JPH01151643A - 建築物の屋根構造に適用する換気構造体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、建築物の屋根構造に適用する換気構造体に
関し、さらに詳しくは、建築物での屋根面の線側上部な
どに適用されて、自然換気、排煙などの機能を果す換気
構造体の改良に係るものである。

〔従来の技術〕′ この種の建築物の屋根構造に適用する換気構造体として
、本発明者は、先に特願昭５８−２１４０７６号として
出願した屋根構成の一部において、新規な換気構造体の
提案をなした。

この提案に係る換気構造体の概要構成を第５図および第
６図に示す。

すなわち、まず、第５図において、Ｃ形鋼などを用いた
左右両側での各母屋材（１）　、　（１）上には、適宜
の下地材（２）　、　（２）を介して複数木兄の金属垂
木（３）　、　（３）がそれぞれに敷設されており、こ
れらの各垂木（３）　、　（３）の相互に突き合わされ
る線側上部位置に立上げて装着した一対の支持柱（５）
　、　（５）と、これらの間に欅状に架は渡した一組の
ステー（６）　、　（６）とによって、換気屋根を兼ね
た小型の棟上屋根（４）を装設して支持させ、また、前
記各垂木（３）　、　（３）の上面から各支持柱（５）
　、　（５）の外面の一部にかけて横葺き屋根板（７）
　、　（７）を葺き上げ、かつ前記棟上屋根（４）の両
外側部にあって、各支持柱（５）　、　（５）にそれぞ
れ支持杆（９）　、　（９）を介して取付は杆（８）　
、　（８）を平行に垂設させると共に、これらの各取付
は杆（８）、（８）に対して、左右の換気装置（１０）
　、　（１０）をそれぞれに設置させである。

しかして、前記換気装置（１０）は、第６図にも示され
ているように、適当個所に角パイプなどからなる支持ス
ペーサ（１１）を用い、この支持スペーサ（１１）の両
側部にあって、それぞれ２状にフォーミング成形された
複数組からなる一対づＮの換気パネル（１２）　、　（
１２）を、その一部が間隔を置いてオーバーラツプされ
、かつその相互間を通して内外の連通空間を形成するよ
うに、複数段に亘って格段毎９個々それぞれに固定ボル
ト（１３）で一体化構成したもので、この換気装置（ｌ
Ｏ）を前記各取付は杆（８）　、　（８）に、適宜のス
ペーサ（１５）　、　（１５）を介して取付はボルト（
１４）　、　（１４）により取付けたものである。

従って、このように構成される換気装置（ｌＯ）の場合
、内外相互間の換気は、上下に間隔を置いて連接される
各換気パネル（１２）　、　（１２）間から、連通空間
を通して上方内部に向かう実線経路（ａ）によってなさ
れ、また、外部から降り掛けられる雨水は、同様に各換
気パネル（１２）　、　（１２）間から、連通空間を通
して下方外部に向かう点線経路（ｂ）により、外部の横
葺き屋根板（７）上に排除されることになる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このように構成される従来での建築物の
屋根構造に適用する換気構造体にあっては、設置される
換気装置（１０）自体の構造が、支持スペーサ（１１）
に対して、一対づ５複数組の換気パネル（１２）、（１
２）を所定の形態で複数段に亘り、個々それぞれに固定
ボルト（１３）で取付けるようにしているために、換気
パネル（１２）　、　（１２）自体の製造が面倒である
ばかりか、各換気パネル（１２）の支持スペーサ（１１
）に対する組上げ、ならびに取付は作業もまた頗る煩雑
であると云う好ましくない問題点があった。

この発明は、従来のこのような問題点を改善しようとす
るものであって、その目的とするところは、換気パネル
の製造を容易にすると共に、その支持スペーサに対する
組上げ、ならびに取付は作業、ひいては、換気装置自体
の組上げ、ならびに取付は作業を簡略化させ得るように
した。この種の建築物の屋根構造に適用する換気構造体
を提供することである。

（問題点を解決するための手段） 前記目的を達成させるために、この発明に係る建築物の
屋根構造に適用する換気構造体は、パネル基板の板面複
数個所に、横方向、ならびに縦方向に所定の間隔ピッチ
で、上方に少なくとも開口部を形成した換気部を打出し
成形して換気構造部材とし、この換気構造部材の一組を
相対向して、縦方向に配した個々の支持スペーサを介し
結合させ、内部に形成される空間を通して各換気構造部
材での換気部の開口部間を相互に連通させるように構成
したものである。

（作　　　用） すなわち、この発明においては、換気構造部材の単体を
一組として、そのま＼支持スペーサを介して取付は結合
させることで、所期の換気構造体を構成させ得′るもの
であり、かつまた、この換気構造部材自体の製造が頗る
簡単になり、かつその支持スペーサに対する組上げ、な
らびに取付は作業が極めて容易になる。

（実　施　例） 以下、この発明に係る建築物の屋根構造に適用する換気
構造体の各別の実施例につき、第１図ないし第３図を参
照して詳細に説明する。

第１図（ａ）　、　（ｂ）ないし第３図（ａ）　、　（
ｂ）はこの発明の第１ないし第３実施例による換気構造
部材の形態をそれぞれに示す斜視図、および同換気構造
部材の一組を支持スペーサに相対向するように取付けて
構成した換気構造部材をそれぞれに示す断面図である。

すなわち、まず、第１図（ａ）　、　（ｂ）に示す第１
実施例各図において、符号（２１）は発明対象の換気構
造体を示しており、また、（２２）および（２３）はこ
の換気構造体（２１）を構成する換気構造部材および支
持スペーサである。

しかして、前記換気構造部材（２２）は、希望する大き
さで適当する板厚の材料１例えば、金属薄鋼板を用いた
パネル基板（３１）を有しており、このパネル基板（３
１）の板面複数個所には、横方向、ならびに縦方向に所
定の間隔ピッチによって、下方部および両側部に裾部（
３３）および（３４）　、　（３４）を傾斜させ、かつ
これらの各裾部（３３）および（３４）　、　（３４）
に連接して、上方を少なくとも開口部（３Ｂ）とする膨
出部（３５）を立上らせた横長の換気部（３２）を、打
出し成形によりそれぞれに形成させである。

こＳで、前記パネル基板（３１）面における各換気部（
３２）の配置としては、これらの各換気部（３２）のそ
わぞれが横方向、ならびに縦方向に平行して並列される
ように形成してもよいが、一方で、基板（３１）自体の
強度保持、支持スペーサ（２３）に対する組立て上の利
便、それに外観デザインなどを考慮するときは、同第１
図（ａ）　、　（ｂ）に見られる通り、縦方向で個々の
各換気部（３２）が相互にずれ合うようにした。いわゆ
る千鳥状に形成させるのが効果的であり、各換気部（３
２）をこのように配置形成させた状態では、これらの各
換気部（３２）の横方向相互間にあって、所期のそれぞ
れにフラットな各板面部分（３７）が残され、これらの
各板面部分（３７）のうちの、縦方向に一連とされる複
数の適所を選択してそれぞれに取付は孔（３８）を穿孔
させ得るのである。

従って、こ工では、前記のように各換気部（３２）を配
置形成させた換気構造部材（２２）の左右勝手違いの二
枚−組、つまり一枚の換気構造部材（２２）を反転させ
た二枚を一組として用い、これらの左右勝手違いの各換
気構造部材（２２）を相対向するようにして、縦方向に
配した個々の支持スペーサ（２３）を介して抱き合わせ
ると共に、かつそれぞれの各取付は孔（３７）を利用し
て、ボルト・ナツト（３８）で相互に結合させることに
より、この支持スペーサ（２３）の介在によって、内部
に形成される空間を通して内外相互が連通された所期の
換気構造体（２１）を構成し得るのである。

また、このようにして組上げた換気構造体（２１）は、
その一部の取付は孔（３７）を利用し、前記した従来例
の場合と同様に、棟上屋根（４）の内外側部に垂設され
た各取付は杆（８）に対して、適宜のスペーサ（１５）
を介し取付はボルト（１４）により取付は固定して使用
することができる。

そして、この第１実施例構成に右いても、内外相互間の
換気は、各換気部（３２）　、　（３２）での開口部（
３６）　、　（３６）の相互間で、内部の連通空間を通
して上方内部に向かう実線経路（ａ）によってなされ、
かつ外部から外側の換気部（３２）に降り掛けられる雨
水は、同様に開口部（３６）から、内部の連通空間を通
して下方外部に向かう点線経路（ｂ）により、外部の横
葺き屋根板（７）上に排除させ得るのである。

つまり、この第１実施例構成によるときは、内外の換気
を行なう換気構造体（２１）にあって、換気部（３２）
をパネル基板（３１）の板面複数個所に、横方向、なら
びに縦方向に所定の間隔ピッチで形成させることにより
換気構造部材（２２）とし、かつこの換気構造部材（２
２）の単体を、そのま工で支持スペーサ（２３）に取付
けて構成させるために、前記した従来例によるところの
、所定形状にフォーミング成形された複数′組からなる
一対づ）の換気パネル（１２）を所定の配置位置で個々
に取付けるものとは異なって、この換気構造部材（２２
）自体の製造が頗る簡単になり、かつその支持スペーサ
（１１）に対する組上げ、ならびに取付は作業が極めて
容易になる。

また、パネル基板（３１）に形成されるそれぞれの各換
気部（３２）についても、下方部および両側部に裾部（
３３）および（３４）　、　（３４）を傾斜させ、かつ
これらの各裾部（３３）および（３４）　、　（３４）
に連接して、上方を少なくとも開口部（３６）とする膨
出部（３５）をもった構成とし、かつ各膨出部（３５）
　、　（３５）の相互間を、内部の連通空間を通して連
通させるようにしであるから、内外相互間の換気を円滑
に行なえるのは勿論のこと、外部から降り掛けられる雨
水をも容易に外部へ排出し得るのである。

次に、第２図（ａ）　、　（ｂ）に示す第２実施例にお
いては、前記第１実施例の構成中、換気部（３２）での
両側の裾部（３４）　、　（３４）を省略した場合であ
り、この第２実施例の構成によっても、第１実施例の場
合と同様な作用、効果を得られるほかに、この場合には
、同換気部（３２）の打ち出し成形を一層容易にする。

また次に、第３図（ａ）　、　（ｂ）に示す第３実施例
では、前記第２実施例の構成において、換気部（３２）
での膨出部（３５）の上部に、さらに開口部（３６）側
へ傾斜して延長される遮蔽部（３９）を連接させたもの
であり、この第３実施例の構成によっても、これらの第
１．および第２実施例の各場合と同様な作用、効果を得
られるほかに、この場合には、遮蔽部（３９）の存在に
より、外部から降り掛けられる雨水の遮蔽を効果的にな
し得るのである。

第４図に示すものは、パネル基板（３１）に形成した換
気部（３２）の対向位置をずらせたものを示す断面図で
ある。このように左、右の換気部（３２）の位置が上下
方向にずれていても、前記各実施例のものとほぼ同様な
作用、効果が得られる。

なお、前記各実施例においては、パネル基板の材料とし
て、希望する大きさで適当する板厚の金属薄鋼板を用い
る場合について述べたが、同材料に必ずしも限定される
ものではなく、その他にも硬質合成樹脂による成形品を
用いるなど任意である。

〔発明の効果〕

以上詳述したようにこの発明によれば、建築物の屋根構
造に適用する換気構造体において、パネル基板の板面複
数個所に、横方向、ならびに縦方　　・向に所定の間隔
ピッチで、上方に少なくとも開口部を形成した換気部を
打出し成形して換気構造部材とし、この換気構造部材の
一組を相対向して、縦方向に配した個々の支持スペーサ
を介し結合させ、内部に形成される空間を通して各換気
構造部材での換気部の開口部間を相互に連通させるよう
に構成したから、従来例による構成の場合とは異なり、
上方に少なくとも開口部のある換気部をもった換気構造
部材の単体を一組として、これをそのま＼支持スペーサ
を介して取付は結合させることで、内外相互間の換気、
ならびに外部からの雨水の排出をなし得るところの、所
期の換気構造体を構成できるのであり、かつまた、この
換気構造部材自体には、単に所定配置による複数の換気
部を打ち出し成形するのみであるから、その製造が頗る
簡単で安価に提供でき、さらには、この換気構造部材の
支持スペーサに対する組上げ、ならびに取付は作業が極
めて容易になるなどの優れた種々の特長を有するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）　、　（ｂ）ないし第３図（ａ）　、　（
ｂ）はこの発明に係る換気構造体の第１ないし第３実施
例による換気構造部材の形態をそれぞれに示す斜視図。 および同換気構造部材の一組を支持スペーサに相対向す
るように取付けて構成した換気構造部材をそれぞれに示
す断面図であり、また、第４図はさらに別の実施例を示
す縦断面図、第５図は従来例での屋根構造における換気
構造体の概要構成を示す立面図、第６図は同上換気構造
体を取り出して示す斜視図である。 （２１）・・・・換気構造体。（２２）・・・・換気構
造部材、（２３）・・・・支持スペーサ。 （３１）・・・・パネル基板、（３２）・・・・換気部
、（３３）・・・・下方の裾部、（３４）・・・・両側
の裾部、（３５）・・・・膨出部、（３６）・・・・開
口部、（３８）・・・・取付は孔、（３９）・・・・遮
蔽部。 第４図

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）パネル基板の板面複数個所に、横方向、ならびに
   縦方向に所定の間隔ピッチで、上方に少なくとも開口部
   を形成した換気部を打出し成形して換気構造部材とし、
   この換気構造部材の一組を相対向して、縦方向に配した
   個々の支持スペーサを介し結合させ、内部に形成される
   空間を通して各換気構造部材での換気部の開口部間を相
   互に連通させるように構成したことを特徴とする建築物
   の屋根構造に適用する換気構造体。
2. （２）パネル基板面にあつて、換気部が、横長に形成さ
   れていることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載
   の建築物の屋根構造に適用する換気構造体。
3. （３）パネル基板面における換気部の配置が、横方向、
   ならびに縦方向に平行して並列された配置であることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項、または第２項に記載
   の建築物の屋根構造に適用する換気構造体。
4. （４）パネル基板面における換気部の配置が、個々の各
   換気部が縦方向で相互にずれ合つた千鳥状の配置である
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項、または第２項
   に記載の建築物の屋根構造に適用する換気構造体。
5. （５）パネル基板面における換気部が、下方部に裾部を
   傾斜させ、かつこの裾部に連接して、少なくとも上方を
   開口部とする膨出部を立上らせた構成であることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項、第２項、第３項、または
   第４項に記載の建築物の屋根構造に適用する換気構造体
   。
6. （６）パネル基板面における換気部が、下方部および両
   側部に裾部を傾斜させ、かつこれらの各裾部に連接して
   、少なくとも上方を開口部とする膨出部を立上らせた構
   成であることを特徴とする特許請求の範囲第１項、第２
   項、第３項、または第４項に記載の建築物の屋根構造に
   適用する換気構造体。
7. （７）膨出部の上部に、開口部側へ傾斜する遮蔽部を連
   接させたことを特徴とする特許請求の範囲第５項、また
   は第６項に記載の建築物の屋根構造に適用する換気構造
   体。