JP2000105065A

JP2000105065A - ショーケース

Info

Publication number: JP2000105065A
Application number: JP10277985A
Authority: JP
Inventors: Yoshiya Shimura; 好冶志村
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1998-09-30
Filing date: 1998-09-30
Publication date: 2000-04-11

Abstract

(57)【要約】【課題】店舗内の雰囲気に合わせて扉に高級感を持た
せることができるショーケースを提供する。【解決手段】ショーケース１の扉７は、透視可能なガ
ラス１０にて構成されたものであって、この扉７の前面
左右を隠蔽する化粧パネル１１を備え、これら化粧パネ
ル１１間にガラス１０を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、内部を透視可能な
透明壁にて構成された扉を備えたショーケースに関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】従来よりこの種ショーケースは、内部に
形成した貯蔵室の前面開口をガラス製の二枚の引き戸式
扉にて開閉自在に閉塞していた。このガラス製の引き戸
式扉の周縁にはショーケース本体を形成している外板と
同様のステンレス製、或いは、アルミニウム製若しくは
硬質樹脂製のサッシュが取り付けられ、このサッシュ内
にガラスが嵌め込まれていた。

【０００３】一方、他の従来例としてショーケース本体
内に形成した貯蔵室の前面開口を観音開き式のガラス扉
によって開閉自在に閉塞するものもあった。この観音開
き式の扉においても、扉の周縁は同様のサッシュにて縁
取られていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このように従来のショ
ーケース用の扉は、矩形状のサッシュ内にガラス板を嵌
め込むことにより構成されていたため、特に高級な雰囲
気の店舗においては、店舗内の雰囲気に調和せず、ショ
ーケースが浮き立ってしまうなどの問題があった。

【０００５】一方、これらの問題を解消するために、シ
ョーケースの外面をそれぞれの使用者の希望する色柄に
変化させるオーダーメイドのショーケースを提供するこ
とも考えられるが、コストの高騰を招くなどの問題が生
じる。

【０００６】そこで、本発明は係る従来の状況に鑑み、
店舗内の雰囲気に合わせて扉に高級感を持たせることが
できるショーケースを提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明のショーケース
は、前面が開口する本体と、透視可能な透明壁にて構成
され、前記開口を閉塞する扉を備えるものであって、扉
の前面左右を隠蔽する化粧パネルを備え、これら化粧パ
ネル間に透明壁を配置したものである。

【０００８】請求項２の発明のショーケースは、上記に
おいて化粧パネルは、扉の左右端から中央までの寸法を
１とした場合に、０．３以上０．４以下の割合の幅寸法
を有することを特徴とする。

【０００９】本発明によれば、前面が開口する本体と、
透視可能な透明壁にて構成され、前記開口を閉塞する扉
を備えたショーケースにおいて、扉の前面左右を隠蔽す
る化粧パネルを設け、これら化粧パネル間に透明壁を配
置したので、請求項２の如く化粧パネルを、扉の左右端
から中央までの寸法を１とした場合に０．３以上０．４
以下の割合の幅寸法とすることにより、内部に陳列され
た物品の約８０％を透明壁を介して外部に見せながら、
化粧パネルによって高級感を演出することができるよう
になる。

【００１０】特に、化粧パネルは扉の左右に存在するた
め、バランス的にも良好であり、意匠的外観の著しく改
善することによる販売効果の向上を図ることが可能とな
るものである。

【００１１】請求項３の発明のショーケースは、上記に
加えて化粧パネルを扉に対して着脱可能に取り付けたも
のである。

【００１２】また、請求項３の発明によれば、上記に加
えて化粧パネルを扉に対して着脱可能に取り付けたの
で、店舗の雰囲気に合わせた色柄の化粧パネルに容易に
交換できるようになり、組立作業性の改善と一層の販売
効果の向上を図ることができるようになるものである。

【００１３】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づき詳述する。図１は本発明を適用したショーケース
１の正面図を示し、図２は図１のショーケース１の平断
面図を示している。

【００１４】実施例のショーケース１は、レストランな
どの店舗に据え付けられる縦型の低温ショーケースであ
り、前面に開口する矩形状の断熱箱体２により本体が構
成されている。この断熱箱体２は前面に開口する内箱３
とステンレス製の外箱４間に発泡ポリウレタン断熱材を
充填して構成されており、この断熱箱体２内に前面に開
口５を有した貯蔵室６が構成されている。

【００１５】この開口５は断熱箱体２の前面両側に回動
自在に枢支された観音開き式の扉７、７にて開閉自在に
閉塞されている。この扉７については後に詳述する。断
熱箱体２の下部には、図示しない機械室が構成されてい
ると共に、係る機械室前面には、ステンレス製のパネル
８が取り付けられて機械室を隠蔽している。この機械室
内には冷却装置の凝縮ユニットを構成する圧縮機、凝縮
器及び凝縮器用送風機、図示しないコントロールボック
スなどが設置される。そして、断熱箱体２下部には冷却
装置の冷却ユニットを構成する冷却器及び送風機が取り
付けられている。

【００１６】次に本発明に係る扉７の詳細について図２
乃至図４を参照して説明する。扉７は透視可能な透明壁
としての透明板ガラス（透明アクリル樹脂板などでも良
い）１０と、扉７の枢支側（両外側）を構成する断熱壁
１５と、断熱壁１５の外面を被覆する化粧パネル１１
と、透明板ガラス１０の上端、下端及び非枢支側の側面
を縁取るステンレス製のサッシュ１２とから構成されて
いる。

【００１７】そして、サッシュ１２の非枢支側の前面中
央には、扉７を開閉するための把手部材３０が取り付け
られている。

【００１８】一方、断熱壁１５は、幅寸法が扉７全体の
寸法を１（観音開き式の扉７、７において片側の扉７を
１とする）としたとき０．３以上０．４以下の割合（図
１及び図２において、扉７の全体寸法をＡとして、Ａの
０．３以上０．４以下に相当する寸法をＢとしてい
る。）を占めるように形成されており、透明板ガラス１
０の枢支側はこの断熱壁１５内にを挿入されている。

【００１９】また、この断熱壁１５の枢支側のコーナー
部は所定曲率で湾曲されて形成されている。枢支側の側
面には、化粧パネル１１を取り付けるための図示しない
係合孔が上下に渡って本実施例においては３ヶ所形成さ
れている。

【００２０】化粧パネル１１はステンレス製又は石板、
木目調或いは砂目調などの色柄に構成されたパネルであ
り、前記断熱壁１５の外面に相当する前面及び枢支側の
側面を囲繞するため、横寸法は断熱壁１５と同様の寸法
とされる。また、この化粧パネル１１の上端及び下端に
は図示しない取付具が形成されており、サッシュ１２の
上面及び下面に形成された図示しない係合部に脱着自在
に取り付けられる。

【００２１】そして、化粧パネル１１の側面には、断熱
壁１５に取り付けるための図示しない係合孔が前記断熱
壁１５の係合孔と重合するように上下に渡って３ヶ所形
成されている。

【００２２】また、この係合孔に挿入して取り付けるた
めの取付具としての化粧ビス１９を用意する。この化粧
ビス１９は挿入側が鏃状に形成されていると共に、他端
が前記化粧パネル１１と同様の色柄に形成されているも
のとする。

【００２３】更に、化粧パネル１１の透明板ガラス１０
側の側端には、モール部材１７が取り付けられる。この
モール部材１７は、化粧パネル１１の縦寸法と同様の寸
法に形成されていると共に、側面に化粧パネル１１を挿
入するための溝１８が形成されている。これにより、断
熱壁１５に化粧パネル１１を取り付けた際に、化粧パネ
ル１１と透明板ガラス１０の段差を被覆することができ
る。

【００２４】尚、扉７の枢支側の上端及び下端には、ヒ
ンジ部材２０が取り付けられ回動自在に枢支されるよう
に構成されている。

【００２５】以上の構成により、使用者の希望する化粧
パネル１１を用意し、非枢支側端にモール部材１７を取
り付けた後、断熱壁１５の外面に沿わせて取り付け、化
粧パネル１１の上端及び下端に取り付けられた取付具に
取り付けると共に、化粧パネル１１の側面から化粧ビス
１９を化粧パネル１１及び断熱壁１５に押し込んで取り
付け固定する。

【００２６】以上の如く構成したことにより、本実施例
における観音開き式扉７、７では、両扉７、７の枢支側
の前面をそれぞれの扉７の幅寸法を１としたときに０．
３以上０．４以下の割合の幅寸法を化粧パネル１１によ
って、隠蔽することにより、化粧パネル１１、１１間に
透明板ガラス１０、１０が配置される。そのため、ショ
ーケース１内部の貯蔵室６に陳列された物品の約８０％
を透明板ガラス１０、１０を介して外部に見せることが
できると共に、化粧パネル１１によって高級感を演出す
ることができる。

【００２７】更に、化粧パネル１１、１１は、ショーケ
ース前面の左右に存在するため、バランス的にも良好と
なり、意匠的外観の著しい改善を図ることができる。

【００２８】また、化粧パネル１１は、扉７に対して着
脱可能に取り付けられるため、それぞれの店舗の雰囲気
に合わせた色柄の化粧パネル１１に容易に交換できる。

【００２９】尚、図５は本発明のもう一つの実施例とし
てのショーケース２１を示している。この実施例のショ
ーケース２１は、前面開口を一枚の扉２０により開閉自
在に閉塞している。扉２０は、上記実施例と同様に透明
板ガラス２２と、扉２０の左右をそれぞれ構成する図示
しない断熱壁と、この断熱壁の外面を被覆する化粧パネ
ル２５、２６と、透明板ガラス２２の上端、下端を被覆
するステンレス製のサッシュ２７、２８とから構成され
ている。尚、非枢支側に取り付けられる化粧パネル２５
の前面中央には、扉２０を開閉するための把手部材２９
が取り付けられている。

【００３０】本実施例において断熱壁は、幅寸法が扉２
０の左右端から中央までの寸法を１としたとき０．３以
上０．４以下の割合（図５において、扉２０の左右端か
ら中央までの寸法をＣとして、Ｃの０．３以上０．４以
下に相当する寸法をＤとしている。）を占めるように形
成されており、透明板ガラス２２の両側方に挿入するこ
とにより構成されている。そして、扉２０の側方を形成
する断熱壁の側方には、上記実施例と同様に化粧パネル
２５、２６を取り付けられている。

【００３１】以上の構成により、扉２０の左右端から中
央までの寸法１に対して０．３以上０．４以下の割合の
幅寸法を有する化粧パネル２５、２６により扉２０の前
面左右を隠蔽すると共に、これら化粧パネル２５、２６
間に透明板ガラス２２を配置したので、内部に陳列され
た物品の約８０％を透明板ガラス２２を介して外部に見
せながら、化粧パネル２５、２６によって高級感を演出
することができる。

【００３２】また、化粧パネル２５、２６は扉２０の左
右に存在するため、バランス的にも良好であり、意匠的
外観の著しく改善することができる。

【００３３】更に、化粧パネル２５、２６を扉２０に対
して着脱可能に取り付けられるので、店舗の雰囲気に合
わせた色柄の化粧パネル２５、２６に容易に交換でき
る。

【００３４】

【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、前面
が開口する本体と、透視可能な透明壁にて構成され、前
記開口を閉塞する扉を備えたショーケースにおいて、扉
の前面左右を隠蔽する化粧パネルを設け、これら化粧パ
ネル間に透明壁を配置したので、請求項２の如く化粧パ
ネルを、扉の左右端から中央までの寸法を１とした場合
に０．３以上０．４以下の割合の幅寸法とすることによ
り、内部に陳列された物品の約８０％を透明壁を介して
外部に見せながら、化粧パネルによって高級感を演出す
ることができるようになる。

【００３５】特に、化粧パネルは扉の左右に存在するた
め、バランス的にも良好であり、意匠的外観の著しく改
善することによる販売効果の向上を図ることが可能とな
るものである。

【００３６】また、請求項３の発明によれば、上記に加
えて化粧パネルを扉に対して着脱可能に取り付けたの
で、店舗の雰囲気に合わせた色柄の化粧パネルに容易に
交換できるようになり、組立作業性の改善と一層の販売
効果の向上を図ることができるようになるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用したショーケースの正面図であ
る。

【図２】図１のショーケースの平断面図である。

【図３】図１のショーケースの扉の分解斜視図である。

【図４】図１の扉の枢支側の拡大平断面図である。

【図５】もう一つの実施例のショーケースの正面図であ
る。

【符号の説明】

１、２１ショーケース２断熱箱体５開口６貯蔵室７、２０扉１０、２２透明板ガラス１１、２５、２６化粧パネル１２、２７、２８サッシュ１５断熱壁１７モール部材１８溝１９化粧ビス２９、３０把手部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】前面が開口する本体と、透視可能な透明
壁にて構成され、前記開口を閉塞する扉を備えるショー
ケースにおいて、前記扉の前面左右を隠蔽する化粧パネルを備え、これら
化粧パネル間に前記透明壁を配置したことを特徴とする
ショーケース。
【請求項２】前記化粧パネルは、前記扉の左右端から
中央までの寸法を１とした場合に、０．３以上０．４以
下の割合の幅寸法を有することを特徴とする請求項１記
載のショーケース。
【請求項３】前記化粧パネルは扉に対して着脱可能に
取り付けたことを特徴とする請求項１又は請求項２記載
のショーケース。