JPH0118743Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は換気棟の構造に関する。

［背景技術］ 従来、換気棟の構造にあつては、棟換気瓦の頂
部開口に被せた目皿の多数個の小孔から棟換気を
行うもこであつた。ところがこのような構成では
小孔を大きくすると換気効率が良くなるが、反面
多くの雨水が入り込むという問題があつた。

［考案の目的］ 本考案はこのような点に鑑み為されたものであ
り、その目的とするところ、目皿の簡単な改良に
より小孔の大きさを変更することなく換気効率を
高めることにある。

［考案の開示］ しかして本考案は、小屋裏換気用の換気口１を
棟換気瓦２に設け、換気口１に目皿３を装着した
換気棟の構造であつて、目皿３の下面周部に棟換
気瓦２との間に上下間隔を構成するための脚片１
３を垂下してこの脚片１３に周方向に間隔を隔て
て通気口４を設けて成ることを特徴とする。

以下本考案を図示の実施例に基づいて詳述する
と、棟木５に対して左右から架設したたる木６上
に棟長さ方向に一対の棟桟１４を架設し、棟桟１
４間にわたつて棟長さ方向全長に水切り板７を設
けてある。水切り板７には棟長さ方向に間隔を隔
てて通口８を多数個設けてある。そして、水切り
板７を跨ぐように棟換気瓦２を棟長さ方向に多数
個葺いてある。棟換気瓦２には換気口１を設けて
ある。換気口１と通口８とは棟長さ方向に位置を
隔ててある。そして、換気口１には目皿３を装着
してある。目皿３には小孔１０を多数個設けてあ
る。しかして、小屋裏からの熱気を通口８を経て
目皿３から排気することができるようになつてい
る。目皿３は水切り板７に取り付けた取付板１１
にボルト１２を介して結合してある。そして、目
皿３の周部下面には脚片１３を垂下して棟換気瓦
２との間に上下間隔を構成してある。この脚片１
３には周方向に間隔を隔てて通気口４を設けてあ
る。しかして、脚片１３の通気口４から目皿３の
小孔１０を通さずに横側方に排気することができ
るようにしてある。なお脚片１３は棟換気瓦２の
換気口１に深くいりこんでいてこのいりこんだ筒
部１５はその周側壁に開口がなく、目皿３からい
りこんだ雨水が横側方に飛散することがないよう
にしてある。

［考案の効果］ 以上要するに本考案は、目皿の下面周部に棟換
気瓦との間に上下間隔を構成するための脚片を垂
下してこの脚片に周方向に間隔を隔てて通気口を
設けてあるから、これら通気口から換気すること
によつて目皿の小孔を大きくしたり、又小孔を多
数個設けなくてもよく、目皿の簡単な改良により
換気効率を高めることができるという利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の断面図、第２図は
同上の棟長さ方向の断面図である。 １は換気口、２は棟換気瓦、３は目皿、４は通
気口、１３は脚片である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 小屋裏換気用の換気口を棟換気瓦に設け、換気
   口に目皿を装着した換気棟の構造であつて、目皿
   の下面周部に棟換気瓦との間に上下間隔を構成す
   るための脚片を垂下してこの脚片に周方向に間隔
   を隔てて通気口を設けて成ることを特徴とする換
   気棟の構造。