JPH01141544A - 食品とその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、胃腸管内の細菌叢に対して有利な効果を有す
るオリゴ環を添加した食品に係わる。

子供及び乳児を含めたヒトがヒト以外の種、特に主とし
て反勢動物である草食動物から得られる乳あるいは乳製
品を摂取することは周知の事実である。上記のような乳
製品を過剰に摂取するとしばしば胃腸管内の細菌叢に障
害が起こり、特に授乳期の乳児に上記のような乳製品を
天然の母乳に加えて、あるいはその代替物として与えた
場合問題が生じがちである。

胃腸管内には多数の細菌が遍在する。細菌叢は腸の異な
る部分毎に、また年齢によっても様々である。更に細菌
叢は、母乳で晴育している乳児と人工栄養で呻育してい
る乳児とでも異なる。これらの相違の理由は大抵不明で
ある。細菌叢の定性的相違に加え、母乳で囃育した子供
と人工栄養で噛育した子供との間には、良く報告されて
いるような微生物感染に対する感受性の相違が存在する
と考えられる。即ち、母乳で補育した子供の方が人工栄
養で噛育した子供より胃腸感染に対してより耐性である
。このような相違が生じるのは母乳中に特別の免疫グロ
ブリンが存在するためであると看做されているが、それ
が唯一の理由であるとの満足するべき報告は未だ為され
ていない。それどころか、ラフ）・フェリン、糖脂質、
糖タンパク質及びオリゴ糖といった母乳中のその他の要
素が重要な役割を演じることの証拠が多々存在する。

本発明は、胃腸的細菌叢に対して有利な効果を有する食
品の提供を主要目的とする。

本発明はまた、反祁動物に由来する乳をベースとする食
品の提供も目的とする。そのような食品の製造方法の提
供も本発明の目的である。研究及び実験に関連して、驚
くべきことに、異なる食品が胃腸管内の細菌叢に対して
有する効果が互いに異なり、その結果特に感染に対する
感受性に相違が生じることの主な理由が、ヒトの乳中に
は見いだされるが反祁動物の乳中には見いだされないた
だ一つの化合物に帰せられるということが判明した。こ
の化合物はオリゴ糖で、構造 Ｇａｌβ１　３ＧｌｃＮＡｃβ１　３Ｇａｌβ１−４Ｇ
ｌｃを有するラクト−Ｎ−テトラオース（ＬＮＴ）であ
る。

このオリゴ糖は公知化合物であり、プールしたヒトの乳
からそれ自体公知の方法で単離し得、あるいは化学合成
によって製造し得る。

従って本発明は、胃腸有効量のラクト−Ｎ−テトラオー
スを添加した食品を提供する。

上記食品は、好ましくはウシのような反祁動物に由来す
る乳をベースとし、かつ好ましくは乳牛に由来する乳を
ベースとする。

望ましい食品と共に経口摂取されるラクト−Ｎ−テトラ
オースの有効量は広い範囲内で様々であり得るが、１日
当たりのラクト−Ｎ−テトラオース摂取量は約０．１〜
約２０ｇであることが好ましい。

上述のように、食品は好ましくは乳あるいは粉乳であり
、乳を液体の形態で用いる場合好ましいラクト−Ｎ−テ
トラオース含量は１リツトル当たり約０．１〜０．５ｇ
である。

本発明による好ましい食品は、反祁動物の乳を低温殺菌
し、かつ乾燥して粉末状とし、そこへ上記のような、毎
日の摂取量あるいは乳濃度に対応する量のラクト−Ｎ−
テトラオースを混入したものである。

本発明の食品を製造する方法は専ら、乳のような通常の
食品を胃腸有効量のラクト−Ｎ−テＩ・ラオースと混合
して所望の製品とすることから成る。

本発明方法の好ましい一具体例では、反芻動物の乳を低
温殺菌し、かつ噴霧乾燥などにより乾燥して粉乳とし、
この粉乳をラクト−Ｎ−テトラオースと混合して、貯蔵
安定性でかつ分配の容易な混合物を製造する。得られた
混合物は水で復元して、用途に適した所望の液状製品と
することが可能である。用いる乳は、好ましくはウシに
由来する。

本発明を主に乳ベースの製品との関連において説明する
が、本発明はあらゆる種想の食品、即ち固体、半固体及
び液体の食品に適用可能である。

上記オリゴ砧の細菌皿に対する有利な効果は、該オリゴ
糖を含有する良品の種類とは無関係に発揮される。

本発明を、非限定的な実施例によって以下に詳述する。

（↓又下余白） 害遣１例−１− 通常の乳牛孔を通常の方法で低温殺菌及び噴霧乾燥して
、粉乳を製造した。得られた粉乳を、望まし７い他の任
意通常成分と共にラクト−Ｎ−テトラオースと混合した
。得られた混合物もしくは調製物を水で復元し、ラクト
−Ｎ−テトラオース濃度が約３９７１である復元孔とし
た。

２グループの乳児を、ラクト−Ｎ−テ１へラオースを含
有するか、または含有しない復元孔で咄育した。グルー
プ１には上記オリゴ糖を含有する復元孔を、またグルー
プ２には同じ復元孔であるがラフｌ−−Ｎ−テ）へラオ
ースを全く含有しないものを与えた。

実験期間中、乳児の大便を採集して化学分析・及び細菌
学的分析を施した。グループ１の乳児がラクト−Ｎ−テ
トラオースの基本構造を含むオリゴ糖を生産し、一方グ
ループ２の乳児はそのようなオリゴ糖を生産しなかった
ことが判明した。また、大便中の細菌叢はグループ１の
方がグループ２よりはるかに安定であった。更に、グル
ープ２の乳児には下痢を起こす者が多かったが、グルー
プ１の乳児ではそのようなことは無かった。

丸１１よ 成人が毎日摂取する食品に１日当たり約１０ｙのラフ１
〜−Ｎ−テトラオースを添加したところ、より快適であ
ることによって示唆されるような胃腸状態の著しい改善
がみられた。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. （１）胃腸有効量のラクト−Ｎ−テトラオースを添加し
   た食品。
2. （２）反芻動物に由来する乳から成ることを特徴とする
   請求項１に記載の食品。
3. （３）乳が乳牛に由来することを特徴とする請求項２に
   記載の食品。
4. （４）有効量とは１日当たりのラクト−Ｎ−テトラオー
   ス摂取量が約０．１〜約２０ｇとなるような量であるこ
   とを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載の
   食品。
5. （５）乳が約０．１〜０．５ｇのラクト−Ｎ−テトラオ
   ースを含有することを特徴とする請求項２または３に記
   載の食品。
6. （６）低温殺菌し、かつ乾燥して粉末状とした反芻動物
   乳から成ることを特徴とする請求項１に記載の食品。
7. （７）通常の食品を胃腸有効量のラクト−Ｎ−テトラオ
   ースと混合することを含む請求項１に記載の食品を製造
   する方法。
8. （８）反芻動物に由来する乳を低温殺菌した後乾燥して
   粉乳を製造し、この粉乳をラクト−Ｎ−テトラオースと
   混合し、得られた混合物を水で復元して所望製品を製造
   することを含むことを特徴とする請求項７に記載の方法
   。
9. （９）乳がウシに由来することを特徴とする請求項８に
   記載の方法。