JPH011636A - 自動車変速機用電子制御装置、及び方法 - Google Patents

自動車変速機用電子制御装置、及び方法

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JPH011636A
JPH011636A JP62-152429A JP15242987A JPH011636A JP H011636 A JPH011636 A JP H011636A JP 15242987 A JP15242987 A JP 15242987A JP H011636 A JPH011636 A JP H011636A
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gear position
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杉村 利弥
吉村 洋
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富士通株式会社
いすゞ自動車株式会社
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概  要〕 自動車の変速機を自動制御する装置において、この装置
への電源の遮断によるリセット発生から安定に動作する
までの過渡的な間に、上記遮断直前の車速データに基づ
いて最適ギヤ位置を決定するようにしたことにより、自
動車の走行中に電源が瞬断してリセットがかかった場合
でも、その直後の誤シフトを防止して安全な走行を可能
にしたものである。
〔産業上の利用分野〕 本発明は、機械式変速機を備える一般的な自動車に適用
可能で、例えば車速やアクセルペダル踏込量等に基づい
て上記変速機を自動制御する自動車変速機用電子制御装
置に関する。
〔従来の技術〕
第8図に、従来の自動車変速機用電子制御装置(以下、
電子制御装置と称す)1を組込んだ自動車内の概略構成
を示す。同図では、自動車本体の一般的な構成として、
エンジン2、クラッチ3、変速機4、デファレンシャル
5、タイヤ6、セレククレバー7、アクセル8、バッテ
リー9等を備えている。更に、エンジン2の回転数を検
知するエンジン回転センサ10、インプットシャフトの
回転数を検知するインプットシャフトセンサ11、車速
を検知する車速センサ12、アクセル8の踏込量を検知
するアクセルセンサ13が設けられ、これらの出力信号
は電子制御装置1に入力される。
また、クラッチ3および変速機4には、それぞれこれら
を機械的に駆動するためのクラッチアクチュエータ14
および変速機アクチュエータ15が設けられており、こ
れらの制御は上述したセンサlO〜13およびセレクク
レバー7の出力信号等に基づき電子制御装置lによって
行われる。なお、バッテリー9は、自動車本体を動作さ
せるための電源であると共に、電子制御装置1を動作さ
せるための電源ともなっている。
第9図は、電子制御装置1の主要動作を説明するための
機能ブロック図である。電子制御袋w、lでは、まず車
速センサ12からの出力パルスをパルス入力部104で
カウントし、またアクセルセンサ13のアナログ出力を
アナログ入力部105でA/D変換する。次に演算部1
06が、上記パルス入力部104で得られたカウント値
を変数名rSPEEDJに代入すると共に、アナログ入
力部105で得られたデジタル値を変数名rACCEL
Jに代入し、この5PEEDおよびACCELにより所
定の変速マツプを検索して、最適なギヤ位置を決定する
。演算部106は、このようにして決定されたギヤ位置
を出力部107に出力し、これによって出力部107が
変速機アクチュエータ15を動作させ、変速を行う。
また第9図において、バッテリー9の電圧がキースイッ
チ16を介して電源部101に印加されると同時に、バ
ックアップ電源部103に印加される。キースイッチ1
6を開いた場合であっても、バックアップ電源部103
により演算部106内のデータ記憶用のRAM (不図
示)に電源が供給されるようになっている。リセット回
路部102は、電源部101の出力電圧の増減変動に応
じて、演算部106に初期処理を実行させるための回路
である。
次に、上述した演算部106における具体的な処理動作
について、第10図を用いて説明する。
まず、ステップa1で初期処理を行う。この処理では、
初期値の設定、および変数(例えば、以下に述べる5P
EED、SPD:REAL、ACCEL等)のクリアを
行う。続いて、ステップa2に移る。ここでは、第9図
のパルス入力部l04から得たカウント値を変数名SP
D:REALに一旦代入し、これにフィルタ(デジタル
フィルタ)処理を施した後、5PEEDに代入する。
次にステップa3に進み、第9図のアナログ人力部10
5から得られたアクセル踏込1(ACCEL)を確認し
、アクセルが踏込まれているか開放されているかを判断
する。アクセルが踏込まれていればステップa4に移る
。ここでは、上述したACCELおよび5PEEDによ
り変速マツプを検索して、最適ギヤ位置を決定し、これ
を変数名GEARに代入する。一方、アクセルが開放さ
れていればステップa5に移り、アクセル踏込量(AC
(、EL)にかかわらず車速(SPEED)のみでギヤ
位置を決定する。なお、この場合は、シフトアンプ禁止
のため、車速か上昇しても変速は行なわれないようにし
である。
上記のようにしてギヤ位置(GEAR)が決定されたら
、次のステップa6でGEARO値を出力部107(第
9図)に与えることにより、変速機アクチュエータ15
を動作させる。最終的にはステップa?において、ハー
ドエラー等によって電源が瞬断したかどうかを判断し、
瞬断していなければ、上記ステップa2に戻る。すなわ
ち、電源の瞬断がなければ、上述したステップa2〜a
7の処理を32m5ec周期で繰返し実行する。一方、
電源が瞬断したときは、第9図のリセット回路部102
によるリセット動作の指示を受け(ステップa、)、ス
テップa、の初期処理から再度開始される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
第11図(a)は、上述した従来の電子制御装置1を装
備した自動車における、同図(b)のバッテリー電圧変
動に応じた走行パターン(車速と時間との関係)の−例
である。同図には、時刻t。においで、例えば車両ハー
ネスの断線もしくは短絡、あるいはキースイッチ16(
第9図)の−時的開放等により、電子制御装置1への電
源が瞬断された場合が示されている。このような場合は
、第10図のステップa7およびa8によってリセット
がかかり、演算部106で初期処理(ステップa+)が
行われる。この初期処理によりSPD:REALおよび
5PEEDがクリアされるので、第11図(alに示す
ように、実車速が例えばa (km/h)であるにもか
かわらず演算部106の内部値は01:km/h)とな
る。
その後、第10図に示したように32m5ec周期で最
適ギヤ位置が決定される。ここでアクセルが踏込まれて
いる場合は車速の上昇(SPEEDの上昇)と共に変速
マツプにより最適ギヤ位置が更新されて行くが(ステッ
プa、)、アクセルが開放されている場合は5PEED
のみにより最適ギヤ位置が決定され(ステップas)、
その後に5PEED上昇があってもシフトアップは行わ
れない。
よって後者の場合、第11図(alに示すように時刻t
o後5PEED (−点鎖Na)はSPD : REA
L(破線)よりも緩やかな一定の傾き(フィルタ処理の
ため)を持って実車速(実線)に近づいて行くが、例え
ば時刻1.でギヤ位置が決定されるとし、また、たとえ
ば2速で走行可能な車速かc (ka+/h)であると
すると、最適ギヤ位置は時刻t1における5PEEDに
基づき2速と決定される。その後、たとえば時刻t2に
おいて実際にギヤが最適ギヤ位置にシフトされるとする
と、この時刻t2で実車速がc (km/h)を温かに
超えるd(km/h)となっていても、上記最適ギヤ位
置は時刻t1で決定された2速のままとなっている。そ
のため、実際にギヤが2速にシフトされた時にエンジン
オーバーランを起こし、走行不能になってしまう。
本発明は、上記問題点に鑑み、自動車の走行中に電源が
瞬断してリセットがかかった場合でも誤シフトのない安
全な走行を可能にする自動車変速機用電子制御装置を提
供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の自動車変速機用電子制御装置は、この装置への
電源が遮断された場合に、この遮断によるリセット発生
時から一定時間をカウントするタイマ手段と、上記電源
が遮断される直前の車速デ−夕を記憶する記憶手段と、
上記タイマ手段がタイムアツプするまでは少なくとも上
記記憶手段に記憶された車速データに基づいてギヤ位置
を決定するギヤ位置決定手段とを備えたことを特徴とす
るものである。
〔作   用〕
本発明では、自動車の走行中に電源が瞬断してリセット
がかかった場合、瞬断直前の車速データが記憶手段に記
憶されると共に、リセット発生時からタイマ手段が動作
を開始する。そして、このタイマ手段がタイムアツプし
て処理動作が安定するまでは、ギヤ位置決定手段は上記
瞬断直前の車速データに基づいてギヤ位置を決定する。
瞬断後にタイマ手段がタイムアツプするまでの実車速は
瞬断直前の実車速とほとんど差異がないので、上記のよ
うにして決定されたギヤ位置はその時の自動車の走行状
態に適したものとなり、よって瞬断後でも誤シフトのな
い安全な走行が可能となる。
〔実  施  例〕
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説
明する。
第1図は、本発明の一実施例に係る電子制御装置20の
ハード構成を示すブロック図である。なお、この電子制
御装置20は、第8図における従来の電子制御装置1と
同様にして自動車内に組込み可能である。
第1図において、電子制御装置20は計算処理部として
CPU201.RAM202およびROM203を備え
、これらにより変速機制御のための各種の処理が行われ
る。また、自動車内のバッテリー9からの電力がキース
イッチ16を介し電源部204によってCPU201.
RAM202゜ROM203等のそれぞれに供給される
と共に、RAM202はバックアップRAMとしてバッ
クアップ電源部205からも電力供給を受けている。
なお、逆流防止用に2つのダイオード206,207が
設けられている。上記構成においては、キースイッチ1
6の接点開放により電子制御装置20の処理は停止する
が、RAM202にはバックアップ電源部205から常
にバッテリー電圧が印加されているので、キースイッチ
16の接点開放時にもRAM202内のメモリ内容はそ
のまま保持される。
第2図は、RAM202内の変数の配置を示すエリアマ
ツプである。同図において、A番地からB番地までは初
期処理によってクリアされる領域であり、この中には後
述する変数名SPD : REALおよびSPD等が格
納されている。一方、B番地以後は上記バックアップ電
源部205の異常が確認されない限りクリアされない領
域であり、この領域内には、従来では初期処理によって
クリアされていた変数名5PEEDや、故障診断値、ク
ラッチ学習値等が格納されている。従って、電子制御装
置20に電源が投入されていなくても、RAM202内
のB番地以後のメモリ内容はクリアされずに記憶されて
いる。
次に、第3図〜第6図に基づき、本実施例を商用車に適
用した場合の具体的な処理動作を説明する。なお、その
際に使用する主要な変数名をまとめて第7図に示した。
第3図は、全体的な処理の概略を示すフローチャートで
ある。同図において、電源投入後はまず初期処理(ステ
ップb+)を行い、続いて車速処理(ステップbz)お
よびギヤ処理(ステップb3)を行う。次にステップb
4で電源が瞬断されたか否かを判断し、瞬断が無ければ
ステップb2に戻り、瞬断が有ればその後にステップb
、に戻る。
従って、電源が投入されている間は、その途中で瞬断し
ない限り車速処理(ステップb2)およびギヤ処理(ス
テップbi)が例えば64m5ec周期で繰返し行われ
る。一方、CPU動作期間中に電源が瞬断した場合は、
電源が再投入された後、初期処理(ステップb+)から
新たに開始される。
上記初期処理(ステップb+)の具体的な内容を第4図
に示す。
同図において、まずステップC3で、変数5PEEDの
値が正常か異常かを確認する。変数5PEEDは常にバ
ックアップされているので(第2図参照)、これが異常
値である場合は、例えばRA M 202のハード的な
故障もしくはバックアップ電源部205の異常と判断で
きる。よってこのような場合は、ステップC2において
5PEEDに最高車速く例えば100km/h)を代入
する。ステップC,において5PEEDが正常値の場合
はそのままの値にし、異常値の場合は上記ステップc2
を経て、ステップc3に移る。ステップc3では、変数
名R3T:TMに設定値Cを代入すると共に、変数名S
PD : REALおよびSPDに0を代入する(第2
図参照)。設定値Cとしては、リセット後の処理が安定
するまでの時間を選ぶ。
このように、初期処理によってSPD : REALお
よびSPDはクリアされるが、5PEEDはり、   
    リフさh″0゛・また・R3T:TM4;t、
後述する8テツプd15でディクリメントされることに
より、リセットから一定時間をカウントするタイマとし
て働く。
第3図の車速処理(ステップbz)を具体的に第5図(
alおよび(blに示す。この処理は、前述したように
64m5ec周期でなされている。
第5図(alにおいて、ステップd1〜d7の処理は、
車速センサ12(第8図)の異常を検出する処理である
。まずステップd1で、ギヤ位置がニュートラル(中立
位置)であるかどうかの判定を行い、ニュートラルであ
ればステップd、に進む。ステップd2では64m5e
c周期で得られる5PEED(フィルタ処理された車速
)とSPD : REAL(フィルタ処理される以前の
車速)との差が設定値αを越えるかどうかを判定し、α
を越える場合はERRを1としくステップd3)、α以
下の場合はERRをOとする(ステップd4)。上記α
は、車速センサの出力パルス数が64m5ec間で急激
に変化したとみなされる値(例えば16Km/h)とす
る。上記ステップd2〜d7の処理により、ギヤ位置が
ニュートラル(後述するステップd2?による、リセッ
ト直後のニュートラルを含む)の時における車速センサ
の異常を判定することができる。すなわち、ニュートラ
ル時において、EERが0のときを車速センサが正常で
あるとみなし、ERRが1のときを車速センサが異常で
あるとみなす。
一方、ステップd、においてギヤ位置がニュートラルで
なければ、ステップd5に進む。ステップd、では、5
PI): REALが設定値(ここでは1.5 Km/
hとする)より小さいかどうかを判定し、1.5 Km
/hよりも小さければ車速センサ異常としくステップd
6) 、1.5 Km/h以上であれば車速センサ正常
とする(ステップd7)。ステップd5〜d、の処理に
より、ニュートラル以外のギヤ位置における車速センサ
の異常を判定することができる。
従って、上述したステップd1〜d7の処理により、走
行中にギヤがどの位置にあっても車速センサの異常を確
実に検出することができる。
次にステップd8〜aZSの処理について説明する。こ
の処理は、後述するギヤ位置決定の際(ステップd 2
g、  d i+)に使用される5PEEDの値を決定
するための処理である。
まずステップd8では、変数TMR:SPDをディクリ
メントする。このTMR:SPDは、後述するステップ
dtZによって予め設定値が代入され、ステップd8で
64m5ec周期でディクリメントされることにより、
ニュートラル解除後から車速バックアップ開始までの一
定期間をカウントするタイマとして働く。
続いてステップd、に進み、上述したステ・7プd、〜
d7による車速センサ異常の検出結果を確認する。車速
センサ正常である場合はステップdlGに移り、SPD
 : REALにフィルタ処理を行ってからSPDに代
入する。一方、車速センサ異常である場合は、ステップ
dllでギヤ位置がニュートラルかどうかを見る。ニュ
ートラルであればステップd1□に進み、上述したTM
R: SPDに設定値(ここでは8とする)を代入する
。ニュートラルでなければ、ステップdllでTMR:
SPDがOになったかどうか(すなわちニュートラル解
除後日×64111sec経過したかどうか)を判定し
、TMR: 5PD=0の時だけステップd14に進む
車速センサ異常の時はSPD : REALを使用でき
ないので、ステップd14ではインプットシャフト回転
敗とギヤ比から車速を求めてSPDに代入する。
上記ステップdll”d14の処理により、ギヤ位置が
ニュートラルである期間およびニュートラル解除後の一
定期間(8X64ssec)を除き、車速センサの正常
、異常に応じて逐次求められた車速データがSPDに代
入される。
続いて第5図山)のステップd15に進み、ここで初期
処理(ステップC3)において設定値Cの代入されたR
3TjTMをディクリメントする。そしてステップdl
&でRST:TMが0になったかどうか(すなわちリセ
ット後CX 64m5ec経過したかどうか)を確認す
る。RST:TM−0のときだけステップd0に進み、
車速センサ異常の検出結果を確認する。車速センサ異常
の時は、ステップdllおよびd8.により、ギヤ位置
がニュートラル以外で、しかもTMR:5PD=0 (
すなわちニュートラル解除から8 X64m5ec経過
後)の時だけ、ステップd!。+d!lに進む、ステッ
プdt6+d!lでは、前述したステップdllで得ら
れた5PDt−SPEEDに代入する。
一方、ステップdl’Fにおいて車速センサ正常の時は
、前述したステップd、、d、で得られたERRが0か
どうか(すなわちニュートラル時の車速センサ異常がな
いかどうか)を確認して(ステップdtt) 、ERR
−0であればステップdZO+dtrに進み、ステップ
d、。で得られたSPDを5PEEDに代入する。また
、ステップdZtにおいてERR≠Oであれば、ステッ
プaziおよびd24により、ギヤ位置がニュートラル
以外で、しかもTMR:GR=O(すなわち第6図に示
すように実際にギヤがはいってから一定時間経過後)の
時だけ、ステップd□からステップaZ+に進む。ステ
ップaZSでは、5PEED (この5PEEDには初
期処理時に保持されたままの車速か入っている)から設
定値(ここでは4 (Km/h) )を差し引き、その
値をステップd!lで5PEEDに代入する。すなわち
、TMR: GR=0の場合は、5pEEDの値が64
+wsec毎に4 (Km/h)ずつ減少していく。
従って、上記ステップdls〜aSSの処理により、R
ST:TM≠0の時(すなわちリセットから一定時間C
X 64m5ecが経過するまで)は、車速センサの正
常、異常にかかわらず、5PEEDには初期処理時に保
持されたままの車速(すなわち電源瞬断の直前に得られ
た車速もしくはステップc3で得られた最高車速)が入
る。また、RST:TM=0の時には、車速センサが正
常か異常かの判断に応じて、それぞれ適した車速か5P
EEDに入る。特に、車速センサ異常が確認された場合
(ERR≠0の場合を含む)、ギヤ位置がニュートラル
であれば、あるいは他のギヤ位置にシフトされてから所
定時間経過前であれば、それ以前の5PEEDの値が更
新されることなく保持される。
次に、ステップdt、、〜d31の処理について述べる
。この処理は、RST:TMに応じたギヤ位置を決定す
るための処理である。
まずステップL6により、R3T’:TMの値を確認す
る。RST:TMがβ(くC)異常であれば、すなわち
リセット直後の所定期間内であれば、ステップagtで
ギヤ位置を強制的にニュートラルに決定する。RST:
TMがβとOの間にあればステップd!Sに進み、アク
セル踏込量であるACCELと、上述したステップd、
〜dtsによって得られた5PEED (この場合はま
だRST:TM≠0なので、初期処理時に保持された車
速)とから、所定の変速マツプにもとづいてギヤ位置を
決定し、変数名GEARに代入する。また、RST:T
M=0であればステップagqに進み、ギヤ位置がニュ
ートラルかどうかを確認する。ニュートラルであればギ
ヤ位置を更新せずにそのまま保持し、ニュートラルでな
ければステップd3゜でアクセルが踏込まれているかど
うかを確認する。アクセルが踏込まれていれば上記ステ
ソーブd21に移り、ACCELと5PEED (この
場合はRST:TM=0なので、車速センサ異常の検出
結果等に応じて決定された車速)から上記変速マツプに
基づいてギヤ位置を決定する。一方、アクセルが開放さ
れていれば、その時の5PEEDだけに基づいてギヤ位
置を決定する。
従って、上記ステップdab〜d31の処理により、リ
セット後の所定期間(R3T:TMが0になるまで)は
、その時点で得られる車速(SPD)と(は無関係に安
全なギヤ位置が決定され、リセットから所定期間が経過
した後(R3T:TM=Oの時)は、車速センサの異常
、正常に応じた車速に基づく安全なギヤ位置が決定され
る。
次に、第3図のギヤ処理(ステップbi)を具体的に第
6図に示す。
まずステップe1で、上記車速処理によって決定された
ギヤ位置に実際にギヤが入ったかどうかを確認する。ま
だギヤが入っていなければ、ステップe2で変数名TM
R: GRに設定値T (例えば16)を代入する。ス
テップe、においてギヤが入っていれば、ステップe3
+  e4により、TMR:GRをOになるまでディク
リメントして行く。
すなわちTMR: GRは、ギヤが入ってから一定時間
(γX 64m5ec)をカウントするタイマとして働
き、ステップdt4に示したようにTMR: GR=0
か否かで5PEEDの値が異なってくる。
次に、本実施例の電子制御装置20を装備した自動車の
走行例について説明する。なお、ここでは第11図を参
照し、走行中に時刻t0で電源ラインが瞬断したものと
し、また時刻t0における5PEED、SPDおよびS
PD : REALはいずれもa (Km/h)で、ギ
ヤ位置は6速であるとする。
まず、時刻t0において、電源の瞬断と共に車速センサ
の故障した場合について述べる。
この場合には初期処理(ステップb+)が行われ、SP
DとSPD : REALがクリアされて0になると共
に、R3T”:TMには設定値Cが代入される(ステッ
プC1)。一方、5PEEDには瞬断する直前の車速a
  (Km/h)が入っているので、5PEED−3P
D : REALはaとなって設定値αを越えるため、
ERRは1となる(ステップdz、d:+)。また、リ
セット直後(R3T:TM≧βの時)は、ギヤ位置がニ
ュートラルになる(ステップd zy)。このために車
速センサ異常であることが判定できず、車速センサから
取込まれた値がSPD : REALおよびSPDに入
るため、両者共にO(Km/h)のままとなっている。
やがてR3T:TMがβより小さくなると、目標ギヤ位
置はACCELと5PEEDによって決定される(ステ
ップd 28)。この時、5PEEDは瞬断直前の車速
a [Km/h)であるから、この値に基づいて所定の
変速マツプが検索された結果、ギヤ位置は瞬断直前と同
様に6速に決定される。
ギヤがニュートラルから6速にシフトされた後は、SP
D : REAL<1.5 Km/hにより、車速セン
サ異常が検出される(ステップds、db)。すると、
上記ギヤシフトから一定時間経過後(TMR: 5PD
=O)SPD : REALとは無関係にインプットシ
ャフト回転数とギヤ比から車速か計算され(ステップd
 I:I、d 14) 、RS T : TM= 0と
なっていれば5PEEDに代入される(ステップd19
+  d2゜、  dz+)。従って、次ループからは
、この5PEEDとACCELによってギヤ位置が決定
される(ステ、プaSS〜d31)。
また、時刻1oにおいて車速センサが正常なまま電源が
遮断された場合、R3T:TM≠0の期間は上記の場合
と同様な処理が行われる。R3T:TM−〇となった時
は、車速センサが正常であることによりSPD : R
EALおよびSPDには共に実車速が入り(ステップd
1゜)、これが5PEEDに代入されて、ギヤ位置が決
定される。
以上のように本実施例によれば、電源の瞬断によるリセ
ットが発生してから動作が安定するまでの期間(R3T
’:TM≠0の時)は、5PEEDはクリアされずに瞬
断直前の車速(もしくは最高車速)が保持されいること
により、アクセルの踏込・開放および車速センサの正常
・異常にかかわらず、その時の自動車の走行状態に対し
て余裕のあるギヤ位置が決定される。このことにより、
瞬断後でも誤シフトのない安全な走行が可能となる。
更に、R3T:TM=Oとなった後は、ニュートラルを
含むどのギヤ位置でも車速センサの異常を検出できるた
め、自動車走行時の安全性が向上する。
なお、各種タイマ(R3T : TM、TMR: SP
D、TMR: GR)への設定値は上述した値に限定さ
れることはなく、自動車の性能目的等に応じて最適な値
を選択すればよい。
〔発明の効果〕
本発明の自動車変速機用電子制御装置によれば、自動車
の走行中に電源の瞬断によってリセットがかかった場合
でも、その瞬断直前の車速データを保持することで、リ
セット直後にその車速データに基づいて最適ギヤ位置を
決定することができるので、誤シフトを防止し、トラン
スミッション、クラッチ、エンジン等の破壊の危険性を
無くして、安全な走行が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る電子制御装置20のハ
ード構成を示すブロック図、 第2図はRAM202内の変数の配置を示すエリアマツ
プ、 第3図は上記実施例における全体的な処理の概略を示す
フローチャート、 第4図は第3図中の初期処理(ステップb1)を具体的
に示すフローチャート、 第5図(alおよび山)は第3図中の車速処理(ステッ
プbz)を具体的に示すフローチャート、第6図は第3
図中のギヤ処理(ステップb3)を具体的に示すフロー
チャート、 第7図は上記の各処理で使用する主要な変数名とその内
容を示す図、 第8図は従来の電子制御装置を組込んだ自動車内を示す
概略構成図、 第9図は上記従来の電子制御装置の主要動作を説明する
ための機能ブロック図、 第10図は第9図中の演算部における具体的な処理を示
すフローチャート、 第11図(81およびTb)は上記従来の電子制御装置
を装備した自動車における、瞬断発生時の走行パターン
の一例を示す図である。 4・・・変速機、 9・ ・ ・バッテリー、 lO・・・エンジン回転センサ、 11・・・インプットシャフトセンサ、12・・・車速
センサ、 13・・・アクセルセンサ、 15・・・変速機アクチュエータ、 20・・・電子制御装置、 201・・・cpu。 202・・・RAM。 203・・・ROM% 204・・・電源部、 205・・・バンクアップ電源部。 特許出廓人    富士通株式会社(ばか1名)全体ロ
ウな匁β甲の朝Vffl& 第3図 ギキ怨埋 第6図 第  7  図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)自動車の変速機(4)のギヤ位置を、少なくとも車
    速データに基づいて自動制御する自動車変速機用電子制
    御装置において、 該電子制御装置への電源が遮断された場合、該遮断によ
    るリセット発生時から一定時間をカウントするタイマ手
    段と、 前記電源が遮断される直前の車速データを記憶する記憶
    手段と、 前記タイマ手段がタイムアップするまでは、少なくとも
    前記記憶手段に記憶された車速データに基づいて前記ギ
    ヤ位置を決定するギヤ位置決定手段とを備えたことを特
    徴とする自動車変速機用電子制御装置。 2)前記自動車の車速センサ(12)の異常を検出する
    車速センサ異常検出手段を設けたことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の自動車変速機用電子制御装置。 3)前記車速センサ異常検出手段は、ギヤ位置が中立位
    置である時は前記車速センサで検知された車速データの
    時間変化の大小に基づいて異常を検出し、ギヤ位置が中
    立位置以外である時は前記車速センサで検知された車速
    データの大小に基づいて異常を検出することを特徴とす
    る特許請求の範囲第2項記載の自動車変速機用電子制御
    装置。 4)前記ギヤ位置決定手段は、前記タイマ手段のタイム
    アップ後は、前記車速センサ異常検出手段による検出結
    果に応じて得られる車速データに基づいてギヤ位置を決
    定することを特徴とする特許請求の範囲第2項または第
    3項記載の自動車変速機用電子制御装置。 5)前記ギヤ位置決定手段は、前記タイマ手段のタイム
    アップ前であって前記リセット発生直後の所定時間はギ
    ヤ位置を中立位置に決定し、該所定時間の経過後から前
    記タイマ手段のタイムアップまでは、前記記憶手段に記
    憶された車速データと前記自動車のアクセル踏込量デー
    タとから所定の変速マップに基づいてギヤ位置を決定す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第4項の
    いずれか1つに記載の自動車変速機用電子制御装置。 6)前記記憶手段はバックアップRAM (202,205)であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項乃至第5項のいずれか1つに記載の自動車変
    速機用電子制御装置。
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