JP2612581B2 - 乗心地を改良した空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

乗心地を改良した空気入りラジアルタイヤ

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JP2612581B2 JP62318046A JP31804687A JP2612581B2 JP 2612581 B2 JP2612581 B2 JP 2612581B2 JP 62318046 A JP62318046 A JP 62318046A JP 31804687 A JP31804687 A JP 31804687A JP 2612581 B2 JP2612581 B2 JP 2612581B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、乗心地を改良した空気入りラジアルタイヤ
に係り、特に、乗用車に利用される。
(従来の技術) 一対のサイドウォール部と、両サイドウォール部間に
またがるトレッド部がトロイダルに連なり、これらの各
部分がタイヤの赤道面と実質上直交する方向に配列した
層の少なくとも1プライからなるカーカスで補強され、
カーカスとトレッド部間に非伸張性ベルト層が配置され
ており、トレッド部がタイヤの半径方向の外方に位置す
る外側ゴム層と内方に位置する内側ゴム層との複数の層
より構成された空気入りラジアルタイヤは、特開昭59−
124411号公報(従来例の1)および特開昭61−295103号
公報(従来例の2)等で知られている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、従来例の1は、表面層(外側ゴム層)の動
的弾性率が115kg・f/cm2以下とされているも、現実に
は、その公報で開示しているように、85kg・f/cm2であ
り、これでは、車両が道路の目地やマンホール等の凹凸
を乗越えるとき、路面に直接接地するトレッド部表面層
の当りが硬すぎて衝撃力が大となり、乗心地が差程改良
されていないものであった。
また、従来例の2は、外側ゴム層の動的弾性率が70〜
150kg・f/cm2とされており、従来例の1よりもトレッド
部表面層の当りは柔らかいけれども、依然としてその当
りが硬すぎて衝撃力が大となり、乗心地が差程改良され
ていないものであった。
本発明は、路面に直接接地する側の外側ゴム層として
路面への当りがソフトで衝撃入力を抑え得るゴムを用
い、しかも、内側ゴム層には減衰性の大きなゴムを用い
ることによって、車両が道路の目地やマンホール等の凹
凸に遭遇したとき、その衝撃力を抑えたにも拘らず内側
ゴム層で衝撃力を減衰させて乗心地を改良したことを目
的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、一対のサイドウォール部と、両サイドウォ
ール部間にまたがるトレッド部がトロイダルに連なり、
これらの各部分がタイヤの赤道面と実質上直交する方向
に配列した層の少なくとも1プライからなるカーカスで
補強され、カーカスとトレッド部間に非伸張性ベルト層
が配置されており、トレッド部がタイヤの半径方向の外
方に位置する外側ゴム層と内方に位置する内側ゴム層と
の複数の層より構成された空気入りラジアルタイヤにお
いて、叙述の目的を達成するために、以下の技術的手段
を講じたのである。
すなわち、外側ゴム層6は動的弾性率E′が、E′≦
50kg・f/cm2されており、 内側ゴム層7は損失正接(tanδ)が、tanδ≧0.4とさ
れており、更に、ベルト層5は複数層とされておりその
層間に動的弾性率E′が、E′≦40kg・f/cm2でかつ損
失正接tanδが、tanδ≦0.2で柔らかくかつ減衰性の低
いクッションゴム層10が介在されていることを特徴とす
るものである。
(作 用) 車両が道路の目地やマンホール等を乗越えるとき、タ
イヤ1のトレッド部3に大きな衝撃力と変形が加わる。
この場合、路面に直接接地する外側ゴム層6は動的弾
性率E′がE′≦50kg・f/cm2とされ、当りが柔らかい
ため、大きな衝撃入力をソフトにする。
また、内側ゴム層7は、損失正接tanδがtanδ≧0.4
とされていることから、外側ゴム層6で衝撃入力をソフ
トにしたにも拘らず、内側ゴム層7にてその衝撃力を減
衰する。
更に、ベルト層5を複数層としてその層間にクッショ
ンゴム層10を介在していることから、車両が大きな凹凸
を乗り越えるときベルト層5に大きな剪断力が生じるの
をクッションゴム層10によって吸収する。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳述する。
第1図において、1は本発明に係る空気入りラジアル
タイヤであり、図面では赤道面O−Oより右半部を示し
ているが左半部は右半部と対称である。
本実施例のタイヤ1は、一対のサイドウォール部2
と、両サイドウォール部間にまたがるトレッド部3がト
ロイダルに連なり、これら各部分がタイヤの赤道面と実
質上直交する方向に配列した層の少なくとも1プライ
(図では2プライ)からなるカーカス4で補強されてい
る。
カーカス4とトレッド部3間に非伸張性ベルト層5が
本例では2層のスチールベルトが配置されており、トレ
ッド部3は、タイヤの半径方向の外方に位置する外側ゴ
ム層6と内方に位置する内側ゴム層7との複数の層より
構成されている。
なお、第1図において、8はビード束、9はビードフ
ィラーを示している。
外側ゴム層6はこれが直接路面に接地するものであ
り、接地するときの当りをソフトにするために、動的弾
性率E′がE′≦50kg・f/cm2とされ、つまり、30〜50k
g・f/cm2とされている。なお、E′は35〜45kg・f/cm2
とするのが望ましい。
ここで、E′≦50kg・f/cm2としたのはE′>50kg・f
/cm2であると、タイヤ1のトレッド部3が路面の凹凸に
遭遇したとき、トレッド部が硬すぎて衝撃力が大となる
からである。
内側ゴム層7は外側ゴム層6がソフトタッチであるこ
とから、振動の減衰を図る必要があり、このために、損
失正接つまりtanδが、0.4〜0.7望ましくは、0.60〜0.7
0とされている。
ここで、tanδ≧0.4としたのは、tanδ<0.4では振動
の減衰を図るのには不都合だからである。
第2図を参照すると、突起乗越時の衝撃力P−Pと減
衰率λで振動評価、つまり、エンベロープ特性結果が示
されており、これでも明らな如く、突起物(路面の目
地、マンホール等)を乗越えるときタイヤのトレッド部
3に大きな衝撃力と変形が加わっても、外側ゴム層6で
路面への当りをソフトにし、内側ゴム層7でその衝撃力
を減衰せしめて乗心地性を改良したことが理解できる。
この第2図に示した実験のタイヤは次のものである。
タイヤの種類 165SR13 タイヤ内圧 1.8kg・f/cm2 荷 重 310kg 速 度 40km/hr 更に第1図において、非伸張性ベルト層5間に、動的
弾性率E′がE′≦40kg・f/cm2で、損失正接tanδが、
tanδ≦0.20のクッションゴム層10を介在させたもので
ある。
このクッションゴム層10はベルト層5のベルト幅に対
してこれの2/3以上の幅を有することを条件として、ベ
ルト幅と同幅か若しくはこれ以上の幅であってもよく、
又、ゴム層10の厚み(ゲージ厚)は0.5〜1.5mmとされ
る。
このクッションゴム層10は、ベルト層5の剪断変形を
大きくして、剪断力を吸収するために介在されるもので
ある。
すなわち、車両が大きな凹凸を乗越えるとき、タイヤ
はショルダ部、サイドウォール部まで変形が及び、この
変形のため交差した2枚以上のベルト層5にも大きな剪
断力が生じる。この剪断力がタイヤの骨格をなすカーカ
ス4を通じてビード部からリムへと伝達される。
このため、前記の剪断力を小さくするために、べルト
層5間に、柔らかくかつ減衰性の低いクッションゴム層
10が介在されている。
ここで、外側ゴム層6の動的弾性率E′、内側ゴム層
7のtanδ値について本発明実施例と比較例(従来例)
との対比で下記表で示す。
上記表において、P−Pは突起乗越時の衝撃力、λは
同じく減衰率を示しており、これらの指数は現行タイヤ
(E′73kg・f/cm2、tanδ値0.256)を100を基準として
表示している。
また、上記表において、※印は動的弾性率E′が35kg
・f/cm2で、tanδ値が0.163のクッションゴム層を介入
した場合であり、△印は動的弾性率E′が43kg・f/cm2
で、tanδ値が0.163のクッションゴム層を介入した場合
であり、○印はクッションゴム層を介入してない場合で
あり、▲印は動的弾性率E′が43kg・f/cm2で、tanδ値
が0.215のクッションゴム層を介入した場合を示してい
る。
上記表からも明らかな如く、外側ゴム層6の動的弾性
率E′がE′≦50kg.f/cm2で、かつ、内側ゴム層7のta
nδ値がtanδ≧0.4の範囲にあるときは、車両が凹凸に
遭遇したときの衝撃入力は外側ゴム層6のソフトなタッ
チで抑えられ、しかも、内側ゴム層7で減衰することと
なり、ここに、乗心地を改良できたことが理解される。
また、更に、クッションゴム層10として動的弾性率
E′が40kg・f/cm2以下で、tanδ値が0.20以下のゴムを
ベルト層間に介入することで振動伝達が低いことが第3
図、第4図の例でも理解できる。
第3図において、Aはクッションゴム層のE′が35kg
・f/cm2、tanδ値が0.163の場合、Bは同じく43kg・f/c
m2、tanδ値:0.163の場合であり、第4図において、C
はクッションゴム層のE′が35kg・f/cm2、tanδ値が0.
163、DはE′が43kg・f/cm2、tanδ値が0.215であり、
A、Bはいずれも、外側ゴム層のE′は48kg・f/cm2
内側ゴム層のtanδ値は0.637のものを示し、C、Dはい
ずれも外側ゴム層のE′は43kg・f/cm2で、内側ゴム層
のtanδ値は0.637のものを示している。
(発明の効果) 以上、本発明によれば、トレッド部を外側ゴム層と内
側ゴム層との複数(2以上を含む)の層で構成した空気
入りラジアルタイヤにおいて、外側ゴム層は動的弾性率
E′がE′≦50kg・f/cm2とされているのでタイヤの路
面に対する衝撃がソフトとなり、ここに路面凹凸に遭遇
した場合にタイヤのトレッド部に大きな衝撃と変形が加
わっても、衝撃入力をソフトにすることができる。
また、外側ゴム層で衝撃入力をソフトにしたにも拘ら
ず、内側ゴム層のtanδ値をtanδ≧0.4としていること
から、衝撃力を内側ゴム層で減衰させることができると
とも、ベルト層を複数層とし、その層間に動的弾性率
E′がE′≦40kg・f/cm2でtanδがtanδ≦0.2とされた
クッションゴム層を介在したことにより、路面凹凸を乗
り越えるときベルト層に生じる大きな剪断力を吸収し、
リムに伝播するのを防止することができる。
よって、本発明のタイヤは大幅に乗り心地を改良した
ものとして、特に、乗用車として用いて有意義である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は第1実施例によ
る右半部を示す断面図、第2図は突起乗越時の軸力(エ
ンベロープ特性)を示すグラフ、第3図と第4図は周波
数と振動伝導率を示すグラフである。 1……タイヤ、2……サイドウォール部、3……トレッ
ド部、4……カーカス、5……非伸張性ベルト層、6…
…外側ゴム層、7……内側ゴム層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩橋 由一郎 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 松岡 宏哉 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−295103(JP,A) 特開 昭59−153605(JP,A) 特開 昭60−60007(JP,A) 特開 昭49−132705(JP,A) 実開 昭51−110204(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のサイドウォール部と、両サイドウォ
    ール部間にまたがるトレッド部がトロイダルに連なり、
    これらの各部分がタイヤの赤道面と実質上直交する方向
    に配列した層の少なくとも1プライからなるカーカスで
    補強され、カーカスとトレッド部間に非伸張性ベルト層
    が配置されており、トレッド部がタイヤの半径方向の外
    方に位置する外側ゴム層と内方に位置する内側ゴム層と
    の複数の層より構成された空気入りラジアルタイヤにお
    いて、 外側ゴム層6は動的弾性率E′がE′≦50kg・f/cm2
    されており、 内側ゴム層7は損失正接(tanδ)が、tanδ≧0.4とさ
    れており、 更に、ベルト層5は複数層とされておりその層間に動的
    弾性率E′が、E′≦40kg・f/cm2でかつ損失正接tanδ
    が、tanδ≦0.2で柔かくかつ減衰性の低いクッションゴ
    ム層10が介在されている ことを特徴とする乗り心地を改良した空気入りラジアル
    タイヤ。
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JPH0741769B2 (ja) * 1985-06-24 1995-05-10 株式会社ブリヂストン 高速走行に適した空気入りラジアルタイヤ

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