JPH01135980A - 電磁弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、止水栓や湯水混合栓等のように流体を制御す
る電磁弁として有効に用いることができる電磁弁に関す
る。

（ロ）従来の技術 第６図は、特公昭４９−４４２３号公報に記載されてい
る従来のパイロット式電磁弁の断面図である。

弁箱Ｃ内には、入口１と出口２間に、主弁孔３が形成さ
れ、主弁孔３の上端開口周縁に設けた主弁座４上には、
主弁孔３を開閉するリテイナー６付のダイヤフラム５が
当接ないし接離自在に配設されている。

そして、リテイナー６の中央には、縦長のパイロット弁
孔７が形成され、ダイヤフラム５の背部に設けたダイヤ
フラム背室８と入口１間には、パイロット弁孔７より小
径のブリード孔９が形成されている。パイロット弁孔６
上には、ソレノイド１０で駆動されるプランジャー１１
が配設され、プランジャー１１の下端に取付けられた弁
体１２で、パイロフト弁孔７の開閉が行われる。

かかる構成において、ソレノイド１０が非通電となり、
プランジャー１１がコイルバネ１３で押し下げられて、
弁体１２がパイロット弁孔７の弁座に当接し、同パイロ
ット弁孔７を閉止すると、入口１−ブリード孔９→ダイ
ヤフラム背室８の経路で、流体がダイヤフラム背室８内
に流入し、流入した流体圧でダイヤフラム５が主弁座４
に押し付けられ、主弁孔３が閉じる。

また、図の閉止状態において、ソレノイド１０が通電さ
れ、プランジャー１１がコイルバネ１３に抗して鉄心１
４に吸引されると、弁体１２がパイロット弁孔７の弁座
から離隔して、同パイロット弁孔７が開く。すると、ダ
イヤフラム５中の流体が、同パイロット弁孔７を通過し
て出口２側に流出する。

このとき、ブリード孔９の径よりパイロット弁孔７の径
が大きいので、ダイヤフラム背室８への流入量より流出
量が多くなり、ダイヤフラム背室８中の圧力が低下する
。その結果、入口１から流入した流体の圧力で、ダイヤ
フラム５が押し上げられ、ダイヤフラム５が主弁座４か
ら離隔して、主弁孔３を開く。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 しかし、かかる従来の電磁弁は、時折、ダイヤフラム弁
止水時に異常音を発生し、使用者に不快感を与えるとい
う問題点を未だ有していた。

そして、かかる異常音は、以下のメカニズムの基づき発
生すると考えられる。

即ち、上記した要領で、プランジャー１１の先端に取付
けた弁体１２がパイロット弁孔７を塞ぐと、リテイナー
６の中央部及び周縁に設けた抜止防止用突起１５．１６
の存在にもかかわらず、第７図に示すように、−次圧又
は負圧による吸引力がダイヤフラム５とリテイナー６の
裏面との間に廻り込み、ゴム素材からなるダイヤフラム
５を変形して押し下げて、間隙Ｇを形成する。また、次
ぎの瞬間、上記間隙Ｇから圧力が抜け、ダイヤフラム５
の弾性力によって元に戻ろうとするが、−次圧でまた変
形して押し下げられる。そして、かかる現象を繰り返す
ことによって、異常音を発生することになる。

これより、上記異常音の発生は、ダイヤフラム５のリテ
イナー６からの剥離をなくすことによって効果的に防止
できると考えられる。

本発明は、以上の知見に基づいてなされたものであり、
使用時における異常音の発生を完全に防止することがで
きる電磁弁を提供することを目的とする。

（ニ）問題点を解決するための手段 本発明は、弁箱に設けた入口と出口間に主弁孔を形成し
、同主弁孔の一側周縁に設けた主弁座に、主弁孔を開閉
するダイヤプラムを接離自在に当接し、同ダイヤフラム
を支持するリテイナーの中央には、パイロット弁孔を形
成し、同パイロット弁孔によづてダイヤフラムの背部に
形成したダイヤフラム背室と出口側を連通ずるとともに
、ダイヤフラム背室と入口側を、パイロット弁孔より小
径のブリード孔で連通し、パイロット弁孔上には、ソレ
ノイドで駆動されるプランジャーを配設し、プランジャ
ーの下端に取付けられた弁体で、パイロット弁孔の開閉
が行われるように構成した電磁弁において、同ダイヤフ
ラムを、リテイナーに剥離防止手段を介して固定連結し
たことを特徴とする電磁弁に係るものである。

（ホ）作用及び効果 以上述べてきた構成により、本発明は、以下の作用及び
効果を奏する。

即ち、プランジャーの先端に取付けた弁体がパイロット
弁孔を塞ぐと、−次圧又は負圧による吸引力がダイヤフ
ラムとリテイナーの裏面との間に廻り込もうとするが、
本発明では、ダイヤフラムはリテイナー°に剥離防止手
段によって固定連結されているため、かかる吸引力に抗
してダイヤフラムがリテイナーから剥離するのを確実に
防止することができる。、従って、かかるダイヤプラム
の剥離に起因する電磁弁における異常音の発生を確実に
防止することができる。

（へ）実施例 以下、添付図に示す実施例に基づいて、本発明を詳説す
る。

第１図に示す如く、本実施例に係る電磁弁Ａは、実質的
に、剥離防止手段Ｂを具備する点を除いて、上記した従
来の電磁弁と同様な構成を有するものであり、図中、同
様な機能を有する構成要素は、同一の符号で示し、また
、かかる構成要素の説明は、既に従来技術の説明の個所
で説明したので、ここでは省略し、剥離防止手段Ｂの構
成を主体として説明する。

第１図及び第２図において、剥離防止手段Ｂは、リテイ
ナー６の中央部及び周縁に設けた抜止防止用突起１５．
１６の他に、さらに、略同−円周上に所要円周間隔で多
数の抜止防止用突起２０を設け、これら抜止防止用突起
２０によって、ダイヤフラム５を、その全周にわたって
リテイナー６に強力に固定連結している。

従って、プランジャー１１の先端に取付けた弁体１２が
パイロット弁孔７を塞ぐと、−火工又は負圧による吸引
力がダイヤフラム５とリテイナー６の裏面との間に廻り
込もうとするが、本実施例では、ダイヤフラム５は、全
周にわたって抜止防止用突起２０によってリテイナー６
に強力に固定連結されているため、かかる吸引力に抗し
てダイヤフラム５がリテイナー６から剥離するのを確実
に防止することができる。従って、かかるダイヤフラム
５の剥離に起因する電磁弁Ａにおける異常音の発生を確
実に防止することができる。

また、第３図に他の実施例を示しており、本実施例は、
剥離防止手段Ｂを、ダイヤフラム５とリテイナー６との
全接触面に接着剤２１を介設して、ダイヤフラム５を強
固にリテイナー６に連結固着した構成に特徴を有する。

かかる構成“によって、本実施例にかかる剥離防止手段
Ｂも、ダイヤフラム５とリテイナー６の裏面との間に廻
り込もうとする吸引力に抗して、ダイヤフラム５がリテ
イナー６から剥離するのを確実に防止することができ、
かかるダイヤフラム５の剥離に起因する電磁弁Ａにおけ
る異常音の発生を確実に防止することができる。

さらに、第４図及び第５図に他の実施例を示しており、
本実施例は、剥離防止手段Ｂを、リテイナー６の中央部
に設けた抜止防止用突起１５の直径ｄを、リテイナー６
の直径りに可及的に近ずけた構成に特徴を有する。

かかる構成によって、本実施例にかかる剥離防止手段Ｂ
も、ダイヤフラム５とリテイナー６の裏面との間に廻り
込もうとする吸引力に抗して、ダイヤフラム５がリテイ
ナー６から剥離するのを確実に防止することができ、か
かるダイヤフラム５の剥離に起因する電磁弁Ａにおける
異常音の発生を確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る電磁弁の全体構成を示す断面正面
図、第２図は第１図１−１線による矢視図、第３図及び
第４図は他の実施例に係る剥離防止手段の断面正面図、
第５図は第４図ｎ−ｎ線による矢視図、第６図は従来の
電磁弁の全体構成を示す断面正面図、第７図は上記従来
の電磁弁におえる異常音の発生メカニズムの説明図であ
る。 図中、 Ａ：電磁弁　　　　　　Ｂ：剥離防止手段Ｃ：弁箱 １：入口　　　　　　　２：出口 ３：主弁孔　　　　　　４：主弁座 ５：ダイヤフラム　　　６：リテイナー７：パイロソト
弁孔　　８：ダイヤフラム背室９ニブリード孔　　　　
１０：ソレノイド１１ニブランジヤー　　　１２：弁体 特許出願人　　　東陶機器株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、弁箱（Ｃ）に設けた入口（１）と出口（２）間に主
   弁孔（３）を形成し、同主弁孔（３）の一側周縁に設け
   た主弁座（４）に、主弁孔（３）を開閉するダイヤフラ
   ム（５）を接離自在に当接し、同ダイヤフラム（５）を
   支持するリテイナー（６）の中央には、パイロット弁孔
   （７）を形成し、同パイロット弁孔（７）によってダイ
   ヤフラム背室（８）と出口（２）側を連通するとともに
   、ダイヤフラム背室（８）と入口（１）側を、ブリード
   孔（９）で連通し、パイロット弁孔（７）上には、ソレ
   ノイド（１０）で駆動されるプランジャー（１１）を配
   設し、プランジャー（１１）の下端に取付けられた弁体
   （１２）で、パイロット弁孔（７）の開閉が行われるよ
   うに構成した電磁弁において、 同ダイヤフラム（５）を、リテイナー（６）に剥離防止
   手段（Ｂ）を介して固定連結したことを特徴とする電磁
   弁。