JPH01107948A - タンデイツシユの再使用方法および再使用用装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はタンディツシュの再使用方法および再使用用装
置に関し、異鋼種の連続連続鋳造の分野で利用される。

〔従来の技術〕

従来、成分の異なる鋼を連続して連続鋳造（以下異鋼種
連々鋳と称する）を行う場合には、鋳型内に対しては前
に鋳造した鋼と成分が混じらないように隔壁用金物を投
入し、鋳型に溶鋼を供給するりンディッシュに対しては
残鋼を全量注入してしまうとスラグや介在物が鋳型内に
共に流入し混入して品質トラブルを生ずるので、その防
止のため若干の残鋼をタンディツシュに残したまま異鋼
種連々鋳を行い、その結果、異成分が混入する問題を生
じていた。

従って異ｍｓ遅々鋳に対して従来、次のいづれかが採用
されていた。

（イ）　タンディツシュに１０を以下の残鋼を残して鋳
込みを終了しタンディツシュを交換する。

（タンディツシュ交換法） （ロ）　タンディツシュに１０を以下の残鋼を残して、
引続いてタンディツシュを交換せず異鋼種を注入し、成
分の混合した鋳片はスクラップとする。（タンディツシ
ュ再使用法） しかしこれらの方法は、次の如き欠点がある。

（イ）の方法はタンディツシュ耐火物の原単位が上昇し
、（ロ）の方法は異鋼瀝の成分差が大きくなると混合に
よるスクラップが増大し適用できない等の問題があった
。

従来、タンディツシュの再使用方法として、特開昭５０
−４０４２５、特開昭６１−９９５０等が提案されてい
るが、前者はタンディツシュの洗浄のための操作のほか
ノズル交換を必要とし、後者は徹底したスラグ除去操作
ならびに再使用において再加熱とノズルを交換を必要と
する等の問題がある。

また、特開昭６２−１２７１４６ではタンディツシュ内
に残存する鋼および鋼滓をバーナーにより溶解除去し、
そのまま利用する方法が提案されているが、スライディ
ングノズルをＦｊＲａｔ、て溶解除去を行えばスライデ
ィングノズルが固着するおそれがあり、スライディング
ノズルを開として溶解除去を行えば受容鮒を必要とし、
また放熱量が大きく再溶解の設備が大型化し、タンディ
ツシュ移動時にスライディングノズルの閉鎖により、動
かなくなる等の問題がある。

更に従来のタンディツシュ再使用法は操作が複雑なので
各ストランド毎に操作員を必要とする欠点があった。

Ｃ発明が解決しようとするＲＪＷ点〕 本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、異鋼
種の混入および作業上のトラブルの発生を防止しできる
タンディツシュの再使用方法および再使用用装置を提供
するにある。

〔問題点を解決するための手段および作用〕上記の本発
明の目的は次の２発明によって達成される。第１発明の
要旨とするところは次の如くである。すなわち、連続鋳
造終了後のタンディツシュに残存する鋼および鋼滓をバ
ーナーにより溶解除去してタンディツシュを再使用する
タンディツシュの再使用方法において、鋳造終了後ノズ
ル部に残存する鍔および鋼滓を開口用消耗ランスにより
溶解除去してノズル部を開口する段階と、前記開口後タ
ンディツシュのノズル部上面付近に付着した鋼および鋼
滓を洗浄用バーナーにより溶解除去して洗浄する段階と
、前記洗浄後タンディツシュのノズル部上面にスタート
パイプを載置してノズル内への残存する鋼および鋼滓の
流入を防止する段階と、前記載置後タンディツシュを予
熱しながら待機しタンディツシュに次回の溶鋼を注入す
る段階と、を有して成ることを特徴とするタンディツシ
ュの再使用方法である。

第２発明の要旨とするところは次の如くである。

すなわち、連続鋳造終了後のタンディツシュに残存する
鋼および鋼滓をバーナーにより溶解除去してタンディツ
シュを再使用するタンディツシュの再使用用装置におい
て、前記タンディツシュのノズル部の上方に設けられた
支持支柱と、前記支持支柱に昇降自在に取付けられた開
口用消耗ランスと、前記支持支柱に昇降、旋回、首振り
自在に取付けられた洗浄用バーナーと、前記支持支柱に
昇降自在に保持されたスタートパイプと、を有して成る
ことを特徴とするタンディツシュの再使用用装置である
。

本発明のタンディツシュの再使用用装置を第１図、第２
図で説明する。第１図はタンディツシュ本体を含めた全
体の配置図、第２図は第１図のＡ部、すなわち再使用用
装置の拡大図である。タンディツシュ本体２には予熱バ
ーナー４が予熱バーナー支持枠６によって保持されてい
る。バーナー支持枠６には支持支柱８が設けられている
。開口用消耗ランス１０は支持支柱８に消耗ランス昇降
袋Ｗ１１２を介して昇降自在に設けられ、上部には酸素
ホース１４が接続されている。また、洗浄用バーナー１
６は支持支柱８に洗浄用昇降装置１８を介して昇降自在
に取付けられ、旋回装置２０および首振り装置２２によ
り旋回および首振りが自在で、上部において酸素ホース
２４およびプロパンホース２６と接続している。更にス
タートパイプ２８が支持支柱８にスタートパイプ昇降装
置３０を介して昇降自在に保持されている。なお、第１
図において、タンディツシュ本体２の下部には４ストラ
ンドの４本のイマージョンノズル３２が図示されている
。

次に上記の装置を使用した本発明法の詳細を第３図およ
び第４図（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）、（Ｄ）により説明す
る。鋳造を終了したタンディツシュカー９を排出位置に
移動しノズル中心線３４上に１０ｗｗ５以内の精度で停
止する。スライディングノズル３Ｂを開として、第４図
（Ａ）に図示の如く開口用消耗ランス１０よりノズル部
に酸素ガスを噴射して残存する鋼および鋼滓を溶解除去
してノズル部を開口する。次に第４図（Ｂ）に図示の如
く洗浄用バーナー１６を旋回および首振りしながら、プ
ロパンガスおよび酸素によってタンディツシュのノズル
部上面付近に付着した鋼および鋼滓を溶解除去し洗浄す
る。洗浄後、第４図（Ｃ）に示す如くスタートパイプ２
８をタンディツシュのノズル部上面に載置してノズル内
への残存する鋼および鋼滓の流入を防止する。スタート
パイプ２８を載置後、予熱しながら待機し、第４図（Ｄ
）に示す如く隔壁金物３８を投入した鋳型４０の上部に
移動し、タンディツシュに取＠４２の溶鋼４４を注入す
る。スタートパイプ２８はその後溶融するまで付着滓が
ノズルに流入するのを防止し、付着滓等はタンディツシ
ュ内に貯えられた溶鋼に浮遊し再溶解するので注入初期
のトラブルは発生しない。また、本発明においては、最
初に芯出しを行えばその後は芯出しを必要とせず操作が
簡単であるので１人の操作員で遠隔監視装置により複数
のストランドを操作することができる。

次に本発明の応用例を第５図により説明する。

当初の芯出しが困難な場合には、下方の開口用消耗ラン
ス１０により開口後、芯出しガイド棒４６を下方よりイ
マージョンノズル３２に挿入し、上方の芯出し治具４８
と係合して芯出しを行い、以後は第３図の場合と同様に
洗浄用バーナー１６で洗浄し、スタートパイプ２８を載
置し、待機後に次回の溶鋼の注入を行う。この場合も第
３図の実施例と同様の作用効果を期待できる。

〔実施例〕

第１図に示す如く４ストランドのブルーム連鋳機におい
て、最大容量２５ｔのタンディツシュを使用し、タンデ
ィツシュの残鋼量が２ｔになった時点でスライディング
ノズルを閉とし鋳型への鋳造を停止し、タンディツシュ
を鋳込み位置から残鋼滓排出位置までタンディツシュカ
ーを移動して退避した。次に第１図、第２図に示す如く
本発明のタンディツシュ再使用用装置をセットし、開口
用消耗ランスは酸素を吹きながらノズル部に下降しノズ
ル部を開口した。その５分後に洗浄用バーナーによって
プロパンガスを燃焼し、ノズル部上面付近の付着した鋼
および鋼滓を溶解除去した。

次に直径２００ｍ、高さ３００ｍのｍ製のスタートパイ
プを下降してノズル部上面にセットし、残存する鋼およ
び鋼滓がノズル内に流入するのを防止した。

この間、鋳込み位置では、別のタンディツシュで鋳込み
が継続されており、この別のタンディツシュの鋳込みが
完了後に、上記の如く本発明法で洗浄されスタートパイ
プをセットしたタンディツシュを鋳込み位置に復帰させ
、鋳型内には隔壁金物を投入し、再使用タンディツシュ
により異鋼種の注入を再開した。

この結果、タンディツシュ再使用後の最初のブルームも
前回の成分の混入は認められなかった。

また、退避位置における開口、洗浄およびスタートパイ
プのセット等の操作は４ストランドに対して１名で操作
することができた。

〔発明の効果〕

本発明は上記実施例から明らかな如く、鋳造終了後のタ
ンディツシュを開口用消耗ランスで開口し、洗浄溶バー
ナーでノズル部を洗浄し、スタートパイプをセットする
ことによって次の効果を挙げろことができた。

（イ）　タンディツシュの再使用にもかかわらず、異鋼
種の混入による歩留の低下を防止することができた。

（ロ）　従来のタンディツシュ交換法に比して耐火物原
単位を低減することができた。

（ハ）従来のタンディツシュ再使用法に比して、操作が
簡単であり、複数のストランドを一人で操作できるので
省力化ができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置のタンディツシュへの取付を示す斜
視図、第２図は第１図のＡ部すなわち本発明装置の拡大
断面図、第３図は本発明実施例における作用を示す模式
図、第４図（Ａ　）、　（Ｂ　）、　（Ｃ）。 （ＤＪはいずれも本発明実施例における操作段階を順を
迫つそ示す模式断面図で（Ａ）は開口段階、（Ｂ）は洗
浄段階、（Ｃ）はスタートパイプセット段階、（ＤＪは
鋳込み再開段階、第５図は本発明応用例における作用を
示す模式図である。 ２・・・タンディツシュ本体　　８・・・支持支柱１０
・・・開口用消耗ランス　　　１６・・・洗浄用バーナ
ー２８・・・スタートパイプ ３２・・・イマージョンノズル ３６・・・スライディングノズル

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）連続鋳造終了後のタンディッシュに残存する鋼お
   よび鋼滓をバーナーにより溶解除去してタンディッシュ
   を再使用するタンディッシュの再使用方法において、鋳
   造終了後ノズル部に残存する鋼および鋼滓を開口用消耗
   ランスにより溶解除去してノズル部を開口する段階と、
   前記開口後タンディッシュのノズル部上面付近に付着し
   た鋼および鋼滓を洗浄用バーナーにより溶解除去して洗
   浄する段階と、前記洗浄後タンディッシュのノズル部上
   面にスタートパイプを載置してノズル内への残存する鋼
   および鋼滓の流入を防止する段階と、前記載置後タンデ
   ィッシュを予熱しながら待機しタンディッシュに次回の
   溶鋼を注入する段階と、を有して成ることを特徴とする
   タンディッシュの再使用方法。
2. （２）連続鋳造終了後のタンディッシュに残存する鋼お
   よび鋼滓をバーナーにより溶解除去してタンディッシュ
   を再使用するタンディッシュの再使用用装置において、
   前記タンディッシュのノズル部の上方に設けられた支持
   支柱と、前記支持支柱に昇降自在に取付けられた開口用
   消耗ランスと、前記支持支柱に昇降、旋回、首振り自在
   に取付けられた洗浄用バーナーと、前記支持支柱に昇降
   自在に保持されたスタートパイプと、を有して成ること
   を特徴とするタンディッシュの再使用用装置。