JPH01124322A - アカネ科植物の組織培養方法 - Google Patents

アカネ科植物の組織培養方法

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JPH01124322A
JPH01124322A JP62280894A JP28089487A JPH01124322A JP H01124322 A JPH01124322 A JP H01124322A JP 62280894 A JP62280894 A JP 62280894A JP 28089487 A JP28089487 A JP 28089487A JP H01124322 A JPH01124322 A JP H01124322A
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JP
Japan
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callus
nitrogen
ammonia
present
Prior art date
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JP62280894A
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English (en)
Inventor
Yukimi Katou
加藤 ゆきみ
Koichi Matsubara
浩一 松原
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアカネ科植物の組織培養方法に関し、特にプル
プリン等のアンスラキノン系色素を効率よく生産するこ
とのできるアカネ科植物の組織培養方法に関する。
〔従来の技術] アカネ科植物、例えばアカネ類の根菫には、プルプリン
等のアンスラキノン系色素が含有されており、この色素
類は例えば、染料などに利用されその需要は大きい。
しかしながら、これら天然で生育したアカネ科植物から
プルプリン等のアンスラキノン系色素を直接採取する方
法は、該アカネ科植物の生育等が自然環境や天候に左右
されまた該植物の収集にも時間と手間がかかるため、有
利な方法とは言えない。そこでこれに代わる方法として
、例えば、Agric、 Biol、 Chen+、 
48巻603〜610頁(1984年)、Plant 
Ce1l Report 3巻51〜54頁(1984
年)等に記載されているように、アカネ科植物の組織培
養方法がいくつか提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしこれら従来公知の組織培養方法においても、該方
法によって得られる培養細胞から生産される目的物のア
ンスラキノン系色素の収量は低いという欠点がある。
かかる背景のもとに、本発明者等はアカネ科植物を組織
培養する従来公知の方法を改良して、プルプリン等のア
ンスラキノン系色素を効率よく生産する方法について鋭
意検討した。
[問題点を解決するための手段] その結果、下記方法を採用すればプルプリン等のアンス
ラキノン系色素を多量に含有する培養細胞が得られるこ
とを見出し、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明のアカネ科植物の組織培養方法は、ア
カネ科植物の組織培養方法において、総窒素に対するア
ンモニアの割合が5〜30%である培地を用いることを
特徴とする。
ここに総窒素濃度とは培地中に含まれるアンモニア態窒
素および硝酸態窒素のモル濃度の和であり、総窒素に対
するアンモニアの割合とは前記総窒素濃度に対するアン
モニア態窒素の割合を百分率で示したものである。
本発明の方法において用いられるアカネ科植物としては
、例えばアカネ(Rubia akane Nakai
)、セイヨウアカネ(R,tinctoru+s L、
)、クルマバアカネ(R,cardifolia L、
) 、、アカネ科植物(R,jesoens 15M1
yabe et Miyake)およびオオキヌタソウ
(R,chi−nensis Regel)等のアカネ
属の植物を挙げられる。
本発明ではこれら植物の中では特にアカネを用いること
が好ましい。
本発明のアカネ科植物の組織培養に用いられる培地とし
ては、従来から知られている植物の組織培養に使用され
ている培地において、窒素源の濃度及び組成を特定の範
囲にしたことを特徴とする培地が使用される。アカネ科
植物の組織培養に用いられた前記文献に記載されている
培地の総窒素源濃度に対するアンモニアの割合は33〜
35%であり、総窒素濃度は30〜60mMである。こ
のような従来の培地ではアカネ科植物によるプリプリン
等のアンスラキノン系色素の産生量が不充分であること
を認めた。本発明で使用される培地を調製するに当たっ
て総窒素に対するアンモニアの割合を5〜30%にする
ことが必要であり、この中でも特に10〜30%にする
ことが好ましい。さらに総窒素濃度については60mM
未満、好ましくは50mM以下することによりプルプリ
ン等の産生量を高めることができる。
本発明による窒素源の組成を有する培地を用いる限り、
培地中の窒素源以外の成分を必要に応じて広い濃度範囲
で変化させて使用することができる。ここで、アカネ科
植物の組繊培養に当たっての窒素源の効果について述べ
ると、培地中の総窒素に対するアンモニアの割合を5%
以下にした場合には該組織培養によって得られる未分化
の培養細胞(以後、これをカルスということがある)に
含まれるプルプリン等のアンスラキノン系色素の生成量
が減少する。また培地中の総窒素に対するアンモニアの
割合が30%を超えると色素の生成量が減少する。総窒
素の濃度を60mM以上にした場合、上記のアンモニア
の割合にすることによ−る効果が減少する上に植物細胞
に窒素過多による障害が発生し色素の産生量が減少する
本発明で使用される培地は、無機成分および炭素源を必
須成分とし、これに植物ホルモン類、ビタミン類および
アミノ酸類から選ばれる少なくとも1種類以上の成分を
添加した培地であり、更に必要に応じてこれ以外の他の
成分も併用使用することができる。
該培地の無機成分としては、窒素、カリウム、カルシウ
ム、マグネシウム、イオウ、鉄、マンガン、亜鉛、ホウ
素、モリブデン、塩素、ナトリウム、ヨウ素、銅および
コバルト等の元素を含む無機塩を挙げることができ、具
体的には硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸アンモニ
ウム、リン酸1カリウム、リン酸2ナトリウム、塩化カ
リウム、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸ナト
リウム、硫酸第1鉄、硫酸第2鉄、硫酸マンガン、硫酸
銅、モリブデン酸ナトリウム、三酸化モリブデン、ヨウ
化カリウム、硫酸亜鉛、ホウ酸、塩化コバルト等の化合
物を例示できる。
該培地の炭素源としては、ショ糖等の炭水化物とその誘
導体、脂肪酸等の有機酸およびエタノール等の1級アル
コール等を例示できる。
該培地の植物ホルモンとしては、イントル酢酸(IAA
) 、ナフタレン酢酸(NAA) 、’ P−クロロフ
エノキシイソ酪酸および2,4−ジクロロフェノキシ酢
酸(2,4−D)等のオーキシン類およびカイネチン、
ゼアチンおよびベンジルアデニン等のサイトカイニン類
を例示できる。
該培地のビタミン類としては、ビオチン、チアミン(ビ
タミンB、)、ピリドキシン(ビタミンB6)、ピリド
キサール、ピリドキサミン、パントテン酸カルシウム、
アスコルビン酸(ビタミンC)、イノシトール、ニコチ
ン酸、ニコチン酸アミドおよびリボフラビン(ビタミン
B、)などを例示できる。
該培地のアミノ酸類としては、例えばグリシン、アラニ
ン、グルタミン酸、システィンおよびリジンなどを例示
できる。
本発明の前記培地は、通常は、前記無機成分を約0.1
μモル/lないし約100mモル/2程度、前記炭素源
を約1 g/lないし約100g/42程度、前記植物
ホルモン類を0.01μモル/lないし約20μモル/
i程度および前記ビタミン類と前記アミノ酸類をそれぞ
れ約0.1■/iないし約150mg/ 1程度含ませ
て使用される。
本発明で使用できる前記培地は液体培地又は寒天を通常
0.5〜1%含有させた固体培地であるが、本発明では
液体培地を用いることが好ましい。
本発明の方法においては、アカネ科植物は前記培地を用
いて組織培養される。この場合の組織培養の方法につい
て以下詳述する。先ずアカネ科に属する植物の植物体、
例えば、根、生長点、葉、菫、果実、種子等から採取さ
れた組織片を、例えば、新植物組織培養(朝倉書店19
79年版)、21頁に記載されている寒天で固めた、リ
ンスマイヤースクーグの培地(RM−1965)上に置
床して、10〜35°Cで7〜30日間程度培養するこ
とによって該組織片の一部をカルス化させる。このよう
にして得られるアカネ科植物のカルスを、通常知られて
いる方法によって継代培養すると、カルスの生育速度が
漸次高まる。次に二〇カルスを増殖に適した培地、例え
ば、新植物組織培養(朝倉書店1979年版)、21頁
に記載されているリンスマイヤースクーグの培地(以後
これを培地Aと呼ぶことがある)に移して更に増殖させ
るとカルスの生育速度は更に高められ安定化したカルス
が得られる。本発明の方法では、このようにして得られ
る安定化したカルスを本発明の前記培地(以後これを培
地Bと呼ぶことがある)に添加して更に培養が行われる
本発明の方法において、前記安定化したカルスを前記培
地B中で培養する際の該カルスの初期濃度としては、該
濃度を広い範囲で変えることができるが、通常は、本発
明の前記培地Bの12に対して該カルスを新鮮なときの
重量で表示して約1ないし約200g程度、好ましくは
約10ないし約40g程度添加するのが望ましい。
本発明の組織培養における培養温度としては、通常は、
約10ないし約35°C1この中でも特に約23ないし
約28°Cが好適であり、該温度を約10℃未満にする
とカルスの増殖速度は小さ(、また該温度を35°C以
上にしたときも同様にカルスの増殖速度は小さくなる。
本発明の組織培養を行うに当たっては、光は必ずしも必
要ではないが、光の照射はプルプリン等の色素の生成を
妨げない。
本発明の方法においては、培地に液体培地を用いた場合
には培養終了後カルスをデカンテーションあるいは濾過
等の方法によって培地Bから分離し、次に該カルスから
目的とするプルプリン等のアンスラキノン系色素を従来
から知られている天然品のオウレン、オウバク等に適用
されている抽出等の方法によって分離することができる
。本発明に係わるアンスラキノン系色素としてはプルプ
リンの他にシェードプルプリン、アリザリン等を例示で
きる。
本発明の方法は、液体培地を用いるとタンク等を利用し
た大量培養が可能である。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例によって更に詳しく説明する。
実施例1〜3および比較例1〜3 組織培養の培地成分が第1表に示す組成を有するリンス
マイヤー・スクーグの液体培地(証記培地Aに相当)を
寒天で固めた固体培地(寒天1重量%)に、前もって2
%アンチホルミン溶液あるいは70%エタノール溶液等
で滅菌処理したアカネの葉の一部を置床し、25°Cで
暗所にて静置培養してアカネのカルスを得た。次にこの
アカネのカルスを、上記と同様の条件で、リンスマイヤ
ー・スクーグの液体培地(上記培地A)で、14日毎に
植えつぎ、ロータリーシェーカー上で旋回培養(振幅2
5m、10100rp L/て、該カルスの生育速度を
速め、安定化したアカネカルスを得た。
一方、これとは別に先の液体培地Aにおいて窒素源とし
て硝酸ナトリウムと硝酸アンモニウムを用い該化合物の
培地に加える量をそれぞれ変えて総窒素濃度およびそれ
に対するアンモニアの割合を第2表に示す如くそれぞれ
変えた以外は液体培地Aと同一成分組成の液体培地(前
記した本発明の培地Bに相当する)をそれぞれ調製した
。次にこの液体培地の20mfを、それぞれ別個の内容
積100dのエルレンマイヤーフラスコに取り、これら
を120°Cで10分間保持して滅菌処理を施したそれ
ぞれの液体培地に、先に得た所の成育速度の高められた
新鮮な安定化したアカネカルスをそれぞれ0.40g添
加して、25゛Cで14日間ロータリーシェーカー上で
旋回培養(振幅25圓、10100rp l、た。
培養後のアカネカルスは濾過により一採取し、4゜°C
で1夜風乾したのちその乾燥重量を測定し、液体培地1
!当たりに換算した培養細胞の生育重量を求めた。プル
プリン等の色素は、得られた乾燥カルスをエタノール等
を用いて抽出し、アルカリを加え発色させた後516n
mで比色を行い標準品と比較定量することによって測定
した。この結果を第2表に示した。
(来夏以下余白) 第1表 表中記載の成分の残りは水 表中Mはモル/lを示す 本培地の総窒素濃度は39+21=60mMであり、総
窒素に対するアンモニアの割合は100X21/60=
35%である。
〔発明の効果〕
本発明のアカネ科植物の組織培養方法によればカルスの
増殖が速やかで、プルプリン等のアンスラキノン系色素
の含量も多くなるので、該色素を大量に効率良く生産す
ることができる。
出願人 三井石油化学工業株式会社 代理人 弁理士 平 木 祐 輔

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アカネ科植物の組織培養方法において、培地に含ま
    れる総窒素に対するアンモニアの割合が5〜30%であ
    る培地を用いることを特徴とするアカネ科植物の組織培
    養方法。 2、総窒素の濃度が60mM未満である特許請求の範囲
    第1項記載のアカネ科植物の組織培養方法。 3、用いる植物がアカネ(Rubia akane N
    akai)であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項または第2項記載アカネ科植物の組織培養方法
JP62280894A 1987-11-09 1987-11-09 アカネ科植物の組織培養方法 Pending JPH01124322A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010105320A1 (en) 2009-03-20 2010-09-23 Natura Cosméticos S.A. A process for obtaining insoluble substances from genipap-extract precipitates, substances from genipap-extract precipitates and their uses
CN114190275A (zh) * 2021-11-30 2022-03-18 云南省农业科学院药用植物研究所 一种小红参一步成苗的组培快繁方法

Cited By (2)

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