JPH0115788Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、飾り出窓に関するものであつて、そ
の要旨とするところは壁Ｗに形成された開口部１
に配設される枠体７内の左右方向の中央に背部が
屋外側に突出した飾り部２を配設するとともに枠
体７内の左右両側に採光部３を設け、採光部３の
屋外側に採光窓４を取設し、採光部３の屋内側を
閉塞する採光用ガラス５付きサイド飾り扉６を枠
体７の縦枠材９側に開閉自在に枢着し、このサイ
ド飾り扉６の裏面に棚２０を設けて成る飾り出窓
に係るものである。

従来の出窓は採光機能のみを重視してあり、屋
内側のデザインの配慮が余りなく、殺風景な感じ
を与えるという問題があつた。

本考案は上記の点に鑑みて為されたものであつ
て、その目的とするところは屋内側の装飾性に優
れ、しかも採光もできる飾り出窓を提供すること
にある。

以下、本考案を図示の実施例に基づいて詳述す
る。

Ａは飾り出窓ユニツトであつて、壁Ｗに形成さ
れる開口部１に取設されるものである。飾り出窓
ユニツトＡは枠体７内の左右方向の中央に飾り部
２を取付けて枠体７内の左右両側に採光部３が形
成されてある。枠体７の横枠材８の屋外側縁部は
屋外側に台形状に突き出ていて中央が最も屋外側
に突出するように形成されてある。上記飾り部２
の奥行きは横枠材８の中央の前後巾と略同じにな
つていて飾り部２が屋外側に突出するようにして
ある。飾り部２は屋外側に位置する外側収納体１
０と外側収納体１０の前面に位置する左右一対の
内側収納体１１とで構成されてある。外側収納体
１０は前面開口せる箱状の外側収納本体１２に棚
２１を取付けてあり、外側収納本体１２の天板１
３にはダウンライト１４を装着して形成されてあ
る。内側収納体１１は前面開口せる箱状の内側収
納本体１５の開口部にガラス１６付きセンター飾
り扉１７を開閉自在に枢着して構成されてある。
上横枠材８ａの屋内側には上横枠材８ａの全長に
亘つて上レール１８が取着されてあつて、この上
レール１８に内側収納体１１をランナー（図示せ
ず）を介して左右方向に走行自在に吊設されてあ
る。内側収納体１１と採光部３の横巾は同じに形
成されてあり、したがつて内側収納体１１を側方
に上レール１８に沿つて移動させることにより外
側収納体１０が表われるとともに、内側収納体１
１にて採光部３が閉塞されるというカーテン機能
が発揮されるものである。左右の配される各採光
部３の屋外側には採光窓４が開閉自在に配設され
てあり、採光部３の屋内側には採光用ガラス５付
きサイド飾り扉６が開閉自在に配設されてあり、
このサイド飾り扉６は枠体７の縦枠材９にピアノ
蝶番１９を介して枢着されてあり、サイド飾り扉
６が壁Ｗ側に開くようにしてある。サイド飾り扉
６の裏面には開閉に支障がない半円形状の棚２０
が取付けられてある。尚、内側収納体１１が開く
とリミツトスイツチ（図示せず）が動作して外側
収納体１０のダウンライト１４が点灯とし、内側
収納体１１が閉じるとリミツトスイツチが動作し
てダウンライト１４が消えるようにしてある。第
１図はサイド飾り扉６を閉じた状態を示してあつ
て、このときには採光部３は温室として利用でき
るとともに２重扉構造となつて断熱性が向上し、
更にサイド飾り扉６の採光用ガラス５を通して採
光もできるものである。第２図はサイド飾り扉６
を開いた状態を示してあり、このときには採光窓
４を通すだけでの全面採光ができて部屋を一段と
明るくできる一方採光窓４を開ければ通風も可能
となる。第３図は更に内側収納体１１を採光部３
まで移動させた状態を示してあり、このとき内外
両収納体１０，１１が全て利用でき、床面積に入
らず出窓形式で収納スペースを最高にすることが
できるものである。また外側収納体１０の両側板
にもガラス窓部を形成すると用途によつて内側収
納体１１を閉じた状態で外側収納体１０を温室と
することができるとともに、内側収納体１１を開
いた状態でもかかるガラス窓部からの採光も可能
になるのである。２２は外側収納体１２の奥部に
取着された鏡である。

本考案は叙述のように、壁に形成された開口部
に配設される枠体内の左右方向の中央に背部が屋
外側に突出した飾り部を配設するとともに枠体内
の左右両側に採光部を設け、採光部の屋外側に採
光窓を取設し、採光部の屋内側を閉塞する採光用
ガラス付きサイド飾り扉を枠体の縦枠材側に開閉
自在に枢着してあるので、中央の飾り部と両側の
サイド飾り扉とで屋内側に装飾効果を付与でき、
また、通常は採光部の採光窓及び採光ガラスを通
して採光ができるとともに採光窓とサイド飾り扉
とで２重扉が構成されて断熱性が向上し、しかも
採光部の屋外側に採光窓を取設し、採光部の屋内
側を閉塞する採光用ガラス付きサイド飾り扉を枠
体の縦枠材側に開閉自在に枢着し、このサイド飾
り扉の裏面に棚を設けてあるので、サイド飾り扉
を閉じた状態では棚に飾り物を乗せておくと屋外
側の採光窓を通して差し込む光りにより明るく照
らされた飾り物を屋内側のサイド飾り窓を通して
屋内側から鑑賞することができ、特に屋外側の採
光窓とサイド飾り窓とにより２重構造の温室が形
成されるので、この温室状態となつたところに位
置する棚に観葉植物などのような温室で育てるの
が好ましい植物を乗せた状態で、屋内側から観賞
できるものである。しかもこのときサイド飾り扉
の棚に飾り物を乗せておくことで、棚や飾り物に
よつて、屋外から屋内が見えにくくするという効
果があり、しかもサイド飾り扉を開けた場合、今
度はサイド飾り扉や棚や棚に乗せた飾り物に邪魔
されることなく採光窓を通して直接屋内に光りを
採り入れることができて一段と室内を明るくでき
るものであり、さらに採光部の屋内側の側方に棚
を位置させて飾り出窓全体の屋内側における横幅
を広くでき、幅の広い大きくて豪華な棚付きの外
観の飾り出窓とすることができるものであり、ま
たサイド飾り扉を閉じると棚が屋内側に突出しな
い横幅の狭い外観の飾り出窓とすることができる
ものであり、このようにサイド飾り扉を開閉する
ことで、大きさ及び外観の異なる２種の飾り出窓
が選択できるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは本考案の飾り出窓の正面図およ
び平断面図、第２図ａ，ｂは同上のサイド飾り扉
の開状態を示す正面図および平断面図、第３図
ａ，ｂは同上の飾り部を側方に移動した状態を示
す正面図および平断面図であつて、１は開口部、
２は飾り部、３は採光部、４は採光窓、５は採光
用ガラス、６はサイド飾り扉である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 壁に形成された開口部に配設される枠体内の左
   右方向の中央に背部が屋外側に突出した飾り部を
   配設するとともに枠体内の左右両側に採光部を設
   け、採光部の屋外側に採光窓を取設し、採光部の
   屋内側を閉塞する採光用ガラス付きサイド飾り扉
   を枠体の縦枠材側に開閉自在に枢着し、このサイ
   ド飾り扉の裏面に棚を設けて成る飾り出窓。