JPH01105854A - 非通気性仕上げ層のふくれ防止用下地層 - Google Patents

非通気性仕上げ層のふくれ防止用下地層

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JPH01105854A
JPH01105854A JP12371388A JP12371388A JPH01105854A JP H01105854 A JPH01105854 A JP H01105854A JP 12371388 A JP12371388 A JP 12371388A JP 12371388 A JP12371388 A JP 12371388A JP H01105854 A JPH01105854 A JP H01105854A
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Nobuhiko Wakano
伸彦 若野
Kazuya Kono
河野 一哉
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Chugai Shoko Co Ltd
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Chugai Shoko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は非通気性仕上げ層のふくれを防止する通気性下
地層に関する。
ここで「非通気性仕上げHlとは、木用l1lsの全て
にわたって、「防水層、壁面仕上げ層、床面仕上げ層を
含む、建築・建設工業分野における通気性を全く有しな
いか又は通気性に乏しいあらゆる仕上げHJを意味する
ものとする。
(従来の技術) コンクリート構造の建築物はコンクリート中に含まれる
水分が長年にわたって徐々に発散するため、表面を覆う
仕上げ材はできるだけ透気性のある材質構造が望ましい
これに対して現実にはコンクリート構造建築の仕上げ工
法に多用される防水層、壁面仕上げ材、床仕上げ材など
の材質は合成高分子材料を主体とする気密性構造材料が
ほとんどで、これらの層膜体は外部からの水や空気を1
1rlITするけれども、被着体となるコンクリートの
呼吸作用を妨げ、コンクリート内部に含まれている水分
の散逸を阻害して密封状態にしている。この水分は温暖
期、特に日照時に気化して非通気性仕上げ層とコンクリ
ートとの付着面を押し上げ、非通気性仕上げ層のふくれ
を代表例とする種々の悪影響をもたらす。
また水分を含んだコンクリートは比較的熱伝導率が大き
くなるため冷Wしやすく、寒冷期には屋内との温度差に
よって結露障害を引き起すことがコンクリート構造住宅
居住者にとって大きな問題となっている。
一方、多孔性コンクリート、モルタルおよびその成形体
としては、従来、例えばAEコンクリート、モルタルが
あり、AE剤(air−entraininaagen
t )をコンクリート、モルタル中に混和して無数の微
細な気泡を含ませ、コンクリート、モルタルのワーカビ
リティや凍結、融解に対する抵抗性、耐久性を良好なら
しめることが行なわれている。またアルミニウム粉末等
とセメントを反応発泡させ、オートクレーヴ養生して作
ったALCGよ多孔性軽量コンクリート成型体として広
く用いられている。これらの多孔性体の構造はほぼ独立
した気孔で気孔間の通気はできるだけ少なくするような
目的効果が望まれる。その理由は、凍結、融解に対する
抵抗性を良好ならしめるために水分の侵入を防止しなけ
ればならず、断熱性を保持するために空気の流通を遮断
する性質が必設となるからである。
それゆえに上記目的によりつくられた多孔付コンクリー
ト、モルタルがもし通気性を有するとすれば、水分、熱
冷気が存在または通過することになり、凍結しやすい、
断熱性の乏しい状態となり目的に反する。
上記AE剤等によってつくられた多孔性コンクリート、
モルタルはその気孔の構造が実験の結果はとんど独立気
孔であり、水、空気を通しにくいので、凍結、融解に対
する抵抗性等に好都合な性能を、程度の差はあれ具備し
ている。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、これらの多孔性コンクリート、モルタルを下地
として防水層、壁面仕上げ層、あるいは床仕上げ層など
の水気密性仕上げ材で建物を覆った場合、下地は非通気
性なので上記防水層などの層膜下に水分が存在する場合
でも通気拡散することができず、水分は気化して仕上げ
層膜にふくれ現象が発生する。
本発明は、非通気性仕上げ層が施工されたコンクリート
構造体のふくれ等の前述諸問題を解決すると共に、仕上
げ材料塗膜等の施工と保全を容易かつ完全ならしめる新
規な通気性下地層を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、コンクリート構造体と非通気性仕上げ
層との間に設ける下地層であって、実質的構成材として
のポリマーディスパージョン、水硬性セメント及び骨材
から前記下地層の内部に連続的多孔性通気路を構成して
成る、前記非通気性仕上げ層のふくれ防止用下地層が提
供される。
すなわら本発明の下地層は、ポリマーディスパージョン
、水硬性セメント及び骨材を含む組成物に適量の水を加
えたモルタル状の流動性材料の混線に際し、通常は攪拌
によって起泡しやすい上記ポリマーディスパージョンに
対して消泡剤を添加しモルタルの密麿低下を防止するの
に対して、消泡を行なわず積極的に起泡性を利用してg
A粘結後モルタル層を通気性多孔体とするものである。
通気性を付与する要因は連続する気孔であり、この気孔
を形成する手段として消泡剤無添加のポリマーディスパ
ージョンを適用することが本発明の主眼とするところで
ある。
ポリン−ディスバージョンはセメントに混和可能なもの
であればいずれも使用できるが、実用的にはJTS  
A  6203−3に規定するセメント混和用ゴムラテ
ックス及びセメント混和用樹脂エマルジョンで、少なく
とも消泡剤を加えないものであることが必要である。前
者の代表として例えば合成ゴムラテックスであるSBR
(スチレンブタジェンゴム)、ゴムアスファルト系ゴム
ラテックス、後者の代表として例えばEVA(エチレン
−酢酸ビニル共重合体樹脂エマルジョン)、PAE(ポ
リアクリル酸エステル樹脂工ンルジョン)、PVDC(
J!i化ビニリデン樹脂エマルジョン)を挙げることが
できる。
水硬性セメントとしては、建築・建設用として一般に使
用される水硬性のセメントは本発明においていずれも使
用しうる。例えば、普通ポルトランドセメント、早強セ
メント、アルミナセメントを挙げることができる。この
内、実用性が最も広いものは普通ポルトランドセメント
で工期が急がれる場合は早強セメントが用いられる。
骨材としては、建築・建設用として一般に使用される川
砂、珪砂等の砂は本発明においていずれら使用しうる。
川砂の場合には、粒径は形成する下地層の厚さの1/2
以下であることが望ましい。
本発明の下地層は、ポリマーディスパージョン、水硬性
セメント及び骨材を含む組成物に塗布・硬化するのに適
する量、すなわち流動竹材料が130〜200履の範囲
のフロー値となる吊の水を加屹 えて十分に混練して塗布用の流動性材料を調γする。こ
の材料を、連続通気路を形成して本発明の目的を達成す
るのに十分な厚さで、すなわち好ましくは2部m以上特
に好ましくは3〜5ttaの厚さで、コンクリート構造
体上に塗布し硬化せしめて下地層を形成する。形成した
下地層の上に通常の方法により非通気性仕上げ層を設け
る。
(作用) コンクリート構造体と非通気性仕上、げ層との間に本発
明の下地層を設けると、コンクリートの含有水分は下地
層中の連続的通気路に誘導され外部に逸散されることに
なる。さらに表面に設けられた仕上げ材料から滲出する
水分や揮発物等もこの連続通気路を通って同時に排除さ
れる。このためコンクリート構造体の乾燥が促進される
こととなる。
(実施例) 以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
なお以下の実施例、比較例、適用例中1部]は[重湯部
Jを表わす。
実施例1〜38、比較例1〜8 実施例1〜38及び比較例1〜5の場合には、以下の表
に示す配合比を有するポリマーディスパージョン、水硬
性セメント及び骨材である珪砂又は川砂に、フロー値が
170±5mとなるように水を加え汎用の平形ミキサー
又はハンドミキサーで1〜3分間混練して塗布用の流動
竹材料を調!FJした。
比較例6〜7の場合には、水硬性セメント、骨材である
珪砂、及び消泡剤添加の各種ポリマーディスパージョン
あるいはポリ゛ンーデイスパージ]ンに代えてAE剤に
フロー値が170±5Mとなるように水を加え汎用の平
形ミキサー又はハンドミキサーで1〜3分間混練して塗
布用の流動性材料をi4製した。
これらの材料を、面中央にφ5III+の貫通孔をあけ
た舗道用コンクリート板(30X30X5α)の片面に
厚さ5MRに塗布し、48時間後、塗り床材として弾性
ポリウレタン樹脂塗り床材、セルフレベリング形エボV
シ樹脂塗り床材、塗り壁材として弾性ポリウレタン樹脂
防水吹付仕上げ材、弾性アクリル樹脂マスチック仕上げ
月、塗膜防水材としてポリウレタン塗膜防水材(Jts
  A  6021第1種)、ゴムアスファルト塗膜防
水材、シート防水材として加硫ゴム系シート防水材くい
ずれも密着工法)をそれぞれの工程順序に従って通気性
下地層となる上記組成物硬化面に塗りつけまたは張り付
けた。別に同様の貫通孔を施したコンクリート板の貫通
孔1M口部の一方を低モジュラスのアクリルシーリング
材で薄くパテ埋めして塗材等の流入を防止する処理を施
したのち、法面に直接、前述塗り床材、塗り壁材、塗膜
防水材及びシート防水材を工程順序に従って塗り付けま
たは張り付けて比較用供試体とした。これらの各供試体
は第1図、第2図に示すアタッチメントをコンクリート
板裏面貫通孔開口部にとりつけ、圧力ゲージを備えたボ
ンベから窒素ガスを0.2に!i/cII2の圧力で圧
入し、表面に施工した非透気性である各種仕上げ材層膜
の通気状態及び変化状態を観察した。これらの結束を次
の下地層形成用材料の組成及び下地層の性能表に示す。
なお、比較例8は下地層が通常の仕上材下地モルタルと
同様の配合のものであり、実質的に通常のモルタル下地
に直接仕上材を施工したものである。
前記表に示すように、消泡剤無添加のポリマーディスパ
ージョンを使用した場合はすべて通気性を示したのに対
し、消泡剤を添加したポリマーディスパージョンを使用
した場合にはすべて通気性がなく、また、ポリマーディ
スパージョンのかわりにAE剤を使用した場合には通気
状態は微弱でほとんど実用的な通気性を有していなかっ
た。通気性がある下地層を有する実施例1〜38の場合
には内部の気圧が拡散されすべて異常がなかったのに対
し、通気性下地層を有しない比較例1〜8の場合には規
模の大小はあるがすべてふくれが発生した。
また、それぞれの比重は消泡剤添加の供試体が最も大き
かったのに対し、消泡剤無添加の供試体とA E 1l
II+添加の供試体は共に起泡により微細な気孔を内包
しているため大体相似の比較的軽比重であった。
適用例1 建築後20年余を経たRC構造の8階建マンション外壁
を高圧水洗して劣化物を除去し、実施例2に示す組成の
下地層形成用材料を厚さ約4mに塗布し3日問硬化養生
後、アクリル樹脂外壁マスチック仕上げ材[8’倉化成
(株)製、商品名プラスウオールC]を塗布した。下地
コンクリートは細かなひびわれから相当含水し、ふくれ
の発生が気づかわれていたが、通気性下地層が有効に作
動し、3ケ月後に至るもふくれはまったく発生しなかっ
た。
適用例2 新築のRC建築で屋根スラブの合本率が10%以上あり
、防水層のふくれが懸念される屋上防水工事に際し、実
施例7に示す組成の下地層形成用材料を厚ざ5InII
I1.:塗布して通気性下地層を形成し、3日間硬化養
生後、ゴムアスファルト塗膜防水[日本ラテックス加工
(株)製、商品名ハルコートGP■法コを施工した。一
部に該下地層を施工しない個所を設は同様の防水を施し
たところ、数日以内にふくれが発生したのに対し、通気
性下地層を施したところはβケ月後にも何ら異常なく、
ふくれ防止機能のあることが確認された。
適用例3 1階地続きのコンクリート下地床面で、従来、塗り床仕
上げが行なわれていたが、コンクリートの湿気が常に塗
膜をふくれさせる状態が続いていた。改修工事に際し、
ふくれた既設塗り床材を撤去して本発明による通気性下
地層を塗布、その上にウレタン系塗り床材及びエポキシ
系塗り床材を区分して施工することになった。そこでポ
リマーディスパージョンとしてSBRディスバージョン
(中外商工(株)製ワンコートミックス、消泡剤なし)
を使用して実施例14の配合仕様で、既設仕上材撤去後
、清掃したコンクリート床面素地に厚み約4 m I−
塗布して通気性下地層を形成した。
塗布方法は角ゴテによる左官塗りである。
3日間硬化養生後、塗布面積を二分して一方をエポキシ
樹脂塗り床[中外商工(株)製、商品名アートフロア−
EP]を厚さ1.0mに塗布し、もう一方をポリウレタ
ン樹脂塗り床[中外商゛[(株)製、アートフロア−N
S]を厚さ2I!11に塗布した。3ケ月間、塗膜の状
態を観察した結果、従来施工後1週間前後で発生してい
たふくれは今回はき無で、通気性下地層の機能が効果的
に働いていると確認された。
(発明の効果) 以上説明した通り、本発明の通気性下地層をコンクリー
ト構造体と非通気性仕上げ層との間に設けることにより
、コンクリート構造体の上に施[された非通気性仕上げ
層のふくれ等の問題を解決すると共に仕上げ層の施工と
保全を完全に行なうことが簡易かつ経済的に可能となっ
た。さらに本発明の下地層は条苗の空気を含んでいるた
めa、mで断熱効果を有し、結露防止が可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の通気性下地層の構造と効果を示す試験
装置の要部、第2図は通気性下地層を設けない場合の、
比較例である。 1・・・駆体(舗道板)、 2・・・貫通孔、 3・・・通気性下地層、 4・・・仕上げ層(非透気層)、 5・・・アタッチメント、 6・・・ホース、 7・・・窒素ボンベ、 8・・・圧力計、 9・・・圧入される窒素、 10・・・排出される気体、 11・・・圧力でふくれた仕上げ層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. コンクリート構造体と非通気性仕上げ層との間に設ける
    下地層であつて、実質的構成材としてのポリマーディス
    パージョン、水硬性セメント及び骨材から前記下地層の
    内部に連続的多孔性通気路を構成して成る、前記非通気
    性仕上げ層のふくれ防止用下地層。
JP63123713A 1987-07-20 1988-05-20 非通気性仕上げ層のふくれ防止用下地層 Expired - Lifetime JPH0621512B2 (ja)

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