JPH01107719A - パン製造機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は混練９発酵、焼成の一連の工程を自動的に行う
ようにしたパン製造機に関するものである。

従来の技術 パンの製造を確実に行う要素としては数多くのものがあ
るが、そのうちの１つに焼成後の蒸気抜きがあげられる
。すなわち、前記蒸気抜きがうま〈行われないと、でき
上がったパンに結露現象が発生し、その結果、べとつい
たパンとなったり、外観が収縮した形となったりして、
ふっくらとした美味なパンをつくることができない。

したがって、前記蒸気抜きはパン製造における最終工程
として非常に重要なものであることが認識できるであろ
う。

蒸気抜きの最も有効な手段は焼成室内を強制換気するこ
とである。第２図は従来のパン製造機を示したもので、
これはヒーターなどの加熱手段１を有し、かつ上方開放
部を蓋２で開閉するようにした焼成室３に、羽根などの
混練手段４を備えた焼成ケース５を内設し、さらに外気
を焼成室３に導入する吸気路６を設けるとともに、蓋２
には礼状の排気路７を形成している。そして焼成室３内
の換気は吸気路ｅに介在したファン８を駆動することに
よって外気を前記焼成室３に強制的に送り込み、それに
よって蒸気を排気路７から排出するようにして行ってい
る。

発明が解決しようとする問題点 これまでのパン製造機においては、上記のように、吸気
路６にファン８を設けて外気を焼成室３に強制的に送り
込む、いわゆる押し込み方式の換気であるところから、
焼成室３内はどうしても正圧領域となってしまう。とこ
ろで、蒸気はパンの上表面にはもちろんのこと、パンの
周囲と焼成ケース５との隙間にも存在する。この隙間は
焼成工程で形成されることは一般に知られているところ
である。

しかるに、従来の押し込み方式では、パンの上表面の蒸
気排出という面で特に問題がないが、上記のように焼成
室３が正圧領域となる関係上、隙間の蒸気は逆に押さえ
込まれるようになって排出されないことになる。

したがって、従来では特にパンの局面において結露を生
起し、所期の目的を達成できなかった。

本発明はこのような従来の問題点を解消したもので、蒸
気抜きを確実に行ってふっくらとした美味なパンをつく
ることを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 上記従来の問題点を解決するために本発明は、加熱手段
によって加熱される焼成室と、この焼成室内に設置され
、かつパン材料を収納する焼成ケースと、この焼成ケー
ス内のパン材料を混線する混線手段と、前記焼成室を含
む吸、排気路とを備え、前記排気路に強制通風用のファ
ンを配設し、かつこのファンの軸部に向けてファン近く
の外気を吸気する吸気口を設けたものである。

作　　用 上記構成によれば、ファンの駆動によってまず焼成室内
の空気が吸引され、それに伴って外気が導入される。す
なわち、吸込み方式の換気形態となって焼成室は負圧領
域に設定されるものである。

したがって、パンと焼成ケースとの間隙に存在する蒸気
も吸い出されるようになって確実に排出さ−れる。また
ファンの軸部に向けて外気を吸引して局部的に冷却して
いるため、ファンの軸部の温度が焼成室から引き込む熱
気のために上昇して、ファンを駆動するモータの軸や軸
受に熱が伝わり、焼付けを起こしたシすることもない。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図を参照して説明する。

図において、電気ヒーターのような加熱手段１１を有す
る焼成室１２に出し入れ自在に内設された焼成ケース１
３は、上方を開放した有底筒状に構成され、その内底部
には羽根からなる混線手段１４が、また上方には把手１
６がそれぞれ設けられている。前記混線手段１４はカッ
プリング１６を介して駆動源と連係している。１７は焼
成ケース１３の温度を検知して加熱手段１１などの制御
を行う温度センサー、１８は焼成室１２の上方開口を開
閉する蓋、１９は機体ケースを示す。

前記蓋１Ｂは中空状に構成されており、その内部の一部
には外側吸気口２０．吸気空間２１．フィルターを有す
る内側吸気口２２を通って焼成室１２の頂部に至る吸気
路２３と、一端を外側蓋排気孔２４に、かつ他端を内側
蓋排気孔２６にそれぞれ連通した排気空間２６とを有し
、さらにこれら吸、排気空間２１．２６はバイパス路２
７をもつ隔壁２８で仕切られている。

２９はモーター３ｏで駆動されるファン３１を途中に配
設した排気ダクトで、その一端は焼成室１２の上部に開
口し、また他端は内側蓋排気孔２５に連通しており、さ
らにその途中はＵ字状として、少なくとも排気下降部３
２が形成されるように構成している。

そして、前記排気ダクト２９．内側蓋排気孔２６、排気
空間２６．外側蓋排気孔２４によって排気路３３が形成
されている。またこの排気路３３にはファン３１の軸部
３４に向けてファン３１近くの外気を吸気する吸気口３
６が設けられている。

上記構成において、今、一応のパン製造の全工程を述べ
る。まず、焼成ケース１３に小麦粉、塩。

砂糖、バター、水などのパン材料を投入しておく。

運転を開始すると上記パン材料が混練され、一定のねか
し時間をおいた後、今度はドライイーストが混入されて
発酵工程に入る。この発酵工程に入ると、ある周期で混
練を伴うガス抜きが行われ、１次、２次、３次、整形発
酵と進行し、次いで焼成工程に移行する。そして焼成工
程が終るとファン３１が一定時間だけ、駆動されて焼成
室１２の強制換気がなされ、蒸気抜き行程を完了する。

ところで、前記蒸気抜き工程においては、ファン３１が
排気路３３に設けであるため、焼成室１２は負圧領域下
に置かれるものである。したがって、前記焼成室１２の
上方の蒸気はもちろんのこと、焼成後のパンの収縮によ
り生じたパンの周囲と焼成ケース１３との隙間の蒸気も
確実に、かつ速やかに排出されるものである。

すなわち、パン全体に蒸気抜き作用が有効に作用し、こ
れにより、結露に起因するべとつきなどをなくして、ふ
っくらとした美味なパンをつくることができる。

さて、排気は最終的に外側蓋排気口２４から大気へ放出
されるが、一部は隔壁２日のバイパス路２７を介して焼
成室１２に再循環される。この湿気を含む排気の再循環
は、焼成室１２の過乾燥防止に有効であり、その結果は
、パン外皮をむやみに厚くすることなく、加えてパンを
やわらかく保持することにつながるものである。

さらに排気路３３の入口側が焼成ケース１３より上方の
焼成室１２の上部に形成しであるため、換気流の影響が
この焼成ケース１３に及びにくくなっている。

このことは前記焼成ケース１３の冷却を可及的におさえ
る上で効果があり、結露を生起しにくくする。

以上から、よシー層ふっくらとして美味なパンが得られ
るものである。また焼成室１２から吸引してくる熱気の
ために、７アン３１の軸部３４が加熱されて、モータ３
０の軸３６が高温となり、軸受が焼付けを起こしたりす
ることがあるが、本発明の一実施例においては、排気路
３３の吸気口３５から外気を吸気してファン３１の軸部
３４やモータ３ｏの軸３６を冷却しているだめ、軸受が
焼付けを起こすことはないものである。

次にファン３１の運転は実質的に蒸気抜き工程時に行わ
れ、それ以外はなされない。そして発酵。

焼成工程時には焼成室１２は加熱手段１１により昇温さ
れている。この昇温によ°シ焼成室１２内には対流現象
が生起されるが、その現象は焼成室１２内のみにとどま
ることになる。

なぜならば、それは、排気路３３の一部に排気下降部３
２が形成されているからである。さらに述べるならば、
焼成室１２内の熱、蒸気は対流に・よって流動するもの
であり、排気下降部３２では同対流と逆の流動力が必要
となるからである。よって、焼成室１２内の昇温時にお
ける対流は外気と縁切りされてなされ、不用意な熱流出
を防止できるものである。

なお、加熱手段としては電気ヒーターのほかに燃焼器や
高周波加熱器などが考えられ、また混練手段も実施例の
羽根に限定されるものではない。

発明の効果 上記実施例の説明から明らかなように本発明によれば、
蒸気抜きをファンを用いて強制的に行うものにおいて、
ファンを排気路に設けて、いわゆる吸込み方式としてい
るため、焼成室は負圧領域に設定されることになり、そ
の結果、パン焼成工程後の蒸気抜きが確実、かつ速やか
にできることになる。これにより、ふっくらとしだ美味
なパンをつくることができるものである。まだファンの
軸部に向けてファン近くの外気を吸気する吸気口を設け
、この吸気口から吸気される外気によりファンの軸部を
局部的に冷却しているため、ファンの軸部の温度が焼成
室から引き込む熱気のために上昇して、ファンを駆動す
るモータの軸や軸受に熱が伝わり、焼付けを起こしたり
するということもなくなるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すパン製造機の断面図、
第２図は従来例を示すパン製造機の断面図である。 １１・・・・・・加熱手段、１２・・・・・・焼成室、
１３・・・・・・焼成ケース、１４・・・・・・混練手
段、２３・・・・・・吸気路、３１・・・・・・ファン
、３３・・・・・・排気路、３４・・・・・・ファンの
軸部、３６・・・・・・吸気口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 加熱手段によって加熱される焼成室と、この焼成室内に
   設置され、かつパン材料を収納する焼成ケースと、この
   焼成ケース内のパン材料を混練する混練手段と、前記焼
   成室を含む吸、排気路とを備え、前記排気路に強制通風
   用のファンを配設し、かつこのファンの軸部に向けてフ
   ァン近くの外気を吸気する吸気口を設けたパン製造機。