JPH01160704A - 乗心地を改良した空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

乗心地を改良した空気入りラジアルタイヤ

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JPH01160704A
JPH01160704A JP62318046A JP31804687A JPH01160704A JP H01160704 A JPH01160704 A JP H01160704A JP 62318046 A JP62318046 A JP 62318046A JP 31804687 A JP31804687 A JP 31804687A JP H01160704 A JPH01160704 A JP H01160704A
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Hiromichi Matsuda
松田 宏道
Yoshihiro Fujii
藤井 義弘
Teruaki Yamanishi
山西 照明
Yoshiichirou Iwahashi
岩橋 由一郎
Hiroya Matsuoka
松岡 宏哉
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Honda Motor Co Ltd
Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、乗心地を改良した空気入りラジアルタイヤに
係り、特に、乗用車に利用される。
(従来の技術) 一対のサイドウオール部と、両サイドウオール部間にま
たがるトレンド部がトロイダルに連なり、これらの各部
分がタイヤの赤道面と実質上直交する方向に配列した層
の少なくとも1プライからなるカーカスで補強され、カ
ーカスとトレッド部間に非伸張性ベルト層が配置されて
おり、トレンド部がタイヤの半径方向の外方に位置する
外側ゴム層と内方に位置する内側ゴム層との複数の層よ
り構成された空気入りラジアルタイヤは、特開昭59−
124411号公報(従来例の1)および特開昭61−
295103号公報(従来例の2)等で知られでいる。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、従来例の1は、表面層(外側ゴム層)の動的
弾性率が115kg−flct&以下とされているも、
現実には、その公報で開示しているように、85kg・
f/c+flであり、これでは、車両が道路の目地やマ
ンホール等の凹凸を乗越えるとき、路面に直接接地する
トレッド部表面層の当りが硬すぎて衝撃力が大となり、
乗心地が差程改良されていないものであった。
また、従来例の2は、外側ゴム層の動的弾性率が70〜
150 kg−f/cnlとされており、従来例の1よ
りもトレッド部表面層の当りは柔らかいけれども、依然
としてその当りが硬すぎて衝撃力が大となり、乗心地が
差程改良されていないものであった。
本発明は、路面に直接接地する側の外側ゴム層として路
面への当りがソフトで衝撃人力を抑え得るゴムを用い、
しかも、内側ゴム層には減衰性の大きなゴムを用いるこ
とによって、車両が道路の目地やマンホール等の凹凸に
遭遇したとき、その衝撃力を抑えたにも拘らず内側ゴム
層で衝撃力を減衰させて乗心地を改良したことを目的と
する。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、一対のサイドウオール部と、両サイドウオー
ル部間にまたがるトレッド部がトロイダルに連なり、こ
れらの各部分がタイヤの赤道面と実質上直交する方向に
配列した層の少なくとも1プライからなるカーカスで補
強され、カーカスとトレッド部間に非伸張性ベルト層が
配置されており、トレッド部がタイヤの半径方向の外方
に位置する外側ゴム層と内方に位置する内側ゴム層との
複数の層より構成された空気入りラジアルタイヤにおい
て、叙述の目的を達成するために、以下の技術的手段を
講じたのである。
すなわち、外側ゴム層6は動的弾性率E゛が、E’≦5
0kg −f/cdlとされており、内側ゴム層7は損
失正接(tanδ)が、tan δ≧0.4とされてい
ることを特徴とするのである。
(作 用) 車両が道路の目地やマンホール等を乗越えるとき、タイ
ヤlのトレッド部3に大きな衝撃力と変形が加わる。
この場合、路面に直接接地する外側ゴム層6は動的弾性
率E″がE′≦50kg・f/cfflとされ、当りが
柔らかいため、大きな衝撃入力をソフトにする。
また、内側ゴム層7は、損失正接tanδがtanδ≧
0.4とされていることから、外側ゴムN6で衝撃人力
をソフトにしたにも拘らず、内側ゴム層7にてその衝撃
力を減衰する。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳述する。
第1図において、■は本発明に係る空気入りラジアルタ
イヤであり、図面では赤道面0−0より右半部を示して
いるが左半部は右半部と対称である。
本実施例のタイヤ1は、一対のサイドウオール部2と、
両サイドウオール部間にまたがるトレッド部3がトロイ
ダルに連なり、これら各部分がタイヤの赤道面と実質上
直交する方向に配列した層の少なくとも1プライ (図
では2ブライ)からなるカーカス4で補強されている。
カーカス4とトレッド部3間に非伸張性ベルト層5が本
例では2層のスチールベルトが配置されており、トレッ
ド部3は、タイヤの半径方向の外方に位置する外側ゴム
層6と内方に位置する内側ゴム層7との複数の層より構
成されている。
なお、第1図において、8はビード束、9はビードフィ
ラーを示している。
外側ゴム層6はこれが直接路面に接地するものであり、
接地するときの当りをソフトにするために、動的弾性率
E°がE”≦50kg−f/cfflとされ、つまり、
30〜50kg・f/c++1とされている。なお、E
゛は35〜45kg−f/cfflとするのが望ましい
ここで、E゛≦50kg・f / cnlとしたのはE
’>50kg・fociであると、タイヤ1のトレッド
部3が路面の凹凸に遭遇したとき、トレッド部が硬ずぎ
て衝撃力が大となるからである。
内側ゴム層7は外側ゴム層6がソフトタッチであること
から、振動の減衰を図る必要があり、このために、損失
正接つまり tanδが、0.4〜0.7望ましくは、
0.60〜0.70とされている。
ここで、tanδ≧0.4としたのは、tanδ〈0.
4では振動の減衰を図るのには不都合だからである。
第2図を参照すると、突起乗越時の衝撃力p−pと減衰
率λで振動評価、つまり、エンベロープ特性結果が示さ
れており、これでも明らかな如く、突起物(路面の目地
、マンホール等)を乗越えるときタイヤのトレッド部3
に大きな衝撃力と変形が加わっても、外側ゴム層6で路
面への当りをソフトにし、内側ゴム層7でその衝撃力を
減衰せしめて乗心地性を改良したことが理解できる。
この第2図に示した実験のタイヤは次のものである。
タイヤの種類  165 SR13 タイヤ内圧   1.8 kg −f/cta荷重  
310kg 速度  40 km/hr 第3図を参照すると、本発明の他の好ましい実施例が示
されている。
すなわち、この実施例は、外側ゴム層6としてE°≦5
0kg −f/c+flのゴムを用いるとともに、内側
ゴム層7としてtanδ≧0.4のゴムを用い、更に、
非伸張性ベルト層5間に、動的弾性率E”がE″≦40
kg −f/cnlで、損失正接tanδが、tanδ
≦0.20のクツションゴム層IOを介在させたもので
ある。
このクツションゴム層10はベルト層5のベルト幅に対
してこれの2/3以上の幅を有することを条件として、
ベルト幅と同幅か若しくはこれ以上の幅であってもよく
、又、ゴム層10の厚み(ゲージ厚)は0.5〜1.5
 mmとされる。
このクツションゴム層10は、ベルト層5の剪断変形を
大きくして、剪断力を吸収するために介在されるもので
ある。
すなわち、車両が大きな凹凸を乗越えるとき、タイヤは
ショルダ部、サイドウオール部まで変形が及び、この変
形のため交差した2枚以上のベルト層5にも大きな剪断
力が生じる。この剪断力がタイヤの骨格をなすカーカス
4を通じてビード部からリムへと伝達される。
このため、前記の剪断力を小さくするために、ベルト層
5間に、柔らかくかつ減衰性の低いクツションゴム層l
Oが介在されている。
ここで、外側ゴム層6の動的弾性率E゛、内側ゴム層7
のjanδ値について本発明実施例と比較例(従来例)
との対比で下記表で示す。
上記表において、P−Pは突起乗越時の衝撃力、λは同
じく減衰率を示しており、これらの指数は現行タイヤ(
E’ 73 kg−f/c+fl、 tanδ値0.2
56)を100を基準として表示している。
また、上記表において、※印は動的弾性率E゛が35k
g −f/cfで、 tanδ値が0.163のクツシ
ョンゴム層を介入した場合であり、Δ印は動的弾性率E
が43kg−f/cfflで、 tanδ値が0.16
3のクツションゴム層を介入した場合であり、○印はク
ツションゴム層を介入してない場合であり、ム印は動的
弾性率E゛が43kg−f/cnlで、 tanδ値が
0.215のクツションゴム層を介入した場合を示して
いる。
上記表からも明らかな如く、外側ゴム層6の動的弾性率
E゛が E゛≦50kg −f/crMで、かつ、内側
ゴム層7のjanδ値がtanδ≧0.4の範囲にある
ときは、車両が凹凸に遭遇したときの衝撃入力は外側ゴ
ム層6のソフトなタッチで抑えられ、しかも、内側ゴム
層7で減衰することとなり、ここに、乗心地を改良でき
たことが理解される。
また、更に、クツションゴム層10として動的弾性率E
’が40kg −f/cn’l以下で、janδ値が0
.20以下のゴムをベルト層間に介入することで振動伝
達が低いことが第4図、第5図の例でも理解できる。
第4図において、Aはクツションゴム層のE“が35k
g−f/c+!、  tanδ値が0.163の場合、
Bは同じ< 43kg−f/ctM、  janδ値:
0.163の場合であり、第5図において、Cはクツシ
ョンゴム層のE゛が35kg −f/cIli、  t
anδ値が0.163、DはE゛が43kg ・f/c
f、、  janδ値が0.215であり、A、Bはい
ずれも、外側ゴム層のE゛は48kg−f/c+dで内
側ゴム層のjanδ値は0.637のものを示し、C,
Dはいずれも外側ゴム層のE’は43kg −f/rr
Alで、内側ゴム層のjanδ値は0.637のものを
示している。
(発明の効果) 以上、本発明によれば、トレッド部を外側ゴム層と内側
ゴム層との複数(2以上を含む)の層で構成した空気入
りラジアルタイヤにおいて、外側ゴム層は動的弾性率E
”がE゛≦50kg −f/c1δとされているのでタ
イヤの路面に対する衝撃がソフトとなり、ここに路面凹
凸に遭遇した場合にタイヤのトウッド部に大きな衝撃と
変形が加わっても、衝撃入力をソフトにすることができ
る。
また、外側ゴム層で衝撃入力をソフトにした。ユも拘ら
ず、内側ゴム層のjanδ値をtanδ≧0.4として
いることから、衝撃力を内側ゴム層で減衰させることが
できる。
よって、本発明のタイヤは大幅に乗心地を改良したもの
として、特に、乗用車として用いて有意義である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は第1実施例によ
る右半部を示す断面図、第2図は突起乗越時の軸力(エ
ンベロープ特性)を示すグラフ、第3図は第2実施例の
右半部を示す断面図、第4図と第5図は周波数と振動伝
導率を示すグラフである。 1・・・タイヤ、2・・・サイドウオール部、3・・・
トレッド部、4・・・カーカス、5・・・非伸張性ベル
ト層、6・・・外側ゴム層、7・・・内側ゴム層。 第5 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一対のサイドウォール部と、両サイドウォール部
    間にまたがるトレッド部がトロイダルに連なり、これら
    の各部分がタイヤの赤道面と実質上直交する方向に配列
    した層の少なくとも1プライからなるカーカスで補強さ
    れ、カーカスとトレッド部間に非伸張性ベルト層が配置
    されており、トレッド部がタイヤの半径方向の外方に位
    置する外側ゴム層と内方に位置する内側ゴム層との複数
    の層より構成された空気入りラジアルタイヤにおいて、 外側ゴム層6は動的弾性率E’が、E’≦50kg・f
    /cm^2とされており、 内側ゴム層7は損失正接(tanδ)が、tanδ≧0
    .4とされている ことを特徴とする乗心地を改良した空気入りラジアルタ
    イヤ。
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