JPH0246239A - ユリ属植物の増殖法 - Google Patents

ユリ属植物の増殖法

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Publication number
JPH0246239A
JPH0246239A JP63196187A JP19618788A JPH0246239A JP H0246239 A JPH0246239 A JP H0246239A JP 63196187 A JP63196187 A JP 63196187A JP 19618788 A JP19618788 A JP 19618788A JP H0246239 A JPH0246239 A JP H0246239A
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JP
Japan
Prior art keywords
medium
culture
growing point
plant
mass
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Pending
Application number
JP63196187A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Tamaoki
洋司 玉置
Hiroichi Fukui
博一 福井
Nobuo Adachi
安達 延雄
Tetsuo Hara
原 徹夫
Mitsuo Nakamura
中村 三夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pokka Corp
Original Assignee
Pokka Corp
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Publication date
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Landscapes

  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ユリ属植物特にササユリの組織培養による増
殖法に関する。
〔従来の技術〕
ユリ属植物の増殖法としては、実生、球根分割、りん片
挿し、むかご(珠芽)を利用する方法等が知られている
。しかしササユリでは珠芽が着生せず、またりん片は腐
敗しやすく再生能力も低い。このため一般には実生によ
って増殖されているが、この方法では播種から開花まで
4年以上を要し、しかも多くの土地及び労力を必要とす
るほか、近年ではウィルス病の蔓延によりユリ種苗の生
育速度の低下や花の品質低下が問題となっている。これ
らの問題点を改良し、増殖効率の向上を目的として、植
物組織培養技術を用いた方法も報告されている。植物組
織培養技術による増殖は、組織片、培養細胞からの不定
芽、不定胚、子球等の分化を経て行われており、これら
の分化の制御は植物生長調節物質であるオーキシンとサ
イトカイニンの濃度割合によって行われている。しかし
分化が起こらない植物種や分化頻度の低い植物種も多く
、より効率的に分化を誘導する方法の開発が要望されて
いる。その一方法としてユリ属植物のりん片を培養する
ことによって子球を形成させる方法が報告されている。
しかしこの方法では、同じりん片から半永久的に子球を
得ることはできない。
〔発明の構成とその説明〕
本発明者らは、ユリ属植物の種苗を遺伝的に安定な状態
で増殖する方法について研究した結果、本発明を完成し
た。
本発明は、ユリ属植物の組織片又は培養細胞を培養し、
得られた生長点塊を苗化用培地に移植して苗化させるこ
とを特徴とする、ユリ属植物の増殖法である。
本発明方法によれば、植物の組織片又は培養細胞から苗
条原基と同様の茎頂構造を有する生長点塊を形成させ、
次いで維持増殖可能な生長点塊から子球を形成させるこ
とにより、クローン植物を大量に増殖することができる
。生長点塊は、表皮、表層及び内層に3層化しており、
表層は一次苗条原基にあたる分裂活性の高い細胞で構成
された細胞塊であり、比較的容易に苗化することができ
る。
本発明を実施するに際しては、まずユリ属植物の組織片
又は培養細胞を培養する。
組織片としては例えば茎頂、種子、子球、りん片などが
あげられる。組織片−は通常は次亜塩素酸ナトリウム、
エチルアルコール等で殺菌したのち用いられる。しかし
無菌的に栽培された植物体の組織片は、殺菌せずに用い
ることができる。またウィルスフリーの種苗を増殖する
場合には、培養材料として生長点近傍組織などの組織片
を用いることができる。
培地としては、無機成分及び炭素源を必須成分とし、そ
のほか植物ホルモン、ビタミン、アミノ酸等を含有する
培地が用いられる。無機成分としては、窒素、燐、カリ
ウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、硫黄、
鉄、マンガン、亜鉛、硼素、モリブデン、塩素、沃素、
コバルト等の元素を含む無機化合物例えば硝酸カリウム
、硝酸ナトリウム、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウ
ム、塩化カリウム、塩化カルシウム、燐酸水素カリウム
、燐酸2水素ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化マグ
ネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸第1鉄、硫酸第2鉄、
硫酸マンガン、硫酸銅、モリブデン酸ナトリウム、沃化
カリウム、硫酸亜鉛、硼酸、塩化コバルト等が用いられ
る。
炭素源としては、炭水化物例えば蔗糖又はその誘導体、
有機酸例えば脂肪酸があげられる。
植物ホルモンとしてはオーキシン例えばす7タレン酢酸
(NAA )、インドール酢酸(IAA )、p−クロ
ロフェノキシ酢酸、2.4−ジクロロフェノキシ酢酸(
2,4−D)等、サイトカイニン例えばベンジルアミノ
プリン(BAP )、カイネチン、ゼアチン等があげら
れる。ビタミンとしては例えばビオチン、チアミン(ビ
タミンBt)、ピリドキシン(ビタミンB6 )、ピリ
ドキサール、ピリドキサミン、パントテン酸カルシウム
、アスコルビン酸(ビタミンC)、ニコチン酸、ニコチ
ン酸アミド、リボフラビン(ビタミンBt)等があげら
れる。アミノ酸としては例えばグリシン、アラニン、グ
ルタミン酸、フェニルアラニン、リジン等があげられる
植物組織培養に用いられる培地例えばムラシゲ&スクー
グ培地、リンスマイアースクーグ培地、ホワイト培地、
B5培地等に前記のビタミン、アミノ酸を添加した培地
、特にMS培地及びその改変培地が好ましい。生長点塊
の形成を促進し、子球の形成を抑制するため、BAPを
10″″6〜10−”M程度含有する培地を用いること
が好ましい。培養は液体培地を用いて行うこともできる
が、固体培地を用いることが好ましい。固体培地はゲル
化剤例えば寒天、アガロース、ジュランガ・ム等を用い
て調製することができる。
培養温度は10〜65℃好ましくは20℃程度である。
照明下特に照度200〜1000ルクスの条件下で培養
すると、生長点塊の形成が促進される。こうして得られ
る生長点塊は、継代培養によって遺伝的に安定な状態で
迅速に大量増殖することができ、しかも半永久的に維持
できる。
次いで得られた生長点塊を苗化用培地に移植して苗化さ
せる。
苗化用培地としては、前記の無機成分及び炭素源、ビタ
ミン、アミノ酸等を含有し、植物ホル″モン不含又はN
AAを107〜105M含有する培地が好ましい。培養
温度は10〜35℃好ましくは20℃程度である。
移植の際、生長点源を直径511al程度に分割するこ
とが好ましい。生長点源を分割すると、子球の肥大が良
(なり、無分割のものと比べて縦径、横径ともに大きく
なる。
〔発明の効果〕
本発明方法によれば、遺伝的に安定したユリの種苗を大
量に安価に、しかも短期間に得ることができる。また生
長点源を維持増殖することによって、この生長点源から
種苗を容易に得ることができる。
実施例 岐阜県山県郡美山町山戸の自生地で採取したササユリの
りん片をバーミキュライトにりん片挿しを行い、25℃
で16時間照明下で育成し、形成された子球を用いた。
(1)生長点源の形成 子球のりん片を除去したのち、有効塩素1%の次亜塩素
酸ナトリウム溶液(トウイーン20を1%含有)で15
分間表面殺菌し、クリーンベンチ内で滅菌水で6回洗浄
した。次いで実体顕微鏡下で長さ約0゜5瓢の茎頂な無
菌的に摘出し、培地に置床した。培地としては、MS培
地に蔗糖3%、寒天0.7%及び生長調節物質としてB
APを10″〜10−’M添加したものをpH5,7に
調整し、殺菌して用いた。培養温度は20±1℃とし、
1日当り16時間蛍光灯で照明を行った。培養8週間後
に芽の多数分化した生長点源が得られた。
(2)苗化(子球の形成) (1)で得られた生長点源を直径5N程度に分割し、培
地に置床した。培地としてはMS培地に蔗糖6%、寒天
0.7%及び生長調節物質としてNAA 10−’M添
加したものをpH5,7に調整し、殺菌して用いた。培
養温度は20±1℃とし、1日当り16時間蛍光灯で照
明を行った。その結果、培養6週間後に直径5nの生長
点源から7個の子球が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ユリ属植物の組織片又は培養細胞を培養し、得られた生
    長点塊を苗化用培地に移植して苗化させることを特徴と
    する、ユリ属植物の増殖法。
JP63196187A 1988-08-08 1988-08-08 ユリ属植物の増殖法 Pending JPH0246239A (ja)

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JP63196187A JPH0246239A (ja) 1988-08-08 1988-08-08 ユリ属植物の増殖法

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JP (1) JPH0246239A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102696483A (zh) * 2012-06-19 2012-10-03 西安文理学院 绿花百合快速繁殖方法
US9372847B2 (en) 2008-12-05 2016-06-21 Nhn Corporation Method, device and computer readable recording medium for preventing input error when information is inputted through touch screen

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9372847B2 (en) 2008-12-05 2016-06-21 Nhn Corporation Method, device and computer readable recording medium for preventing input error when information is inputted through touch screen
CN102696483A (zh) * 2012-06-19 2012-10-03 西安文理学院 绿花百合快速繁殖方法

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