JPH0116713Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オートバイのリヤークツシヨンユ
ニツトの冷却装置に関する。

オートバイで、高速走行をする種類の車では、
車体の前部をフロントカウリングで覆つて風の抵
抗を少くする。一方、後輪を連結したリヤーホー
クのリヤークツシヨンユニツトは、車体の後寄り
のエンジンの後側に装置される。エンジン部分は
フロントカウリングで覆われて、温度も高くな
り、リヤークツシヨンユニツト内には油圧ダンパ
ーが組込まれており、高速走行でクツシヨンの作
動も多いと、油温が上昇しても冷却できず、温度
上昇によつて、ダンピレグ性能が低下する。

この考案は、かかる点に鑑み、リヤークツシヨ
ンユニツトに冷却風を吹付けて冷却するように改
善したもので、以下本考案を図面に示す実施例に
ついて説明する。

後端に後輪１を装着したリヤーホーク２は、リ
ヤークツシヨンユニツト３によつて揺動クツシヨ
ンするようにしてある。リヤークツシヨンユニツ
ト３は、車体４の中央の少し後寄りの部分で、車
体４の前後の中心線付近に一本設けられている。
車体４の前部は、フロントカウリング５で覆つて
ある。しかして本考案は、Ｌ字状に中央で曲げた
導風管６を設ける。上記導風管６の下端水平部
は、フロントカウリグ５の下面に沿うように断面
逆三角形状にしてあつて、上記逆三角形の上辺部
がフロントカウリング５の下面に形成された平面
部に添接され、前方に向けて開口せしめられてお
り、導風管６の後方の上方への屈曲部がリヤーク
ツシヨンユニツト３に向けて開口させてある。

リヤークツシヨンユニツト３は、フロントカウ
リング５の後側にあつて、走行による風が当り難
い。しかし、オートバイを走行させると、導風管
６の下端が、フロントカウリング５の下側に前向
きに突出しているので、走行風を受入れ、導風管
６に沿つて走行風を流して、リヤークツシヨンユ
ニツト３に向けて吹付ける。この風によつて、リ
ヤークツシヨンユニツトが冷却され、油温上昇に
よるダンピング性能の低下が防げて、クツシヨン
性能を維持できて、乗心地をよくできる。また導
風管６の下端は、断面三角形状にしてあつて、フ
ロントカウリングの下面に沿つているので、風の
抵抗も少くて済む。

以上説明したように、この考案は、Ｌ字状に屈
曲された導風管の下端水平部を断面逆三角形状と
し、その上辺部をフロントカウリングの下側平面
部に添接させて上記導風管を前方に向けて開口さ
せるとともに、後方の上方への屈曲部をリヤーク
ツシヨンユニツトに向けて開口させたので、フロ
ントカウリングの下面に沿つて流れる走行風を導
風管で受入れて、リヤークツシヨンユニツトに向
けて吹出させることができ、リヤークツシヨンユ
ニツトの冷却ができる。このため、リヤークツシ
ヨンユニツトの油温上昇が防げて、ダンピング効
果が低下することがなく、よい乗心地が得られ
る。又、導風管の下端水平部が断面逆三角形状と
し、フロントカウリングの下面水平部に添接して
あるので、オートバイをバンクさせたとき上記導
風管が路面に接することがなく、しかも風の抵抗
も少なくて済む。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２図は正面図、第３図は導風管の斜視図で
ある。 ３……リヤークツシヨンユニツト、５……フロ
ントカウリング、６……導風管。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｌ字状に屈曲された導風管の下端水平部を断面
   逆三角形状とし、その上辺部をフロントカウリン
   グの下側平面部に添接させて上記導風管を前方に
   向けて開口させるとともに、後方の上方への屈曲
   部をリヤークツシヨンユニツトに向けて開口させ
   たことを特徴とする、オートバイのリヤークツシ
   ヨンユニツト冷却装置。