JPH01122727A - 農用トラクタの伝動構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、運転部の前方にエンジンを配置し、後方にミ
ッションケースを配置し、エンジンから後方へ突出させ
た出力軸とミッションケースから前方へ突出させた入力
軸とをプロペラシャフトを介して連結してある農用トラ
クタの伝動構造に関するものである。

〔従来の技術〕

かかる農用トラクタの伝動構造では、実開昭６１−１１
０４２８号公報に開示されているように、出力軸と入力
軸の高さが等しく゛、これら両軸を水平姿勢のプロペラ
シャフトを介して連動連結してある。そして、このよう
な伝動構造を有した農用トラクタでは、運転部のデツキ
の中央を山形に膨出形成し、その膨出部の内側にプロペ
ラシャフトを通してあった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従って、このような農用トラクタを運転する場合、運転
者は膨出部をまたいでその両側のデツキに足を置かなけ
ればならず、窮屈な運転姿勢を強いられることになる。

そこで、運転姿勢を少しでも楽にするために、第４図に
示すように、ミッションを改造して入力軸を下げ、プロ
ペラシャフト（８）を後下がり傾斜姿勢に架設すること
でデツキ（１３）中央の膨山部（１３ａ）を小さくし、
広い足場を得られるようにしたものが提案されていた。

しかしながら、この構成によると入力軸（７）が出力軸
（６）に対して大きくさがるためにジヨイント屈折角（
α）が大きくなり、伝動効率が低下するばかりか、騒音
が大きくなり摩耗も激しくなる難点があった。

本発明は、このような実情に着目して創案されたもので
、その目的は、運転部での姿勢を楽にしながらも、プロ
ペラシャフトを介して行われる出力軸から入力軸への伝
動を効率良く且つ円滑に行えるようにすることにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の特徴構成は、エンジンを後下がり姿勢に傾けて
出力軸を入力軸へ向けるとともに、前記ミッションケー
スを前上がり姿勢に傾けて入力軸を出力軸へ向けてある
点にあり、その作用・効果は次の通りである。

〔作　用〕

つまり、第３図に示すように、エンジン（Ｅ）を傾けて
出力軸（６）を入力軸（７）へ向けるとともに、ミツシ
ロンケース（Ｍ）を傾けて入力軸（７）を出力軸へ向け
ることで、エンジン（Ｅ）　及びミッションケース（Ｍ
）を大きく上下させないで出力軸（６）と入力軸（７）
の高低差を少なくすることができ、これによってジヨイ
ント屈折角（β）が小さく（望ましくは零）なる。

〔発明の効果〕

その結果、プロペラシャフトを後下がり傾斜姿勢にして
足場を確保し、運転者が楽な姿勢で運転できるようにし
ながらも、プロペラシャフト介して行われる出力軸から
入力軸への伝動をジヨイントに無理のない状態で効率良
く行えるように、そして、騒音が小さ（て摩耗の少ない
状態で円滑に行えるようになった。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図に示すように、主フレーム（１）の前部にエンジ
ン（Ｅ）を、後部にミッションケース（Ｍ）を搭載し、
これらエンジン（Ｅ）　とミッションケース（Ｍ）との
間に運転部（Ａ）を配置するとともに、これらを左右一
対ずつの前後車輪＜２）　、　（３）に支持させて、農
用トラクタの概略を構成してある。

また、前記エンジン（Ｅ）の後部に主クラツチハウジン
グ（４）を連設する一方、ミッションケース（Ｍ）の前
部に静油圧式の無段変速装置（５）を設け、この主クラ
ツチハウジング（４）から突出する出力軸（６）と、無
段変速装置（５）の前端下方から突出する入力軸（７）
とに亘ってプロペラシャフト（８）を一対のジヨイント
（９）　、　（１０）を介して架設してある。

尚、第２図に示すように、前記無段変速装置（５）の入
力軸（ポンプ軸）（７）と、ミッションケース（Ｍ）へ
の出力軸（モータ軸）（１１）とを左右へ変位して配置
することで、無段変速装置（５）の高さは従来のものよ
りも低くなっている。

そして、前記エンジン（Ｅ）は、出力軸（６）が入力軸
（７）へ向うように後下がり姿勢に傾けてあり、前記無
段変速装置（５）とミッションケース（Ｍ）は、入力軸
（７）が出力軸（６）へ向うように前上がり姿勢に傾け
である。そうすることで、入力軸（７）と出力軸（６）
との高低差を少なくしてジヨイント屈折角を可及的に小
さくし、もって、効率良く低騒音で、且つ、摩耗の少な
い状態でエンジン（Ｆりから無段変速装置（５）への動
力伝達が行われるようにしてある。

前記プロペラシャフト（８）は、運転部（Ａ）のデツキ
（１３）の中央を山形に膨出形成し、その膨出部（１３
ａ）の内側を通してある。そして、座席（１４）に座っ
た運転者が膨出部（１３ａ）の両側のデツキ（１３）に
足を置いた姿勢で運転するようになっている。但し、プ
ロペラシャフト（８）を後下がり傾斜させである分だけ
膨出部（１３ａ）の後部は盛り上がりが低く、デツキ（
１３）の後部は左右に亘って扁平になっている。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る農用トラクタの伝動構造の実施例を
示し、第１図は農用トラクタの側面図、第２図は無段変
速装置の正面図、第３図は概略構成を示す側面図、第４
図は従来構造の概略を示す側面図である。 （６）・・・・・・出力軸、（７）・・・・・・入力軸
、（８）・・・・・・プロペラシャフト、（Ａ）・・・
・・・運転部、（Ｅ）・・・・・・エンジン、（Ｍ）・
・・・・・ミッションケース。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 運転部（Ａ）の前方にエンジン（Ｅ）を配置し、後方に
   ミッションケース（Ｍ）を配置し、エンジン（Ｅ）から
   後方へ突出させた出力軸（６）とミッションケース（Ｍ
   ）から前方へ突出させた入力軸（７）とをプロペラシャ
   フト（８）を介して連結してある農用トラクタの伝動構
   造であって、前記エンジン（Ｅ）を後下がり姿勢に傾け
   て出力軸（６）を入力軸（７）へ向けるとともに、前記
   ミッションケース（Ｍ）を前上がり姿勢に傾けて入力軸
   （７）を出力軸（６）へ向けてある農用トラクタの伝動
   構造。