JPH01132416A - 空気調和装置用蒸発装置の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、たとえば自動車の空気調和装置に用いられ
る蒸発装置の製造方法に関する。

この明細書において、前後は風の流れ方向を基準とし、
前とは上流側を指し、後とは下流側を指すものとする。

また、左右は後方に向っていうものとする。さらに、上
下は図面の上下を指すものとする。

従来技術とその問題点 上記自動車用空気調和装置の蒸発装置としては、第３図
に示すように、上下両構成部材（５１）（５２）からな
りかつ前後に開口を有するプラスチック製ケーシング（
５ｏ）と、ケーシング（５ｏ）内に収納された蒸発器（
５３）と、蒸発器（５３）の上下両面および左右両側面
とケーシング（５ｏ）内面との間に介在させられた断熱
材（５４）（５５）とを備えたものが用いられていた。

この蒸発装置は、従来、次の方法で製造されていた。す
なわち、ケーシング（５０）の主構成部材（５１）内面
に密接しつる外面を有するように発泡成形された口状の
断熱材（５４）と、ケーシング（５ｏ）の下横成部材（
５２）内面に密接しうる外面を有するように発泡成形さ
れた口状の断熱材（５５）とを、それぞれケーシング（
５０）とは別個につくり、ついで上記２つの断熱材（５
４）　（５５）をケーシング（５ｏ）の上下両構成部材
（５１）　（５２）内面に貼着し、その後該ケーシング
（５０）を蒸発器（５３）に被せることにより蒸発装置
を製造していた。

しかしながら、従来の方法で製造された蒸発装置には、
次のような問題があった。すなわち、断熱材（５４）　
（５５）は発泡成形されたものであるため、その内面に
は必然的に抜き勾配（Ｔ）を必要とする。しかも、蒸発
器（５３）にも製造上の寸法誤差が生じることは避けえ
ない。したがって、ケーシング（５０）と蒸発器（５３
）と断熱材（５４）　（５５）とを組立てるさいに、上
側の断熱材（５４）の内面と蒸発器（５３）の上面およ
び左右両側面の上半部、ならびに下側の断熱材（５５）
の内面と蒸発器（５３）の下面および左右両側面の下半
部とをそれぞれ密着させようとしても、第３図に示すよ
うに断熱材とケーシング（５０）の左右両側壁の内面と
の間に隙間が生じることを避けえず、その結果ケーシン
グ（５０）の上下両構成部材（５１）（５２）間に隙間
ができ、ここから風洩れが発生するという問題があった
。そして、この問題を解決し、上記隙間を塞ぐために、
従来は、蒸発器（５３）の左右両側面に断熱材製テープ
（図示略）を貼着していたが、その作業が面倒になると
いう問題があった。

この発明の目的は、上記問題を解決した空気調和装置用
蒸発装置の製造方法を提供することにある。

問題点を解決するための手段 この発明による空気調和装置用蒸発装置の製造方法は、
上下両構成部材からなりかつ前後に開口を有するケーシ
ングと、ケーシング内に収納された蒸発器と、蒸発器の
上下両面および左右両側面とケーシング内面との間に介
在させられた断熱材とを備えた空気調和装置用蒸発装置
を製造する方法であって、ケーシングの頂壁内面および
左右両側壁内面に合致する内面を有する型を、型内面と
ケーシングの頂壁内面および左右両側壁内面との間に断
熱材料注入間隙が存在するように、蒸発器のまわりに配
置すること、蒸発器の上面および左右両側面と型との間
に発泡性樹脂断熱材料を注入発泡させること、型を取去
った後蒸発器の下面に断熱材を沿わせ、さらにケーシン
グの上下両構成部材を被せることを特徴とするものであ
る。

実　　施　　例 以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は、この発明の方法で製造された空気調和装置用
蒸発装置を示す。

第１図において、蒸発装置は、上下両構成部材（１１）
　（１２）からなり、かつ前面に空気取入口（１３）、
および後面に空気吹出口（１４）をそれぞれ有するプラ
スチック製ケーシング（１０）と、ケーシング（１０）
内に収納された蒸発器（２０）と、蒸発器（２０）の上
面および左右両側面とケーシング（１０）の頂壁（１５
）内面および左右両側壁（１６）内面との間に介在させ
られた断熱材（３０）と、蒸発器（２０〉の下面とケー
シング（１０）の底壁（１７）内面との間に介在させら
れた断熱材（３１）とを備えている。

ケーシング（１０）の頂壁（１５）内面には、蒸発器（
２０）の後述する蛇行状偏平管（２１）の屈曲部に対応
するような凹み（図示略）が形成されている。

また、ケーシング（１０）の底壁（１７）における前後
のほぼ中央部には、ドレン排出口（１８）が設けられて
いる。

蒸発器（２０）は、アルミニウム製（アルミニウム合金
製も含む。以下、同じ）蛇行状偏平管（２１）と、蛇行
状偏平管（２１）の隣り合う直管部（２２）どうしの間
および左右両端の直管部（２２）の外側に配置されたア
ルミニウム製コルゲートフィン（２３）と、左右両端の
コルゲートフィン（２３）をそれぞれカバーするサイド
プレート（２４）と、蛇行状偏平管（２１）の両端にそ
れぞれ連結されたヘッダ（２５）とよりなる。

蒸発器（２０）の上面とケーシング（１０）の頂壁（１
−八　　　− ５）内面との間、および蒸発器（２ｏ）の左右両側面と
ケーシング（１０）の左右両側壁（１６）との間に介在
させられた断熱材（３０）は、それぞれ蒸発器（２０）
の全幅にわたって存在させられており、蒸発器（２０）
およびケーシング（１０）に密着させられている。蒸発
器（２０）の下面とケーシング（１０）の底壁（１７）
との間に介在させられた断熱材（３１）は、蒸発器（２
０）の下面の全幅のうちの前半部に存在させられている
。また、蒸発器（２ｏ）の下面とケーシング（１０）の
底壁（１７）との間に介在させられた断熱材（３１）は
、蒸発器（２０）の下面に貼着されている。

上記空気調和装置用蒸発装置において、風は第１図に矢
印（Ａ）で示す方向に流れる。

このような蒸発装置は、次のようにして製造される。

すなわち、まず蒸発器（２０）とケーシング（１０）の
上下両構成部材（１１）　（１２）とを用意しておく。

そして、ケーシング（１０）の頂壁（１５）内面および
左右両側壁（１６）内面に合致した内面を有する型（４
０）を、型（４０）内面とケーシング（１０）の頂壁（
１５）内面および左右両側壁（１Ｂ）内面との間に断熱
材料注入間隙（４１）が存在するように、蒸発器（２０
）のまわりに配置する。型（４０）は、蒸発器（２０）
の上方に配置されかつ蒸発器（２０）と等しい幅を有す
る上型部材（４２）と、蒸発器（２０）の左右両側方に
配置されかつ蒸発器（２０）と等しい幅を有する左右両
側型部材（４３）と、蒸発器（２０）の前後両方に配置
された前後両型部材（４４）とよりなる。

また、蒸発器（２０）の両ヘッダ（２５）と型（４０）
の下端開口の左右両側縁との間には、隙間を埋めるブロ
ック（４５）を配置しておく。ついで、蒸発器（２０）
の上面および左右両側面と型（４０）との間に発泡性樹
脂断熱材料を注入発泡させて断熱材（３０）を形成する
（第２図参照）。他方、蒸発器（２０）の下面に密接す
る面を有しかつ蒸発器（２０）下面の略１／２の幅を有
する略板状の断熱材（３１）を、別個に発泡成形してお
く。その後、型（４０）を取去り、蒸発器（２０）の下
面に断熱材（３１）を接着し、さらにケーシング（１０
）の上下両構成部材（１１）（１２）を被せる。こうし
て、蒸発装置が製造される。

発明の効果 この発明の空気調和装置用蒸発装置の製造方法は上述の
ように構成されているので、この方法によって製造され
た蒸発装置では蒸発器と断熱材との間および断熱材とケ
ーシングとの間に隙間が存在せず、ケーシングの上下両
構成部材間からの風洩れの発生を防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の方法で製造された空気調和装置用蒸
発装置の分解斜視図、第２図はこの発明の方法の途上を
示す一部切欠斜視図、第３図は従来の蒸発装置の垂直断
面図である。 （ｌＯ）・・・ケーシング、（１１）・・・ケーシング
の上横成部材、（１２）・・・ケーシングの下横成部材
、（１３）・・・空気取入口、（１４）・・・空気吹出
口、（１５）・・・頂壁、（１６）・・・左右両側壁、
（２０）・・・蒸発器、（３０）　（３１）・・・断熱
材、（４０）・・・型、（４１）・・・発泡性樹脂断熱
材料注入間隙。 ＝　　８　−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　上下両構成部材からなりかつ前後に開口を有するケー
   シングと、ケーシング内に収納された蒸発器と、蒸発器
   の上下両面および左右両側面とケーシング内面との間に
   介在させられた断熱材とを備えた空気調和装置用蒸発装
   置を製造する方法であって、ケーシングの頂壁内面およ
   び左右両側壁内面に合致する内面を有する型を、型内面
   とケーシングの頂壁内面および左右両側壁内面との間に
   断熱材料注入間隙が存在するように、蒸発器のまわりに
   配置すること、蒸発器の上面および左右両側面と型との
   間に発泡性樹脂断熱材料を注入発泡させること、型を取
   去った後蒸発器の下面に断熱材を沿わせ、さらにケーシ
   ングの上下両構成部材を被せることを特徴とする空気調
   和装置用蒸発装置の製造方法。