JPH01123501A

JPH01123501A - 誘電体共振器

Info

Publication number: JPH01123501A
Application number: JP28158087A
Authority: JP
Inventors: Satoshi Kazama; 智風間; Masao Igarashi; 五十嵐　雅夫
Original assignee: Taiyo Yuden Co Ltd
Current assignee: Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date: 1987-11-06
Filing date: 1987-11-06
Publication date: 1989-05-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野コ本発明は、自動車電話、パーソナル無線、コードレス電
話等の高周波無線機器のバンドパスフィルタ等に使用す
るための誘電体共振器に関する。

［従来の技術］誘電体ブロックの一対の貫通孔に内導体膜をそれぞれ設
け、誘電体ブロックの外周面に外導体膜を設け、各貫通
孔にリード端子の先端を円筒状拐脂誘電体で取り囲んだ
誘電体ユニットを挿入し、リニド端子と内導体膜との間
に入出力結合容量を得るようになし、誘電体ブロックの
共振用貫通孔の間に結合用貫通孔を設け、一対の貫通孔
に基づく一対の誘電体共振器を相互誘導結合する構造の
誘電体フィルタは、実公昭６２−８５６２号公報に開示
されている。この構造によればｍｌ純な構成で結合容量
を得ることができる。また、結合容量が貫通孔内に形成
されるので、誘電体フィルタの小型化が達成される。

Ｅ発明が解決しようとする問題点コしかしながら、上記従来の誘電体フィルタは以下の問題
点を有する。

（１）　誘電体ユニットを誘電体ブロックの共振用貫通
孔に嵌合させる構造なので、誘電体ユニットを安定的に
固定することが困難で、機械的ショック等により誘電体
ユニットの位置が変化してフィルタ特性が変動すること
がある。

（２）　誘電体・ユニットが熱によって変形しやすいの
で、加熱工程などを通過すると、フィルタ特性が変化す
る。

（３）　誘電体ブロックは焼結セラミックなので、貫通
孔の寸法精度が悪い、従って、種々の寸法の貫通孔に適
合する種々の径寸法の誘電体ユニットを準備する必要が
あり、コストの低減が妨げられた。

そこで、本発明の目的は、上記問題点を解決することが
できる誘電体共振器を提供することにある。

［問題点を解決するため手段］上記問題点を解決し、上記目的を達成するための本発明
は、実施例を示す図面の符号を参照して説明すると、拍
数又は複数の共振用の貫通孔４．５を有する誘電体ブロ
ック１と、前記貫通孔４．５の壁面に設けられた内導体
膜６．７と、前記誘電体ブロック１の外周側面に設けら
れた外導体膜８とを有する誘電体共振器において、前記
貫通孔４．５の中に前記誘電体ブロック１の突出部１ｂ
、ＩＣが設けられ、前記突出部ｔｂ、ｉｃは前記誘電体
ブロック１の本体部１ａに対して連結部１ｄ、１ｅを介
して一体化されており、前記内導体膜６．７は前記突出
部１ｂ、ＩＣの外周面にも設けられており、前記突出部
１ｂ、ｌｃに前記貫通孔４．５と同一方向に延びるビン
挿入孔１１．１２が設けられ、前記内導体Ｗ４６．７と
の間に結合容量を得ることができるように前記ビン挿入
孔１１．１２に端子ビン１３．１４が挿入されている誘
電体共振器に係わるものである。

［作用］上記発明における突出部１ｂ、ＩＣは結合コンデンサの
誘電体として機能する。端子ビン１３．１４は共振器の
入力又は出力端子として機能すると共に、結合コンデン
サの電極としても機能する。

突出部１ｂ、ｌｃの外周面の内導体膜６．７は結合コン
デンサの電極として機能する０貫通孔４．５の内導体膜
６．７と誘電体ブロック１と外導体膜８とは分布定数型
誘電体共振器を構成する。

［第１の実施例］次に、本発明の第１の実施例に係わる誘電体フィルタを
第１図〜第４図によって説明する。チタン酸ストロンチ
ウム系のセラミック誘電体から成る直方体状の誘電体ブ
ロック１は、この一端面゛２から他端面３に貫通してい
る２つの共振用貫通孔４．５を有し、それぞれに内導体
ＪＩＲ６，７が設けられている。誘電体ブロック１の外
周の４側面には外導体Ｍ８が設けられ、他端面３に内導
体ＷＡ６．７と外導体膜８と、を接続する端面導体膜９
が設けられている。１０は導体膜を有さない結合孔であ
って、２つの共振用貫通孔４．５の中間に設けられてい
る。なお、内導体［６，７、外導体膜８及び端面導体膜
９はメツキ又は導体ペーストの塗布によって形成される
。

入力結合コンデンサ及び出力結合コンデンサを構成する
ために、誘電体ブロック１は本体部１ａの他に、共振用
貫通孔４．５内に突出している突出部１ｂ、ＩＣを有す
る。この突出部１ｂ、ＩＣは連結部１ｄ、ｌｅを介して
本体部１ａに一体に成形されたものであり、この例では
共振用貫通孔４．５の上方のみに設けられている。突出
部１ｂ、ＩＣは円柱状に形成され、貫通孔４．５に同軸
的に配置されているので、貫通孔４．５がＣ字状に残存
している。なお、突出部１ｂ、ＩＣが設けられていない
領域には円形貫通孔４．５がそのまま残存している。ま
た、連結部１ａ　、１ｅの軸方向の長さは突出部１ｂ　
、Ｉｃの軸方向の長さよりも短いので、連結部１ｄ、ｌ
ｅよりも下方では突出部１ｂ、ｌｃが貫通孔４．５にリ
ング状にｒＭまれている、突出部１ｂ、ＩＣの開放端面
２以外の外周面は貫通孔４．５の内壁面でもあるので、
ここには内導体膜６．７が設けられている。

突出部１ｂ、ＩＣの中央には貫通孔４．５と同一方向に
延びるようにピン押入孔１１．１２が設けられ、ここに
端子ピン１３．１４が挿入され且つ接着剤で固定されて
いる。端子ピン１３．１４は金属であるので、端子ピン
１３．１４が一方のコンデンサ電極となり、突出部１ｂ
、ｌｃの外周面の内導体膜６．７が他方のコンデンサ電
極となって結合コンデンサが得られる。

第１図〜第３図に示す誘電体フィルタを回路装置に取付
ける時には、これを金属ケースに収容し、外導体ＦＩＩ
８をグランドに接続する。

この誘電体フィルタの等価回路は第４図に示す如くであ
り、貫通孔４の部分に基づく１７４波長分布定数型誘電
体共振器に対応する容量Ｃ１とインダクタンスＬ１とか
ら成るｊｌｌの共振回路と、貫通孔５の部分に基づく同
様な共振器に対応する容量Ｃ２とインダクタンスＬ２と
から成る第２の共振回路と、これ等に接続された結合コ
ンデンサＣ３、Ｃ４とから成る。なお、第１の共振回路
と第２の共振回路は相互インダクタンスＭで結合されて
いる。また、一方の端子ピン１３が誘電体フィルタの入
力端子と成り、他方の端子ピン１４が出力端子と成って
いる。

［第２の実施例］次に、本発明の第２の実施例を示す第５図の誘電体フィ
ルタを説明する。但し、第５図及びこの後で説明する第
６図〜第９図の実施例において、第１図〜第３区と共通
する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。

第５図の誘電体フィルタにおいては、突出部１ｂ、ｌｃ
が本体部１ａに２箇所で連結されている。

従って、開放端面２において貫通孔４．５が２つのＣ字
状部分に分断されている。連結部１ｄ、１ｅの軸方向（
上下方向）の長さは突出部１ｂ、ＩＣの軸方向の長さよ
りも短いので、突出部１、ＩＣの下方部分は貫通孔４．
５によってリング状にｔｍすれている。この第５図の例
では端子ピン１３．１４の挿入孔１１．１２が突出部１
ｂ、ｌｃの上面から下面に貫通している。この様に構成
しても、第１の実施例と等価な誘電体フィルタを得るこ
とができる。

［第３の実施例］第６図に示す第３の実施例の誘電体フィルタにおいては
、突出部１ｂ、ＩＣの軸方向の長さが誘電体ブロック１
の本体部１ａの軸方向の長さと同一である。また、連結
部１ｄ、ｌｅの軸方向の長さが突出部１ｂ、１ｃの軸方
向の長さと同一である。従って、貫通孔４．５は全領域
においてＣ字状である。この様に構成しても、第１の実
施例と同一な作用を有する誘電体フィルタが得られる。

［第４の実施例コ第７図に示す第４の実施例の誘電体フィルタは、貫通孔
４、うをコ字状に変えた他は第６図と同一に構成されて
いる。

［第５の実施例］第８図及び第９図に示す第５の実施例の誘電体フィルタ
では、連結部ｔｄ、ｉｅが本体部１ａの下側に設けられ
ている。連結部１ｄ、ｌｅは突出部１ｂ、１ｃの長さよ
りも短いので、突出部１ｂ、ＩＣの上方部分は貫通孔４
．５によってリング状に囲まれている。また、突出部１
ｂ、ｌｃの強度を増やし、且つ内導体ｐＡ６．７による
損失を少なくするために誘電体から成る充填物１５．１
６を貫通孔４．５内に有する。

［変形例コ本発明は上述の実施例に限定されるものでなく、例えば
次の変形が可能なものである。

（１）　第５図の突出部１ｂ、ＩＣの軸方向の長さを本
体部１ａと同じ長さにしてもよい。

（２）　第８図及び第９図において突出部１ｂ、ＩＣの
全外周を囲むように充填物１５．１６を貫通孔４．５内
に設けてもよい。また、第１〜第４の実施例でも第５の
実施例と同様な充填物１５．１６を突出部１ｂ、ｌｃの
外周の一部又は全部に設けてもよい。

（３）　端面導体１Ｐ１９を省いて誘電体ブロック１の
両端面２．３を開放し、７７２波長分布定数型誘電体共
振器とする場合にも適用可能である。

（４）　誘電体ブロックに１つの共振用貫通孔のみを設
け、１つの共振回路のみを設ける構造の誘電体共振器に
も適用可能である。又、３以上の共振用貫通孔を有する
多段誘電体フィルタにも適用可能である。

（５）　ビン押入孔１１．１２の内壁に導体膜を設け、
ここに端子１３．１４を結合してもよい。

（６）　一方の貫通孔４における共振回路と他方の貫通
孔５における共振回路とを容量結合する場合にも適用可
能である。

［発明の効果］上述から明らかな如く、本発明によれば、共振用貫通孔
の内部に結合コンデンサを配置し、且つこの結合コンデ
ンサの誘電体を誘電体ブロックに一体の突出部で構成す
るので、小型且つ低コストであると共に安定性の高い誘
電体共振器を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例に係わる誘電体フィルタ
の一部切欠斜視図、第２図は第１図の誘電体フィルタの平面図、第３１ｆ！
Ｊは第２図の■−■線断面図、第４図は第１図の誘電体
フィルタの等価回路図、第５図は第２の実施例の誘電体
フィルタを示す一部切欠斜視図、第６図は第３の実施例の誘電体フィルタを示す一部切欠
斜視図、第７図は第４の実施例のａｙ４電体フィルタを示す一部
切欠斜視図、第８図は第５の実施例の誘電体フィルタを示す一部切欠
斜視図、第９図は第８図の誘電体フィルタの平面図である。１・・・誘電体ブロック、１ａ・・・本体部、１ｂ、Ｉ
Ｃ・・・突出部、１ｄ、１ｅ・・・連結部、４．５・・
・貫通孔、６．７・・・内導体膜、８・・・外導体膜、
１０・・・結合孔、１１．１２・・・ビン挿入孔、１３
．１４・・・端子ビン。

Claims

【特許請求の範囲】［１］単数又は複数の共振用の貫通孔（４、５）を有す
る誘電体ブロック（１）と、前記貫通孔（４、５）の壁
面に設けられた内導体膜（６、７）と、前記誘電体ブロ
ック（１）の外周側面に設けられた外導体膜（８）とを
有する誘電体共振器において、前記貫通孔（４、５）の中に前記誘電体ブロック（１）
の突出部（１ｂ、１ｃ）が設けられ、前記突出部（１ｂ
、１ｃ）は前記誘電体ブロック（１）の本体部（１ａ）
に対して連結部（１ｄ、１ｅ）を介して一体化されてお
り、前記内導体膜（６、７）は前記突出部（１ｂ、１ｃ）の
外周面にも設けられており、前記突出部（１ｂ、１ｃ）に前記貫通孔（４、５）と同
一方向に延びるピン挿入孔（１１、１２）が設けられ、前記内導体膜（６、７）との間に結合容量を得ることが
できるように前記ピン挿入孔（１１、１２）に端子ピン
（１３、１４）が挿入されていることを特徴とする誘電
体共振器。