JPH0111988Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0111988Y2
JPH0111988Y2 JP1981032164U JP3216481U JPH0111988Y2 JP H0111988 Y2 JPH0111988 Y2 JP H0111988Y2 JP 1981032164 U JP1981032164 U JP 1981032164U JP 3216481 U JP3216481 U JP 3216481U JP H0111988 Y2 JPH0111988 Y2 JP H0111988Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
intake
port
pump
main shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1981032164U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57144290U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1981032164U priority Critical patent/JPH0111988Y2/ja
Publication of JPS57144290U publication Critical patent/JPS57144290U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0111988Y2 publication Critical patent/JPH0111988Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は水封式真空ポンプにおいてポンプケ
ーシングカバーのエアパツセージ及びそれにつな
がる吸込ノズルフランジ、吐出ノズルフランジに
関するものである。
従来、片軸受によりロータ軸が支持される水封
式真空ポンプはポンプケーシングに吸込、吐出フ
ランジをもち、その方向も水平方向が多かつた。
そのためポンプケーシングの形状が複雑になり気
体の流出入通路もなめらかに配することがむつか
しく鋳造も困難であり、又不均衡な重量が大きい
ので旋削加工を行うとすれば特段の平衡重量を附
さねばならないという点がある。
これに対して、ケーシングカバーに吸気口フラ
ンジ、排気口フランジを備えた実公昭29−3069号
の考案がある。然し乍ら、この従来例では吸気口
フランジと排気口フランジが軸方向に離れてお
り、ロータ軸がケーシングカバーを貫通している
ため、ケーシングカバーをポンプケーシングから
取り外すにはロータ軸を軸承している軸受を分解
しないと出来ないという不都合があり、内部の点
検が容易に出来なかつた。
この考案は以上のような従来の水封式真空ポン
プにおける流体通路を改めることにより、内部の
点検が容易であると共に製作を容易とした片軸受
の水封式真空ポンプを提供することを目的とする
ものである。
この考案はポンプケーシングの軸方向片側より
ロータ内周に挿入したポートシリンダを介して吸
排気が行われ、ポンプケーシングに固定したケー
シングカバー側壁とケーシングカバーの前端壁の
軸方向を仕切る中間壁をケーシングカバーに設け
ることにより、ポートシリンダの四つのポートよ
り前記側壁開口を通じてつながる二つの吸気通路
を一つの吸気通路に合流させて吸気口に導き、二
つの排気通路を一つの排気室に合流させて排気口
に導いてなり、主軸が水平に配され片軸受にて支
持される水封式真空ポンプにおいて、吸気口フラ
ンジと排気口フランジのフランジ面を最上位の同
一面に位置させ、且つ、吸気口と排気口をポンプ
主軸の両側で直上にのびると共にポンプ主軸の軸
方向に関しほぼ同一位置に配設し、前記ケーシン
グカバーの側壁と前端壁間を軸方向に仕切る中間
壁をほぼポンプ主軸の中心から下部に設けること
により、排気通路に排気室を備えたケーシングカ
バーを設けたことを特徴とする水封式真空ポンプ
である。
以下、この考案の実施例について説明する。第
1図は第2図のA−A断面図、第2図は第1図の
B−B断面図である。
ポンプケーシング1には軸受ケース2が嵌入固
定され、軸受ケース2には軸受3,3により主軸
4が回転可能に支持されており、主軸4はポンプ
ケーシング1に備える軸封装置5により軸封され
てポンプケーシング1中に挿通して、その端部に
キー6を介してロータ7が嵌入し、主軸4端のね
じに座金を介してねじ込まれたナツト8により軸
方向移動を制止して固定されている。9は軸受ケ
ース2に固定された主軸4の挿通する軸端カバー
であつて主軸4端の軸接手11を介して駆動され
るようになつている。
ポンプケーシング1の内周は上下方向のまゆ形
をなしており、ロータ7の外周がポンプケーシン
グ1の上下の中央位置の短径部分と接近してい
る。
ロータ7は円筒部12と、側板13とそれらの
間に一体に設けた放射状の羽根14とからなる。
円筒部12には羽根14の間が半径方向に貫通孔
があけられている。側板13はポンプケーシング
1の側板材と隙間少く水封され、ポンプケーシン
グ1に密封して固定されたケーシングカバー21
とも隙間少く水封されている。
ロータ7の円筒部12の内径にはポートシリン
ダ16が嵌入している。ポートシリンダ16の円
筒部分は吸気ポート17,17′、排気ポート1
8,18′が夫々斜め方向対角上且つ、軸方向に
はロータ7の円筒部12の羽根14間の貫通孔と
一致させて設けてあり、ポートシリンダ16の円
筒部分内は吸気ポート17,17′、排気ポート
18,18′の何れかの一つを含んで四つの空間
を構成するように仕切壁20が設けてある。ポー
トシリンダ16はケーシングカバー21に嵌入し
てボルト19により固定されている。
第3図は第2図のC−C断面図である。ケーシ
ングカバー21は吸気ポート17,17′、排気
ポート18,18′に続くポートシリンダ16の
室の夫々に開口するようにポートシリンダ16の
仕切壁20端部とは気密を保つて密着させるよう
に図示仕切壁が設けてあり、吸気ポート17に続
く開口17a、吸気ポート17′に続く開口1
7′a、排気ポート18に続く開口18a、排気
ポート18′に続く開口18′aを形成している。
開口17a,17′a及び18a,18′aはケー
シングカバー21の側壁22により画される吸気
通路23、排気室24に夫々直接つながる。
第4図は第2図のD−D断面図である。開口1
8′aは第3図の紙面に直交する方向に閉じた仕
切壁25が延出してケーシングカバー21の中間
壁26(第2図)につながつている。
中間壁26は第3図に示すように側壁22との
間が隔壁27によりつながり、又ケーシングカバ
ー21の前端壁28とは隔壁29によりつながつ
ている。前端壁28と側壁22とは吸気通路2
3、排気室24を仕切るように仕切壁31が設け
てあり、仕切壁31は吸気通路23の上端の吸気
口32よりの吸入空気が渦流を起さないように流
れ、排気室24の容積を大とするように吸気通路
23側にやや寝かすように傾斜させてある。排気
室24の上端は充分高い位置、例えばロータ7の
外径寸法以上にポンプ中心より高い位置に排気口
33を設けてある。又、本実施例では吸気口3
2、排気口33上面を同一平面上にあり、且つ主
軸4の軸方向に関しほぼ同一位置になるようにし
てある。
中間壁26と前端壁28間には排気が渦流を起
さないように且つ、開口17′aにつながるよう
に閉じた隔壁34が設けてあり、前端壁28にお
いて外部に開口35を有し、開口35と吸気通路
23がつながるのみならずポートシリンダ16の
内部を開口17′aをとおして一部見ることがで
きるようになつている。開口35を覆うようにパ
ツキン36を介してカバー37が当接し、カバー
37、パツキン36のボルト孔を挿通してボルト
38がケーシングカバー21の盲のめねじにねじ
込まれている。
吸気口32、排気口33まで水を満した上、主
軸4をロータ7が第1図において反時計方向に回
転するように駆動すると、ポンプケーシング1内
部の水はポンプケーシング1内壁に張りついて楕
円形の水膜を作り、ロータ7の隣り合せた羽根1
4間は一つの部屋をなし、水膜との間の空間が次
第に拡大し又縮小するので吸気ポート17,1
7′側から吸込み、従つて吸気口32より吸気通
路23をとおつて吸入された気体は開口17a,
17′aよりポートシリンダ16中の吸気通路よ
り吸気ポート17,17′に達しロータ7の回転
につれて排気ポート18,18′に押出され、ポ
ートシリンダ16中の排気通路をとおり開口18
a,18′aより排気室24に押し出され、排気
室の水頭に打克つて排気口33より排出され、吸
気側に真空を生成する。その際、初期余分の水は
排出され、自由表面の状態となる。その後は補給
水により自由表面が維持される。
この考案の水封式真空ポンプの実施例はケーシ
ングカバー21中にて吸気通路を仕切壁31によ
り吸気口32より吸気通路23に導き、吸気口3
2より側壁22に面して且つ中間壁26との間に
仕切壁25を設けて仕切壁25とケーシングカバ
ー21の外周壁39との間を滑かに流体が通過す
る形としたから吸込みの抵抗が少くなる。
排気室24の下方を中間壁26により仕切つて
前端壁28の間を隔壁29により仕切り、且つ点
検可能な開口35に続く隔壁34と外周壁39の
間を流体が滑かに通過する形としたから排気の流
れがよくなる。
仕切壁31により排気室24の容積を増加させ
排気口33をケーシングカバー21の最上部に設
けたから排気はケーシングカバーの排気室24の
水溜りを通過することになりポンプケーシング1
中の真空と吐出管外の大気との気密維持が確実と
なり、真空性能の向上、安定化が計れる。吸気口
32、排気口33のフランジ面が同一面をなす為
に夫々のフランジ面の機械加工が容易となる。
ケーシングカバー21中の開口17a,17′
a,18a,18′aに続く開口より四つの空間
を一つの吸込通路、一つの吐出通路に上述のよう
に滑かな流路でまとめ夫々の一端に外気に接続す
る吸込フランジ及び吐出フランジを設置したため
湯流れ、砂落し等鋳造作業性が向上する。又、ポ
ンプケーシングの不平均重量が減少するので旋削
加工においてバランス重量が少く取付が容易とな
る。
以上のとおり、この考案はポンプケーシングの
軸方向片側よりロータ内周に挿入したポートシリ
ンダを介して吸排気が行われ、ポンプケーシング
に固定したケーシングカバー側壁とケーシングカ
バーの前端壁の軸方向を仕切る中間壁をケーシン
グカバーに設けることにより、ポートシリンダの
四つのポートより前記側壁開口を通じてつながる
二つの吸気通路を一つの吸気通路に合流させて吸
気口に導き、二つの排気通路を一つの排気室に合
流させて排気口に導いてなり、主軸が水平に配さ
れ片軸受にて支持される水封式真空ポンプにおい
て、吸気口フランジと排気口フランジのフランジ
面を最上位の同一面に位置させ、且つ、吸気口と
排気口をポンプ主軸の両側で直上にのびると共に
ポンプ主軸の軸方向に関しほぼ同一位置に配設
し、前記ケーシングカバーの側壁と前端壁間に軸
方向に仕切る中間壁をほぼポンプ主軸の中心から
下部に設けることにより、排気通路に排気室を備
えたケーシングカバーを設けたことを特徴とする
水封式真空ポンプとしたから以下の効果を併せて
奏する。
(1) 吸気口フランジと排気口フランジのフランジ
面を最上位の同一面に位置させたから排気口フ
ランジが最上部にあるので、排気室がたつぷり
余裕があり、気水分離効果及び大気との気密維
持が有効で真空性能を向上する。
吸気口フランジと排気口フランジ面が同一面
である為、加工性が有利となる。
(2) 吸気口と排気口をポンプ主軸の両側で直上に
のびると共にポンプ主軸の軸方向に関しほぼ同
一位置に配設したから鋳造性、機械加工性及び
据付時の配管荷重が両フランジに垂直方向にバ
ランスよくかかりポンプ機械強度が安定する。
(3) 吸・排気口がポンプ主軸の軸方向に関しほぼ
同一位置に配設しているから、ポートシリンダ
からの空気通路が最短距離となり、抵抗損失が
小さくなる。そして配管荷重がポンプ重心位置
に軸方向に等しく離れ、且つ近くなり、据付状
態が安定である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示すもので第2図
のA−A断面図、第2図は第1図のB−B断面
図、第3図は第2図のC−C断面図、第4図は第
2図のD−D断面図である。 1……ポンプケーシング、4……主軸、7……
ロータ、12……円筒部、13……側板、14…
…羽根、16……ポートシリンダ、17,17′
……吸気ポート、18,18′……排気ポート、
21……ケーシングカバー、22……側壁、23
……吸気通路、24……排気室、25……仕切
壁、26……中間壁、27……隔壁、28……前
端壁、29……隔壁、31……仕切壁、32……
吸気口、33……排気口、34……隔壁、35…
…開口、36……パツキン、37……カバー、3
9……外周壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ポンプケーシングの軸方向片側よりロータ内周
    に挿入したポートシリンダを介して吸排気が行わ
    れ、ポンプケーシングに固定したケーシングカバ
    ー側壁とケーシングカバーの前端壁の軸方向を仕
    切る中間壁をケーシングカバーに設けることによ
    り、ポートシリンダの四つのポートより前記側壁
    開口を通じてつながる二つの吸気通路を一つの吸
    気通路に合流させて吸気口に導き、二つの排気通
    路を一つの排気室に合流させて排気口に導いてな
    り、主軸が水平に配され片軸受にて支持される水
    封式真空ポンプにおいて、吸気口フランジと排気
    口フランジのフランジ面を最上位の同一面に位置
    させ、且つ、吸気口と排気口をポンプ主軸の両側
    で直上にのびると共にポンプ主軸の軸方向に関し
    ほぼ同一位置に配設し、前記ケーシングカバーの
    側壁と前端壁間を軸方向に仕切る中間壁をほぼポ
    ンプ主軸の中心から下部に設けることにより、排
    気通路に排気室を備えたケーシングカバーを設け
    たことを特徴とする水封式真空ポンプ。
JP1981032164U 1981-03-06 1981-03-06 Expired JPH0111988Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1981032164U JPH0111988Y2 (ja) 1981-03-06 1981-03-06

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1981032164U JPH0111988Y2 (ja) 1981-03-06 1981-03-06

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57144290U JPS57144290U (ja) 1982-09-10
JPH0111988Y2 true JPH0111988Y2 (ja) 1989-04-07

Family

ID=29829561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1981032164U Expired JPH0111988Y2 (ja) 1981-03-06 1981-03-06

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0111988Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3427628A1 (de) * 1984-07-26 1986-01-30 Sihi Gmbh & Co Kg, 2210 Itzehoe Fluessigkeitsring-verdichter

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57144290U (ja) 1982-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5044105B2 (ja) 遠心ポンプ用羽根車及びそれを備えた遠心ポンプ
KR960001994B1 (ko) 전동복합 펌프장치
JPS6158996A (ja) 水封型真空ポンプ
JPS6239278B2 (ja)
JPH0111988Y2 (ja)
US20080038120A1 (en) Two stage conical liquid ring pump having removable manifold, shims and first and second stage head o-ring receiving boss
US3154240A (en) Pumping device
JP5632252B2 (ja) 負圧ポンプ
JPH01173494U (ja)
JPH0674197A (ja) 板金製ポンプケーシング
JPH0622152Y2 (ja) 多段水封式真空ポンプ
JP2011236915A (ja) 遠心ポンプ用羽根車及びそれを備えた遠心ポンプ
JPS63186985A (ja) 水封式ポンプ装置
JPH071037B2 (ja) 吸込側自吸式形の立軸ポンプ
JPS6211335Y2 (ja)
JPH0223835Y2 (ja)
JPS5856393Y2 (ja) タテ型水リングポンプ装置
JPH0244076Y2 (ja)
JPH0115912Y2 (ja)
JPH0245690A (ja) 再生形ポンプ
US2125988A (en) Pump or motor structure
JPS5852398Y2 (ja) 排水装置
US1849929A (en) Hydrovacuum pump
JPS6123677Y2 (ja)
JPH0455279Y2 (ja)