時間保持して還元した。
調製例2 活性炭を純水中に浸漬し、細孔内部まで水を含浸させた
。これに塩化パラジウムと塩化オスミウムをそれぞれの
金属成分の重量比で90:10の割合で、活性炭の重量
に対し金属成分の全重量で0.5%だけ溶解した水溶液
を少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。純
水を用いて洗浄した後、それを150℃で5時間乾燥し
た。次に窒素中550℃で4時間乾燥した後、水素を導
入し、300℃に5時間保持して還元した。
調製例3 活性炭を純水中に浸漬し、細孔内部まで水を含浸させた
。これに塩化パラジウムと塩化ルテニウムをそれぞれの
金属成分の重量比で90:10の割合で、活性炭の重量
に対し金属成分の全重量で0.5%だけ溶解した水溶液
を少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。純
水を用いて洗浄した後、それを150℃で5時間乾燥し
た。次に窒素中550℃で4時間乾燥した後、水素を導
入し、300℃に5時間保持して還元した。
調製例4 活性炭を純水中に浸漬し、細孔内部まで水を含浸させた
。これに塩化パラジウムとタングステン酸カリウムをそ
れぞれの金属成分の重量比で99:1の割合で、活性炭
の重量に対し金属成分の全fl[で0.5%だけ溶解し
た水溶液を少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着さ
せた。純水を用いて洗浄した後、それを150℃で5時
間乾燥した。次に窒素中550℃で4時間乾燥した後、
水素を導入し、300℃に5時間保持して還元した。
調製例5 活性炭を純水中に浸漬し、細孔内部まで水を含浸させた
。これに塩化パラジウムとモリブデン酸カリウムをそれ
ぞれの金属成分の重量比で99:1の割合で、活性炭の
重…に対し金属成分の仝重1dで0.5%だけ溶解した
水溶液を少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させ
た。純水を用いて洗浄した後、それを150℃で5時間
乾燥した。次に窒素中550℃で4時間乾燥した後、水
素を導入し、300℃に5時間保持して還元した。
調製例6 活性炭を純水中に浸漬し、細孔内部まで水を含浸させた
。これに塩化パラジウムと塩化ロジウムをそれぞれの金
属成分の重量比で90:10の割合で、活性炭の重;d
に対し金属成分の全(n量で0.5%だけ溶解した水溶
液を少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。
純水を用いて洗浄した後、それを150℃で5時間乾燥
した。
次に窒素中550℃で4時間乾燥した後、水素を導入し
、300℃に5時間保持して還元した。
比較調製例 活性炭を純水中に浸漬し、細孔内部まで水を含浸させた
。これに塩化パラジウムを活性炭の’]I mに対し金
属成分の今市1nで0.5%だけ溶解した水溶液を少し
ずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。純水を用
いて洗浄した後、それを150℃で5時間乾燥した。次
に窒素中550℃で4時間乾燥した後、水素を導入し5
300℃に5時間保持して還元した。
実施例1 調製例のようにして調製した触媒を300cc充填した
内径2.54cm、長さl00cmのインコネル600
製反応管を塩浴炉中に浸漬した。
水素と出発物質(1,1−ジクロロ−1,2,2,2−
テトラフルオロエタンと1.2−ジクロロ−1,1,2
,2−テトラフルオロエタンよりなる。モル比で40:
60) を2:lのモル比で反応管に導入した。水素、
出発物質の流量はそれぞれ、l00cc /分、50c
c/分とした。反応温度250’C,接触時間4.2秒
で反応を行なった。反応管出口のガス組成をガスクロを
用いて分析した。又、触媒の平均粒径については、走査
型電子顕微鏡を用いた観察により測定した。その結果を
第1表に示す。
第1表 [発明の効果] 本発明は、実施例に示すように、テトラフルオロエタン
を良好な収率で製造し得るとともに、触媒の耐久性の向
上においても優れた効果を有する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、式CF_2XCFYZ(式中、Xはフッ素または塩
    素である。Xがフッ素である場合には、Y、Zは塩素、
    フッ素または水素であり、Y、Zの一方がフッ素である
    場合には、Y、Zの他方は水素または塩素である。Xが
    塩素である場合に は、Y、Zの一方はフッ素であり、Y、Zの他方は塩素
    または水素である。)で表わされる4個または5個のフ
    ッ素原子を有するハロエタン原料を、イリジウム、ルテ
    ニウム、ロジウム、タンタル、ニオブ、モリブデン、オ
    スミウム、及びタングステンからなる群から選ばれる少
    なくとも一種の高融点金属とパラジウムからなる水素化
    触媒の存在下で水素と反応させることを特徴とする式C
    F_3CH_2FまたはCH_2CHF_2で表わされ
    るテトラフルオロエタンの製造法。 2、ハロエタン原料が、1,2−ジクロロ−1,1,2
    ,2−テトラフルオロエタンである特許請求の範囲第1
    項記載の製造法。 3、ハロエタン原料が、1,1−ジクロロ−1,2,2
    ,2−テトラフルオロエタンである特許請求の範囲第1
    項記載の製造法。 4、ハロエタン原料が、1,2−ジクロロ−1,1,2
    ,2−テトラフルオロエタンと1,1−ジクロロ−1,
    2,2,2テトラフルオロエタンとの混合物である特許
    請求の範囲第1項記載の製造法。 5、ハロエタン原料に対して少なくとも化学量論量の水
    素を使用してハロエタン原料中の1個または複数個のハ
    ロゲン原子を除去する特許請求の範囲第1項〜第4項の
    いずれか一項に記載の製造法。 6、水素化触媒がパラジウムと高融点金属からなる合金
    またはその酸化物である特許請求の範囲第1項〜第5項
    のいずれか一項に記載の製造法。 7、高融点金属の割合が0.01〜90重量%であるパ
    ラジウムと高融点金属からなる合金またはその酸化物を
    水素化触媒として用いる特許請求の範囲第1項〜第6項
    のいずれか一項に記載の製造法。 8、高融点金属の割合が0.1〜30重量%であるパラ
    ジウムと高融点金属からなる合金またはその酸化物を水
    素化触媒として用いる特許請求の範囲第1項〜第7項の
    いずれか一項に記載の製造法。 9、パラジウムと高融点金属からなる合金またはその酸
    化物が活性炭担体上に担持されている水素化触媒を用い
    る特許請求の範囲第1項〜第8項のいずれか一項に記載
    の製造法。10、パラジウムと高融点金属からなる合金
    またはその酸化物がアルミナ担体上に担持されている水
    素化触媒を用いる特許請求の範囲第1項〜第8項のいず
    れか一項に記載の製造法。 11、反応を気相中において120℃〜450℃の温度
    範囲で行なう特許請求の範囲第1項〜第10項のいずれ
    か一項に記載の製造法。
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