JPH01159653A - 湿し水不要感光性平版印刷原版 - Google Patents

湿し水不要感光性平版印刷原版

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JPH01159653A
JPH01159653A JP31784287A JP31784287A JPH01159653A JP H01159653 A JPH01159653 A JP H01159653A JP 31784287 A JP31784287 A JP 31784287A JP 31784287 A JP31784287 A JP 31784287A JP H01159653 A JPH01159653 A JP H01159653A
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JP
Japan
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layer
silicone rubber
photosensitive
meth
rubber layer
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Application number
JP31784287A
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English (en)
Inventor
Tatsuji Azuma
達治 東
Nobuyuki Kita
喜多 信行
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH01159653A publication Critical patent/JPH01159653A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は湿し水を用いないで印刷が可能な湿し水不要感
光性平版印刷原版に関する。
〔従来の技術〕
湿し水を用いないで印刷が可能な感光性平版印刷原版に
ついては過去いくつかの発明がなされている(例えば特
公昭44−23042号、特公昭46−16044号、
特公昭51−17081号、特公昭54−26923号
、特開昭56−80046号、特公昭55−22781
号各公報参照)。なかでもポジ型湿し水不要感光性平版
印刷原版用感光材料としては、特公昭54−26923
号、特公昭56−23150号等に開示されている光重
合型感光材料を用いるタイプと特公昭55−22781
号に開示されている光二量化型感光材料を用いるタイプ
が一般的である。
光二量化型感光層を用いるタイプは十分な光接着が得ら
れないためシリコーンゴム層中に接着助剤として感光層
、シリコーンゴム層と反応性を示すシランカップリング
剤等をあらかじめ添加しておきシリコーンゴム層、感光
層間の接着が強められている。このため、通常感光層の
溶解性の差を利用した製版法、即ち非画像部(露光部)
感光層およびその層上のシリコーンゴム層をインキ反擺
層として残し画像部(非露光部)感光層を溶解しその上
のシリコーンゴム層をも同時に除去し画像部とする製版
法が実施されている。このようにして得られた印刷版は
、ハイライト部からシャドー部まで優れた画像再現性を
有している。しかしながら従来の光二量化型感光層に用
いられる光二量化型感光性樹脂は感光基である芳香族環
と共役する二重結合を有するため一般に分子間力の強い
硬いポリマーであり溶剤に対する溶解性が低く、これを
溶解することによって現像する製版法を実現するために
は有機溶剤含量の高い比較的溶解力の強い現像液が必要
となる。
他方光重合型感光層を用いるタイプはシリコーンゴム層
と感光層間に現像処理および印刷に耐えろる接着力が得
られるため、通常シリコーンゴム層中に感光層との接着
を付与する接着助剤(シランカップリング剤等)を添加
する必要がない。また場合によってはシリコーンゴム層
と感光層間の接着力を光により制御することができるた
め即ち非画像部のシリコーンゴム層を感光層上に光接着
させ、画像部(未露光部)のシリコーンゴム層のみ選択
的に除去する方法により製版が行なわれるため非常にマ
イルドな現像液で十分現像が可能であり、比較的現像の
されにくいハイライ部の画像再現性に於てすぐれている
。しかしながら画像露光時酸素による重合阻害を著しく
受けるという欠点を有している。
またシリコーンゴム層の保護層として、各種光透過性フ
ィルムが用いられているが一般にポリエチレンテレフタ
レート、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、塩化ビ
ニルと塩化ビニリデンとの共重合体、ポリアミド、セロ
ファン、ポリアクリロニトリル、ポリスルホン、ポリビ
ニルアルコール、ポリプロピレン、(低密度、高密度)
ポリエチレン、ポリスチレン、エチルセルロース、酢酸
セルロースなどのプラスチックフィルムが用いられてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記の保護フィルムとしては、次のような性能が必要で
ある。
1)酸素遮断性が良いこと、 2)シリコーンゴム層へのラミネート性が良いこと、 3)保護フィルムをはく離した時シリコーンゴム層と接
着して、シリコーンゴム層まではく離しないこと、 4)10μm程度の厚みで十分な強度を有すること(大
版サイズのプレートで、保護フィルムをはく離する時、
途中で切れたすせず一度ではく離が可能)、 5)原稿フィルムと感光層間のスペーサー効果を減らす
ため、薄膜が形成可能なこと、 6)コストが安いこと、 7)N光時の真空密着性を向上させるため表面に凹凸を
つけやすいこと、 8) 気等の外気の影響を受けにくいこと、9)光透過
性がよいこと、 などが要求される。
前述したフィルムでは以上の要求項目をすべて満足する
ことはできなかった。
従って、本発明の目的は、画像再現性にすぐれ、且つ比
較的マイルドな現像液で処理可能でしかも露光時に酸素
の影響を受けにくい湿し水不要感光性平版印刷原版を提
供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、支持体上に、 i)光重合型感光層、 ii)シリコーンゴム層、及び iii )保護層、 を順次積層してなる湿し水不要感光性平版印刷原版にお
いて、 該保護層iii )が下記の一般式〔I〕で表される共
重合体を主成分とするフィルムからなることを特徴とす
る湿し水不要感光性平版印刷原版に関する。
→C)1.−[1’12#−イC)12−CH+y−・
 ・ ・ 〔I〕〔式中、x :y=30 : 70〜
90:10モル%〕以下、本発明について詳細に説明す
る。
1、光重合型感光層i) 本発明に用いる光重合型感光層としは、次の1)〜3)
の成分を含むものが挙げられる。
1) 少くとも1個以上の光重合可能な又は光架橋可能
なオレフィン性不飽和二重結合基を有するモノマーまた
はオリゴマー、 2) 必要に応じてフィルム形成能力を有する高分子化
合物、及び 3) 光重合開始剤。
上記の1)〜3)の成分を含む光重合型感光層の中で、
1)と2)が結合した化合物、すなわち、側鎖に光重合
可能な又は光架橋可能なオレフィン性不飽和二重結合基
を有するフィルム形成能力を有する高分子化合物を含む
光重合型感光層は、本発明に用いるのに好適である。
また、上記の1)と2)が結合した化合物に、更に1)
のモノマー又はオリゴマーを添加した感光層は、本発明
に特に好ましい。しかし本発明はこれらに限定されるこ
とはなく、当業界で「光重合型感光層」と呼ばれるもの
ならば使用できることは言うまでもない。
また感光層は、現像液に可溶化する方が、現像時にヘド
ロが出ないので望ましい。又感光層にカルボン酸がある
とシリコーンゴム層が硬化しにくいという2点より感光
層のバインダーとしてはカルボン酸をアルカリ金属塩や
アミン塩にして水溶性化した方が好ましい。
1)のモノマー又はオリゴマー 1)の少なくとも1個以上の光重合可能なオレフィン性
不飽和二重結合を有するモノマー又はオリゴマーとして
はポリエチレングリコールモノ (メタ)アクリレート
、ポリプロピレングリコールモノ (メタ)アクリレー
ト、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等の単官能
のアクリレートやメタクリレート;ポリプロレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタント
リ (メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ (
メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ (
メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(
メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アク
リレート、トリメチロールプロパントリ (アクリロイ
ルオキシプロピル)エーテノベ トリ (アクリロイロ
キシエチル)インシアヌレート、(メタ)アクリル酸カ
ルシウム、(メタ)アクリル酸ナトリウム、グリセリン
やトリメチロールエタン等の多官能アルコールにエチレ
ンオキサイドやプロピレンオキサイドを付加させた後(
メタ)アクリレート化したもの、特公昭48−4170
8号、特公昭50−6034号、特開昭51−3719
3号各公報参照載されているようなウレタンアクリレー
ト類、特開昭48−64183号、特公昭49−431
91号、特公昭52−30490号各公報参照載されて
いるポリエステルアクリレート類、エポキシ樹脂と(メ
タ)アクリル酸を反応させたエポキシアクリレート類等
の多官能のアクリレートやメタクリレート、米国特許第
4540649号公報に記載のN−メチロールアクリル
アミド誘導体をあげることができる。さらに日本接着協
会誌Vol、 20、No、 7.300〜308ペー
ジに光硬化性モノマー及びオリゴマーとして紹介されて
いるものも使用することができる。
これらのモノマーまたはオリゴマーと高分子重合体の組
成比は0:10〜7:3の範囲が好ましく、更に好まし
い範囲は1.5:8.5〜5:5である。
2)のフィルム形成能力を有する化合物本発明で使用出
来るフィルム形成能力のある高分子化合物としてはメタ
クリル酸共重合体、アクリル酸共重合体、クロトン酸共
重合体、マレイン酸共重合体、部分エステル化マレイン
酸共重合体、酸性セルロース誘導体、ポリビニルピロリ
ドン、ポリエチレンオキサイド、アルコール可溶性ナイ
ロン、ポリエステル、不飽和ポリエステル、ポリウレタ
ン、ポリスチレン、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポ
リビニルブチラール、ポリビニルホルマーノペボリ塩化
ビニル、ポリビニルアルコール、部分アセタール化ポリ
ビニルアルコール、水溶性ナイロン、水溶性ウレタン、
ゼラチン、水溶性セルロース誘導体等をあげることが出
来る。
l)と2)が結合した化合物 前記の1)と2)が結合した高分子化合物、すなわち側
鎖に光重合可能なまたは光架橋可能なオレフィン性不飽
和二重結合基を有する高分子化合物としては特開昭59
−53836号公報に記載されているようなアリル(メ
タ)アクリレート/(メタ)アクリル酸/必要に応じて
その他の付加重合性ビニルモノマー共重合体、及びその
アルカリ金属塩又はアミン塩;特公昭59−45979
号公報に記載されているヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート/(メタ)アクリル酸/アルキル(メタ)アク
リレート共重合体及びそのアルカリ金属塩又はアミン塩
に(メタ)アクリル酸クロライドを反応させたもの;特
開昭59−71048号公報に記載されているような無
水マレイン酸共重合体にペンタエリスリトールトリアク
リレートを半エステル化で付加させたもの及びそのアル
カリ金属塩又はアミン塩;スチレン/無水マレイン酸共
重合体にモノヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
、ポリエチレングリコールモノ (メタ)アクリレート
やポリプロピレングリコールモノ (メタ)アクリレー
トを半エステル化で付加させたもの及びそのアルカリ金
属塩やアミン塩; (メタ)アクリル酸共重合体やクロ
トン酸共重合体のカルボン酸の一部にグリシジル(メタ
)アクリレートを反応させたもの及びそのアルカリ金属
塩やアミン塩;ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
ト共重合体、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラ
ールに無水マレイン酸や無水イタコン酸を反応させたも
の及びそのアルカリ金属塩やアミン塩;ヒドロキシアル
キル(メタ)アクリレート/(メタ〉アクリル酸共重合
体に2.4トリレンジイソシア*−)/ヒドロキシアル
キル(メタ)アクリレ−)=1/1付加物を反応させた
もの及びそのアルカリ金属塩やアミン塩;特開昭59−
53836号公報に記載されている(メタ)アクリル酸
共重合体の一部をアリルグリシジルエーテルで反応させ
たもの及びそのアルカリ金属塩又はアミン塩;(メタ)
アクリル酸ビニル/(メタ)アクリル酸共重合体及びそ
のアルカリ金属塩又はアミン塩;(メタ)アリルアクリ
レート/スチレンスルホン酸ナトリウム共重合体; (
メタ)アクリル酸ビニル/スチレンスルホン酸ナトリウ
ム共重合体、(メタ)アリノげり゛リレート/アクリル
アミドー1.1−ジメチルエチレンスルホン酸ナトリウ
ム共重合体、(メタ)アクリル酸ビニル/アクリルアミ
ド−1,1−ジメチルエチレンスルホン酸ナトリウム共
重合体を上げることが出来る。
高分子化合物は、全感光層組成物中30〜99重量%、
好ましくは50〜97重量%含むことができる。
3)の光重合開始剤 本発明で用いられる光重合開始剤としては米国特許第2
,367.660号明細書に開示されているビシナール
ボリケタルドニル化合物、米国特許第2.367.66
1号及び第2.367.670号明細書に開示されてい
るα−カルボニル化合物、米国特許第2,448,82
8号明細書に開示されているアシロインエーテル、米国
特許第2,722.512号明細書に開示されているα
−炭化水素で置換された芳香族アシロイン化合物、米国
特許 第3.046.127号及び第2.951.7.58号
明細書に開示されている多核キノン化合物、米国特許第
3.549.367号明細書に開示されているトリアリ
ールイミダゾールダイマー/p−アミノフェニルケトン
の組み合せ、米国特許第3.870.524号明細書に
開示されているベンゾチアゾール系化合物、米国特許第
4,239.850号明細書に開示されているベンゾチ
アゾール系化合物/トリハロメチル−6−)!Jアジン
系化合物及び米国特許第3.751,259号明細書に
開示されているアクリジン及びフェナジン化合物、米国
特許第4.212,970号明細書に開示されているオ
キサジアゾール化合物等が含まれるが、特に下証に示す
ような光重合開始剤が有用である。具体的な光重合開始
剤として1−(4’−ドデシルフェニル)−2−ヒドロ
キシ−2−メチルプロパン、(トlン II 等をあげることが出来る。
これらの光重合開始剤の添加量は全感光層組成物に対し
て0.1〜20重量%で、より好ましくは1〜10重量
%である。
感光層のその他の成分 以上の他に更に熱重合防止剤を加えておくことが好まし
く、例えばハイドロキノン、P−メトキシフェノール、
ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ピロガローノペ t
−7’チルカテコール、ペンツキノン′、4.4′−チ
オビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2
.2’ −メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、2−メルカプトベンゾイミダゾール等が
有用であり、また場合によっては感光層の着色を目的と
して染料もしくは顔料や焼出剤としてpH指示薬又はロ
イコクリスタルバイオレット等を添加することもできる
上述の如き光重合性組成物は、例えば、2−メトキシエ
タノール、2−メトキシエチルアセテート、メタノール
、エタノール、メチルエチルケトン、水などの適当な溶
剤の単独またはこれらを適当に組合せた混合溶媒に溶解
して支持体上に設けられ、その被覆量は乾燥後の重量で
約0.1g/m’〜約Log/m’の範囲が適当であり
、より好ましくは0.5〜5g/m’である。
この他充填材として、コロイダルシリカ、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、酸化鉄などの無機の微細な粉末
を添加してもよい。この性基板やシリコーンゴム層との
接着性を向上させるために特開昭49−86130号公
報に記載されているシランカップリング剤や味の素株式
会社から発売されている商品名プレンアクトのようなチ
タネート系カップリング剤やアルミニウム系カップリン
グ剤を感光層中に添加してもよい。
■、シリコーンゴム層ii) 本発明において好ましく用いられるシリコーンゴムは線
状または部分的に架橋したポリジオルガノシロキサンで
あり、次のような繰返し単位を有する。
ここでRはアルキル、アリール、アルケニルまたはこれ
らの組み合わされた一価の基を表わし、それらはハロゲ
ン、アミン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリーロキシ、
 (メタ)アクリロキシ、チオールなどの官能基を有し
ていてもよい。なおシリコーンゴム中には必要に応じ、
シリカ、炭酸カルシウム、酸化チタンなどの無機物の微
粉末、シランカップリング剤、チタネート系カップリン
グ剤やアルミニウム系カップリング剤等の接着助剤や光
重合開始剤を添加してもよい。
上記ポリシロキサンを主たる骨格とする高分子重合体(
シリコーンゴム)の原料としては分子量数千ないし数十
万の末端に官能基を有するポリシロキサンが使用され、
これを次に示すような方法で架橋硬化してシリコーンゴ
ム層が得られる。すなわち具体的には両末端に水酸基を
有する上記ポリシロキサンに次のような一般式で示され
るシラン系架橋剤を混入し、必要に応じて有機金属化合
物、たとえば有機スズ化合物、無機酸、アミン等の触媒
を添加して、ポリシロキサンとシラン系架橋剤とを加熱
し、または常温で縮合硬化せしめる。
Rh5iX4−rl ここでnは1〜3の整数、Rは先に示したRと同様の置
換基であり、Xは−OH,−0R2、−0,Ac 。
換を表わす。ここでR2、R3は先に説明したRと同じ
意味でありR2、R3はそれぞれ同じであっても異なっ
ていても良い。またAcはアセチル基を表わす。
その他末端に水酸基を有するオルガノポリシロキサンと
ハイドロジエンポリシロキサン架橋剤に必要に応じて上
記のシラン系架橋剤を添加し、縮合硬化させることも出
来る。
刷版において非画線部を形成するシリコーンゴム層は、
また耐摩耗性、耐スクラッチ性や耐溶剤性にすぐれたも
のであることが望ましい。このためには刷版のシリコー
ンゴム層を生版における以上に密に架橋せしめ、機械的
強度を高めるのが良く、具体的には次の(1)〜(4)
のような方法あるいはそれらの組合せがある。
(1)両末端に叶基を有する実質的に線状のポリジオル
ガノシロキサンと必要に応じてシリコーン架橋剤、およ
び触媒とからなるシリコーンゴム層を用いて製造した印
刷版原版を露光、現像した後に版面に形成されたシリコ
ーンゴム層からなる非画像部にさらにシリコーン架橋剤
あるいは必要に応じて触媒を作用せしめるか、または単
に加熱処理を行なってシリコーンゴム層の機械強度を向
上せしめる。
(シリコーン架橋剤とは2〜4官能のハロゲン化シラン
、ヒドロキシシラン、アルコキシシラン、アセトキシシ
ラン、ケトキシムシランなどを表わし、触媒としては有
機錫のカルボン酸塩、例えば酢酸ジブチル錫、あるいは
チタン酸エステル類、アセチルアセトン錯体、塩化白金
酸、ナフテン酸塩などを用いる)。
(2)側鎖または末端にビニル基などの不飽和基を有す
る実質的に線状のポリジオルガノシロキサンと必要に応
じて水素化シラン化合物や付加触媒からなるシリコーン
ゴム層を用いて製造した印刷版原版を露光、現像した後
に版面に残ったシリコーンゴム層にさらに水素化シラン
化合物あるいは付加触媒を作用せしめるか、または単に
加熱処理を行なう。
(ここで水素化シラン化合物は+Si  D汁n≧2な
る一般式を有し、付加触媒としては塩白金酸などを用い
る)。
(3)側鎖または末端にビニル基などの不飽和基あるい
はメチル基を有するポリジオルガノシロキサンと必要に
応じてラジカル開始剤とからなるシリコーンゴム層を用
いて製造した印刷版原板を露光、現像した後に版面に残
ったシリコーンゴム層に必要に応じてさらにラジカル開
始剤を作用させて加熱処理を行ない、シリコーンゴム層
を強化する。
(ラジカル開始剤としては無機あるいは有機過酸化物、
例えばベンゾイルパーオキシド、シリルパーオキシド、
あるいはアゾビスイソブチロニトリルなどが用いられる
)。
(4)側鎖または末端に光反応性基を有する実質的に線
状またはまばらに架橋したポリジオルガノシロキサンと
必要に応じて光増感剤とからなるシリコーンゴム層を用
いて製造した印刷版原版を露光、現像する。露光部分の
シリコーンゴム層は光架橋して未露光部分よりも密に架
橋すると共に下層の感光層とも強(接着する。なお、こ
こで得られた印刷版にさらに必要に応じて光増感剤を作
用せしめて全面露光するか、単に加熱処理を行ってシリ
コーンゴム層をさらに強化することもできる。
(上記の光反応性基の代表例としては(メタ)アクリロ
イル基、シンナモイル基、マレイミド基1、ビニル基、
アリル基、チオール基、アジド基などがあげられ、光増
感剤としてはキノン系、ヘンシフエノン系、ベンゾイン
系、ニトロ化合物系のものなどが用いられる)。
■、支持体 本発明で用いる支持体としては、一般のPS版に用いる
アルミニウム板、鉄板、亜鉛板などをこのままで、ある
いは必要によっては苛成処理も陽極酸化処理をほどこし
たものでもよいし、砂目立てしたもの、砂目立てした後
苛成処理又は陽極酸化処理を施したもの、又必要ならば
適当なポリマーからなるプライマー層を一層施こしても
かまわない、そしてプライマー層にハレーション防止の
為の染料やまたプリントアウト剤たとえば光酸発生剤で
あるトリハロメチル化合物とpH指示薬又はロイコクリ
スタルバイオレット等を添加してもよい。またプライマ
ー層には感光層や金属基板との接着性を改良する目的で
、前記のシランカップリング剤、チタネート系カップリ
ング剤やアルミニウム系カップリング剤を添加してもよ
い。その他プレートの現像製版後の染色性を考慮して、
プライマー層に光重合性モノマーを添加し、露光部の光
硬化した部分が、未露光部に比較して染色されにくい様
にしておくことも有効である。プライマー層に白色顔料
たとえばTin2を添加し、染色後の検版性の向上を計
るようにすることも有効である。
一般にプライマー層としてはエポキシ樹脂、ポリビニル
ホルマール、フェノキシ樹脂、ブチラール樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリ塩化ビニノペフェノール樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、シェラツク樹脂、ゼラチン等が用いられる。こ
れらの中でも水酸基を有するポリビニルホルマーノペフ
ェノキシ樹脂やブチラール樹脂に多官能インシアネート
化合物を硬化剤に用いて熱硬化させたプライマー層が耐
水性及び耐溶剤性があり好ましい。
この他支持体としてはポリマーのフィルムを用いてもよ
い。たとえば寸度安定性のよいポリエステルフィルムや
酢酸セルロースのフィルムナトヲ用いてもよい。もっと
安価な版でもよい場合には耐水処理をした紙を用いるこ
とも可能である。紙にポリマー加工したラミネート紙や
アルミ箔をラミネートした紙などを用いることができる
本発明で用いるシリコーンゴム層の厚さは調子再現性の
点からは出来る限り薄い方がよく、また耐刷性、印刷汚
れの点からはある程度の厚さを必要とするので0.5〜
10μm程度が適当であり、通常0.7〜2.5μmが
望ましい。
■、保護層iii ) 本発明で用いる保護層は、−数式CI)で表わされるエ
チレンとビニルアルコールの共重合体のフィルムである
JH 式中X:yの割合は30ニア0〜90:10モル%が好
ましく、更に好ましくはx:yの割合が50:50〜7
5:25モル%がよい。
この共重合体は、「プラスチック材料講座14、酢酸ビ
ニル樹脂、井本三部著」41〜46ページに記載される
方法によりエチレンと酢酸ビニルを共重合したのち、加
水分解することにより合成することができる。分子量は
5.000〜1.000.000でx>yでは低分子量
(5,000〜200.000 ) 、x≧yでは高分
子量(100,000〜1,000,000 )となる
xく30モル%の場合、フィルムの吸湿性が大きくなり
好ましくない。一方x〉90モル%の場合、フィルム酸
素遮断性が低くなり好ましくない。
本保護層は、シリコーンゴム層の上にラミネートするこ
とによって設ける。その際、シリコーンゴム層とフィル
ムの間に空気がなるべく混入しないようにラミネートす
る事が好ましい。窒素置換した中でラミネートしてもよ
い。
例エハクラレ(株)製エバールフィルムのエバールEF
−XL、エバールEF−F、エバールEF−E等が好適
である。
本発明で用いる保護層は露光時の真空密着性を向上させ
るため直径0.1〜3μmの無機粒子を塗布するとか、
グラビア印刷によって凹凸をつけることもできる。
本発明で用いる保護層の厚さは調子再現性の点からは出
来る限り薄い方がよく、強度及び酸素遮断性の点からは
ある程度の厚さを必要とするので4〜20μmが適当で
あり、更に好ましくは6〜15μmである。
■1本発明の湿し水不要感光性平版印刷原版本発明によ
る湿し水不要感光性平版印刷原版は透明原画を通して露
光したのち、保護層をはく離し、画像部の感光層を溶解
する水又は水を主体とする現像液で現像し、未露光部の
感光層とその上に接する主シリコーンゴム層を除去し、
湿し水不要平版印刷版を得る。水を主体とする現像液に
おいては、常温において水に対する溶解度が10重量%
以下の有機溶剤、たとえばベンジルアルコールやフェニ
ルセロソルブを10重量%以下添加し、それに10重量
%以下のノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤や場
合によっては画線部の感脂性を高めるためにカチオン界
面活性剤を加え、水の含有量が80重量%以上になるよ
うにする。
現像は上記のような現像液を含むバットでこすったり、
現像液に浸漬後、現像ブラシでこするなど公知の方法で
行うことが出来る。この際現像速度を高めるために現像
液の温度50〜60℃まで加温してもよい。これにより
画像部のシリコーンゴム層と感光層が除かれ、基板また
はプライマー層の表面が露出し、その部分がインキ受容
部となる。
本発明の湿し水不要感光性平版印刷原版を現像して得ら
れた水なしプレートは現像後染色液により染色すること
ができる。ここで用いる染色液としては、画線部である
、露出されたプライマー層を選択的に染色し、非画線部
のシリコーンゴム層をほとんど染色しないことが必要で
ある。
例えばゼラチンをプライマー層とする場合には、ゼラチ
ンを染色し得る性質を有する塩基性染料、酸性染料、分
散染料などの染料を、水、またはアルコール類などの特
に極性の強い有機溶剤に溶解もしくは分散させたものを
使用する。
染色性を向上させるために、カルボン酸類、アミン類、
界面活性剤やその他の染色助剤を加えることも有効であ
る。
上述のように、現像工程と染色工程を別々にしたほうが
現像液や染色液の設計はしやすいが、プライマー層をあ
る程度膨潤させるような現像液の場合には、現像液に染
料を含有させておくことにより、現像と染色を同時に行
なうことも可能である。
〔発明の効果〕
本発明による湿し水不要感光性平版印刷原版を用いるこ
とにより、画像再現性にすぐれかつ比較的マイルドな現
像液で処理可能で、しかも露光時に酸素の影響を受けに
くい感光性平版印刷版を得ることができる。
〈実施例〉 以下、本発明を実施例により更に詳しく説明する。
実施例1 通常の方法で脱脂したスムースアルミニウム板上に乾燥
重量で2.0g/m’になるよう下記のブライマー履用
組成物を塗布し、100℃で2分間加熱し乾燥硬膜させ
た。
乾怪後約20℃の室温で4日間径時させ、硬膜を安定さ
せた。
上記のプライマー層を塗布したアルミニウム板上に下記
の感光性組成物を乾燥重量で1.0g/m’になるよう
塗布し、100℃1分乾燥した。
次に上記感光層上に下記のシリコーンゴム組成物を乾燥
重量で1.0g/m’になるよう塗布し、乾煙しシリコ
ーンゴム硬化層を得た。
上記のようにして得られたシリコーンゴム層の表面に厚
さ12μmの表1に示すフィルムをラミネートし湿し水
不要感光性平版印刷原版を得た。
露光は米国ヌアーク社製プリンターFT26V2UPN
S  (光源+2KIII・メタルハライドランプ)で
距離1mから100カウント行なった。このときサンプ
ルの酸素の影響を比較するために、プリンターの焼枠の
真空度を調整した。感度測定は富士写真フィルムQl製
の富士PSステップガイド(△D=0.15で不連続に
透過濃度が変化するグレースケール)を使用した。像露
光したのち、ラミネートフィルムを剥離し、下記組成の
水系現像液に1分間浸漬し、現像パッドで1〜2分こす
ったところ、未露光部の感光層およびその上のシリコー
ンゴム層が除去された。
得られた水なしプレートを下記の染色液でこすったとこ
ろ画像部であるプライマー層の露出された部分のみが明
瞭な紫色に染色された。
保護層のフィルムを変え、露光機の真空度を0トール(
Torr) と真空度600トールにおいて感度を測定
しその結果を表1に示した。更に未露光で保護層のフィ
ルムをはがした時シリコーンゴム層が感光層からはく離
するか否かの結果も示した。
更に45℃、相対湿度75%の露囲気下に3日間放置し
た後のフィルムの変形状態を観察し、その結果を示した
実施例2.3 厚さ0.3 mmの脱脂した平滑なアルミニウム板上に
下記の組成よりなる感光性ブライマー液を塗布し、12
0℃、1分間乾燥させた。乾燥後の塗布重量は4 g 
/ m’であった。
次に水溶性感光性組成物を稀釈して、下記の組成よりな
る水溶性感光液を調製し、塗布し、100℃、1分間乾
燥させた。乾燥塗布重量は1.0g/m’であった。
この感光層の上に次の組成を有するシリコーン溶液を塗
布し120℃、1分間乾燥させた。乾燥塗布重量は1.
25g/m’であった。
上述のように作製した版に厚さ12μmの表2に示すフ
ィルムをラミネートし湿し水不要感光性平版印刷原版と
した。
この印刷原版に実施例1と同様にして富士PSステップ
ガイドを露光した。露光後カバーフィルムを取り除き、
50℃の温水に30秒間浸漬した後30秒間スポンジで
版面をこすり、未露光部のシリコーン層と感光層を除去
した。その後下記の染色液で、未露光部のプライマー層
のみを染色し、水なし平版印刷版を得た。
表1及び2かられかるように、保護フィルムとしてエバ
ールEF−XLやエバールEF−Fのエチレンとビニル
アルコール共重合体フィルムを用いることにより、露光
時の酸素の影響をうけず、未露光時保護フィルムをはく
離してもシリコーン層がフィルムの方にはりついて感光
層からはく離しない湿し水不要感光性平版印刷原版が得
られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 支持体上に、 i)光重合型感光層、 ii)シリコーンゴム層、及び iii)保護層、 を順次積層してなる湿し水不要感光性平版印刷原版にお
    いて、 該保護層iii)が下記の一般式〔 I 〕で表される共
    重合体を主成分とするフィルムからなることを特徴とす
    る湿し水不要感光性平版印刷原版。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔 I 〕 〔式中、x:y=30:70〜90:10モル%〕
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03160453A (ja) * 1989-11-17 1991-07-10 Konica Corp 湿し水不要平版印刷版材料及びその製造方法
JPH03179446A (ja) * 1989-12-08 1991-08-05 Konica Corp 湿し水不要平版印刷版材料の製造方法
US5786127A (en) * 1996-08-15 1998-07-28 Western Litho Plate & Supply Co. Photosensitive element having an overcoat which increases photo-speed and is substantially impermeable to oxygen

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