JPH01105946A - ハロゲン化銀感光材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀感光材料の処理方法

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JPH01105946A
JPH01105946A JP26321787A JP26321787A JPH01105946A JP H01105946 A JPH01105946 A JP H01105946A JP 26321787 A JP26321787 A JP 26321787A JP 26321787 A JP26321787 A JP 26321787A JP H01105946 A JPH01105946 A JP H01105946A
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solvent
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    • G03C5/00Photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ハロゲン化銀感光材料の処理方法、特にハロ
ゲン化銀感光材料に付着した現像液等の写真処理液の次
の工程への持ち込み量を大幅に減らすことができる処理
方法に関するものである。
〔従来の技術〕
ハロゲン化銀感光材料は、一般に現像処理、現像停止処
理、リンス処理、脱銀処理、水洗処理され、次いで乾燥
されている。このような処理方法において、処理の効率
化や経済性を向上させるために種々の改良が行われてお
り、例えば、水洗処理に多投向流水洗方式を採用したり
、又水洗処理の代わりに安定化処理を行うことが提案さ
れている。上記の方法に続き、処理機の設置面積を減少
させ又処理機製造コストの低減から処理工程自体を減ら
すために、現像停止処理工程を省略することが行われて
いる。さらに、リンス液の量やリンス工程自体を省略し
ようとする試みもあるが、このような省略を行うと、現
像処理後のハロゲン化鎖式光材料には現像処理液が付着
しているので現像処理後、漂白処理液や定着処理液に感
光材料を導入する際に感光材料に処理むらが生じるとい
う問題がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従って、本発明は現像処理後ハロゲン化銀感光材料に付
着する現像液等の写真処理液の量を効率的に低減でき、
次の工程への持ち込み量を大幅に低減できるハロゲン化
銀感光材料の処理方法を提供することを目的とする。
C問題点を解決するための手段〕 本発明は、写真処理液で処理した後特定の有機溶剤相を
通過させると上記問題点を有効に解決できるとの知見に
基づいてなされたのである。
すなわち、本発明は、ハロゲン化銀感光材料を現像処理
液で処理した後、該処理液の下層として設けられており
比重が1.1以上でかつ水に対する溶解度が10重量%
以下の溶剤の相を通過させることを特徴とするハロゲン
化銀感光材料の処理方法を提供する。
本発明で用いる溶剤は、比重が1.1以上、好ましくは
1.2以上、より好ましくは1.4〜2.9である。す
なわち、ここで比重が処理液の約1とほとんど同じであ
ると両者が混合してしまうので好ましくないからである
。また、水に対する溶解度が10重量%(以下、%と略
称する。)以下、好ましくは1%以下、より好ましくは
0.1%以下のものであり、主としてハロゲン化炭化水
素系溶剤が用いられる。しかし、他の溶剤でも上記要件
を満足するものであれば使用することができ、例えば二
硫化炭素、炭酸エチレン、0−ニトロアニソール、ニト
ロベンゼン、モノクロル酢酸、トリクロル酢酸、グリセ
リン−α2 T−ジクロルヒドリンなどがあげられる。
尚、当然のことながら、ハロゲン化銀感光材料の支持体
を溶解したり等、感光材料に悪影響を与えないものが好
ましい。このうち、特にハロゲン化炭化水素系溶剤が好
ましく、例えば、テトラクロルエチレン(比重1.62
〜1、63 ;水への溶解度160mg/jり、l−リ
ッツ化トリ塩化エタン(比重1.57;水への溶解度9
0mg/β)、塩化メチレン(比重1.33>、クロロ
ホルム(比重1.49)、四塩化炭素(比重1.59)
、1,1.1−トリクロルエタン(比重1.35)、1
.1.2−トリクロルエタン(比重1.44)、テトラ
クロルエタン(比重1.59〜1.60)、ペンタクロ
ルエタン(比重1.68)、ヘキサクロルエタン(比重
2.09)、)ジクロルエチレン(比重1.46)、テ
トラクロルエチレン(比重1.62)、1,2.3−)
リクロルブロバン(比重1.39 ) 、臭化エチレン
(比重2.16 )、テトラブロムエタン(比重2.9
.6 ) 、クロルブロムtタン(ktJtl、92)
 、エチレンクロルプロミド(比重1.74)、O−ジ
クロルベンゼン(比重1.3’l) 、1,2.4−ト
リクロルベンゼン(比重1.46)、O−ジブロムベン
ゼン(比重1.97)、フルオロジクロルメタン(比重
1.43)、ジクロルジフルオルメタン(比重1.33
)、フルオルトリクロルメタン(比重1.49)、)リ
フルオルモノブロムメタン(比重1.57)、1,1.
2−トリクロル−1,2,2−)リフルオルエタン(比
重1.58 )などがあげられる。これらは単独でも2
種以上混合して用いてもよい。
本発明では写真処理液でハロゲン化銀感光材料を処理し
た後、該処理液の下層として設置された上記溶剤の相を
通過させることを特徴とする。ここで写真処理液として
は、ハロゲン化銀感光材料の現像処理工程で用いる処理
液、例えば現像液、漂白液、定着液、漂白定着液、リン
ス液等があげられる。また、現像液としては黒白現像液
、発色現像液があげられる。
本発明では、該溶剤層を通過するに要する時間は任意と
することができるが、現像処理液成分、特に現像主薬が
感光材料から溶剤中へ移動するのに十分な時間を処理速
度との関連で決めるのがよい。−船釣には、該溶剤層を
1〜60秒、好ましくは3〜20秒かけて通過するのが
よい。また溶剤で処理する温度は20〜80℃、好まし
くは30〜60℃である。
本発明の好ましい処理方法の概略図を第1図及び第2図
に示す。第1図では、溶剤2は処理浴4の下部に設置さ
れており、その上部には現像液lと例えば漂白定着液3
とが分離して設置されており、感光材料5は現像液1−
溶剤層2→漂白定着液3の順に処理される。又、第2図
に示すものは、U字管を用いたものであり、第1図に示
すものと同様に現像液I→溶剤層2−+漂白定着液3の
順に処理される。
この方法によれば、溶剤の比重が現像液及び漂白定着液
より大きいので、漂白定着液中に持込まれた溶剤は沈降
し、下部の溶剤層に効率よく戻るという利点がある。
次に本発明の処理方法における処理工程及び各工程で使
用する処理液、処理される感光材料の種類について記載
する。
処理工程 本発明では、下記のA−Kにおいて発色現像の次に溶剤
処理を設けることができ、L〜0においては、黒白現像
及び/又は発色現像の後に溶剤処理を設けることができ
る。尚、P及びQにおいては黒白現像の後に溶剤処理を
設ける。さらに、現像工程以外の処理工程の間にも溶剤
処理を設けることができる。
A0発色現像−漂白定着一水洗一乾燥 B、〃−リンス−漂白定着−水洗−乾燥C0〃  −漂
白一定着一水洗一乾燥 り、  tt   −漂白−漂白定着一定着−水洗−乾
燥 E 、  //   −漂白一漂白定着一水洗一乾燥F
 、  //   一定着一漂白定着一水洗一乾燥Q 
、  //   −漂白一水洗一定着一水洗一安定一乾
燥 H9発色現像−漂白一定着一水洗一安定一乾燥1、  
 //   −漂白一漂白定着一水洗一安定一乾燥 J1発色現像−漂白定着一水洗一安定一乾燥K 、  
//   一定着一漂白定着一水洗一安定一乾燥 り、黒白現像−リンス−反転−発色現像一調整−漂白一
定着一水洗一安定一乾燥 M、  〃  −リンス−発色現像−漂白一定着−水洗
−安定−乾燥 N、   〃   、lJンスー発色現像−漂白一漂白
定着一水洗一安定一乾燥 ○、〃−リンスー発色現像−漂白定着 −水洗−安定−乾燥 P、  〃  一定着一水洗一乾燥 Q 、   //   −停止一定着一水洗一乾燥上記
A−Qの方法は、あくまでも例示のために記載したので
あり、本発明の処理は上記処理方法に限定されるもので
はない。尚、上記Bの方法では、現像処理→溶剤処理に
続いて水洗(リンス)が設けられているが、このように
リンスを行うと、ハロゲン化銀感光材料を構成する乳剤
層内部に取り込まれた現像液成分を少量の水で除去でき
るので好ましい。また、上述したように、本発明では溶
剤層を現像液等の写真処理液の下層として設けるので、
上記L−00ように工程が複雑な場合に、処理工程の長
さを圧縮でき、コンパクトな処理機をつくることができ
る。また、L〜○において黒白現像の後にも溶剤処理を
設けると、次の水洗を省略できるという大きな利点が得
られるのである。
現像処理 本発明では、現像液として発色現像液又は黒白現像液を
用いる。
このうち、発色現像液は、好ましくは芳香族第一級アミ
ン系発色現像主薬を主成分とするアルカリ性水溶液であ
る。この発色現像主薬としては、アミノフェノール系化
合物も有用であるが、p −フェニレンジアミン系化合
物が好ましく使用され、その代表例としては3− メチ
ル−4−アミノ−N。
N−ジエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−
エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチ
ル−4−アミノ−N−エチル−N−β〜メタンスルホン
アミドエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−
エチル−N−β−メトキシエチルアニリン及びこれらの
硫酸塩、塩酸塩もしくはp−)ル□エンスルホン酸塩が
挙げられる。
これらの化合物は目的に応じ2種以上併用することもで
きる。
発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩、ホウ酸塩もしく
はリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物塩、沃化物塩、
ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾール類もしくはメ
ルカプト化合物のような現像抑制剤またはカブリ防止剤
などを含むのが一般的である。また必要に応じて、ヒド
ロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミン、亜硫酸
塩ヒドラジン類、フェニルセミカルバジド類、トリエタ
ノールアミン、カテコールスルホンR類、)リエチレン
ジアミン(1,4−ジアザビシクロ〔2゜2.2〕オク
タン)類の如き各種保恒剤、エチレングリコール、ジエ
チレングリコールのような有機溶剤、ベンジルアルコー
ル、ポリエチレングリコール、四級アンモニウム塩、ア
ミン類のような現像促進剤、色素形成カプラー、競争カ
プラー、ナトリウムボロンハイドライドのようなカブラ
セ剤、1−フェニル−3−ピラゾリドンのような補助現
像主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミノポ
リホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカルボン
酸に代表されるような各種牛レート剤、例えば、エチレ
ンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリア
ミン五酢酸1 シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒドロ
キシエチルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−
1,1−ジホスホン酸、ニトリロ−N、N、N−)リメ
チレンホスホン酸、エチレンジアミン−N 、 N 。
N’、N’−テトラメチレンホスポン酸、エチレングリ
コ−ル(0−ヒドロキシフェニル酢酸)及びそれらの塩
を代表例として上げることができる。
また反転処理を実施する場合は通常黒白現像を行ってか
ら発色現像する。この黒白現像液には、ハイドロキノン
などのジヒドロキシベンゼン類、1−フェニル−3−ピ
ラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類またはN〜メチル
−p−アミンフェノールなどのアミンフェノール類など
公知の黒白現像主薬を単独であるいは組み合わせて用い
ることができる。
これらの発色現像液及び黒白現像液のpHは−船釣には
9〜12である。またこれらの現像液の補充量は、処理
するカラー写真感光材料にもよるが、一般に感光材料1
平方メートル当たり3I!以下であり、補充液中の臭化
物イオン濃度を低減させておくことにより500m1以
下にすることもできる。補充量を低減する場合には処理
槽の空気との接触面積を小さくすることによって液の蒸
発、空気酸化を防止することが好ましい。また現像液中
の臭化物イオンの蓄積を抑える手段を用いることにより
補充量を低減することもできる。
漂白及び/又は定着処理(脱銀処理) 発色現像後、通常漂白処理される。漂白処理は定着処理
と同時に行なわれてもよいしく漂白定着処理)、個別に
行なわれてもよい。更に処理の迅速化を図るため、漂白
処理後漂白定着処理する処理方法でもよい。さらに二種
の連続した漂白定着浴で処理すること、漂白定着処理の
前に定着処理すること、又は漂白定着処理後漂白処理す
ることも目的に応じ任意に実施できる。漂白剤としては
、例えば鉄(■)、コバルト(■)、クロム(Vl)、
銅(II)などの多価金属の化合物、過酸類、キノン類
、ニトロ化合物等が用いられる。代表的漂白剤としては
フヱリシアン化吻;重りロム酸塩;鉄(III)もしく
はコバルl−(I)の有機錯塩、例えばエチレンジアミ
ン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘキサ
ンジアミン四酢酸、メチルイミノニ酢酸、1,3−ジア
ミノプロパン四酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢
酸、などのアミノポリカルボン酸類もしくはクエン酸、
酒石酸、リンゴ酸などの錯塩;過硫酸塩;臭素酸塩;過
マンガン酸塩;ニトロベンゼン類などヲ用いることがで
きる。これらのうちエチレンジアミン四酢酸鉄(I[I
)錯塩を始めとするアミノポリカルボン酸鉄(I[I)
錯塩及び過硫酸塩は迅速処理と環境汚染防止の観点から
好ましい。さらにアミノポリカルボン酸鉄(III)錯
塩は漂白液においても、漂白定着液においても特に有用
である。これらのアミノポリカルボン酸鉄(III’)
錯塩を用いた漂白液又は漂白定着液のpHは通常5.5
〜8であるが、処理の迅速化のために、さらに低いpH
で処理することもできる。
漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴には、必要に応じ
て漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤として、具体的には、米国特許第3.
893.858号、西独特許第1.290.812号、
特開昭53−95.630号、リサーチ・ディスクロー
ジャーNα17.129号(1978年7月)などに記
載のメルカプト基またはジスルフィド結合を有する化合
物;特開昭50−140.129号に記載のチアゾリジ
ン誘導体;米国特許第3.706,561号に記載のチ
オ尿素誘導体:特開昭58−16.235号に記載の沃
化物塩;西独特許第2.748.430号に記載のポリ
オキシエチレン化合物類;特公昭45−8836号記載
のポリアミン化合物:臭化物イオン等があげられる。な
かでもメルカプト基またはジスルフィド基を有する化合
物が促進効果が大きいので好ましく、特に米国特許第3
.893.858号、西独特許第1.290.81.2
号、特開昭53−95.630号に記載の化合物が好ま
しい。更1乙米国特許第4.552.834号に記載や
化合物も好ましい。これらの漂白促進剤は感材中に添加
してもよい。撮影用のカラー感光材料を漂白定着すると
きにこれらの漂白促進剤は特に有効である。
定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエー
テル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩等をあげる
ことができるが、チオ硫酸塩の使用が一般的であり、特
にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使用できる。漂白
定着液の保恒剤としては、亜硫酸塩や重亜硫酸塩あるい
はカルボニル重亜硫酸付加物が好ましい。
水洗及び/又は安定化処理 上記脱銀処理後、水洗及び/又は安定工程を経るのが一
般的である。水洗工程での水洗水量は、感光材料の特性
(例えばカプラー等使用素材による)、用途、更には水
洗水温、水洗タンクの数(段数)、向流、順流等の補充
方式、その他種々の条件によって広範囲に設定し得る。
このうち、多段向流方式における水洗タンク数と水量の
関係は、Journal of the 5ociet
y of Motion Pictureand Te
1evision Engineers  第64巻、
P、 248−253 (1955年5月号)に記載の
方法で求めることができる。
前記文献に記載の多段向流方式によれば、水洗水量を大
幅に減少し得るが、タンク内における水の滞留時間の増
加により、バクテリアが繁殖し、生成した浮遊物が感光
材料に付着する等の問題が生じる。本発明のカラー感光
材料の処理において、このような問題の解決策として、
特願昭61−131.632 号に記載のカルンウムイ
オン、マグネシウムイオンを低減させる方法を極めて有
効に用いることができる。また、特開昭57−8.54
2号に記載のインチアゾロン化合物やサイアベンダゾー
ル類、塩素化インンアヌール酸ナトリウム等の塩素系殺
菌剤、その他ベンゾトリアゾール等、堀口博著「防菌防
黴剤の化学」、衛生技術全編「微生物の滅菌、殺菌、防
黴技術」、日本防菌防徽学金編「防菌防黴剤事典」に記
載の殺菌剤を用いることもできる。
使用する水洗水のpHは、4−9であり、好ましくは5
−8である。水洗水温、水洗時間も、感光材料の特性、
用途等で種々設定し得るが、一般には、15−45℃で
20秒−10分、好ましくは25−40℃で30秒−5
分の範囲が選択される。更に、本発明の感光材料は、上
記水洗に代り、直接安定液によって処理することもでき
る。このような安定化処理においては、特開昭57−8
.543号、5g −14,834号、60.−220
.345号に記載の公知の方法はすべて用いることがで
きる。
又、前記水洗処理に続いて、更に安定化処理する場合も
あり、その例として、撮影用カラー感光材料の最終浴と
して使用される、ホルマリンと界面活性剤を含有する安
定浴を挙げることができる。
この安定浴にも各種キレート剤や防黴剤を加えることも
できる。
上記水洗及び/又は安定液の補充に伴うオーバーフロー
液は脱銀工程等地の工程において再利用することもでき
る。
本発明のハロゲン化銀カラー感光材料には処理の簡略化
及び迅速化の目的で発色現像主薬を内蔵しても良い。内
蔵するためには、発色現像主薬の各種プレカーサーを用
いるのが好ましい。例えば米国特許第3.342.59
7号記載のインドアニリン系化合物、同第3.342.
599号、リレーチ・ディスクロージャー14.850
号及び同15.159号記載のシッフ塩基型化合物、同
13.924号記載のアルドール化合物、米国特許第3
.719.492号記載の金属塩錯体、特開昭53−1
35.628 号記載のウレタン系化合物を挙げること
ができる。
本発明のハロゲン化銀カラー感光材料は、必要に応じて
、発色現像を促進する目的で、各種の1−フェニル−3
−ピラゾリドン類を内蔵しても良い。典型的な化合物は
特開昭56−64.339号、同57−144.547
号、及び同58−115.438 号等に記載されてい
る。
上記各種処理液は10℃〜50℃で使用される。
通常は33℃〜38℃の温度が標準的であるが、より高
温にして処理を促進し処理時間を短縮したり、逆により
低温にして画質の向上や処理液の安定性の改良を達成す
ることができる。また、感光材料の節銀のため西独特許
第2.226.770号または米国特許第3.674.
499号に記載のコバルト補力もしくは過酸化水素補力
を用いた処理を行ってもよい。
処理対象 本発明の方法で処理される感光材料としては、例えばカ
ラーペーパー、カラー撮影用ネガフィルム、カラー反転
フィルム、カラー反転(直接ポジ)ヘーパー等のカラー
感光材料、黒白ネガフィルム、医療用感光材料、印刷用
感光材料、マイクロフィルム等の黒白感光材料を挙げる
ことができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば写真処理液で処理後、溶剤で処理するだ
けで感光材料に付着した写真処理液を効率的に除去する
ことができる。従って、例えば、現像処理槽と漂白定着
槽とが溶剤層により完全に区分され、後浴の漂白定着浴
が前浴成分の影響を受けることがなく、処理浴自体の機
能を十分発揮することができる。
また、リンス工程に本発明の溶剤相を設ければリンス液
の量を大幅に減らすことができる。また、前浴からの持
込みが少なくなるため、リンス工程自体を省略すること
も可能であり、処理工程の一層の短縮化を達成すること
ができる。さらに処理工程が複雑な場合、例えば前述の
しでは、各処理工程間に溶剤相を設けることにより処理
タンクを大幅に減らすことができる。
次に実施例により本発明を説明する。
実施例1 ゼラチン水溶液中に臭化カリウムおよび沃化カリウムと
硝酸銀を激しく撹拌しながら添加し、平均粒径1.2μ
mの厚い板状の沃臭化銀乳剤(Agl=8モルパーセン
ト)を調製した。その後、通常の沈殿法により水洗し、
塩化金酸およびチオ硫酸ナトリウムを用いて金増感およ
び硫黄増感法により化学増感を行ない、安定剤として4
−ヒドロキン−6−メチル−1,3,3a、7−チトラ
ザインデンを加えて感光性沃臭化銀乳剤Aを得た。乳剤
Aと同じようにして(ただし温度を下げて)平均粒径0
.6μmの厚板状の沃臭化銀乳剤を調製し、乳剤Aと同
じように化学増感し、安定剤を添加して乳剤Bを得た。
これらの乳剤AおよびBを使用して、トリアセチルセル
ロース支持体上に以下の層を順に設置した感光材料を作
成した。
第1層(乳剤層) 乳剤B バインダー:ゼラチン      8.5g/m’塗布
銀量:            3.9g/m’塗布助
剤ニドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩    
    0.1 mg / m’ポリ−p−スチレンス
ルホネートボ タシウム塩      1  mg/m″第2層(乳剤
層) 乳剤A バインダー;ゼラチン      4.1g/m’塗布
銀量:            2.5g/m’塗布助
剤ニドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩    
    0.1 mg/m’ポリ−p−スチレンスルホ
ネートボ タシウム塩      0.8mg/m’硬M剤 :2
−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−5−トリアジンナト
リウム塩 0、025 mg / m’ 第3層(表面保護層) バインダー:ゼラチン      0.7g/m’塗布
助剤:N−オレオイル−N−メチルタウリルナトリウム
塩    0.2mg/m’マント剤:ポリメチルメタ
クリレート微粒子(平均粒子サイズ3μm) 0、13 mg / m’ こうして作成した感光材料をセンシトメトリー露光後、
第3図に示す処理機を用い、次に示す条件で処理した。
く黒白現像液〉 亜硫酸ナトリウム(無水)80g エチレンジアミン四酢酸       1gホウ砂・5
1−120          15 gハイドロキノ
ン           6g3−ピラゾリドン   
       0.27g無水チオ硫酸ソーダ    
    0.6g臭化ナトリウム          
1.0gグルタルアルデヒド         7g5
−ニトロインダゾール       16mgpH9,
70に調製復水を加えて    1β〈溶剤〉 トリフッ化トリ塩化エタン く定着液〉 チオ硫酸アンモニウム(無水)    200  g亜
硫酸ナトリウム(無水)15g 酢酸(28%)           55 mlホウ
酸              7.5gカリ明パン 
            15  g水を加えて   
          11H 処理条件 処理温度(1)  処理時間(秒) 白黒現像   26.5      60溶剤処理  
 26.5      10リンス    24〜26
60 定  着       26.5         6
0溶剤処理   26.5      10水  洗 
     24〜26       60乾  燥  
      70         60第3図は、本
実施例で用いる処理機10の断面図を示すものであり、
U字形の処理槽11.12の中に各処理液が充填されて
いる。すなわち、Dの部分には現像液(600rd)が
、Sには溶剤(200mj’)が、R,FおよびWには
、600m1のリンス液、定着液及び水洗水がそれぞれ
充填されている。これに対して、処理される露光済の7
’%ロゲン化銀感光材料13は左上部から導入され、U
字形の処理槽11.12の処理路15の中を通り、右上
部から外に出、乾燥処理される。尚、/’%ロゲン化銀
感光材料13の移動をスムーズにするために送りリール
16、感光材料供給リール20及び取り出しリール21
が設けられており、また蓋18及び把手19が備えつけ
られている。又、処理機には孔25〜32が設けられて
おり、必要に応じて補充孔、オーバーフロー孔として用
いることができる。さらに、現像液等の処理液を一定温
度に保つために現像ノ\ウジング14内に温水を入れる
上記現像処理機10における現像処理液の容量は約50
0mi’であり、また現像液の空気に接する表面積が2
cm” あり、従って、 である。
尚、第3図中溶剤の上面と現像液の上面との高低は約1
mあり、現像液及び定着液は上記の補充孔より補充され
、リンス液及び水洗水は下部の補充孔より補充される。
また、感光材料の処理速度は1m/分、各処理液の補充
量は280d/m’である。
このような条件で1ケ月間現像処理を行なったが、スタ
ート時と1ケ月後に得た感光材料の写真性能は同じであ
った。
一方、上記溶剤を用いない場合には、1つのU字形の処
理槽内に現像液とリンス液とを保持できないので、上記
実施例と同じ処理を行うためにはU字形の処理槽を4つ
設けなければならず、現像処理機を第3図に示すものの
約2倍の長さとせざるを得なくなるが、本発明によれば
U字形の処理槽が2つですむという大きな利点がある。
実施例2 実施例1の方法において、第3図中のRの部分に定着液
を入れ、U字形の処理槽12をすべて(FとWの部分す
べてを)水洗水で満しておき、補充孔27とオーバーフ
ロー孔26とをつなぎ、補充孔28から水洗水を補充し
てやると水の流れは28−27−26−25となり水洗
水量を実施例1の2に減らすことができ、かつ効率的な
水洗を行なうことができる。この条件で1ケ月間処理を
続けたところ実施例1と同様のすぐれた効果が得られた
。また1ケ月後の定着液のpHを測定したところ5.0
であり、定着液のpHの変動も少なかった。
実施例3 実施例1で用いた第3図に示す処理機10のU字形の処
理槽11.12の代りに第4′図のスリットラック型現
像機を第3図と同様となるように2連並べた処理機を作
製し、第1のスリットラック型現像機に第3図のU字形
の処理槽11と同じ配列にするように下部に溶剤を入れ
右上に現像液、左上にリンス液を入れ、また第2のスリ
ットラック型現像機についても同じくU字形の処理槽1
2と同じ配列にするように下部に溶剤を入れ右上に定着
液、左上に水洗水を入れた(本発明の処理)。
第4図中30はスリットラック型現像機、32は感光材
料の通路であり、感光材料は右上から導入され、また該
現像機にはローラー31と遮蔽ブロック33が備えられ
ている。
一方、比較用処理で用いるためにスリットラック型現像
機を4連並べた処理機を作製し、溶剤を用いず、第1の
スリットラック型現像機に現像液、第2、第3及び第4
のスリットラック型現像機にそれぞれリンス液、定着液
、水洗水を入れた。尚、本実施例で使用した現像液、溶
剤、リンス液、定着液、水洗水は実施例1のものと同様
である。
現像処理を、本発明の処理は、比較用処理に比べて感光
材料の搬送速度を4にすることにより現像時間を比較用
処理の場合と同じにした。
実施例1と同様に1ケ月間処理したところ本発明の処理
と比較用処理により得られた感光材料の写真性能は略一
致した。従って、本発明によれば、実施例1と同様に写
真性能をそこなわずに処理機をコンパクトにすることが
できた。
実施例4 実施例1で用いた感光材料の代りに富士フィルム9勾製
カラーペーパータイプ02ペーパーを用い、かつ現像処
理液として富士フィルム■製CP−20Pi(カラー現
像液〉を用い、また定着液の代りにCP−20P2  
(漂白定着液)を用い、次に示す条件以外は実施例2と
同様に処理したところ実施例2と同様な効果が得られた
処理条件 カラー現像   38℃   2分 溶剤処理    38℃  20秒 漂白定着    38℃   2分 水   洗       38℃     4分実施例
5 実施例1で用いたトリフッ化トリ塩化エタンの代りに四
塩化炭素、クロロホルム又はテトラクロルエチレンを用
いたが、実施例1と同様のすぐれた効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の処理方法を行うために用いる
処理機の断面図を示すものである。 図中 5.13・・・感光材料、 2・・・溶剤相、S
は溶剤が入っている部分、1及びDは現像液が入ってい
る部分を示す。 第6図 !3

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ハロゲン化銀感光材料を写真処理液で処理した後
    、該処理液の下層として設けられており比重が1.1以
    上でかつ水に対する溶解度が10重量%以下の溶剤の相
    を通過させることを特徴とするハロゲン化銀感光材料の
    処理方法。
  2. (2)写真処理液が現像液、漂白液、漂白定着液又は定
    着液である特許請求の範囲第(1)項記載の処理方法。
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JPH05127338A (ja) * 1991-11-06 1993-05-25 Fuji Photo Film Co Ltd 感光材料処理装置

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